日々の泡。

popholic diary

2023年10月21日~27日の話。

2023/10/21

久々に休日出勤無しの週末。朝から妻と買い物へ。にして物価高。毎週のごとく買い物に行ってると本当によくわかるんだよ、岸田君。

昼から京都へ。烏丸御池でまずは腹ごしらえ。ふらりと入ったホテル地下のレストランでランチ。1000円でおつりがきて量も味も満足。これから度々利用しよう。でアップリンク京都で映画を一本。「IU CONCERT: THE GOLDEN HOUR」を観る。シンガーであり女優、かって国民の妹と言われた韓国の国民的大スターIU。デビュー15周年記念として韓国最大のスタジアム、オリンピックメインスタジアムにおいて2日間で約9万人を動員したコンサート「THE GOLDEN HOUR」を収めたコンサートフィルム。これはもう見るっきゃない!ということで。約3時間に及ぶ大コンサート。大スクリーンでIUの雄姿を堪能。沁みたー、痺れた、泣けた、惚れた、これだー!と改めてIU病みに陥ったね。気球でスタジアムを一回りしたり、ドローンを使った天体ショーがあったりとド派手な演出もありつつ、時にライブハウスで数人のお客さんに歌を聴かせるような雰囲気もある。デビュー15周年の集大成でありながら今のIUの等身大を見せ、これからの成長を感じさせる素敵なコンサートだった。何よりも歌がど真ん中にあって、その歌の力で4万人の観客を魅了。スクリーンを通してでもはっきりとその力は伝わってきた。

僕がIUを知ったのはもう10年以上前。K-POPにはまりYouTubeで少女時代の動画を漁っていた頃、「Gee」を弾き語る丸顔の女の子が出てきた。IUという少女歌手で、歌はうまいがイマイチあか抜けない子だった。2010年6月、2AMのセロンとのデュエット曲がスマッシュヒット。音楽番組でよく見るようになった。そしてそして運命の2010年12月9日。IUの人生を大きく動かす一曲が発表される。「좋은날(Good Day)」だ。爽やかで可憐、でもどこか人懐っこさを感じるIUにとても似合った楽曲。流麗なストリングスで彩られたポップソングで、最後には彼女の伸びやかな歌声を聴かせる大サビが用意されている。一聴して大好きになったね。

その時の日記には“とにかくメロディもアレンジもホント素晴らしい。MVもめちゃめちゃかわいいんだよね”と書いてる。

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さらにその1週間後の日記には

“もうね、完璧。理想のキャンディポップでしょ。4つ打ち基調もリズムにキラキラとしたストリングスにホーン。ミュージカル調のダンスにくるくると表情が変わるIUちゃんの恐ろしいまでのかわいさ。あーまんじゅう怖い。IU怖い。3分37秒からの「3段ブースター」と呼ばれるこの歌声を聴け!圧巻でしょ、もはや。断言しよう。2011年はIUの時代になると。”

とまで書いてる。

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この運命の一曲「Good Day」は大ヒット。IUは国民の妹と呼ばれることになる。で映画に話を戻そう。4万人を超える観客のど真ん中で歌い踊るIU。そして彼女はこのコンサートの場で、運命の一曲「Good Day」からの卒業を発表する。このコンサートを最後にコンサートでの歌唱を封印するのだという。そして歌われた「Good Day」に齢52歳のIUおじさんは泣いた。

で、まぁ2010年12月からずっと追い続けている。シンガーとして、ソングライターとして、プロデューサーとして成長を続け、近年では女優としても大人気である。辛く悲しいこともあったろう、でも彼女は歌い続けた。歌の数々、そのメモリーはヒストリーとなる。爽やかで可憐な歌声には慈しみに満ちた柔らかな深みが加わっている。素晴らしい。

今も毎晩のように聞いている大好きな一曲「밤편지 (夜の手紙)」。ぜひこれだけでも聴いてって下さい。


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さらに気になった人はこちらでIUの歴史をぜひ。


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行き帰りにはradikoで「爆笑問題カーボーイ」。太田さんによる谷村新司追悼。決してメジャーとは言えない曲も含めアリス~谷村楽曲を歌いまくる太田さん。本当に好きだったんだなと言うことがよくわかった。幼い頃、お母さんがラジオをよく聴いてたことからファンになりコンサートに足げく通ったのだという。少年時代の太田さんの原風景みたいなものが感じられて、微笑ましくもありとても良かった。太田さんがTVや映画、音楽などを「ただ好きな人」になっちゃうお喋りが好きなのだ。

夜は「キングオブコント」。個人的には「サルゴリラ」「や団」「蛙亭」がベスト3かな。でもまぁ全部面白かった。

2023/10/22

朝はゆっくりフレンチトーストを作って食べる。妻は友達とフリーマーケットに出店する為に出かけたので、今日は一人のんびり。

「マルコポロリ」観て、NETFLIXで映画を一本。イ・チュンヒョン監督「バレリーナ」を観る。親友を死に追いやったクズ男どもに復讐するオクジュの物語。ストーリーはまぁそれだけ。だがとにかく全編、全シーンどこを切り取っても絵になるスタイリッシュで美しい画。まさにクソ中のクソ男どもを次々とぶっ殺していくオクジュ。演じるのはイ・チャンドン監督「バーニング」で印象を残したチョン・ジョンソ。シャープなアクションが絵になる俳優。最後は「こんな殺され方は嫌だ」というやり方でがっつり復讐を果たす。すっきりしたー。

夜は手羽元と野菜たっぷりのスープカレーを作る。スープカレーってあんまり食べたことないから正解がわからん。

2023/10/23

NHK+で先週の「大奥」観る。これは素晴らしかった。源内に青沼の悲しすぎる最期。久々にドラマでここまで胸を揺さぶられた。切なくて堪らないな。鈴木杏の名演に涙。朝は朝で朝ドラ「ブギウギ」で蒼井優が名演。映画「花とアリス」から20年。歳を取っていいことは、こうして10年、20年単位でヒストリーを追えることだ。ミュージシャン、俳優、作家、芸人…自分はポップカルチャーの中の人にはなれなかったが、ポップ中毒のポップ観察者として長く過ごしてきた。このブログでもなんだかんだで20年以上、観たもの聴いたものを書き綴っている。それなりの極私的ポップカルチャー史になっていると思う。

2023/10/24

来るべきMARVEL映画「マーベルズ」に備えて、Disny+でMARVELドラマ「ミズ・マーベル」観る。パキスタンアメリカ人、カマラ・カーンが主人公。彼女はアベンジャーズ大好きでキャプテン・マーベルに憧れる女子高生。ある日、祖母から送られてきたバングルを身に着けたことから特別なパワーを手にすることになる。ドラマはバングルに込められた魔法の力の源泉を辿り、カマラがスーパーヒーローになっていく姿を描く。ま、ドラマとしてはやや冗長な長い自己紹介。で彼女は今後、次世代のアベンジャーズとして活躍していくことになる。しかしドラマまで見ないと追いつけないとなるとなかなかに辛いなぁ。映画だけで理解できるようにはして欲しいなぁ。

2023/10/26

妻は娘と祇園花月へ漫才観に行ったので一人の夕食。久々に豚キムチを作る。焼き肉のたれを少量加えることでコクが出て美味しく仕上がった。

YouTube「博士の異常な対談」水道橋博士さんと酒井若菜さんの対談を観る。俳優として観た「福田村事件」の話が興味深い。同業者ならではの視点で演技論、役者論。井浦新田中麗奈永山瑛太、そして豊原功補と福田村出演者それぞれの役者としての素晴らしさがよくわかった。そして若菜さんの方のチャンネルでは日記の話。「昔の自分が今の自分に語り掛けてくれる」はよくわかる。

僕も時々、自分の過去の日記を読むことがある。1年目、5年前、10年前、20年前…あの時俺は何してたかなとかふと思って読み返す。バカなこと書いてるなーと笑ったり、つらかった日々が思い起こされたり、めちゃめちゃ働いてたなーとか、愚痴こぼし過ぎやろとか、今はもう連絡を取らなくなった友達のことを想いだしたり。そうしてるとちょっと元気になる。思いがけず過去の自分が寄り添い支えてくれることがあるのだ。いろんな道を辿って、今ここにいる。何が正解かはわからないけど、間違いでもなさそうだ。明日のことなどちっともわからない。自分で選び進んでいるとも思えない。選ばれ、運ばれ、進んでる。辿り着いた先が行き先だったんだろう…とかなんとか。

2023/10/27

王将で日替わりランチ。ラーメンライスに唐揚げ、かに玉。さすがにこりゃ食べ過ぎだ。店出ると大雨。会社に戻る頃にはずぶ濡れ。朝はあんなに晴れてたのに。

明日も朝から休日仕事なので寄り道もせずにまっすぐ帰宅。観たい映画がたくさん公開されてるんだけど、とにかく時間が合わない。週休4日とかになんねーかな。

で今日も今日とてIUばっかり聴いてる。