日々の泡。

popholic diary

2024年3月23日~29日の話。

2024/3/23

8時起床。午前中はradikoで角田龍平の「蛤御門のヘン」スタン・ハンセン、ゲスト回聴きながら日記を書く。5歳の角田龍平君がTVを観て思わず「お母さん!ハンセンが、ハンセンが全日に~」と叫んだという、全日本プロレスにハンセンが初めて現れた日のことは僕も鮮明に覚えている。ザ・ファンクスVSブロディ・スヌーカ組の世界最強タッグ公式戦。ブロディ・スヌーカ組のセコンドとして現れたのがテンガロンハットをかぶったスタン・ハンセンだった。新日のエース外人だったハンセンが全日に!の衝撃。そしてその後の試合で起こった衝撃の事件。場外に落ちたテリーにハンセンのラリアットが炸裂する。ファンクスを応援していた11歳の僕は「ハ、ハンセンなんてことをっ!おいっ、ジョー樋口!なんで見てないねん!」と怒りの矛先をジョー樋口レフェリーに向けていた。同い年のマキタスポーツさんやプチ鹿島さんもこの試合のことをいまだに熱く語られているが、当時のプロレス少年たちにとってどれだけの衝撃だったかということだ。いまでもブラウン管に映った信じられない光景を兄貴と二人で大騒ぎして観た興奮がふっと胸に蘇る。53年生きてTVもかなり見てきたが、今も忘れられないNo1の衝撃だったなー。でそんなスタン・ハンセンが「蛤御門のヘン」に登場。全日本プロレスに登場!よりも衝撃的で意外性がある。竹内義和先生が長年語ってきた「ハンセンとアンドレが肩を組んで映画を見に来ていた!」という眉唾物の目撃談。真実なのか幻なのか、ついにその答えが明かされる。それにしても涙の塩味が付いたパンをかじっていたあのハンセン(「プロレススーパースター列伝」より)が「蛤御門のヘン」で角田さんと喋っているとは。事実は小説より奇なり。まさに出会いの天才、角田さんに舞い降りた奇跡であり、星座が繋がった瞬間だった(ONO談)

昨日の残りカレーの昼食を食べ、雨の中歩いてユナイテッドシネマまで。ドゥニ・ヴェルヌーヴ監督「DUNE 砂の惑星Part2」を観る。惑星デューンを巡る全宇宙をも巻き込む壮大な物語である。ギュッと要約すると「ティモシー・シャラメが頑張る話」となる。骨伝導イヤホンみたいなのを鼻に付けて、鳥取砂丘みたいな惑星でごっついウツボの親分みたいなのに乗って、ティモシー・シャラメがてんやわんやの大騒ぎ。あのヒロインもいいね。名前なんだっけ、ほらサイゼリヤみたいな…そうそう、ゼンデイヤがまたシュッとしてて最高。以上、世界一アホな「DUNE 砂の惑星Part2」の感想でした。

夜、配信で「水道橋博士 VS 東野幸治 with 吉田豪 Vol.3」を観る。3回目ということで3人の息もぴったり。サクサク、トントンと話が進んで…行くわけもなく、Deepな芸能界裏面史を時に寄り道、さらに深堀りしながらレシーヴ、トス、スパイクそしてアタックと決めていく。そして中盤に登場したのがスペシャルゲスト、ガダルカナル・タカ。テレビでは封印した限りなくブラックに近いグレーな話を振り下げていく。過去最もDeepな内容ながら東野幸治ガダルカナル・タカと長年TVの一線で活躍する華のある二人のショーアップされた語り口でPOPに昇華。ダークな内容もいつしかロマンとファンタジーに溢れた夢物語に。面白かった!

twitcasting.tv

2024/3/24

夜中、何度となく目が覚めてスマホ観たり音楽聴いたりで睡眠が不十分。

いつものごとく妻と買い物。スーパー、ホームセンター、ドラッグストアを梯子。蕎麦の昼食の後、少し昼寝して「マルコポロリ」「黒田有生前葬」「旅猿」とTVで東野幸治3本立て。夜も早々に寝る。

2024/3/25

今日も雨。気圧の関係か、すこぶる調子悪し。なんとか仕事は乗り切るが倦怠感に覆われる。夜は早めに布団に入りradikoタイムフリーで「東野幸治のホンモノラジオ」。どんだけ東野幸治を追っかけてるのか

2024/3/26

今日も雨。

2024/3/27

今日は晴れ。

2024/3/28

年度末で諸々忙しい。営業マンの辛いとこは3月末でどうにかこうにか目標に辿り着いたところで、一夜明けて新年度に入った途端、新たな目標に向けて走り出さなければならないところだ。一時も休む間がない。数字を背負って競争社会の前線に立つことのストレスやプレッシャーはかなりきついものがある。自分は性格的につくづく営業に向いてないし、その苦しみで時に気が狂いそうになる。早く営業から卒業したいと頑張ってきたのだが、その頑張りが裏目に出て、どんどんどんどん前線に追いやられ、気づけば営業を率いる立場だ。今もなおもがき苦しんでるから、下の者たちにその苦しみを与えたくないと思ってしまう。はい、愚痴は以上にしとこう。考えるとシリアスになり過ぎてしまうから。

2024/3/29

朝ドラ「ブギウギ」最終回。今作はとにかく主演の趣里が良かった。これにつきる。彼女は観れば観るほど魅力的な顔をしている。笑い顔、泣き顔、真顔、ころころ変わる表情、歌って踊る姿は見ていて楽しく惹きこまれた。

で仕事片付け、とにかく今年度は終了。会社帰りに「オッペンハイマー」だ。

ということでユナイテッドシネマでクリストファー・ノーラン監督「オッペンハイマー」を観る。3時間の長丁場ながらしょっぱなからフルスロットル。早口でまくし立てるようなスピードと圧でオッペンハイマーの物語が描かれる。町山さんの解説を参考に、事前予習をしていたのでなんとかぎりぎりついて行けた感じだが、感情が感想に置き換わる前に次のシーン次のシーンと進んでいく。その天才性ゆえに、周りの人や言葉に目をくれることもなく「原爆を作る」ということに猛進していく男。ついに原爆は完成するが、その先に待ち受けていたものは。出来上がった原爆を使う判断をするのはお前じゃないと国に召し上げられ、はじめて自分の罪を知る。当然ながらこれは英雄譚ではないし、原爆出来て良かったねなんて話ではない。オッペンハイマー罪と罰、科学者たちの葛藤、そして国を巻き込んだ出し抜き合い、男の嫉妬が生む醜悪な陰謀と盛りだくさんの人間ドラマが強烈な音と映像、ドアップで映し出されるオッペンハイマーの顔といっしょに一気に脳内に注ぎ込まれる。とにかくまだ感想が追い付かない。凄まじい映画だったとしか言いようがない。

帰宅しすぐに「不適切にもほどがある」最終回。楽しく観終わる。しかしまー賛否巻き上がったドラマだったな。自分にとってはやっぱりそれはノイズになってしまった。様々な感想があるのは当然だし、批評も批判も絶賛もいいのだが…。クドカンの最高傑作とまでは思わないけど、最終回では「転校生」や山田太一オマージュなんかもあって同い年のクドカンが描く世界はやっぱり楽しかった。一部で言われたような昭和万歳、コンプライアンスくそくらえ!なんて話では全然ないタイムトラベル人情噺であり根底には人間賛歌を感じたけどな。登場人物たちは愛すべき正しくない人たちだが、彼らが少しずつ学びながら、未来の為に、子供たちの子供たちの子供たちの為に何ができるかを考える話だと思った。あと自分の状況もあり、父と娘の物語としてぐっとつかまれた部分もある。これも僕の個人的な感想だけどね。認識の甘さや勉強不足、弱者への配慮の無さなど批判すべき点はあるし僕もそれを感じる部分はあったが、物語の行間に勝手な解釈をつけ足し拡大解釈して、作者であるクドカンその人を邪悪だと断罪、悪意をもって描かれたドラマだとするのはさすがに言い過ぎだと思う。ま、どっちにしろ目に入ってくるドラマを巡ってのSNSでの対立には相当気が滅入ったので、やはりSNS断ちすべきだな…とブログに書く矛盾よ。