日々の泡。

popholic diary

2024年4月20日~26日の話。

2024/4/20

朝のうちに少し日記を書く。お昼前に家を出て大阪の上本町まで。かって務めていた会社のOB・OG会に参加する。新卒から10年務めた会社で退社して20年になる。その会社は数年前に倒産したものの人の繋がりは強く60人以上のOB・OGが参加。僕も久々にかっての上司や先輩、後輩と会って旧交を温める。美味しい中華を食べつつ、話をしているとまぁ皆年はとっているが出会った時の関係性にふと戻る。会合は苦手なクチだが、さすがに今日ばかりは懐かしく楽しかったな。きついことも多く、最後は逃げ出すように辞めたが、良い人に恵まれた会社だった。と、今だから言えるのかな。最後の抽選会ではお米が当たる。クジ運が悪くこういうのに当たったことないのに珍しいことだ。会が終わって、仲良しの後輩と喫茶店で久々にゆっくりK-POP談義。楽しかったなー。夕方には解散していい気分で電車に揺られて帰宅。働いてた頃は、大阪の会社から滋賀の家までの距離は遠く、疲れ切って歩く梅田の地下街は地獄のようだったのにな。

2024/4/21

いつものごとく妻と買い物へ。自販機で使えるアプリの引き換えクーポンの使用期限が今日までというので引き換えようとするもいくらやってもうまくいかず。老夫婦二人でスマホ片手に悪戦苦闘。結局探し回って4台目の自販機でやっとスマホと通信出来る。ペットボトル一本の為にどれだけもたついてるのか。先が思いやられるがこうして妻と二人でどーなってんのこれとか言いながらあたふたするのは楽しくもある。

レトルトカレーの昼食の後、「マルコポロリ」観つつウトウトと20分ほど午睡。

午後の映画劇場はアマプラでコード・ジェファーソン監督「アメリカン・フィクション」を観る。セロニアス・エリソンは小説家。「黒人」らしくない彼の小説は売れない。その上、母は認知症になり介護が必要。あてにしていた姉は急死し、兄は疎遠で頼れない。半ばやけくそで、黒人脱獄犯という設定で書いたステレオタイプな「黒人小説」がベストセラーに。自身が審査員を務める文学賞にノミネートまでされて…ってなお話。皮肉を込めた風刺コメディということになるのだろうが、複雑な入れ子状態もあり一筋縄ではいかない。アメリカにおける黒人差別の状況やリアルを知らないとなかなかわかり辛い面もあるのだろうと思う。映画は皮肉なコメディであると同時に今まで目を背けてきた家族や自分の現実に、目を向けざるを得なくなった男の悲喜劇でもある。ステレオタイプな黒人像を押し付けられ困惑する中で、自分もまた恋人やゲイである兄に対して自分の価値観を押し付けていたことに気付く。結局人は自分というフィルターを通してしか人を見られない。そんな矛盾がやるせない。

2024/4/22

水道橋博士×角田陽一郎×コトブキツカサの配信「博士と教授と寿司(コトブキ)と Vol.2」を観る。前回がかなり面白かったので今回も購入。某大物プロデューサー氏のことをなぜ嫌いなのか、その理由をきっちりはっきり話す角田教授は今回もキレキレ。博士は田原総一郎卒寿パーティーに潜入した話をたっぷりと。政治家、文化人、左右構わずいじって茶化してが出来る人はそうはいない。博士はやっぱり徹底的に「人間」に興味がある人なんだな。怒りんぼや威張りんぼの懐に飛び込んで、その発火点を探しに行く。なんなら時々点火しちゃう。ただのジャーナリストでもないし、ただの芸人でもない。極めて特異で危険なジャーナリストであり、藝人なのだ。

でそんな二人に挟まれ、進行を務めるコトブキツカサさんが素晴らしいのだ。すべてのボケや小ネタを拾い的確にツッコんでいくので、博士が安心してゆだねてるのがわかる。お見事。


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2024/4/23

久々に猫の話。ここ最近、庭先にやってくる2匹。ニャーニャーとうるさかったニャー坊は今ではすっかりおとなしくあまり鳴くことはない。随分図々しくなって、窓を開けると一目散に部屋に飛び込んでくる。お気に入りの爪とぎの上でひとしきり爪を研いで昼寝。家猫のおばあちゃん猫、クロの餌を盗み食いしては妻に叱られ庭に飛び出していく。

もう一匹。最近ふらりとやってくるようになったのは身体が茶色だからチャー坊。ニャー坊がおとなしくなったと思ったら、次はこっちがニャーニャーと餌をねだりにやってくる。ニャー坊とは特に喧嘩するでもなく、お互い何となくけん制し合いながらベランダの端と端に置かれた段ボールハウスで一休み。で喰うだけ喰ったらまたふらりとどこかに消えていく。

2024/4/24

YouTubeで「東野山里のインプット」紅しょうが、熊元プロレスが漫画「ドカベン」を語る回が面白かった。ドカベンリアタイ世代の東野幸治にほぼほぼ語られてしまう熊元プロレスに笑った。

最近は部屋にいるときはYouTubeを流しっぱなし。かれこれ10年以上、毎日のように韓国の音楽番組やらレーベルの更新をチェックしては「後で観る」に保存してたら、その数がMAXの5000に達してしまっていた。ということで消化すべく古い順からずっと流してんだが、追っつかない。消化するより追加するペースの方が早いぐらいで観終わる気がしない。何してんだ。

2024/4/25

朝ドラ「虎に翼」、ますます面白いな。セリフの一つ一つに志を感じる。ドラマは戦前の日本。家父長制が強く、女性の人権がまだまだ認められていない時代。過去の物語のはずが、まるで現代の物語のように思える。今、この国はもうほんとにひどい状態になっている。政治家は私腹を肥やし、何をやっても罰せられない。国民の生活はどんどん苦しくなる一方なのに、TVはいまだに何も言わず政権の共犯者に成り下がっている。国民が望まない法律ばかりが知らぬ間に成立してたり、差別主義者と裁判者に認定された男が作る歴史を修正するような教科書を国が認定する。狂ってるとしか思えない。だが、これが現実なのだ。宗教団体が推進する家族観が強化され、人権はどんどん軽視され独裁が強まっていく。政治屋政治屋によるクソ政治が人々を押さえつける。寅子たちが生きた時代に逆戻りなのか。いまこそ寅子たちのような先人たちの努力、闘ってきた歴史を想い、守らなければならない。より良い未来を子供たちの子供たちの子供たちへ。

2024/4/26

一仕事終え、後輩と遅いランチ。フードコートでカルビ焼き定食。たまには肉を喰おう。しかし自分はいつまでも下っ端の意識があるから、ついつい少し年下の後輩ぐらいの感覚で話したりするんだけど、向こうからしたら20歳も上のそこそこの上司になるのだな。そりゃ気も使うわな。

金曜夜は仕事モードからボンクラモードに切り替えの為に、ネットカフェでコーラ飲みつつ文春チェック。クドカン、町山さん、能町みね子さんのコラム、映画評などを。帰宅し、夜はTVerで今週分のドラマを。「滅相も無い」2話も面白かった。役者の力量が問われる特殊な空間での芝居は見ごたえあり。