日々の泡。

popholic diary

2024年7月13日~19日の話。

2024/7/13

8時起床。トーストの朝食。少し日記を書いてから法事の為、妻の実家に。法要の後は義母、義兄夫妻、義姉夫妻と食事。酒豪の義兄に付き合いビールを少し。美味しいお寿司を食べながら皆でお喋り。結局昼から夕方まで、食べて、呑んで、喋ってダラダラと過ごす。僕は完全に聞き役。でもなんだかんだで結婚してもう29年(!)。妻の家族とも仲良くやれているので親戚づきあいにストレスはない。真ん中にいる義母が人間力のある人なのでずいぶん助けられている。

2024/7/14

8時起床。朝から京阪電車で京都まで。MOVIX京都でリュ・スンワン監督「密輸1970」を観る。時代は1970年代中盤。小さな漁村クンチョンが舞台。工場からの排水で海が汚染され収入減を失った海女たち。海底から密輸品を引き上げる仕事を斡旋され食い扶持を稼ぐも税関の摘発で逮捕、海女たちのリーダー、ジンソクは刑務所送りに。親友のチュンジャは一人逃亡する。そして2年が過ぎ、チュンジャがソウルからクンチョンに戻ってくる。出所したジンソクに再び密輸の儲け話を持ち掛けるが二人の友情には大きなひびが入っていた。そして金塊の密輸に絡み、成り上がりのチンピラヤクザ・ドリ、密輸王のクォン、そして税関のジャンチュンが入り混じる騙し合いバトルが勃発。虐げられてきた海女さんチームが一発逆転を目論み参戦!ついでにサメもやってきてそりゃもう大騒ぎさ。果たして密輸バトルの勝者は?そしてチュンジャとジンソクの友情は?いやーもう滅法面白い!久々に胸をすく韓国産爽快アクション活劇。テンポの良い語り口、サイケでキッチュな美術、アイデア溢れるアクション、チャン・ギハによる韓国ナツメロをベースに、ファズを効かせたギターが鳴り響く音楽、どれもが最高。時にドぎつく、時にクール、ワクワクと胸躍る物語。何もうこれ最高の映画じゃん。キム・ヘスとヨム・ジョンア、タイプの違う50代の女優がど真ん中で主役を張り、シスターフッドで男どもに一泡吹かす。コアとなるこの二人の在り方がかっこよく、「今」の映画としてしっかり機能している。現代的なテーマが芯にありつつ、徹底的にエンタメとしても面白い。リュ・スンワン監督作は「クライング・フィスト」や「ベテラン」「モガディシュ」など大好きな作品が多いがまた一作加わった。俳優陣では海女さんたちに協力するコマダムを演じるコ・ミンシも素晴らしかったな。「魔女」でキム・ダミの親友を演じた子だと最初気づかなかった。あとはチンピラヤクザ、ドリを演じたパク・ジョンミン。相変わらず巧い!パク・ジョンミンに外れ無し。とにかく面白い映画が観たい!という貴兄におススメする痛快で爽快で愉快な一本!

「密輸1970」キョンキョン蓮舫で日本版リメイクしたらどうか。サメに喰われる石丸とかスカッとしそう。

地下鉄で京都駅まで戻って、イオンのTジョイ京都へ。続いては押山清高監督「ルックバック」を観る。学年新聞で4コマ漫画を連載する小学4年生の藤野。だがある日一緒に掲載された不登校の京本の漫画を観てその高い画力に打ちのめされる。負けたくないとひたすら書き続ける藤野だが一向に縮まらない画力の差に絵を描くことを諦める。だが、小学校の卒業式、京本と初めて出会った藤野は京本から「ずっと藤野のファンだった」と思いもしなかったことを告げられる。やがて二人はともに漫画を描き始めるのだが…。何かを創造すること。その修羅の道。人の才能と比べては打ちひしがれ、それでも作り続ける。才能の限界を突破するためには、ただひたすら作り続けるしかない。才能とは何か。倒れても倒れてもやり続けることなのだな。藤野と京本、二人の繋いだ手。やがて離れてしまう二人の繋いだ手が切なく苦しい。57分に込められた濃密な物語、アニメーションの力強く、繊細な表現、河合優実と吉田美月喜の声もまた素晴らしかった。大きな話題になるだけのとても力がある作品で、何かを作ることなんてとっくの昔に諦めた自分の胸にも強く響いた。今まさに何かを作っている人には決して人ごととは思えない物語だろう。まぎれもない傑作。

映画を観ての帰り道、小学生の頃の親友T君のことをふと想いだした。子供の頃から絵が得意で、小学生の頃なんかは新聞に掲載されたり、賞をもらったりしていた。小学4年生の時に同じクラスになったT君も絵が得意だった。彼は特に漫画が上手で学級新聞に漫画を描いていた。いわゆる「巧い」絵を描く僕と違い、彼の絵はユーモアがあってアイデアがあった。子供ながらに彼に対してどこか羨望と嫉妬があった。でも僕らは絵という共通点があり、お互い漫画やラジオが好きな文化系小学生でとにかく馬が合った。どっちから話しかけたかは忘れたが、急速に仲良くなって、二人でいつも落書きしたり漫画を読んだり冗談を言い合っては遊んだ。4年生から6年生まで同じクラスで「つボイノリオのハイヤング京都」の話なんかもよくしてたな。ライバルであり親友、そんな感じでもあった。中学生になると二人の興味は音楽に移り、毎日学校帰り音楽談議に花を咲かせた。中二の夏、彼は引っ越して離れ離れになったが、夏休みなんかは僕の家に泊まりに来ては一緒に音楽を聴いたり、ギターを弾いたりした。僕は高校生のころまで絵を続けていて実際に京都芸大の受験までしたが、見事に桜は散り、それ以来絵を描くことはなくなった。受験する前の段階で自分の才能の無さに気付いてしまっていたし、一般の大学に受かっていたこともあって絵の世界から早々に逃げ出した。続ける覚悟がなかったのだ。大学生になってからは多くの出会いもあり自分なりに充実した青春時代を過ごした。ゆえにT君との繋がりも薄らいでいった。それでも時々は連絡して、サラリーマンになってからも東京で働いていたT君に出張ついでに会いに行ったりもした。最後にT君に会ったのはもう25年ほど前か。東京から転勤になったというところまでは聞いたものの、お互い忙しくいつのまにか連絡は途絶え、連絡先ももう無くしてしまった。僕が彼のことをふと思い出すように、彼は僕のことをふと思い出してくれているだろうか。できれば死ぬまでにもう一度会いたいな。T君、いや土橋君、元気でやってるかい?

2024/7/15

8時起床。休日出勤。イベント仕事。特に難しいものではないのだが11時から17時までの拘束。結局昼ご飯も食べられず腹減らして帰宅。

夜、YouTubeで和歌山カレー事件関係の動画を。眞須美容疑者の夫で、保険金詐欺で服役・出所した林健治氏が保険金詐欺の手口を語ってるのが実にリアル。「(眞須美容疑者が)金にもならんのに、そんなことする訳ない」という発言の説得力も凄い。事件の真相はどこに。

2024/7/16

昼休みの読書、細田昌志著「力道山未亡人」読了。国民的スーパースター、力道山と21歳で結婚した田中敬子。そしてわずか半年で彼女は未亡人となる。そして22歳になったばかりの未亡人の肩に30億円もの借金がのしかかる!波乱に満ちた力道山未亡人=田中敬子の人生を描く。そしてそれは力道山からアントニオ猪木へ繋がる日本のプロレス史、さらには政治・経済・裏社会までを網羅した壮大な歴史を描くことになる。まずは力道山がいかに猪木に目をかけ寵愛していたかが語られる。えぇ!靴ベラで殴られ、いじめにいじめられてたんじゃなかったの?と「プロレススーパースター列伝」で植え付けられた常識がいきなり覆される。そんなつかみから怒涛の展開。調べ、聞き取り、裏を取りと実に丁寧に根気強く描かれたノンフィクション。点と点が繋がり線となり面となる。そして浮かび上がる田中敬子という一人の女性が歩んだ人生。力道山が刺された日のこと細かい描写、死に至った“理由”のところなど、あらゆる方向から調べ上げ、その一連の騒動が実に立体的に目の前に浮かんでくる。これぞノンフィクションの凄味。どれだけ調べつくしてるのか。ほかにも「早すぎた水原一平」豊登の逸話や未亡人に借金だけを背負わせ排除していく日本プロレスの「ダラ幹(ダラけた幹部、プレレススーパースター列伝でも猪木が怒ってたなー)」どもの話、ジャニーズとの浅からぬ関係からタッキーVS猪木戦に繋がっていく話など歴史がどうやって作られていくのか、偶然と必然、結ばれていく星座の面白さが溢れている。小学館ノンフィクション大賞受賞も大納得!

力道山未亡人」朝ドラとは言わないまでも十分ドラマ化できるドラマチックさ。めるる主演でドラマ化希望。力道山役はマ・ドンソクで!

2024/7/17

午前中、会議2本こなして営業車飛ばして木ノ本まで。高速で2時間弱。久々のロングドライブ。体力的にはきついけど、会議より気持ちは楽。そこから一仕事終え、再び高速へ。時刻は16時、多賀のSAで遅すぎる昼食。王将でチャーハン。で雨降る中ロングドライブ。たまにはロングドライブもいい。ずっと社内で数字とにらめっこしてるとシリアスになり過ぎる。気分も少しリフレッシュ。ま、会社に戻れば仕事山積みなのだが。

2024/7/18

NHK+でドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」観る。坂井真紀さんはいい女優さんになったねぇ。あと教師役の東京ダイナマイト・松田さんがいい味出してた。河合優実と福地桃子のやり取りも楽しく、笑いながらちょっと考えさせてくれるいいドラマですな。

2024/7/19

朝から夕方まで炎天下で仕事。熱中症に気を付けて水分補給に塩分補給。さすがに堪えたー。会社に戻って仕事片付けてやっと金曜の夜。いつものように文春チェックしようとネットカフェに寄るとシステム障害で店員さんが右往左往。ニュースみると世界規模でシステム障害起きてたのか。ささっと帰宅し風呂入って、梅酒のソーダ割呑みつつK-POP動画など観ながら金曜の夜を過ごす。

2024年7月6日~12日の話。

2024/7/6

昨晩はさすがに暑くてよく眠れなかった。で8時起床。玉子のホットサンドを食べて、京都まで。3週ぶりに映画館。京都シネマでまずは相原裕美監督「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」を観る。加藤和彦の音楽は、あまり聴いてこなかった。周辺ミュージシャンたちはよく聴いていたし、その名前は常に近くにありながらサディスティック・ミカ・バンドをちょっと聴いてたぐらいで例えば80年代のソロ作など、僕の趣味から言えば聴いててもよさそうなんだけど全く聴いていなかった。あともうちょっと手が届かなかった音楽という感じ。改めて彼の音楽家としての功績を映画で振り返る。長身でスマート、常に時代を先取りしさっと次の時代に移っていく天才。フォーク、グラム、フュージョン、ヨーロピアンな大人のポップス…その嗅覚とセンス。きたやまおさむ松山猛つのだ☆ひろ小原礼高中正義泉谷しげるらの証言、生前の高橋幸宏坂本龍一の談話からその特異な存在が浮かび上がる。それにしてもイギリスのTV番組で演奏するミカバンドの異様なまでのかっこよさよ。高橋幸宏らのすんばらしい演奏にエキゾチックで妖しいミカの存在。以前にYouTubeでもその映像は観ていたが、スクリーンで観るとさらに素晴らしかったな。そしてラストは高野寛がアレンジを手掛け、高田漣坂本美雨が参加した「あの素晴しい愛をもう一度~2024Ver.」。正直、自分には懐メロでしかなかった曲だが、映画のラストに配されたこのバージョンを聴いてなぜだかグっと来た。今からでも遅くないかな。加藤和彦の音楽をちゃんと聴いてみよう。

続いてアレクサンダー・ペイン監督「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」を観る。1970年、名門バートン校。家族から離れ寄宿舎に暮らす生徒たちだが冬休みになると、皆家に帰りクリスマス、新年を家族と過ごす。だが中には帰れないものもいる。この冬、寄宿舎に残ったのは優秀だけど何かと反抗的な生徒・アンガス。管理者として指名されたのは生徒のみならず同僚からも煙たがられている古代史の教師ハナム。そして一人息子を戦争で失った料理長メアリー。バラバラの3人が共に過ごすクリスマス。良かった。素晴らしかった!孤独を抱える3人にはそれぞれの事情がある。複雑な家庭環境で育ち、寂しい気持ちをナイフのようにとがらせたアンガス。本当は心優しく優秀なのに、やりどころのない気持ちを触る者皆にぶつけ傷つける。ハナムもまた事情がある。良き人であろうと願う善人ながら、自身の過去に囚われ、自分自身の殻の中に閉じこもっている。愛する息子を亡くしたメアリーはその悲しみからまだ立ち直れないでいる。孤独な魂が、孤独な冬を過ごす中で、それぞれの事情を知り、寄り添う。3人はただ馴れ合う訳じゃない。それぞれがそれぞれを知ることで本当の自分を知ることにもなる。3人の関係は永遠続くものじゃないかもしれない。だけど3人にとってお互いの存在が「忘れえぬ人」になる。アンガスはきっと大人になってもクリスマスのたびに、この1970年のクリスマスを思い出すことだろう。孤独な冬の日、孤独な自分に寄り添ってくれた大人がいたことを。壮大なるいい話なんかじゃなくて、ちょっとしたいい話なのがいい。人が人を思いやることの確かな美しさがここにある。素晴らしい映画だった。

映画に浸りつつ地下鉄で京都まで戻りイオン京都まで。フードコートの丸亀製麺で少し遅めの昼食。冷たいぶっかけうどんにかしわの天ぷらと竹輪の天ぷら。食は保守派なのでいつも同じメニューを頼んじゃう。

で本日3本目はTジョイ京都でキム・ヨンファ監督「THE MOON」を観る。月面の有人探査の為に3人のクルーを乗せ地球を飛び立った韓国の有人ロケット・ウリ号。だが通信機器の船外修理中の事故により二人が命を落とす。唯一残されたのは新人宇宙飛行士ソヌ。彼を無事に生還させるために宇宙センターに呼ばれたのは、5年前のロケット爆発事故の責任を取り、宇宙センターを辞職し、今は山奥の天文台の研究者としてひっそりと暮らす、当時の責任者ジェグクだった。果たしてジェグクはソヌを救出できるのか。ってな壮大な物語。もはや宇宙を舞台にした壮大な物語をチープさを感じさせることなく描き切る韓国映画のレベルに脱帽。一難去ってまた一難、パニックに次ぐパニック、これでもかという危機のつるべ打ち状態で宇宙に一人残されたソヌを責めまくる。時に失神、時に絶望、宇宙空間からの責め技に苦悶の表情を浮かべながらも生き抜くソヌ。ま、もちろん結果は想像通りではあるのだが、そこまでの責め具合がどこまでやるの!?というぐらいにやり過ぎてて面白い。ソヌを演じるのは演技ドルの筆頭株ド・ギョンス。地上でソヌ救出の為に動くジェグクを演じるのは名優、ソル・ギョング。そりゃこの手のパニック映画で「救えない」という選択肢はないのだが、救えないんじゃ…と思わせる二人の演技はさすが。しかしなんか観終わった後は東宝映画感があったな。

さすがに3本はやりすぎた。疲れて夜は早々に寝る。

2024/7/7

8時起床。スクランブルエッグとトースト。今日は妻と大阪まで。TTホールにて三谷幸喜構成、演出、戸田恵子虹のかけら~もうひとりのジュディ」を観る。映画「オズの魔法使い」で全世界のアイドルになったジュディ・ガーランド。栄光と転落を繰り返す彼女の数奇な人生を、彼女の付き人だったもう一人のジュディ、ジュディ・シルバーマンの視点で描く。戸田さんの軽快なお喋りでスタート。彼女がニューヨークで偶然見つけたジュディ・シルバーマンの手記を、三谷幸喜が翻訳し構成したのが今回のコンサートという(設定)で、ピアノトリオとともに歌い、踊り、語る。とにかく戸田恵子が凄すぎた!表現力豊かで表情を変えながらジュディの人生に迫っていく歌と語り。芸の力とチャーミングな魅力が爆発した一級品のエンタティメント。戸田恵子さん、間違いなく日本を代表する「藝人」ではないか。三谷幸喜作品ではお馴染みのピアニスト、荻野清子さん率いるトリオの演奏と助演(!)も効いていて笑って泣けて、心震える素晴らしい舞台だったなー。こういう芸に触れると本当にうれしくなる。

感激の観劇の後は妻と軽く食事して帰宅。良い休日。

で夜、東京の選挙速報。東京都民って…。ま、大阪もそうだけど、毎度ながらがっくりとくるな。にしても話題のあの男。なんだこいつ~ってレベルに胡散臭いと思うし、話題にしちゃいけないタイプだろうよ。

2024/7/8

今日から自転車通勤に切り替え。それでも暑い。

SNSがさすがにキツイ。都知事選がらみの話題に精神が削られる。

2024/7/9

この時期の自転車通勤は賭けになる。雨雲レーダーとにらめっこしながら退社したが、あともう少しで家というところで長い赤信号につかまっている間に大粒の雨。

2024/7/10

昨日のこともあるので長傘をもって歩いて家を出たが、結局使わずに帰宅も出来た。なんか損した気分。

しかし他に書くことないのかよという感じですな。

2024/7/11

最近の楽しみは庭先にやってくる猫のチャー坊。朝、晩どこからともなく現れ、一しきり餌をねだり、リビングに上がり込み一休みして、またどこかに去っていく。猫は観ているだけで楽しい。嫌なことも忘れられる。

2024/7/12

雨の中、大渋滞に巻き込まれつつ外回り。昼は湖南のかつ丼屋。550円ながら、とんかつは厚く、下品なほどに甘めの出汁とトロトロ卵が絡んで美味い!ということで近くに来ると必ず寄ってしまう。むしろこのために外回りしたと言っても過言じゃない。

でまぁ金曜は終わり。映画の時間は相変わらず合わない。帰りにネットカフェで、文春チェックし、BUNKAタブー誌で吉田豪泉ピン子インタビュー後編、BUBUKA誌で吉田豪×細田昌志「力道山未亡人」対談を読む。泉ピン子インタビューでは泉ピン子矢沢永吉愛が語られ、吉田豪×細田昌志対談では矢沢永吉がトノバン加藤和彦に深く影響を受けていた話が。ミカバンドとツアーを回ったキャロル。矢沢永吉はトノバンにくっつき熱心に話を聞いていたのだという。音楽だけではなくシステムの構築やビジネスとしての音楽などトノバンが永ちゃんに与えた影響、面白いなー。

NHK+でドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」観る。BSでやってたのを見逃していたので地上波放送嬉しい。どこかとぼけたユーモアがあって楽しい。河合優実は身体の動きが良い。松尾スズキ的な身体能力というか、不規則な動きにしなやかさがある。エンドクレジットで気づいたが演出は「勝手にふるえてろ」「私をくいとめて」の大九明子監督。納得。河合優実主演で映画作って欲しいな。

2024年6月29日~7月5日の話。

2024/6/29

8時起床。妻が割引品になっていたので買ってきたちょっといい食パン、トーストにしたら美味しい。

朝のうちに日記を少し。NHK+で「燕は戻ってこない」、TVerで先週の「マルコポロリ」など。

昼前から妻とお出かけ。車で京都まで。立命館大学で行われるザ・プラン9コントライブ「コート・オブ・コント!」へ。立命館大学は僕と妻の母校であり、出会いの場である。少し早めに着いて、昔はパスタ屋だった場所の「はま寿司」で昼食。もはや初老の二人なのでハイテク化が進んだシステムにあたふたしながら。近くの駐車場に車を止めて、しばし学校内を探索。古い体育館だった建物はすっかり生まれ変わり図書室が入った近代的な建物になっていてコーヒーショップまで入っている。殺風景だったグランドはきれいに整備され芝生のある広場になってる。部室があった学生会館は建物こそそのままだが中はずいぶんきれいだ。土曜日だったので学食はやっていなかったが全部が全部お洒落にきれいになっているなぁ。まぁ通ってたのは30年以上前なのだから当然か。なんだかんだで大学時代は青春だったな。映画を観て、音楽を聴いて、本を読んで、ライブに行って、語り合い、学んだ。友人にも恵まれたし、恋人も出来た。楽しかったしかないな。

話戻ってザ・プラン9「コート・オブ・コント!」。実際に使われていた陪審法廷が移築されている立命館大学末川記念会館。その法廷を舞台にしたコント。観客は傍聴席に。裁判官、被告、原告、検察官、弁護士に扮するメンバー。ヤナギブソンが裁判を見に来た人役で傍聴席からツッコむ。途中、急遽陪審員5人を選ぶという設定でヤナギブソンと抽選で選ばれた観客が傍聴席側から法廷側に。珍しく抽選が当たり法廷側でコントを観ることに。有罪・無罪の札を上げたりの参加型でなかなか面白い体験ができた。アットホームな雰囲気もありゆるく楽しいライブだった。

ライブ後も妻と二人で大学付近をしばし散歩。すっかり様変わりしたところもあれば、懐かしい食堂が残っていたり。ここに〇〇君が住んでたなーとか××さんは確かこのアパートだったねぇとか妻と懐かしむ。

2024/6/30

8時30分起床。今日もトースト。マーガリンだけ塗って食べる。美味しい。

いつものごとく妻と買い物に行って、昼食は今年初そうめん。「マルコポロリ」観て、いつもなら映画なのだが、なんとなくそんな気分でもない。パンクした自転車を直しに妻とホームセンターへ。ちょっと歩いただけで汗。暑くてぐったり。

2024/7/1

朝から雨。今日から7月。2024年も半分終わったのか。もう正月だな。玉袋筋太郎ゲストの「爆笑問題の日曜サンデー」を聴く。同時代を生きてきた爆笑問題の二人と玉ちゃん。ゲラゲラ笑いながら、甘噛みしあう3人にグッとくる。太田さんの「浅草キッドが復活するんならタイタンライブで」というのはただのリップサービスではないだろう。

radiko細田昌志さんゲストのビバリー昼ズ。昭和、芸能の裏面史に精通する細田さん。何でも知ってんなーという高田先生が楽しそう。ちょうど今日からお昼の読書タイムに読み始めた「力道山未亡人」。いきなり面白く、これから読み進めるのが楽しみでしょうがない。

2024/7/2

NHKのドラマ「燕は戻ってこない」最終回。見事にどこにも着地せずに終わった。全員が自分勝手で無責任で弱く、醜く、浅はかだ。気持ちの良いエンディングを拒むような物語で、代理出産というテーマにふさわしい。でも大層面白いドラマだった。

2024/7/4

暑さと湿気で体調すぐれず。帰宅し、風呂に入ってご飯食べたらもうだるい。何もせずにすぐに横になる。ここんとこ平日はいつもこんな感じ。日記に書くこともない。

韓国のHYUKOHと台湾のSunset Rollercoasterのコラボ曲が良い。良いというかヘン。MVも曲も、新しくて、ヘンで、面白い。つまりはかっこいい。


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2024/7/5

暑い。とにかく暑い。営業車もクーラー全開、車から降りたら一気に汗が。辛い季節がやってきたなー。夜、仕事がらみで某ホテルのバーベキュー。たまにこういう役得がある。美味しい料理を堪能し帰宅。

TVerクドカンの新作ドラマ観る。うむ。まだわからん。

今週の日記はかなり薄くなってしまったな。ま、書けることもあれば書けないこともある。忘れているだけということもある。日記を書こうが書くまいが生きている限りは毎日は続く。

2024年6月22日~28日の話。

2024/6/22

8時起床。朝から妻と義母宅に寄って少し用事を済ませホームセンターへ。乾燥除湿器が壊れてしまったので、梅雨を前に新しいのを買いに。妻がチラシでチェックしていた特売品を購入。大きな駐車場で大掘り出し物市をやっていて妻と隅々までチェック。なくても大丈夫だけどあったら嬉しいぐらいの掘り出し物をいくつか買って、義母に頼まれた除草剤なんかも買う。

車中では東野幸治の「ホンモノラジオ」。オープニングでは先日の水道橋博士吉田豪とのイベント話を。ディープな内容も東野さんの手にかかればポップな面白話に。核心には迫らず爆笑オープニングトークに仕立てる手腕に唸る。

映画の時間が合わないので「爆笑問題カーボーイ」聴きながら散歩。蒸し暑くてぐったり疲れて帰宅。

YouTubeで英国BBCが韓国で起こったK-POPスターたちが関与した「バーニングサン事件」の顛末を追ったドキュメンタリーを観る。K-POPのトップスターが経営するクラブ「バーニングサン」。このクラブを舞台にドラッグ、レイプ、売春、脱税など様々な悪事が行われていた。ドキュメンタリーはこの事件を知り告発した女性記者たちを追う。卑劣な事件を知り告発を試みるも彼女たちは執拗にネットで攻撃されその声をかき消されてしまう。危険は家族にまで及び、追い詰め口を封じられる女性たち。そんな中、事件の告発に尽力したのはKARAのハラだった。自身もまたリベンジポルノの被害にあっていたハラが女性たちの為に動くのだ。だが親友であるソルリの死、そしてネットでの攻撃にさらされ彼女もまた自死を選んでしまう。人一倍正義感が強く勇敢だったハラ。彼女のことを想えば胸が張り裂けそうになる。そんな様々な困難を乗り越え女性たちは男たちの卑劣な行為を告発。芸能界、財界、警察をも巻き込んだ一大事件は多くの犠牲の上でやっと明るみに出る。


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このバーニングサン事件をファンの側から描いたのがドキュメンタリー映画「成功したオタク」。逮捕されたK-POPスターのファンだった女性たちの物語だ。こちらにも女性たちの団結と怒りがしっかりとある。

夜はアマプラでシドニー・ルメット監督「12人の怒れる男」を観る。名作と言われる作品はやはりそう言われるだけの力があるなぁ。といまさらながら。12人の陪審員たちが部屋に入ってくる。まだその名前も素性もわからないまま。リアルタイムで進んでいく議論の中でそれぞれのキャラクターが浮き上がる。スリリングな会話劇が続き、最後にはじんわりと感動をもたらす。そして部屋から出ていく陪審員たち。完璧な物語。

気持ちよく就寝。

2024/6/23

8時起床。昨晩作っておいたタマゴサラダをトーストにたっぷり乗せた朝食。妻といつものスーパーに買い物。改装前で棚はスカスカ。

BSフジで安楽死をテーマにしたドキュメンタリー「私のママが決めたこと ~命と向き合った家族の記録~」を観る。自らの尊厳の為、安楽死を選ぶ。理解?共感?…自分の中で折り合いがつかない。

アマプラでマッティ・ゲショネック監督「ヒトラーのための虐殺会議」を観る。1942年、ナチスドイツの高官たちによって行われた「ヴァンゼー会議」を描く。まるで「12人の怒れる男」のように部屋に入ってくる男たち。そこで交わされる議論は、大量虐殺の処理について。もはや虐殺ありきでそこには誰も異議を唱えない。そんな話はとっくに終わっているのだ。殺される側のことなど眼中にはなく、殺す側の負担を議論する。いかに効率よく処理するかが議論のテーマなのだ。まさにお仕事として根回し、押し付け合い、裏の裏を読みあう。人の命の重みなどこれっぽちも感じさせない議論はやがてまとまり、それぞれが部屋から出ていき映画は終わっていく。冷酷で残酷な行いを淡々と平熱でこなしていく人間の怖さ。映画は終わるが歴史は続くのだ。

命について考える日曜の午後。

夜、YouTubeで「ホンモノラジオ」で紹介されていた千原ジュニアなだぎ武の対談。壮絶ないじめから引きこもり、寅さん映画に導かれ、外に出て人に触れ扉を開ける。孤高の天才芸人が同期に語る半生。人に歴史あり。興味深く見入った。

2024/6/24

YouTubeにUPされた佐野元春 & The Coyote Bandの「Youngbloods (New Recording 2024) 」のMVと懐かしい85年のオリジナルバージョンの「ヤングブラッズ」MVを観る。このシングル盤はリリース時にすぐ買った。39年も前の話。若々しさと熟練が同居する2024年版も素晴らしい。39年前、14歳の少年だった僕も今では完璧なおじさんだ。もはや初老と言っていい。少年時代の若々しさや輝きは失い、悪いところだけを煮詰めたような年寄りになっちゃったなー。でもまだかろうじて、佐野さんの音楽に心動かされる部分は残っているようだ。


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トリビュートアルバム発売を記念した鈴木博文の配信を観る。アルバムのプロデューサーである猪爪東風さんと博文さんがトリビュート盤を聴きながらトーク。チャットには参加したミュージシャンたちのコメントも続々と。高校生の頃は誰とも話が合わず一人で博文さんの音楽を聴いていたけど、全国に多くの同志がいたんだなと思う。

2024/6/25

TVerでドラマ「アンメット」の最終回を。俳優陣の力のある演技、視聴者の観る力を信じた演出。多くドラマを観ているわけではないけど、ここ数年ぼくが見た中でも大傑作。素晴らしかったなぁ。杉咲花若葉竜也の素晴らしさはもはや言うまでもないが、僕的には千葉雄大がMVP。

2019年にNHKで放送された「透明なゆりかご」というドラマが大好きだったのだけど、それに通ずる静かな強さがあったな。

2024/6/26

今日は一日イベント仕事。昼ご飯を食べ損ねて一日立ちっぱなしだったので帰宅したら疲労が一気に。9時過ぎには疲れて布団へ。

2024/6/27

昼休みの読書。ヤン・ヨンヒ著「朝鮮大学校物語」読了。「ディア・ピョンヤン」「スープとイデオロギー」など在日朝鮮人である自身と自身の家族を映すドキュメンタリー作品で知られるヤン・ヨンヒさんが自身をモデルに書いた小説。大阪下町育ちのミヨンが東京の朝鮮大学校に入学するところから物語は始まる。演劇少女で多くの演劇が観られると東京にやってきたミヨンだが、高い塀の中にあって規則でがんじがらめの朝鮮大学校にショックを受ける。そこは小さな「北朝鮮」であり、自由を求めるミヨンにはあまりに窮屈な場所。日本人青年との恋、そこで生まれる小さな違和感。そしてピョンヤンに暮らす姉とのひと時の再会。小説という形ではあるけれど、そこに描かれる様々な描写はとてもリアルである。特に朝鮮大学校の卒業旅行として「マンギョンボン」号で北朝鮮に渡り、ピョンヤンから地方に飛ばされ暮らす姉に会いに行くところは圧巻である。監視員とのやり取りや列車で垣間見る庶民の暮らしの細かな描写、そしてそれを目にし感じたミヨンの心の動きがリアルな質感を持って胸に迫る。

仕事の後、会社の歓送迎会。入ってくる人もいれば出ていく人もいる。しかし大人数の飲みの席は相変わらず苦手だ。そもそも下戸で気持ちよく酔うことができない。料理が美味しかったのだが、後半になって場が荒れだすとゆっくり食べることもできなくなってしまうのがどうにも。ご飯ものからデザートまでしっかり食べたい。ただ食い意地がはってるだけだな。ま、それなりに過ごして帰宅。疲れてるのだが、アルコールのせいかなかなか寝付けず。

2024/6/28

朝から大雨。どんよりとした気分。仕事もなんだかうまくいかず。こんな日は帰りに映画でも見たいところなのだが、時間も合わず。

TVerでダイアンの番組とか見てゆっくり気持ちをほぐす。後はやっぱりK-POP。あまり日記には書いてないけど毎日チェックは欠かさない。ミッドサマー感が凄いRed Velvetの新作MVや元LOONAのChuuのこれぞChuu的なドラッギーな新作MVなどK-POPはやめられまへんなぁ。


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2024年6月15日~21日の話。

2024/6/15

8時起床。貰い物のイチゴジャムとトーストの朝食。朝のうちに少し日記を書く。

そして今日も京都まで。JR、地下鉄乗り継ぎ今出川まで出て歩いて出町座まで。映画の前にお気に入りのパン屋「ボナペティ」でパンを買って河原で腹ごしらえ。トンビに襲われないように木の下で隠れるように食べる。外で食べつ焼き立てパンは美味しいなー

木寺一孝監督「正義の行方」観る。1992年、福岡県飯塚市で二人の女児が殺害された「飯塚事件」。容疑者として捕まったのは久間三千年。容疑者は一貫して否認を続けるもDNA鑑定や目撃証言を根拠に2006年に死刑判決が下される。そして2008年、異例の速さで刑は執行される。直接証拠は存在せず、容疑者は否認のまま。だが根拠とされたDNA鑑定は不確実なものと証言され目撃証言も覆される。遺族と弁護士団は再審を請求。先日、再審請求は棄却され、弁護団が即時抗告したというニュースもあったところで改めて注目を集めている事件である。

事件解決に向け執念を燃やし犯人を逮捕した福岡県警の面々。無罪を信じ再審請求を行った弁護士、そして事件を報道した新聞記者。事件から現在に至るそれぞれの言葉を聞き取り、事件に迫るドキュメンタリー。久間三千年氏は犯人だったのかと事件に迫るというわけではなく、彼を捕らえ、審判した過程に迫っていく。それぞれが自分の「正義」に突き動かされ動いていく。だが、その「正義」が「真実」を覆っていく。見たくないものを隠し、見たいものを時に強引に作り上げていく。事件を担当した刑事たちは、揺るぎない自信を持ち断罪。立ち止まることなく正義の名の下、突き進む。そして今も自分たちの正義を信じて疑わない。そこに乗っかり警察の発表や裁判の結果のみを「事実」として報道した新聞社。様々な過程を経て、再検証を行う中で自分は裁かれる側だと当時事件を担当した記者は吐露する。容疑者の行動に不可解さは残るものの、根拠とされた「証拠」は次々と覆されていく。犯人はいったい誰なのか?謎は深まっていくばかりなのに、なぜその謎は放置され、議論される余地もなく、これほどに早く死刑は執行されたのか?3時間近くに及ぶドキュメンタリー、生々しい証言の数々、緊張感は途切れることはない。何の罪もない幼い子供が命を奪われた凶悪犯罪を前に、刑事、記者、弁護士、裁判官…関わる全ての人が正義に突き動かされている。ある種盲目的に正義を追求するあまり真実がぼやけていく。そして真実を掴めないままに、刑の執行で事件は一旦終わりとされたのだ。人が人を裁く難しさに加え、メディアによる拡散、空気の醸成、その問題点までもが浮き彫りにされる。人、組織、国に至るまで、正義や思惑やメンツやルールがこんがらがって真実が闇に追いやられていく。これが今、この国に起こっていることで、自分もまたその中に組み込まれている。得も言われぬ怖さが胸の内に広がっていく。観る前と観た後で世界の見方が変わる映画である。

出町から御池に移動。続いてはアップリンク京都でチョン・ジヨン監督「罪深き少年たち」を観る。こちらも実際の冤罪事件を基にした映画だ。強盗殺人事件の犯人として捕らえられたのは3人の少年。怯え切った表情で犯行を自白する少年たち。彼らは貧困家庭に育ち犯罪とは程遠い暮らしをしていた。一人は知的障害があり自分の名前すら書けない。なのに彼が書いた供述調書が提出される。事件を不審に思った刑事ジュンチョルは独自の調査で真犯人に辿り着く。だが、少年たちを逮捕した刑事、検察によって真犯人は釈放。ジュンチョルは離島に飛ばされ少年たちは服役する。そして月日が流れ町に戻ってきたジュンチョルは出所した少年たち、彼らを支援し再審請求を行う弁護士と出会い、再び彼らの無罪を明らかにすべく奔走する。自分たちの手柄の為に、証拠を捏造し、暴力で自供を引き出す警察、検察。こちらの刑事たちは正義よりも私欲に走っていてクソ野郎度が増す。真実を執念深く追う刑事を演じるは名優ソル・ギョング。その妻を演じるのは今や映画・ドラマに欠かすことができない実力派にして人気女優ヨム・ヘラン。結果はわかっていながらもしっかり見ごたえのある社会派ドラマだった。ただ最後のクレジットにぞっとする。少年たちは無実が証明されたものの、彼らを犯人に仕立てた刑事・検察官は誰一人処分されなかったのだ。

夜、配信にて「水道橋博士VS東野幸治with吉田豪 Vol.4」。ついに第4弾となった芸能界の不祥事を懐かしく噛みしめようというシリーズ。3人の好事家による徹底したヒューマンインタレストに基づくイベントだ。博士から贈呈されたコアチョコ製の「放課後電磁波クラブ」Tシャツを東野幸治が着込みイベントはスタート。マーシー何回目?という話から「なべやかん替え玉受験」事件へ。呼び込まれたスペシャルゲストは、なんとなべおさみ。御年85歳!とはとても思えぬ肌の張り。次々とトスを上げていく博士に導かれ、歳を感じさせない淀みないトークで政界、財界、裏社会を巻き込む「替え玉事件」驚愕の真実を語っていくなべおさみ。距離を測りながら、懐に飛び込みつつ笑いのポイントを仕掛けエンタメとして会場を盛り上げる東野幸治の凄みがいかんなく発揮される。いやーこれが素晴らしかった。今や日本で五本の指に入る名司会者、現役バリバリの凄腕。どんな危険球も受けては転がし緩急つけてポップに笑いに転化する。

ということで結果、ほぼ「なべおさみ」でイベント終了。もちろん十二分には楽しめたのだが、チャットでの賛否両論ぶりも理解できる。有料イベントで2時間半の2時間を締めるメインゲストがシークレット。東野VS博士VS吉田豪トークバトルを期待していた人には不満が残るし、なべおさみの昭和芸能裏面史を聞きたい人には届かない。あれもこれもと詰め込みたい博士。例えば最後のハイジャック話、めちゃめちゃ面白かったのだけど、ここは不祥事列伝の「替え玉事件」のみでスパッと切った方が気持ちよかったように思う。その他の話は改めて「なべおさみ伝説」としてたっぷりやればいいのにとちょっと思っちゃったな。後はやはり音響問題か。マイクスタンドがあるだけでも解消される部分はあるだろうし、ミキサーが一人専任でいるだけでもだいぶ違うと思う。ま、会場に行けない地方住みにとっては配信で観られるだけでもありがたいんだけどね。

2024/6/16

8時半起床。ウインナーとキャベツを挟んでホットドッグの朝食。朝から妻と買い物。しかし蒸し暑い。焼きそばの昼食。変わらぬ日曜。「マルコポロリ」で東野無双ぶりを堪能。

午後の映画はアマプラでスコット・マン監督「FALL/フォール」。劇場公開時、時間が合わなくて見に行けなかったんだよね。フリークライミング中に夫・ダンを落下事故で亡くしたベッキー。悲しみに暮れるベッキーを立ち直らせようと親友のハンターは地上600mのテレビ塔に登ることを提案する。二人は老朽化が進み不安定な梯子を登り続け、頂上へと到達するのだが…。ってなお話。600メートルのタワー頂上に取り残されたらというワンアイデアながら、次々と襲い来る困難な状況、アッと驚く仕掛けもあって怖面白かった。パニックな状況下で主人公が悲しみを乗り越えていくというストーリーもあり飽きさせない。いやーこれ、スクリーンで観たらより怖かったろうな。究極のパニック映画。

庭の枇杷の木。でかくなりすぎてマンションの3階にまで達しているので大汗かきながら半分ぐらいのところで伐採。600メートルどころか2メートルの脚立に登るので精一杯。

夜、娘が父の日のプレゼントを持ってきてくれる。百貨店で買ってきたというちょっといいチョコレートとコーヒー。父の日に娘にプレゼント貰うなんて初めて。そんなことをしてくれるようになったんだなぁと涙。なんてちょっと大げさかな。でも嬉しいなぁ。

2024/6/17

spotify爆笑問題の日曜サンデー、中山秀征ゲスト回聴く。ダウンタウン直撃世代かつナンシー関の影響下にもあったので、秀ちゃんといえば「面白くない所詮TVタレント」という見方をしていたところがあった。元相方、松野大介の「芸人失格」も読んでたしね。でもそれも昔の話。TVバラエティの王道、ナベプロ所属でクレージーキャッツから続くど真ん中のバラエティタレント。太田さんがかってTVで完全アウェイの状況下でナンシー関と電話対決をさせられる秀ちゃんの姿を観て、TVの前で怒りで身体が震えたという話を熱弁。まるで昨日のことのように熱く話す太田さんはやっぱり最高だな。

2024/6/18

朝から大雨。徒歩通勤はストレスがないけど、こんな大雨の日だけは大変。25分横殴りの雨の中を歩けばズボンはびちゃびちゃ。乾き切る前に営業。こんな日に限って電車移動だ。昼は外食。インドカレー。日替わりのカレーは大根とえのきが入ったヘルシーなの。そしてナンがでかい!

夜はTVerで「アンメット」。もう父親感覚で杉咲花ちゃんを観てるので泣けちゃう。今回は野呂佳代がいい味だしてたな。韓国のヨム・ヘランじゃないけど、脇でいい仕事をしていた人が評価を高めやがてTVや映画に欠かせない俳優になっていくというパターンに完全に入ってきてる。しかしこのドラマ観るとつくづく演技力大切と思っちゃうな。演者が皆巧いからストレスがない。BSで絶賛再放送中の「オードリー」と大違い。なんて。何度も言うようだけど、とにかく長嶋の息子の流れるような棒演技が…。ま、それはそれで癖になって面白いんだけどね。

2024/6/19

帰宅して飯食ってぼんやり「有吉の壁」観てたら一日が終わってしまった。

2024/6/20

会社帰りにネットカフェに寄り道。いつもの文春チェック。普通の本屋ではいささか手に取るのがはばかられるBUNKAタブー誌の吉田豪による泉ピン子インタビューを読む。「こんな雑誌と知ってたらインタビュー受けなかった」と怒り心頭の場面からインタビュースタートも、徹底した下調べと資料の数々にすっかり気をよくして喋りまくる泉ピン子牧伸二の弟子という通説は実際には違うというところから、牧伸二のケチっぷりが語られたり、西田敏行との友情、夫の隠し子騒動の記者会見は橋田寿賀子脚本で大失敗だったとか、夫はゲイだと思ってたなどなどサービス精神旺盛な語りっぷりで好感度UP。昭和の芸能界を生き抜いてきた人は強いし面白いなー。

2024/6/21

今日は一日有休消化。朝から雨で妻を会社まで送ってあとは家でおとなしく。リビングのTVにYouTubeを映して、NewJeansはじめK-POPの動画を観ながら日記を書く。昼はふるさと納税で手に入れた冷凍のハンバーグを使ってパスタ。ハンバーグのデミグラスソースと絡めたら美味しいかなと思ったのだが、ちょっと思ってた感じには仕上がらなかったな。ケチャップで一旦味付けしたパスタに絡めた方が良かったのではとか考えながら食べる。

午後は高血圧の検査で病院へ。血液検査してから診察まで1時間以上の待ち時間。おかげで高田先生本「月刊Takada」を読み進められた。ロングインタビューでの「観たり聴いたりすることが仕事の為の仕込みだと思われがちだけど、そこは違うんだよね。結果的にペンで原稿を書いたり、マイクの前で喋り続けているけど、もともと好きなだけ、大衆芸能全般を観たり聴いたりすることが」に痺れる。さらに「膨大な大衆芸能の中から、面白いものだけが気になり、それを多くの人に勧める毎日はこれからも変わらない」「芸能が人を楽しませるものだから、人が好きじゃないとダメなんだよな。何しろ人間が好き。」と締める。高田先生っ!高田先生のそういうところが大好きです。僕は高田先生と比べればひよっこひよっこだし、仕事にも活かせてないけど、昔から観たり聴いたりすることがただただ好きなんです。そして観たり聴いたるすることが好きな人が好き。高田先生を筆頭に、博士さんや太田さんや東野さんといった人もそうだし、鈴木慶一さんとかカーネーションの直枝さんとか小西康陽さんなんかも完全に「好き」な人でしょ。くーっ!改めて自分も「好き」な人であっていいと思えたし、ずっと「好き」な人でありたいなと思った。

で診察が終わり薬受け取り近くの商店街へ。知り合いがやっている珈琲店に立ち寄りアイスコーヒーで一服。散髪しようと向かいの理髪店へ。順番待ちしてるとドアが開いてやってきたのが仕事を終え散髪に立ち寄った妻だった。なんたる偶然。

夜は家カレーが食べたくなり作る。カレールーはエスビーのゴールデンカレー。これぞ王道。結局一番美味い。

夜、radikoで角田龍平の「蛤御門のヘン」。剃刀負け弁護士軍団の面々と映画「正義の行方」が話題に。法曹界と放送界を股にかける角田先生の話をうんうん頷きながら。

2024年6月8日~14日の話。

2024/6/8

8時起床。スクランブルエッグとトーストの朝食。朝のうちに少し日記を書く。で本日も京都まで。

アップリンク京都にて入江悠監督「あんのこと」を観る。母親からの激しい暴力、生活の為に売春を強要され、やがて薬に手を出した少女、杏。逮捕され出会ったのは風変わりな刑事、多々羅。彼の導きで自助グループに入り、薬を断ち、就職支援を受け介護の仕事を学び始める。やっと負の連鎖から抜け出せると思ったのも束の間、杏に様々な試練が襲い掛かる。という実話を基にした作品。大人たちの犯した罪が、少女に罰として振りかかる。暗闇の中でやっと見つけた光。その光に手を伸ばすが無情にも光は闇に消えてしまう。悲劇に閉じ込めてしまうにはあまりに悲しく重い。映画を観て、杏の人生を想う。でもそれだけでいいのかと思う。悲しいお話ですと終わっていいのだろうか。今も社会には多くの杏がいる。やりきれない想いが広がる。

杏を演じるのは今最も注目される若手俳優河合優実。杏の人生をただ悲しいだけにしない魂のこもった素晴らしい演技だった。清濁併せ呑む刑事・多々羅を演じるのは佐藤二朗。コミカルになり過ぎない一歩手前で得体のしれない怖さが感じられた。多々羅を追いながら二人に肩入れしていく新聞記者役は稲垣吾郎。距離と冷静さを保ちながらも、その内面は最も熱を帯びている。人間臭い揺らぎを内側に潜ませることができる役者。3人ともがこの映画に真摯に向き合っている。

力のある作品である。監督、俳優陣が誠実に切実に「杏」のことを、杏の人生を想っているのが伝わる。観るべき映画である。ただし観るだけで終わるべき映画ではない。この映画は答えではなく僕たちに与えられた課題なのだ。

で御池から三条まで移動して丸善書店へ。「蛤御門のヘン」細田昌志さんゲスト回、二人の打てば響く会話が楽しい。猪木が力道山から寵愛を受けていた話は「プロレススーパースター列伝」史観を植え付けられている者からすると驚愕。靴ベラで殴られ、いじめぬかれていたんじゃないのか!聴いている内に居てもたってもいられずに細田昌志さんの著作「力道山未亡人」を購入。丸善ではもう一冊高田文夫先生の「月刊Takada」も購入。Hanadaは一生買うこともないし軽蔑すらしているが、Takadaは買うしかない。

昼食は「なか卯」で親子丼。先週のリベンジ。果たして親子丼はどうなのか!?運ばれてきた親子丼は、トロッと黄金色。一口食べたら慣れ親しんだあの出汁の味。令和のヤマタク、親子丼大好き男、まずは一安心である。

でMOVIX京都で本日二本目。「チャレンジャーズ」観る。主演女優はサイゼリヤ。じゃなくてゼンデイヤ。今作ではプロデューサーも務めている。でそんなゼンデイヤが演じるのはテニス界のスタープレイヤー。そして彼女に魅了される二人の男子テニスプレイヤー。幼馴染でともに切磋琢磨してきた二人がゼンデイヤを巡って恋の鞘当て。10年以上にわたるテニスと恋愛が絡み合う、男と女と男のラブゲーム。からかい上手のゼンデイヤに翻弄される二人の男。しかしこちらは恋愛未満どころか恋愛以上の床上手と言いますか、上級者編過ぎてもはやなんだかわからない。テニスの試合かはたまたペニスの試合か、EDMが鳴り続ける中、球があっちこっちにもう大騒ぎ。しまいに球目線のカメラワークまで飛び出して観てるこちらもゼンデイヤに手玉に取られタマランチン。でもめちゃめちゃ面白い映画でタマげました。ラストのなんだかわからないも異様な高揚感がタマりません。

帰宅して先日収穫した枇杷でジャム作り。皮むき作業だけでも時間がかかる。鍋に砂糖とともに投入しこげないようにじっくりと煮るジャムおじさん

夜は日記を書く。久々に5000字越え。

2024/6/9

8時起床。昨日作った枇杷ジャムとトースト。

朝から久しぶりに妻と実家へ。「ホンモノラジオ」聴きながら。墓参り、買い物、近所に住む叔父宅にも寄って実家で昼食。母手製の稲荷寿司に天ぷら。何もかも美味しいなぁ。止まらない母のトークを一しきり聞いて帰宅。

TVerで「情熱大陸今泉力哉監督の回観る。「からかい上手の高木さん」で最も印象的だったシーン。告白した女子中学生とそれを振った男子中学生、廊下の片隅で二人が交わす会話。当初の台本を一旦白紙にして、演じる若い二人の役者と対話し、言葉や想いを引き出し作られたものだと知る。あの瑞々しく、眩しい台詞は実際に若い二人から出てきたものなのか。少し暗い廊下の片隅で会話を終えお互いの想いを知った二人が、晴れやかに歩き出し角を曲がると、そこは多くの同級生たちで賑わう陽が当たり明るい廊下。そこまで含めた一連のシーンがとても良かったのだが、そんな裏話があったのか。

2024/6/10

一気に暑くなって、どうにもだるい。会社で「なんか疲れてますね」と声をかけられる。傍からそう見えてるのだな。気を付けなければ。

昼休みの読書。玉袋筋太郎著「粋な男たち」読了。名著「美しく枯れる」を読んで前作である本書を読んでおかねばということで。やはり家族のことに触れる最終章が衝撃的。人生の経験を人間の味に変えて進んでいくのだなぁ。

2024/6/11

今日も暑い。徒歩通勤の20分が堪える。

「アフター6ジャンクション」江口寿史ゲスト回聴く。鳥山明の絵の凄さについて江口先生が解説。80年代初頭、「ジャンプ」の快進撃の原動力になっていた二人。「すすめ!パイレーツ」~「ひのまる劇場」~「ストップ!ひばりくん」そして「Dr.スランプ」。さらに「キン肉マン」に「奇面組」「キャッツアイ」に「こち亀」と毎月お小遣いをコミックス購入に費やしてたなぁ。いまでもその頃のジャンプコミックスは揃っている。前後二段式の本棚を買ってもらって、コミックスや文庫本をキレイに作者ごとに並べて眺めるのが好きだった。毎晩一冊その中から選んで眠る前に布団の中で読むのがルーティーン。当時は絵もよく描いていたので江口作品や鳥山作品は何度も何度も模写した。鳥山明が描く緻密でポップなメカの絵を惚れ惚れしながら眺めたもんだ。江口先生のプロの目から見た鳥山明の絵の凄さについて、また江口寿史自身の絵の進化、例えば鼻の穴や髪をどう描いていったかといった話も面白い。

2024/6/12

夜、珍しく仕事絡みで飲み。ビール一杯、梅酒のソーダ割2杯でもう頭が痛い。

2024/6/13

TVerで「アンメット」。若葉竜也杉咲花、二人のシーンの濃密さ。純度高すぎの芝居。ドラマ史上に残る名シーンに震える。もうこの二人が画面に映ってるだけで胸がぎゅーんとなる。

2024/6/14

NHK+で「燕は戻ってこない」。いやこちらも凄いところまで来ましたな。搾取する側、される側それぞれの信念が揺らぎ、共感とも共鳴とも違う本能的な連携が女性たちの中でも起こり始める。黒木瞳演じる嫌味な母親さえも揺らぎ始める。そしてこちらの稲垣吾郎もまた内側が大いに揺らいでいる。面白い。ポン・ジュノ監督「パラサイト」を思い出した。あれは上流階級の家族に、貧困家族がパラサイトする話ではなくてその逆。一部の富裕層が、庶民の労働力に寄生するのだ。まさにそれと同じ構造で貧困にあえぐ女性にパラサイトする。その「腹」に寄生し、自分たちの子を産まそうとする。で物語はさらにその先に進もうとしている。楽しみ。

「ボクらの時代」河合優実、見上愛、青木柚の回を観る。23歳だって。もはや娘より若い。しっかりしてるなー。

YouTubeで「太田上田」、「成瀬は天下を取りに行く」宮島未奈さんゲスト回観る。太田さんの大ファンで高校生の頃「カラス」を読んで救われたという宮島さん。99年の太田さん著作「カラス」は僕も読んだな。もう25年も前か。確かに成瀬の中に太田さんが感じられる。どこにも属さず孤でいる感じとか。

2024年6月1日~7日の話。

2024/6/1

8時起床。スクランブルエッグとトーストの朝食。で今日は朝から京阪電車に乗って京都まで。MOVIX京都で今泉力哉監督「からかい上手の高木さん」観る。西片はクラスメイトの高木さんにいつもからかわれてばかり。そんな中学生二人の初恋未満な関係を描いたドラマ版から10年後の話。地元、小豆島の体育教師としてかって通った中学校で働く西片。10年前に父の転勤でパリへ、今は東京の美術大学で絵を学んでいる高木さんが教育実習生として島に帰ってくる。10年ぶりに再会する二人。初恋未満のまま止まっていた二人は…。ってな話。初々しい爽やかさは中学生なら確かに成立するが、さすがに10年後となればそれはもうファンタジーの世界にならざるを得ない。25歳っつったらさすがの俺でも童貞じゃなかったもんね。でも、まぁそこは映画のマジック。小豆島の澄んだ空気とパステル画のような風景に高橋文哉、永野芽郁がとけ込む。正直、心に埃が溜まり切ったおじさんなもんで、胸キュンというよりアナル周辺がむずがゆくなるような「アナむず」といいたくなるようなところも多いのだが、彼らの教え子である中学生、絵が好きだが登校拒否中の町田君、彼に片思いする大関さんの登場で物語がグッと引き締まる。「好き」の感情の真っただ中であり、その想いに戸惑ったり、正直だったりしながらも向き合う二人が、西片、高木さんのメンターになり、初恋未満のまま止まっている二人を動かしていく。「うれしい楽しい大好き」とはならず、「好き」という感情を顕微鏡で覗くように描いて見せるのは今泉監督の真骨頂。心に溜まった埃をさっとふき取ってくれるクイックルワイパーのような作品だったな。

しかし、永野芽郁の爽やかな笑顔に悶絶する50男というのは我ながら実に不健全な気がする。客観的に観てキモイ。むしろ熟女ものAVを観てる方が健全なんじゃないか。

気持ちの良い天気の京都を歩いて移動。サイゼリヤがいっぱいだったので、結局また「なか卯」で親子丼。安定、安心の親子丼。親子丼は裏切らないと常々言っている大の親子丼好き、令和のヤマタク山拓、親子丼で検索を)とさえ言われる私。しかし今日の親子丼は…。運ばれてきた瞬間、パッと見てすぐに違和感が。ふわっとトロッと黄金色の親子丼のはずが、玉子がガチガチに固まっとる。なんなら一部焦げ付いとる。なのに色味がやけに薄い。一口食べると、出汁が明らかに薄い。心なしか鶏肉も少ないような気がする。いったいどうしちゃったんだよ。まぁ黙々と食べたけど、なんか悲しい。冗談だよと笑って欲しい。信じていた恋人に裏切られたような気分で京都シネマへ。

ジョナサン・グレイザー監督「関心領域」を観る。ある裕福な一家の日常を淡々と映し出す。きれいに整備された庭、広がる青空。だがその家は高い塀で囲まれている。常にグォーと焼却炉の低い音が響き、建物からは絶えず煙が吐き出されている。時に銃声や悲鳴が聞こえる。壁一枚むこうはアウシュビッツの収容所。その家に暮らすのはナチスの高官で収容所の所長とその家族。絵にかいたような豊かで幸せな暮らし。だが彼らの暮らしは醜悪さや傲慢さを塗り潰したキャンパスに描かれた「絵」に過ぎない。そしてその醜悪さや傲慢さ、悪が日常の綻びから顔をのぞかせる。誰かの命より、自分の贅沢な暮らしを優先し、彼らは「知らず知らずのうちに」ではなく自ら率先して悪に加担しているのだ。映画は説明を排除し、淡々と彼らを描きながら、凡庸じゃない悪の実態を浮き上がらせていく。積極的に見ないふりをし関心領域を狭め豊かさを享受する。そこに葛藤すらないのが恐ろしい。映画には一人「関心領域」を飛び越えてくる少女が登場する。飢えた人々の為にこっそりと食べ物を壁の境界線に隠すように置いていくその姿が、現在進行形で虐殺が行われる今、あなたはどうするのか?と問いかけてくる。

映画を引きずりつつ京都駅まで歩いてJRで帰宅。

夜はNHKのドラマ「パーセント」最終話をリアタイ。フレッシュな魅力あるドラマだった。

明日はイベント仕事なので夜更かしせずに寝る

2024/6/2

7時半起床。妻が買ってきたぶどうパンの朝食。子供の頃苦手だった干しぶどうだが、今はもう大好き。オールレーズンも大好物。で今日はイベント仕事。目まぐるしく変わる天気予報にやきもき。早朝には激しい雨が降ってたがなんとか曇り空に。会場は一応屋根があるが広々としたオープンスペースで横殴りの雨が降ると全部入ってくる。

で若干降った瞬間はあったがなんとかもって夕方イベント終了。と同時に激しい雨が降り出す。急いで後片付けして無事お仕事も終了。朝から何も食べてなかったので同じ敷地にあるバーガーキングに直行してワッパーJr。バーガーキング美味しいなー。

ということでカーネーションのライブには行けず。

2024/6/3

鈴木博文古希記念 ライブ 「Wan-Gan King 70th Anniversary」を配信にて。先日本人にもサプライズで発表されたトリビュートアルバム「16 SINGS OF HIROBUMI SUZUKI」のプロデューサーでもある猪爪東風をバンマスとしたバンド&鈴木博文あがた森魚から3776までという様々なゲストが入るBright Young&Old Wan-Gan Workersなスタイルで。

ムーンライダーズで最初に買ったレコードは1985年10月21日リリースの「ANIMAL INDEX」だった。中3の時だ。84年から85年にかけてリアルフィッシュ、PSY・S、ZELDAの音楽に出会った。そしてリアルフィッシュのプロデューサーが鈴木慶一という人でPSY・Sのプロデューサーが岡田徹という人で、ZELDAのプロデューサーが白井良明という人で、さらに彼らは同じムーンライダーズというバンドの人だと知った。ムーンライダーズという名前こそ知っていたもののそのメンバーまでは詳しく知らなかったが好きになるバンドやミュージシャンのレコードに記載されたクレジットを見ると、時にプロデューサーとして時に作詞家や作曲家、アレンジャー、はたまたプレイヤーとしてそこかしこにムーンライダーズのメンバーが関わっていることがわかってきた。でそのタイミングで高橋幸宏とともに立ち上げたテントレーベルからリリースされたのが「ANIMAL INDEX」。バンドでありながら6人のメンバーが2曲ずつそれぞれに制作というスタイル。ま、中学生の僕にはそんなスタイルもまたとてつもなくカッコよく思えたな。メンバーそれぞれの個性や芸風がよくわかってムーンライダーズ初心者にはうってつけのアルバムだったように思う。6人のメンバーをこれでしっかり認識できた。でその中でひと際、僕の心を捉えたのは「鈴木博文」その人だった。「ウルフはウルフ」「駅は今、朝の中」。文学的で詩的、情景が浮かぶ歌詞、琴線に触れるメロディ、乾いたロックサウンド…それはもう夢中になって聴いた。そして86年。片面がカーネーション、もう片面が鈴木博文カーネーションの直枝政太郎のユニット「政風会」というアルバム「DUCK BOAT」、ムーンライダーズの12インチシングル「夏の日のオーガズム」、そして2枚組のライブアルバム「ザ・ワースト・オブ・ムーンライダーズ」と続き僕はすっかりムーンライダーズのとりこになっていた。特にライブ盤で「大寒町」「くれない埠頭」を初めて聴いてソングライター鈴木博文に心酔していった。で86年11月21日にリリースされた「DON'T TRUST OVER 30」。鈴木博文作詞・作曲でボーカルを務める「ボクハナク」、そして鈴木博文作詞による「DON’T TRUST ANYONE OVER THIRTY」この2曲が決定打となり、40年近く経った今でもムーンライダーズを、鈴木博文を聴き続けている。長らく音楽を聴き続けているけど「DON’T TRUST ANYONE OVER THIRTY」これ以上にロックな詞を知らない。日本ロック史上、最高峰の詞だと今でも思っている。

その後ムーンライダーズは5年に渡る活動休止に入るのだが、いち早くソロとして動き出したのが鈴木博文。兄、鈴木慶一と立ちあげたメトロトロンレコードの第一弾として87年10月5日にリリースされたのが初ソロアルバム「Wan-Gan King」。ちょうど高校通学の乗換駅・烏丸にあって当時インディーズ盤を取り扱っていた十字屋で買った。買ったばかりのレコードを抱え、すぐに聞きたいと烏丸駅阪急電車の到着を待った景色を今もはっきり覚えている。歌詞カードは封筒に入っていて、僕の買ったのには「304」のナンバリングがされている。聴いた。めちゃくちゃ聴いたよ、そりゃもう。翌88年のEP「どん底天使」リリース、そして初の著書になる「僕は走って灰になる」出版。この本はもう何度も何度も読み返した。一時期はずっとカバンに入れて通学の電車で繰り返し読んだ。自分がこうして日記を書く上で絶大な影響を受けた人が3人いる。その最初の一人は博文さんだ。時に過剰に詩情に走る文章の癖は博文さんからの影響が強い。とにかく14歳から20歳ぐらいの多感な頃、僕が最も憧れた人は間違いなく鈴木博文だ。

で今回のライブでは博文さんプロデュースの下、メトロトロンから巣立っていった多くのミュージシャン、直枝さん、太田さん、鳥羽さん、青山さんに加藤さん、青木さんと続々登場で、メトロトロン子だった僕にとっては嬉しい限り。また鈴木博文湾岸スタジオで作り上げた独自の打ち込み-フォークギターやピアノを弾くようにどこか生々しく人肌の感触がある-サウンドを再現していて痺れた。続けて演奏された「Fence」「どん底人生」は特に素晴らしかったな。バンマス、猪爪東風いい仕事してますねぇ。あとトリビュート盤にも収録されたカーネーションによるカバー「ウルフはウルフ」、その選曲も解釈も最高。政風会の「裸足のリタ」が聴けたのも感慨深い。まだ30になるかどうかの時に、さらに若い直枝さんをフックアップし世に出るのを後押しした博文さん。若い才能を排出し続けたメトロトロンレコードはもっと評価されるべき。博文さんがいなければ僕のリスナー人生も味気なかったろう。

2024/6/4

「滅相も無い」中島朋子回面白かった。「北の国から」の蛍ちゃんなんて言うのはもはや50オーバーだけだろうけど、素敵ないい佇まいの俳優さんになられたな。同世代、嬉しくなる。

2024/6/5

NHK+で立川談志が語る手塚治虫を観る。カメラに向かって手塚治虫についてを語る談志。圧巻の一人喋り。スピード、強弱、表情、口調に構成、見事な話芸になっていて唸った。

2024/6/6

今日は代休を取る。いつもなら映画館へというところだけど、今日は朝から近くの日帰り温泉施設へ。ゆっくりと大浴場、サウナ、露天風呂に岩盤浴。休憩スペースでなぜか東山アキコ「かくかくしかじか」全5巻を読了し、また風呂浸かってと結局4時間ほどゆっくりした。最近はちょっといろんなものを詰め込み過ぎている。風呂に浸かってぼーっとする時間も必要だな。隣のモールで少し遅い昼食。たまの贅沢と思って1500円ほどのランチ。なか卯なら親子丼が3杯食えるぜ。

帰宅して庭の枇杷を収穫。今年も大量とまではいかないけどそこそこ実がなった。

夜、YouTubeで期間限定公開中の黒沢清監督98年作「蛇の道」を観る。娘を殺された男(香川照之)が謎の男(哀川翔)の協力で復讐を果たしていくのだが…ってな話。拉致してきた容疑者を執拗にいたぶっていくのだが、恐怖とシュールといかれたユーモアが絡まりなんとも不思議な雰囲気を醸し出す。そして終盤からラストに現れる本当の復讐劇。顔芸がオーバードーズする前の、若き香川の顔芸の絶妙な塩梅。ラスト表情は最高。そしてクールな哀川翔がやたらかっこいい。今作はフランスを舞台に黒沢清監督がセルフリメイク。もうすぐ公開ということで楽しみに待とう。

2024/6/7

昼休みに水道橋博士の日記を読む。能登で撮られた写真の数々。倒壊したままの家、ひび割れた道路…半年近く経ってまだこの惨状。改めて政府の無能さ、無情さに憤りを感じる。

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定時で切り上げ退社。映画館に駆け込み瀬田なつき監督「違国日記」観る。両親を交通事故で無くした15歳の朝。朝の母親の妹で小説家の槙生は葬式の席で、衝動的に朝を引き取ると宣言。槙生と姉は不仲でほぼ初対面の二人。人見知りで人付き合いが苦手な槙生と、明るく人懐っこい朝。まるでタイプが違う二人が共に暮らすことになって…という物語。自分の感情は自分だけのもの、決して理解し合うことはできないと言う槙生。今まで出会ったことがないタイプの大人である槙生に戸惑う朝。槙生もまた天真爛漫な朝に戸惑う。ぎこちない二人だが共に暮らし会話を交わすことで、理解し合えなくとも寄り添えることを知る。これ、かなり好きな映画だなー。ちょっと「夜明けのすべて」を思い出した。姉である朝の亡くなった母親のことを許せないでいる槙生、そんな母親を大好きだった朝。人は多面的であり、同じ人であっても見る場所、関係性によってまるで違って見える。そして他人が何を想い、どんな感情を抱くかをコントロールすることも出来ない。それは当たり前のことだけど、時に人はそれを忘れてしまう。だが自分の感情は自分だけのものであるように、あなたの感情はあなただけのものであり、お互いがそれを理解し、尊重することで歩み寄り寄り添うことができる。映画は二人の関係を描きながら、例えば朝の同級生たちにもそれぞれの物語があり、事情があることをちゃんとすくい上げる。そこがとても良い。朝や槙生に事情があるように、誰もがみなそれぞれの事情がある。槙生を演じるのは新垣結衣。「正欲」に続いていい映画を選んだね。新垣結衣、そして友人役の夏帆。かっては少女を演じた二人が、ちょっとダメな大人になって少女を導く。そして朝を演じた早瀬憩が素晴らしい。眩しいばかりの生命力、子供のような天真爛漫さと揺れながら成長していく少女の繊細さ。映画は残っていく。一瞬に過ぎ去っていく青春の輝きをこうしてフィルムに残せたことは彼女にとっても大きな財産だろうな。とっても良い映画だった。