日々の泡。

popholic diary

2015年1月下旬のTweet

2015/1/18

所用で先週、今週と週末実家泊まり。ここだけの話、朝・昼・晩と実家の飯が美味過ぎてどうにも食べ過ぎてしまう。居心地良すぎて困るな。

で昨日は映画を2本。まずは武正晴監督「百円の恋」観てきた。負け犬女のONCE AGAINなハードボイルド・ボクシング映画。心の痛みと身体の痛みが強烈に焼き付いた傑作!砂を掴んで立ち上がる安藤サクラのなんと美しいことか!何もかもがどん詰まりで最底辺に生きていた主人公・一子がボクシングと出会い、再生していく姿を安藤サクラが完璧に体現する。表情や眼の光、動き、そしてその肉体までもが見事に変わっていく。痛みが強さに変わっていくその瞬間に血液の温度が上昇した。素晴らしき安藤サクラ劇場。観終わった後、誰もが心の中でファイティングポーズをとる。高倉健菅原文太亡き後、安藤サクラがいるじゃないか!とまで言いたくなるな。この先、この女優の作品をまだまだ観ることが出来ると思うとワクワクする。負けていくものの中にも光があり美しさがある。これを表現できるのが映画じゃないか。「百円の恋」、まさに映画であった。それと主人公の姉を演じてたのが「時効警察」や「舞妓Haaaan」でのキュートな姿が印象的だった早織さん。最初全然気づかなかった。安藤サクラとの激しいバトルシーンから最後の戦う妹を見つめるシーンまで実に素晴らしかった。久々に観たがいい女優さんになっていて嬉しい。

でもう一本。エリック・クー監督「TATSUMIマンガに革命を起こした男」観てきた。「劇画」の名付け親である漫画家・辰巳ヨシヒロ。彼の半生、その創作の根源を彼が描いた作品とともにアニメーションで描いた作品。勉強不足で今まで全く彼の作品に触れていなかったんだが、まずはそのことを恥じた。世界的には高い評価を得ながら日本では知る人ぞ知る存在、辰巳ヨシヒロシンガポールの監督によって作られた本作を観て、強い衝撃を受けた。敗戦から高度成長期を通過してきた日本が捨ててきたもの、そこにあるビターな物語を彼は描き続ける。映画の中には彼が描いたそんなビターな物語、5作品が誰も観たことのないような「動く劇画」として登場する。悲しみ、怒り、痛み、どうしようもないやりきれなさを煮詰めたような物語。はっきりと魂揺さぶられた。参った。

2015/1/23

先日、仕事で坂田利夫師匠にお会いした。過剰なまでのサービス精神とお洒落過ぎる私服!アホの鎧を身に纏ったダンディな芸人の人間としての大きさに感動!映画「0.5ミリ」の素晴らしい名助演ぶりに感激したこともお伝え出来て嬉しかったなぁ。

2015/1/24

本日は5時起きで広島日帰り取材。経費節減で新快速&こだまで片道4時間。さすがにこたえたが、しっかりお好み焼きは食べてきた。美味しかった!

カーネーション会報でのアイドル特集。直枝さんがハロビのユンジョ脱退にがっかり発言!さらにAOAがお気に入りとは。ちなみに僕はハロビではライム推し。しかし直枝さん、K-POPのそれもハロビまで押さえてるとはなんたる守備範囲の広さ。MAMAMOOのプロデュースとかしてもらいたい。

BSで「蒲田行進曲」。松坂慶子の驚異的な美しさ!

2015/1/26

昨日観た映画は、エーリク・ポッペ監督「おやすみなさいを言いたくて」。危険な紛争地帯を取材する報道写真家のレベッカ。家には彼女の無事を祈りながら待つ夫と娘たちがいる。使命ある仕事と家族の間で揺れる彼女の選択は。無責任に「自己責任」という言葉が飛び交う「今」とリンクする物語。監督のエーリク・ポッペは元報道写真家。誰かが伝えなければ。その覚悟と使命はもしかしたら自分勝手なものかもしれない。でも伝えてくれる誰かがいるから、世界はそれに気づくことができる。とてもとても厳しい話ではあるのだが、母と娘の関係に一筋の光がある。世界はゆっくりと前に向かっていく。そうあって欲しいと願う。そういう映画。キャスリン・ビグロー監督の「ハートロッカー」をちょっと思い出した。どちらも「でも、やるんだよ」という映画だ。

2015/1/29

このMV、大傑作!素晴らしい! 


www.youtube.com

2021年10月16日~22日の話。

2021/10/16

本日も朝から映画館へ。JRと地下鉄乗り継ぎ京都シネマへ。

まずは今泉力哉監督「かそけきサンカヨウ」を観る。幼い頃、母が家を出ていき父と二人暮らしの高校生、陽。父が再婚し新しい母・美子とその幼い連れ子ひなたとの暮らしが始まる…。なんて繊細で優しく柔らかな力を持った映画なのか。親目線、いやもはや孫を見るような気持ちで観た。瑞々しく、不器用だけど確かな成長の物語。陽、そして彼女が思いを寄せる陸。悩みながらも懸命に考え自分の言葉で語ろうとする姿が美しい。彼女たちをとりまく大人たちもまた、言葉を尽くし正面を向いて子供たちに語り掛ける。そこがまた素敵だった。自分だけじゃなく、誰もがどこか傷つき痛みを抱えている。それに気付き、寄り添うことができた時、人は少し大人になる。それはただのきれい事かもしれないが、そのきれい事に魂を吹き込むことが今、大人がすべきことなんじゃないか。主演は志田彩良。最近よく見る名前だが、やっと顔と名前が一致した。それにしても今泉監督、絶好調であるな。

続いてザイダ・バリルート監督「TOVE/トーベ」を観る。「ムーミン」の作者トーベ・ヤンソンの物語。画家として芸術の世界に身を置くトーベ。著名な彫刻家である父との軋轢やうまくいかない仕事、様々な葛藤の中で生まれたムーミントロールの物語。スナフキンのモデルになったのは政治家の既婚者の恋人。そして出会う舞台演出家のヴィヴィカとの激しい恋。同性愛が犯罪だった時代、二人は二人だけの言葉で語り合い愛し合う。満たされない自分自身を投影したムーミンの物語、あくまで自分は画家でムーミンは遊びだというトーベだったが、いつしかムーミンの物語が彼女の世界を変えていく。愛と芸術、そしてなにより自由を求めたトーベ。日本でムーミンと言えばアニメのほのぼのとした印象が強いが、トーベの激しい生きざま、その葛藤から生まれたからこそ普遍的で強いのだな。

家から持ってきたおにぎりを一つ、ロビーで頬張ってもう一本。

イ・ファンギョン監督「偽りの隣人 ある諜報員の告白」を観る。舞台は80年代半ば軍事政権下の韓国。次期大統領選に出馬すべく海外から帰国した野党総裁ウィシクは国家安全政策部により自宅軟禁されている。彼の家の隣で盗聴し監視する任務に就くのは諜報員デグォンたち。盗聴しながら監視対象であるウィシクの人柄に触れ、政権の姿勢に疑問を持ち始める…。コメディ要素たっぷりの前半(諜報員と家政婦のドタバタギャグは爆笑もの)から一転シリアスな展開に。「愛国者」として任務をまっとうしようとするデグォンだが、「愛国」の名のもとに繰り返される不条理な暴力を前に信念は揺らぎだす。ウィシクの隣人として過ごし、彼が恐れられる「共産主義者」なんかではなく、国を想い人を想う、同じ人間であることを知る。物語はあくまでフィクションだが、今の日本でも響く話だと思う。愛国を掲げ分断を煽る奴らは信用しない方がいい。いまだに「共産主義」がどうたらなんて時代遅れなことを言ってる、まともな民主主義国家ならとっくにブタ箱行きの官房長官がいる国なんだから。

そんなわけで2日で6本という映画リレー。やっぱり映画はおもしろいなー。

2021/10/17

今日はダラダラと。録画した番組がたまっているので消化。「アメリカの今を知るTV」「やすとものいたって真剣です」「アメトーーク」「ガキの使い~」など。

昼は「上海風やきそば」。YouTubeでいろいろ調べて辿り着いたレシピ。まずは麺を焼く前にごま油と醤油を絡ませ、レンジで2分。そこから麺だけをフライパンでしっかり焼く。ほぐさずに片面ずつ焼き色がつくまで焼いてお皿にいったん取り出す。外はカリ、中はフワ状態。野菜と豚肉を炒めて、最後に麺を投入。醤油、中華スープ、オイスターソースで味付け。最後はごま油を一たらし。…ま、それなりに美味しいが、結局、上海風焼きそばの正解が自分の中で確立されてないんだなー。

2021/10/18

しかし一気に寒くなった。

今日もカセットテープを発掘して聴く。白浜久、85年のデビュー作「NON FICTION」。元少年刑務所の法務教官という異色のキャリアで、社会問題を投影した楽曲陣に痺れた。10代の妊娠をテーマにした「6月の雨」は名曲。白浜久さんはデビューの翌年、ARBの3代目ギタリストとして加入。ソロデビュー後、バンドに加入ってそんなことあるの?と当時衝撃だったな。で白浜久加入後のARB、そりゃもうかっこよかった。加入1作目「ONE and ONLY Dreams」は超がつく名盤!石橋凌と白浜久の化学反応が素晴らしく当時熱心に聴いていた。今聴いても名曲多数!

2021/10/19

さとうもかの新作「WOOLLY」がいい。この人は天才だな。ミラクルなメロディ、とんがっててかっこいいアレンジ、唯一無二の歌声。素晴らしい!

2021/10/20

今日も発掘カセット。NOBODY84年作「NIGHT WALKER」。NOBODYは矢沢永吉のバックバンド出身で、80年代はソングライターチームとして大ヒット曲を連発していた。このアルバムも名曲揃い。ロックのいなたいかっこよさがありつつ、洒落ててキャッチーなんだよね。30年以上ぶりに聴いたが、当時かなり気に入って繰り返し聴いてたから、しっかり楽曲は覚えてるな。メロディや歌詞のかけらがよみがえってくる。

同じく84年作、原田真二&CRISIS「MODERN VISION」も聴く。この頃は佐野元春大沢誉志幸、吉川晃司なんてあたりをよく聞いていて、モダンポップだとか言われてたっけ。NOBODYや原田真二は吉川晃司や沢田研二山下久美子なんかのアルバムを聴いて、気に入った楽曲の作家だったことから聴き始めたんだった。原田真二山下久美子に書いた「瞳いっぱいの涙」って曲が大好きでシングル盤も持ってたな。桂文珍がラジオ「ハイヤング京都」でこの曲をかけて、「原田真二さんはえぇ曲書きはりますなぁ」と言っていたのを覚えている。当時はアルバムを聴いて歌詞カードに掲載されているクレジットを端から端までチェックしてたな。ソングライター、アレンジャー、プロデューサー、参加してるミュージシャンなんかをチェックしてどんどん辿っていく感じで。そして85年ムーンライダーズに辿り着くわけだが、それはまた別の話。

2021/10/21

配信で水道橋博士さんの「アサヤン VOL.24 藝人春秋Diary 大読書会」を。ゲストは江口寿史先生。「すすめ!パイレーツ」の第6巻を手にした10歳の時から、50歳の今に至るまでずっと僕の中では憧れのポップスター。ちょうど昨日の炎上話からスタート。江口先生は40年前からずっとかわいい女の子を描いているし、そのかわいさは今もまだピークを更新し続けているのだ。最新作が最高作の人。ファンとしてそれがどれだけ嬉しいことか。そんな江口先生の絵が60点掲載される「藝人春秋Diary」、今までの「藝人春秋」シリーズをテーマに語り合う。その制作の過程を聞きつつ、みんなで読んだ本の感想を語り合う。なんて知的で素敵な時間なのか。

asayan.s-hakase.com

「藝人春秋Diary」昨日手に入れたとこでまだ読めてないので、しっかり読んで、またここで感想を書いてみたい。

2021/10/22

会社帰りに映画を一本。ドゥニ・ヴィルヌーブ監督「DUNE 砂の惑星」を観る。ドゥニ・ヴィルヌーブ監督はとても壮大で美しい絵を描く監督。大きなスクリーンに映る、その美しい絵はもうそれだけで心に響いた。金曜会員デーで1100円で観るのが申し訳ないぐらい。たっぷり3時間、で物語としてはスタートラインに立ったとこで終了!まだ何も始まっていねーよ!

 

今週聴いた音楽は

2021年10月10日~15日の話。

2021/10/9

6時起床。6時半からバイキングの朝食とって、7時ロビー集合にてイベント仕事へ。そこから12時間ひたすら働き、終了。久々のイベント仕事、目の回る忙しさで50男には堪える。でも、まぁ嫌な仕事ではない。後片付けしてヘトヘトのところで長浜から大津まで高速を激走。後輩たちに気を使いついつい運転をかって出てしまった。9時前に帰宅。ご飯食べて、風呂入って、杉作さんの「ファニーナイト」聴いて、やっとほっと一息。

ブログ書いて、就寝。

2021/10/10

夜中に目が覚めることが増えた。毎晩、1、2回は必ず目が覚める。平日はまたすぐ寝るのだが、休日の朝方5時ごろにふと目が覚めると、なんとなく枕物のスマホに手を伸ばし音楽を聴く。そしてそのままウトウト。ってのが結構好きなんだよな。

で午前中は妻と買い物。昼はパスタ。アマプラで映画を一本。ソン・ジェゴン監督「シークレット・ジョブ」を観る。朴訥として誠実、ちょっと頼りない役がはまるアン・ジェホン主演。うーん、もっともっと面白くなりそうな話なのに、イマイチはじけず。

NHK仮面ライダーからのキャンディーズ。初めて好きになったアイドルはキャンディーズのミキちゃんだった。幼稚園の頃。クリっとした大きな瞳はまるで漫画から抜け出てきたようだった。今観たら完全にランちゃんだけどなー。なんて。日曜の夕方に昭和にワープだ。

2021/10/11

ミュージシャンの種ともこさんが癌だったことを知る。手術は無事に終わり療養中だとのこと。彼女がデビューしたのは僕が中三の頃だったか。同じ町の出身ということを知り、興味を持って聴き始めた。作詞作曲はもちろん、打ち込みなんかもこなしていて、当時の女性シンガーソングライターの中でも特異な存在だった。そのストーリーテラー的な視点とポップな楽曲にすっかりはまってファンになった。高校、大学とずっと聴き続けていて、サラリーマンになってからも出張時には彼女のアルバムを録音したカセットテープを持って行った。「うれしいひとこと」「音楽」「KISS OF LIFE」「Mighty Love」「HARVEST」etc。好きなアルバムがいっぱいある。出張先での慣れない営業仕事、レンタカーのカーステレオで何度も何度も繰り返し聴いた彼女の音楽にどれだけ救われたことか。そしてその楽曲陣の素晴らしさ。彼女の天才ぶりはもっともっと評価されていい。ユーミン宇多田ヒカルの間には種ともこがいるだろう!と思ってたもんだ。

www.tomokotane.com

5年前、30周年の時のインタビューをすべて読んで、聴けていなかった最近のアルバムも聞き、改めて素晴らしいソングライターでありアーティストだと再認識。

2021/10/13

家の近所にある唯一の本屋。以前は紀伊国屋だったので安心感があったのだが、現在は某T書店。決して小さいわけではないのだが、なんというか品ぞろえに愛がない。っつーかもう目当ての本は一冊も見つからない。基準が「売れる」なんだろうけど、自己啓発本ネトウヨ本がどーんと並んでるのを観ると、なんだか自分の好きな場所が汚された気分になる。子供のころから本屋が好きだった。小学生の頃から最低でも週に一回は寄っていた。ずらっと並んだ文庫本の棚を端から端まで見て回ったり、気になる雑誌をパラパラ眺めたり。本屋は知の匂いがしたし、そのどれもが未知の世界への扉だった。時間があれば本屋に行っていた。幸せな時間だった。数年前に街のCDショップは全滅した。本屋もバタバタとなくなって唯一の本屋からは知の匂いが消え、金の臭いにおいが立ち込める。頼むから嫌いにさせないでという感じ。

2021/10/14

久々に営業途中に外食ランチ。たまには奮発!ブロンコ・ビリーで炭焼き超粗挽きビーフハンバーグランチ。ライス、スープにサラダバーついて1210円!くーっ、ランチで1000円の壁を越えるのにどれだけ勇気がいるか。俺はついに越えたっ!大人になった気分だぜ。ってもう50なのに…。

2021/10/15

代休とったので今日は休み。ということで当然のごとく映画。まずはアップリンク京都へ。

イ・ジョンホ監督「ビースト」を観る。かっては相棒同士だった刑事のハンスとミンテ。反目し合う二人は猟奇殺人事件を追う中で互いに出し抜き合い、事件は思わぬ展開に。もはや正義などそっちのけで野心と保身の果て心の闇に住む怪物に飲み込まれていく二人。最後までどこに行きつくのか展開が全く読めない。久々に濃厚かつ血なまぐさい韓国ノワールを観た!という感じ。イ・ソンミンとユ・ジェミョン、韓国映画界きっての激渋親父俳優二人が、おぼん・こぼん状態で火花を散らす!あと「白頭山大噴火」ではクールな大臣を演じていたチョン・ヘジンがジャンキーの情報屋を怪演!見応えあり!

出町柳まで移動。お気に入りのパン屋、ボナ・ぺティでパンを買って鴨川の河川敷で昼食。久々の出町柳。天気も良くて気持ちいい。映画の合間に、青空の下、焼き立てパンを食べる。自分にとっては何事にも代えがたい贅沢な時間。

で出町座で見損ねていた横浜聡子監督「いとみち」を観る。舞台は青森、内気で話下手な女子高生いと。そんな彼女がメイド喫茶でバイトをはじめ、そこに集う人たちとの交流の中で成長していくという物語。もはや聞き取り不能な本格的な津軽弁が不思議と心地よい。彼女はうまく自分を言葉で表現するのが苦手だけど、津軽三味線で気持ちを表現する。懸命に生きる決して強くない市井の人々。自分以外の、他者の気持ち、他者の人生に触れ、いとは少し大人になる。メイド姿で披露する津軽三味線に彼女のちょっとしたでも確かな成長が感じられる。実に爽やかで気持ちの良い映画だった。

でさらにもう一本。チョ・ギョンフン監督「整形水」を観る。小さい頃から容姿にコンプレックスを持つイェジの元に、自由に容姿を変えることができるという奇跡の水「整形水」が届けられる…ってな藤子不二雄Aあるいは楳図かずおかという韓国産のサイコホラーアニメ。行き過ぎたルッキズムという社会問題を根底に、予想の斜め上を行くエクストリームな展開。強烈だった。

で行き帰り、移動中にradikoで聴いてたのは角田さんの「蛤御門のヘン」。ゲストは久々の柳田光司さんで演芸ロマン回。おぼん・こぼんの喧嘩の原因となった「横山やすし」との関係について、そして「島田紳助漫才の教科書」序章として初代B&Bだった男の話。これは以前メルマ旬報に書かれてたのを読んで、僕も衝撃を受けた。ちょっとしたタイミングで大きく変わっていく、まるで映画のような人生。面白い!そして柳田さんの選曲はカーネーション「夜の煙突」。嬉しい。

http://角田龍平の蛤御門のヘン | KBS京都ラジオ | 2021/10/13/水 19:30-21:00 https://radiko.jp/share/?sid=KBS&t=20211013193000

てこの番組の直後に収録されたメルマ旬報、柳田光司×角田龍平「戯れ言WEST(仮題)」を。インプットとアウトプット、ラジオの話。興味深く聞く。面白いラジオ、作りたいなー。

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今週聴いてた音楽は

 

 

 

2021年10月2日~8日の話。

2021/10/2

朝から映画館。電車乗り継ぎMOVIX京都まで。

𠮷田恵輔監督「空白」を観る。万引きをスーパーの店長に見つかり追いかけられた末、交通事故で死んだ少女。少女の父は激しく店長を追求。事件を巡り過熱する報道、“空気”が当事者たちをさらに追いつめる。父と店長、対峙する二人はそれぞれに喪失感を抱えている。怒りと暴力でしか埋める術を知らない父、埋めることができず穴が開いたままの店長。娘を失って当初は感情のままに怒りと暴力で無軌道にふるまっていた彼だが、ある出来事がきっかけでいかに自分が娘のことを知ろうとしていなかったかを知る。自分が感じている喪失感の源流を見つめ始めるのだ。寺島しのぶ演じるスーパーのパート草加部は映画の中でも最も印象的な人物だ。二人以上に喪失感を抱えているのが彼女で、狂気じみたまでの正しさでその穴を必死に埋めようとしている。正しさに囚われた彼女はこの映画の中で最も印象的であると同時に悲劇的だ。彼女もまた「正しく傷つけなかった」一人なのだろう。ラスト、父と店長にはちょっとした救いが訪れる。息が詰まるほどの重い空気が時間をかけゆっくりと晴れていく。彼女にもいつか救いが訪れるのだろうか。

映画観終わり少し界隈を散歩。学生時代バイトしていた二条麩屋町のあたり。昼休みの通った白味噌ラーメンの店も、美味しい定食屋も食後のコーヒーを飲んだ喫茶店も、今はもうなくなっていた4半世紀も前だもんな。

なんとなくラーメンが食べたい気分になり検索して近くにあったラーメン屋に。上品な塩ラーメン。美味しかった。

で次はお初の映画館、アップリンク京都へ。

春本雄二郎監督「由宇子の天秤」を観る。3年前の女子高生自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子。TV局との軋轢の中、事件の真相に迫る由宇子だが、父が経営する学習塾で起きたある出来事によって自らが当事者となっていく。観ている間も観終わってからもずっと心が揺れ続けている。凄まじい作品だった。天秤を揺らしているのは由宇子だけじゃない。すべての人間はそうして生きている。誰かの天秤が均衡を保とうとすれば、また別の誰かの天秤が揺れる。尤もらしい言い訳で折り合いをつけ、アンバランスな均衡を保とうとする。社会は大きな天秤の中で揺れ続けているのだ。映画は決して結論を出さない。誰かの正解が全てではなく、誰もがの正解ではない。社会に生きるとは誰もがが当事者であり常に天秤は揺れ続けている。真実はいとも簡単に目の前をすり抜け、均衡を崩す。観終わった後、カメラは観ている者の方を向き、問いかけるのだ。

報道という名の暴力が描かれるところは「空白」ともかぶるが、よりリアルに突き付けてくる。ドキュメンタリーのような語り口で、観る者を傍観者にはさせない力がある。うん、これは凄い映画を観た。

映画館への行き帰りにはradiko。いつものごとく角田さんの「蛤御門のヘン」。「東野幸治のホンモノラジオ」では東大卒のマネージャーに教える形で語られる東野さんのTV語り。昭和~平成のTVバラエティ史がおもしろい。北野誠さんの代演を水道橋博士さんが務めた「ズバリサタデー」を追っかけで。こちらにも角田さん。二人の共演はファンとして嬉しい。

帰宅して「キング・オブ・コント」。一発目の蛙亭、好きだなぁ。男性ブランコはずいぶん昔、公開放送に出てもらったことがあるが、こんなに面白くなってるんだな。優勝の空気階段は文句なし。面白かった。

2021/10/3

今日は妻の実家で義父の7回忌法要。家中の窓や扉を開けっぱなしにしてディスタンス取りながら。コロナ以前は義兄夫婦や甥っ子家族など皆集まってよく食事などもしていたが、しばらくそんな機会がなかったので久しぶりに。酒豪の義兄に勧められるまま、久々にビールを。早々に解散も帰宅後、酔いが回って昼寝。

2021/10/6

遅すぎる夏休みで、午後半休。ユナイテッドシネマでキャリー・ジョージ・フクナガ監督「007 NO TIME TO DIE」観る。ずいぶん待たされたがやっと公開。ダニエル・クレイグのボンド引退作となれば観ないわけにはいかない。いやーたっぷり170分。千鳥風にいうなれば大007の大エンタメじゃないの。大アクションの、大スケールで見応えありっ!若干大味なところも含めて、やっぱり映画館で観る大映画は最高。

夜、「水曜日のダウンタウンおぼん・こぼん。濃厚な人間ドラマ、愛憎入り混じる漫才コンビという奇妙な関係の奥深さ。人間への興味を掻き立てられる物語だったな。

2021/10/7

毎日昼休みに読む水道橋博士さんの日記。

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ニッポンの社長のコントから筒井康隆を、樋口毅宏さんとの会話から中島らもの一節を、おぼん・こぼんから「バッドニュース・グッドタイミング」を。この感じがたまらなく好きだなぁと思う。観たもの、聴いたもの、積み重ねてきたものが繋がっていく。何を観ても何かを思い出す。その感じ。

そして「日常は腐り、肉体は潰えるから、本をバトンにして文で世代を超えて繋げる。日々が辛くて儚いからこそ、日常を強化するため、日記を書いて、ため息を封印して、
日常に劇を見つけるのだ。」という一節。

博士さんの日記復活に合わせて、今年に入って僕もこの「日々の泡」定期更新を復活させた。正直言うと、日常なんて本当に何もなくて、面白いことなど何も起こらない。ぼんやりと曇った目と頭では何も見えずただ漫然と時が過ぎていく。だから日記を書くことで少しずつ解像度を上げ、世界を、自分を観てみようと思う。「日常に劇を見つける」心に刻もう。

それからこれも昼休みに読んでる「メルマ旬報」にて。荒井カオルさんの連載でヤン・ヨンヒ監督の新作「スープとイデオロギー」の話。映画祭の上映に現れたキム・ユンソクさんの逸話に痺れる。キム・ユンソクさんと言えば「チェイサー」で注目を集め、今や出る映画全てが大ヒット。最近では自ら監督として「未成年」という秀作を発表している。この韓国随一の名優が在日コリアンの歴史と現在に強い関心を持ち、様々な映画や小説、演劇をチェックしているという。いやはや素晴らしい話。ここまで徹底的に勉強しているんだなぁ。ますますファンになった。

2021/10/8

朝から仕事がらみの講習会で市民会館に缶詰。夜、明朝からのイベント仕事の為に、会社の後輩たちと高速飛ばして長浜前乗り。コロナ以降は会社の飲み会も一切なく、イベント仕事もほぼなくなったので、なかなか後輩たちとゆっくり話す機会も少ない。20歳も年の離れた後輩は子供に近い年齢。普段仕事してると正直物足りなさも感じるんだが、それは自分自身が興味持って観ていないからだけなのかも。車中でいろいろ話しながら、それぞれ個性があり、興味を持ってる分野があり、いろいろ考えてるんだなと気付く。

 

今週聴いた音楽は

2021年9月25日~10月1日の話。

2021/9/25

土曜。朝から京都シネマへ。radikoで角田さんの「蛤御門のヘン」聴きながら、散歩がてら京都駅から歩く。天気も良く、いい季節になってきた。

で吉野竜平監督「君は永遠にそいつらより若い」を観る。地元の児童福祉職に就職も決まり、あとは卒論を出すだけのホリガイ。ある日同じ大学のイノギと出会う。「経験」の無いホリガイは他者の「痛み」を敏感に感じながらも、当事者ではない自分はその痛みに共感し手を差し伸べる資格がないのではないかと感じている。痛みに鈍感なふりをしてやり過ごしてきたホリガイだが、痛みの当事者であるイノギとの交流、対話を通じて自分の中にもある痛みを知り、他者の痛みに敏感である自分に向き合っていく。イノギをはじめホミネやヤスダといった彼女が数か月の短い時間で出会う人たちはそれぞれが彼女にとってそうであるように、映画を観ている者たちにとっても忘れえぬ人たちになっていく。タイトルである「君は永遠にそいつらより若い」、この言葉が光になる。瑞々しく真摯で丁寧な作品。ホリガイを演じる佐久間由衣、イノギを演じる奈緒、ともに素晴らしかった。とりまく若手男優陣もそれぞれ印象的で、決してキラキラはしてないけれど大切なことを語りかけてくる青春映画。とってもいい映画。おすすめ!

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サイゼリアでピザの昼食の後、もう一本。

タナダユキ監督「浜の朝日の嘘つきどもと」を観る。100年近い歴史を持つ福島・南相馬の映画館「朝日座」。閉館を決め古いフィルムを燃やす支配人・森田の前に現れた「茂木莉子」と名乗る女性。彼女は高校時代の恩師との約束の為、朝日座を立て直すべく奔走する。いささか強引な感じもするが、映画そして映画館への愛に満ちた物語。主人公にとってかけがえのない存在である恩師・田中茉莉子を演じる大久保佳代子がいい。男にだらしなくて、でも愛情深く主人公を導く恩師をべたつくことなくユーモアを漂わせ演じていて映画の求心力になっていた。また森田役の柳家喬太郎師匠はさすがに口跡が良い。言葉が心地よく響く。真ん丸な眼がかわいい高畑充希は不思議な魅力がある。演技力には定評があるが、なんだろうナチュラルな演技とも違う、高畑充希印の記名性が高い演技というか、ちょっと不思議なトーンで映画という嘘を印象付ける。

帰りものんびり歩いて京都駅まで。radikoで「東野幸治のホンモノラジオ」ゲスト板尾創路でごっつ世代にはたまらない二人のトークが楽しい。

2021/9/26

朝から妻と実家へ。母手製のおはぎを食べに。子供のころからの大好物。スーパーや和菓子屋で買うこともあるけど、母の作るおはぎがダントツに美味しい。お昼には鱧のてんぷらを揚げてくれる。一人だと余らせてしまうので、来てくれると好きなものを作って食べられるという母だが、なんというか、あぁ寂しい思いをさせているのだなと…。

2021/9/27

引き続きカセットテープブーム。高校生の頃にラジオから録音したライブがいろいろ。ZELDAにPINK、種ともこPSY・SにShi-Shonen、パール兄弟。バンドブーム全盛の80年代中頃。これらの音楽は王道ではなかったし、実際周りに趣味の合うやつはいなかった。けど、高校時代の俺、なかなかいいセンスしてるなー。なんてね。

2021/9/29

テレワーク。「ビバリー昼ズ」「アメリカ流れ者(たまむすび)」「ファニーナイト」などいつものごとくラジオをお供に。

水曜日のダウンタウン」で「おぼん・こぼん」。昔、東京でスナックをやっていた叔父が「おぼん・こぼんは店に来てもおもしろいでー」って言っていたのを覚えている。二人で飲みに行っていたぐらい仲良かったんだな。今度、叔父に会ったら聞いてみよう。

2021/9/30

続々情報が入る新内閣の布陣。なんだあの疑惑まみれの犯罪者集団は。改竄、隠蔽、嘘だらけ。酷い国になったもんだ。

2021/10/1

ちょっと今週の日記は抜けが多い。何も起こってないわけないのだが、何も感じていないのかな。しかしもう10月。あっという間に正月が来るねぇ。

 

今週聴いた音楽は

  • 「SHIRAHAMA HISASHI」白浜久
  • 「YOKO ELEGANCE」渚ようこ
  • 「未来はパール」パール兄弟
  • 「パールトロン」パール兄弟
  • 「The Volunteers」The Volunteers
  • 「What a Wonderful World with Original Love?」V.A.
  • 「City Breeze & Love Songs」Kim Hyun Chul

 

 

2021年9月18日~24日の話。

2021/9/18

朝から保険屋さんと契約諸々。倹約家の妻に言われるままにいろいろ見直し。そのまま商店街の散髪屋ですっきりと。

午後は映画館へ。MOVIX京都で堀江貴大監督「先生、私の隣に座っていただけませんか?」を観る。ノーマークだったのだが、Twitterなどで信頼できる方々が絶賛していたので。漫画家の佐和子は夫の不倫を知り、それを題材に漫画を描き始め…。黒木華柄本佑による、まるで舞台劇のような濃密な映画。漫画と現実が交差し、観客を想わぬところに連れていく。面白かった!黒木&柄本のスリリングかつ絶妙で繊細な演技は言わずもがなだが、夫の不倫相手であり担当編集者を演じる奈緒が良かった。不倫の当事者でありながら、客観的に状況を楽しんでいるという一番ヘンな奴なんだけど、その真ん丸な眼に惹きこまれる。

そして16時10分映画終了で、すぐエスカレーターで階を上がって、16時10分開始のアミール・“クエストラブ”・トンプソン監督「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放送されなかったとき)」を観る。音楽好きの方々の評判もすこぶるよく、「町山智浩アメリカを知るTV」で紹介してて、これは観とかないとと思ってたのだがなかなか時間が合わなくてやっと。1969年に行われた「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」。50年の時を経て発掘されたフィルムに映るのは"若手"のスティーヴィー・ワンダーに、才気走ったスライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、ピースフルなフィフス・ディメンションに圧巻のニーナ・シモンなどなど素晴らしい演奏、映像。それに加え演出・編集にリズムがあって映画自体が音楽そのもののよう。素晴らしかった!

映画の行き帰りにradikoタイムフリーで聴いてたのは杉作さんの「ファニーナイト」。「男と女のラブゲーム」フルで7バージョン聴かせるというとてつもない企画で、頭の中でフィフス・ディメンションが「男の女のラブゲーム」を歌っている。しかし杉作さん、相変わらず最高。ちょっと気持ちが落ち込んだり、ふさぎ込んだりしてる時には杉作さんのラジオを聴けばいい。

帰宅して「博士ちゃん」観る。東京大学総合研究博物館遠藤秀紀教授の話に深く感銘を受ける。「知」の蓄積の大切さ。

2021/9/19

日曜。いつものように妻と買い物。部屋の照明がつかなくなってしまったので、LEDのに買い替え。もう26年も経ってるからな。Joshinのポイントが貯まってたのでちょうどよかった。

昼は冷凍のパスタ。最近、時々買うのだが、安くて美味しくて便利なもんだなー。

今日は珍しく娘も休みなので、家族でホットプレートを囲んで焼き肉の晩御飯。安いお肉ながら、こうして家族で食べられるのは嬉しい。久々にほろよいチューハイを。

2021/9/20

朝から妻とホームセンターへ。庭に穴が開いているのを発見。マンションの構造上どうなってんのかよくわからないのだが、盛られている土が雨で徐々に流れていったんだろう。とりあえず置いていた物置をどかし、応急処置的に買ってきた砂利を入れてみるが全く埋まらず。25年も住んでるといろいろ問題出てくるな。管理会社へも電話して、さてどうするか。

昼はやきそば。コウケンテツさんのレシピを参考に、最近はまず「そば」だけをしっかり焼く。でいったん皿に出して、改めて豚肉やらキャベツやらを炒めて炒まったところで先ほどの「焼きそば」を投入しソースで味付け。以前の作り方より美味しくなっている。ような気がする。

午後は家族そろってダラダラ。録画した「やすとものいたって真剣です」「ロンハー」などを消化。夕方、妻の実家へ。近くのスーパーで値引きされた寿司を買って義母もいっしょに夕飯。最近つくづく「家族で一緒にご飯を食べる」って幸せなことだなと思う。

2021/9/21

最近には珍しく、朝から会議や商談でバタバタ。営業として関わっていた番組が終了。番組の最終回って何回味わっても寂しいもんだ。いつか、また復活を。なんて言葉がいかに空しいかもよくわかっている。

2021/9/22

テレワーク。話題になっていたGEOの格安骨伝導イヤホンをどんなものかと購入したので、テレワークのお供に。耳がふさがれないので電話や宅配便が来ても安心。耳が痛くならないので楽。思ったより音も悪くないんだな。ま、radiko聞く分には何の問題もない。町山さんの「アメリカ流れ者」(たまむすび)、爆笑問題の日曜サンデー鈴木おさむゲスト回、「東京ポッド許可局」、杉作さんの「ファニーナイト」などを。

実家から引き揚げてきた大量のカセットテープ。ふと思い出して久々に聴いてみる。古くは70年代後半、小学3年生ぐらいの頃ラジオのリクエスト番組なんかから当時の歌謡曲やアイドルポップを一生懸命録音したものからある。革命的だったのは我が家に初めて本格的なステレオが来た84年。2歳上の兄貴が高校入学祝いに買ってもらったステレオコンポ。僕は中二でそこからはレコードを買い集めることになる。買ってきたレコードはまず兄貴のステレオを借りてカセットテープに落として、自分のラジカセで聴くというパターン。小6のお正月にお年玉で買ったパイオニアイコライザー付きのラジカセはお気に入りだった。駅前にあったレンタルレコードの黎紅堂にもたびたび通った。中学生のお小遣いでは月1枚レコードを買うのも難しかったから。使うカセットテープにもその時々で自分内の流行があってね。マクセルのクロームテープXLⅡ-Sは特にお気に入り用とか、白いボディがかっこよくって一時期猛烈にはまったSONYのHF-PRO、TDKならAR-Xとかね。カセットテープそのものも好きだったなぁ。駅前にあった電気屋タニヤマムセンで意味なくカセットテープ眺めたりしてね。メタルテープは憧れだったな。駅前のレコードショップ・タキでレコードを買い、自転車をぶっ飛ばして帰宅。カッターを使って丁寧にセルファンを切ってレコードを取り出す。盤面に触らぬようにターンテーブルにセット。レコードと一緒に買ってきたカセットテープをデッキに。録音待機状態にして軽くレコードを聴き録音レベルを調整。調整が完了したら、録音開始。レコード針が盤に落ちる「ボツッ」という音を聴いてすかさず録音ボタンを押す。あとはゆっくり歌詞カードを眺めながらかみしめるように音楽を聴いた。今思い出しても本当に最高に幸せな時間だった。新しいレコード、新しい音楽、扉が開き、新しい世界が目の前に広がる。そんな瞬間。今ではもうそんな風に音楽を聴くことはなかなかできないけれど、それでも今もまだ音楽を聴いてるのは、あの瞬間を覚えているからだ。f:id:popholic:20210924213542j:plain

おっと、いかんいかん。すぐノスタルジーに浸ってしまう。

2021/9/23

祝日。仕事の娘を送り出し、妻とのんびり。午前中は猫好きの妻のリクエストでびわ湖大津館へ。びわ湖大津館は昭和9年に建てられ、皇族やヘレン・ケラージョン・ウェインなど多数の著名人が宿泊した旧琵琶湖ホテルを改修・保存したところで、今はレストランや市民ギャラリーなどがある。でここで琵琶湖岸に住む猫たちを撮った写真展をやってるということで。猫と暮らし始めて15、6年になろうか。今では猫がいない生活など考えられない。それにしてもいい天気。f:id:popholic:20210923112328j:plain

午後は家で映画でも。なんとなく軽くてすっきりする映画が観たくて、以前映画館で観ているが、韓国のパニックエンタメ「EXIT」を。主演はチョ・ジョンソクと少女時代のユナ。泣き、叫び、走りながらも軽やかでさわやかなユナがいい。

2021/9/24

金曜。今週は結局ほとんど会社に行ってない。どうも最近は仕事が二の次、三の次に。それでいいのかという気持ちとそれでいいのだという気持ち。この気持ちすらも流れるままに。

今週聴いた音楽は

 

2021年9月11日~17日の話。

2021/9/11

土曜休日。7時半起床。朝ドラ観ながらトーストとハムエッグの朝食。ゆっくり新聞を読んで、9時からはradikoで「ナイツのちゃきちゃき大放送」。

それからアマプラで映画を一本。キム・ジュホ監督「王と道化師たち」を観る。かって甥を殺して王位に就いた世祖。領議政のハンは噂を操る道化師たちを使って王のイメージアップを図ろうとするが…。時代劇コメディながら「フェイクとデマで国民を騙す為政者」というまさに現在的なテーマ。最初こそは金の為と偽りの噂を流す道化師たちが、真実を知り命がけでその真実を伝えようとする。政権に都合のいいデマを堂々と垂れ流す某国際弁護士におすすめの一本。恥を知れ!

午後からもう一本。大島新監督「園子温という生きもの」を観る。映画監督・園子温を追ったドキュメンタリー。根っからの表現者。ある種の破綻も表現が上回っていく。

で夕方から妻と一緒におでかけ。宮藤官九郎作・演出「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」を観る。2055年を舞台に未来を予言できるけどその度に屁が出る少年と、テレパシーが使えるけどその度に寄り目にしゃくれ、おまけに心の声はおっさんという少女のボーイ・ミーツ・ガールな物語。ってな感じもありつつ、ひたすらふざけ、でも心意気と志しのある芝居。赤いテレキャスをかき鳴らすのん(実在したんだ!という感動があったなー)、屁をこきまくる村上虹郎のフレッシュな二人に、藤井隆、伊勢志摩、三宅弘城荒川良々少路勇介といった芸達者で本物のふざけた大人たちが脇を固める。藤井&伊勢コンビには爆笑したなー。いや、ほんとに楽しかったー。くだらないの中に大切なことがある。

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2021/9/12

日曜。朝はいつものごとく妻と買い物。昼は野菜たっぷりのちゃんぽんを作って食べる。あと録画した番組を消化。「町山智浩アメリカを知るTV」「やすとものいたって真剣です」など。

あとはまだ読み切れていない「調子悪くてあたりまえ近田春夫自伝」を読む。若き窪田晴男率いる人種熱とのシーン、とがってんなー窪田さん。人種熱から派生するPINKや窪田さんのパール兄弟、そしてプレジデントBPMビブラストーンのあたりはちょうど高校生~大学生の頃でリアルタイムで熱狂して聴いていたのでいろいろと思い出がよみがえってくる。プレジデントBPMとタイニーパンクスが出たフジテレビ「LIVE JACK」録画したVHSまだあるはず。

2021/9/13

月曜。夜は引き続き過去のTweetをブログに移し日記を補完。

2014-01-01から1年間の記事一覧 - 日々の泡。

この頃にはすでに年間100本以上の映画を観るようになっていたので映画の話題多し。

2021/9/14

毎週録画している水道橋博士さんの「BOOKSTAND TV」をまとめ観。しかし博士さんの活動を追っていくと読みたい本が多くなりすぎて困る。ここ数年、深刻な収納問題があって、もはや本やCDが探せない&取り出せない状態になっている。人生残り長くて30年、元気でいられのはせいぜい15年ぐらいか。そう考えるとそろそろ片づけていかないとという気持ちもある。でもなぁ、まだ読みたいし観たいし聴きたいんだよなー。

2021/9/16

遅い夏休み。朝からMOVIX京都へ。トマス・ヴィンターベア監督「アナザーラウンド」を観る。「血中アルコール濃度を0.05%に保つと仕事もプライベートもうまくいく」そんな実験をする中年教師4人組。仕事もプライベートもイマイチぱっとしない男たちが酒の力を借りて人生を取り戻そうとするが、最初こそうまくいっていた実験もやがて破滅に転がっていく…。人生に疲れ、自分の殻に閉じこもってしまう中年男の悲哀が身に沁みる。そしてそこからのONCE AGAIN。映画では「酒」が一つのきっかけになるのだが、これは酒に限らず、何かに熱中したり夢中になることで再び人生が輝きだすということはある。その一方であまりに深入りしたり、狂信的になり過ぎるとそのことが人生をも蝕んでいく。ま、ほどほどにね。ってことなんだけど、破滅してしまう男にどこか惹かれてしまう自分もいる。俺にもまだONCE AGAINあるのかな?なんてちょっとセンチメンタルになっちゃった。

で徒歩移動で京都シネマへ。エメラルド・フェネル監督「プロミシング・ヤング・ウーマン」を観る。キャシーはコーヒーショップでバイトしつつ、夜な夜な酔いつぶれて(「酔いつぶれた」フリをして)お持ち帰りしようとする男たちを制裁している。かって将来有望と言われた彼女は親友が巻き込まれたある事件によって医大を中退している過去があるのだ。映画が進むにつれ、その「ある事件」について、そしてその事件がどのように扱われたのかが浮かび上がる。容赦のない彼女の復讐は、事件にかかわった人たち、当事者のみならず傍観者や事件を消し去ろうとした者たちにまで及び、その罪を告発していく。今もなお多くの女性たちを苦しめているであろう現実を、映画は告発し観る者たちに突きつける。「ある事件」に加担するのは決して極悪人だけじゃない。ごく普通の優しい男たちであり、女たちもまた場合によっては加担しているのだ。観終わった後、自分自身の過去の振る舞いなどに問題はなかったかと考えさせられる。

とてもメッセージ性の強い映画ではあるのだが、同時にこれが映画としてめっぽう面白い。主演のキャリー・マリガンもビシビシに気合入っていて、最後まで彼女の一挙手一投足に目が離せない。凄い映画だった。

映画の行き帰りにradikoで角田さんの「蛤御門のヘン」。NegiccoのKaedeさんゲスト。普通の音楽番組なら、まぁ通り一遍の質疑応答インタビューみたいになっちゃうのだが、そこは角田さん。Kaedeさんという人間に触れるようなインタビューで面白い。

2021/9/17

会社帰り、ネットカフェによって文春の小山田圭吾インタビューをチェック。ほぼ同年代、フリッパーズの登場は衝撃だったし、学生時代は熱狂して聴いていた。記号化された不良性を打ち出す「ロックバンド」に乗り切れなかった僕には、知能犯的な彼らはとても魅力的に見えたし、なによりその音楽が好きだった。解散後の例のインタビューは露悪的なカマシ程度に受け流していた。今となっては自分のその態度もまた90年代の空気に流され、被害者に思いを馳せるまでの想像力が欠如していたとしか言いようがない。「プロミシング・ヤング・ウーマン」を観た直後ということもあり、それをそのまま置いといたことも罪への加担だと感じる。

文春インタビューではその記事に至る経緯や後悔が語られる。併せて公表された謝罪・説明文も読んだが、とても真摯に感じたし、意識の変化は彼のその後の仕事からもよくわかる。罪と罰。贖罪と許し。自分の過去を振り返りつつ考えちゃうな。

 

で今週聴いた音楽

  • 「Love,Yerin」Baek Yerin
  • 「PAPERS BED」ARB
  • 「Observe」Baek A Yeon
  • 「HULA HOOP」LOONA
  • 「サイクルズ」Kaede
  • 「YOURS」FAIRCHILD
  • 「COFFEE BAR COWBOY」藤井隆
  • 「VERY YES」堂島孝平
  • 「嘘つきと音楽のはじまりに」加藤千晶とガッタントンリズム
  • 「SHOWER」武藤彩未