日々の泡。

popholic diary

2015年7月上旬のTweet

2015/7/1

「現代漫才論(祭)7・1明石家さんま60回目の誕生日を勝手に祝う会」観てきた!「ひょうきん族」を軸にエムカクさん、柳田さんの熱量ありすぎるさんま愛が炸裂。感動のち爆笑。笑顔のまんまな素晴らしいイベントだった!名実ともに明石家さんま研究の第一人者・エムカクさんと生粋の演芸男子にして演芸探検家・柳田さん。もはや「好き」の向こう側に辿りついた2人が異常なまでに過剰な愛情で「明石家さんま」の還暦を祝うイベント。感動のち爆笑。凄かった。昨年に続きエムカクVS柳田方式での祝宴。2人を煽り、焚きつけながら絶妙なツッコミで場を沸かせる名レフェリーは角田龍平さん。テクニカル面でサポートするはTGさんという布陣。昨年以上の連携で3時間半に及ぶイベントを飽きさせることなく進行。今年のテーマは「さんま×ひょうきん族」。この日の為に「ひょうきん族」を全て見返したと軽く語るエムカクさんの徹底して資料にあたり、そこから「明石家さんま」を浮かび上がらせる渾身の研究レポート。姜尚中ボイスで語られる圧巻のさんま史。土曜8時に浮かぶさんまという星。そしてその隣にはビートたけしという巨星があった。濃密な笑いの空間で言葉以上の会話が2人の間で交わされる。さんまとたけしが形作る男の星座がエムカクレポートによってくっきりと姿を見せる。そこには深い感動が。そして後攻、柳田さん。「さんまでっかTV」に勝ちにいくという高らかな宣言。お台場フジテレビの写真から続く一枚の写真に映った人物に会場中がどよめいた。土曜8時に浮かぶ男の星座。さんま、たけしと結ばれるもう一つの星がそこにあった!本人不在の中、本人出演の「さんまでっかTV」に勝ちにいくという無謀な宣言が、その一枚のカードで現実となる。そこからはもう怒涛の展開。演芸界のインディジョーンズがひょうきん族を、たけしを、さんまを、掘り起こしていく。そして柳田さんのボーナストラック。昨年、1973年サッカー高校総体奈良県予選準決勝スコア論争に終止符を打ったマイクロフィルム。しかし同時に巻き起こった柳田ゴッドハンド疑惑を完全に払拭する新証言を発掘。スコア論争完全決着に拍手喝采!数カ月に及ぶ柳田ツイートに散りばめられた謎の伏線を全て回収。新たな展開すら予見させる中での大団円。会場中が笑顔のまんま。しかし試合後はすなわち試合前。バースデーケーキのろうそくの火が吹き消された時、61回目の誕生日のゴングが鳴った!

2015/7/3

娘の誕生日。ケーキ買って帰宅も、晩ご飯要らないと娘から。で11時回って帰宅した娘。文化祭の準備でということだが、まぁ、そうだな、そうなんだろうな。18歳だもんなぁ。ま、とにかくここまで育ってくれてよかった。子育ても残りわずか。なんつーか寂しさが勝るもんだなぁ。

2015/7/4

朝から映画館へ。ジョージ・ミラー監督「マッドマックス 怒りのデス・ロード」やっと観た!お話はいたってシンプル。傷つけられ、虐げられてきた者たちが愚かな独裁者をぶっ倒す話。オープニングタイトル以降、2時間ずっとクライマックスシーン。荒野を駆け抜けるキチガイだらけのロックオペラ!“考えるな、感じろ”とはよく言われる言葉ですが、感じることと考えることがイコールで繋がるような作品だったな。特盛りかつやり過ぎなカーチェイスがもはやアクションの向こう側、哲学にまで行きついたかのよう。なんせ2時間クライマックスだから。とにかく上にも下にも前にも後ろにも突き抜けている。映画を観たというより、“凄いものを観た!”という感じ。もはや他のことを考える余地がない。音に、映像に、スクリーンから溢れ出る熱に、ぶっ倒される。

でクールダウンして午後からもう一本。リチャード・グラッツァー&ウォッシュ・ウエストモアランド監督「アリスのままで」観てきた。聡明で美しい言語学者・アリス。50歳を迎え充実した日々を送る彼女に突然の病い・若年性アルツハイマー病が襲う。自分ではなくなっていくアリスの姿が描かれていく。徐々に徐々に記憶を失い、言葉を失い、人間としての尊厳すら失っていく。自分が積み重ねてきた記憶、思い出が一つ一つ自分の中から消えていく。こんなに辛いことはないだろう。胸をえぐられるような作品だった。

「マッドマックス」のシャーリーズ・セロンといい、「アリスのままで」のジュリアン・ムーアといい、なんつーかド級の「女優」だなぁ。技を越えて演じている。説得力のレベルが違う。凄いなぁってアホみたいな感想になっちゃう。

2015/7/5

今日は映画を一本。ジェイソン・ムーア監督「ピッチ・パーフェクト」観てきた。ひょんなことからアカペラグループに加わることになったベッカ。趣味も見た目もバラバラなメンバー達が大学アカペラ界のトップを目指すってな話。アカペラ版がんばれベアーズ。文句なしで楽しい映画だった。個性豊かなメンバー達がぶつかり合いながらも力を合わせてライバルに挑む。ってもうど真ん中の青春ムービー。下ネタ上等のコメディであり気持ちが上がる音楽映画でもある。昨晩予習に、85年の青春映画「ブレックファストクラブ」観といたのでさらにグッときたな。主演のアナ・ケンドリックをはじめ皆芸達者で単純に楽しい。観終わった後、爽快感があって実に気持ちのいい作品。重い映画もド派手な映画も、そして笑える映画も、映画は様々な世界に連れて行ってくれる。若い人にはどんどん映画を観て欲しいな。

2015/7/11

本日は映画を一本。呉美保監督「きみはいい子」観てきた。子供たちに日々振り回される新米教師の岡野。娘への暴力を止められない雅美。認知症の疑いがあるあきこ。問題を抱え、悩み、どうしようもない不安の中にあるそれぞれの物語が交差しつつ進む。間違いなく今観るべき映画。子供たちを取り巻く物語。観ている間中ずっと胸をきりきりと締め付けられる。いつ壊れてもおかしくない脆く薄い「幸せな日常」。一寸先は闇、壁一枚で地獄。それでもそのギリギリのところで踏みとどまり光の方へ進む為のヒントがこの映画にはある。今もまだ噛みしめている。押しつぶされそうなほどの不安な中で、声を上げることすらできない子供、そして大人。逃げ場のない闇、閉ざされた孤独の中にいる人を救うのもまた人。扉を叩くそのちょっとした隣人の優しさ。胸の奥深いところに触れる素晴らしい作品。一人でも多くの人に見てもらいたい。いや、しかしもう中盤からハンカチ手放せなかったな。監督の前作「そこのみにて光輝く」とは180度違う役柄で脇をがっちり固める池脇千鶴高橋和也が素晴らしく、監督が信頼を寄せているのがわかる。特に池脇千鶴助演女優賞間違いないでしょ。

少女時代の新曲。確かに普通の曲なんだけど、ここんとこ難しすぎた感もあるので逆に新鮮。しかし相変わらず素晴らしき仕上がり。余裕ですな

[Comeback Stage] Girls' Generation - PARTY, 소녀시대 - 파티, Show Music core 20150711 - YouTube

やっぱり夏場のK-POPガールズグループはいいね。単純に楽しい!特に夏のSISTARは強い。肉食女子の無敵感が凄い! 

[HOT] SISTAR - SHAKE IT, 씨스타 - 쉐이크 잇, Show Music core 20150711 - YouTube

GIRL'S DAYはここ数年で一気に伸びたなぁ。マンネの成長がガールズグループにとっては鍵。そういう意味ではGsDは理想的。新曲も攻めてる

[Comeback Stage] GIRL'S DAY - Ring My Bell, 걸스데이 - 링마벨, Show Music core 20150711 - YouTube

昨年デビューのMAMAMOO。実力派にして個性派。楽曲の良さ、ポテンシャルの高さでは群を抜いてる。貫禄すらあるな。

[HOT] MAMAMOO - Um Oh Ah Yeh, 마마무 - 음오아예, Show Music core 20150711 - YouTube

2015/7/12

今日は映画を一本。細田守監督の新作「バケモノの子」観てきた。あまりのクオリティの高さ、エンタティメントの中にある物語の深さに感動した!アニメという表現の中で、今語るべきことを語っている。昨日観た「きみはいい子」にも通じるものがあった。文句なしに素晴らしかった。現代を生きれば、人の闇にぶつかる。ニュースの中にも身の回りにも、そこいらに闇がある。もちろん現代だからという訳ではない。いつの世も人の周りには闇がある。そんな中で、今大人たちが、その闇に対抗する為にできること、語るべき事とは。誠実な答えがこの作品にはある。

「バケモノの子」の細田監督にしろ、「きみはいい子」の呉美保監督にしろ、闇との向き合い方を精一杯の言葉で真摯に語っている。映画という豊かな言葉と誠実な態度が心を動かす。誠実さを欠き、陳腐な言葉が飛び交う政治の世界とは対極ではないか。

文化が持つ豊かな知性を大切にできない世界なんてクソだと思う。もしそんな豊かな知性を潰そうとする政治があるのなら、徹底して戦う心づもりはできている。なんてな。

2015/7/14

角田龍平ポッドキャスト168回。柳田さんを迎えての7.1アフタートーク。恥ずかしながら私の話もして頂いてます。Twitterの功罪いろいろあるでしょうが、人を繋ぐ素晴らしい装置だということを実感。ぜひお聴きください!

Apple Podcast内の角田龍平のオールナイトニッポンポッドキャスト