日々の泡。

popholic diary

2021年11月6日~12日の話。

2021/11/6

朝一で散歩がてらユナイテッドシネマ大津へ。クロエ・ジャオ監督「エターナルズ」を観る。いやーやっぱりMCUおもろいなー!クロエ・ジャオ監督×マーベルの素晴らしい化学反応。風呂敷を広げ切ったように見えたMCUをさらにでっかい風呂敷で包み込むような壮大な物語。もはやMCUが完結するのが先か、俺が死ぬのが先かとまで考えてしまう。新キャラクター10人、それぞれの性格や苦悩、人間関係が淀みなく、決して説明臭くならず人間ドラマとして語られ、さらに壮大な大アクションで楽しませる。そしてドン・リーこと我らがマ・ドンソク兄貴、100点の使い方!アンジェリーナ・ジョリーに寄り添う、気は優しくて力持ちな男。拳と張り手で敵をなぎ倒し、マブリーなサービスカットまで!誰もが好きになる儲け役!兄貴、ついにここまできたか!と嬉しくなる。それにしてもエンドゲーム後の新しい世界観を提示しつつ、先につなげる展開、魅力的なキャラの投入などなどよく考えてんなー。子役問題の絶妙な回避とか巧い!MCU作としてもクロエ・ジャオ監督の新作としても大納得&大満足。いやー映画っていいもんですねぇ。

帰宅して部屋でLOVELYZのDVDを観る。くーっ、契約終了悲しい。とLOVELYZロスは続く。

夜、杉作さんの「ファニーナイト」で松田優作特集。こういった特集を組めるのがラジオのいいところだと思う。筒美京平さんが亡くなられた時も、杉作さんは2週間ぶっ続けで筒美さん曲を流し続けてたもんな。思い出し続けている限り、その人は生きてるんだよ。でもう33回忌。昭和30~40年代生まれの男の子は皆一度は松田優作に憧れる。文化系で、小心者、松田優作とは正反対と言っていいタイプの僕ですら憧れた。「探偵物語」は中学生の頃、よく再放送してたので何度も見た。森田芳光監督の「家族ゲーム」「それから」とかね。水谷豊が主演したドラマ「あんちゃん」に2週続けてゲスト出演した回はもう一度見たい。松田優作 with EXの85年作「Deja-Vu」もよく聴いた。一時期は壁にシングル盤「One From The Heart」のジャケットを貼っていたっけ。訃報を聞いた時は授業をさぼって録画してあった「探偵物語」の最終回を観たことをはっきりと覚えている。

2021/11/7

朝から妻と実家へ。墓参りしたり、叔父も連れて施設に居る祖母に面会に行ったりと諸々済ませる。しかしオムライス食べて、ぜんざい食べて、さらにケーキ食べてと実家に帰るとあれやこれやと出てくるから帰るころにはお腹いっぱい。しかし俺も妻も50代。高校生じゃないんだから。ありがたいことだけど。

2021/11/8

昨日、母に大量のぜんざいを持たされたので、朝からぜんざい。あんこ好きなので全然OKだけど。

NHK阿佐ヶ谷姉妹のドラマを見る。木村多江安藤玉恵の二人が、喋り方から間、その佇まいまでそっくりでびっくりした。俳優さんて凄いな。

2021/11/9

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」。脚本は安定の藤本有紀さん。テンポ良く小気味よい。和菓子とラジオは僕も大好きだ。今朝もぜんざいの朝食。

2021/11/10

テレワーク。「伊集院光とらじおと」聴きながら。「アレコード」半田健人さん、喋りはうまいは、解説は面白いわでこの人もラジオ向きだなー。

そして今日の番組ゲストは水道橋博士さん。炎上騒動から芸人の在り方について、いきなりぐっと話が深まる。今、この国で「芸人」でいることの難しさを感じる。でも、それでも二人は間違いなく芸人で、そこには揺るぎない覚悟がある。同じ時代にしのぎを削った芸人同士。爆笑問題・太田さんも含めて「人生ゲームの同じ盤上にいっしょにいる」と博士さん。グッとくる。

午後、会社に出て諸々対応の後、病院へ。血圧の薬を処方してもらう。ま、これも飲み続けるしかないのか。商店街のスーパーでタイムセールのコロッケを買って帰宅。

2021/11/12

「角田龍平の蛤御門のヘン」水道橋博士さんゲスト回聴く。前回の出演は2018年3月28日。角田さんのご厚意でその日、スタジオ見学をさせて頂いた。オフィス北野のお家騒動のさなか、芸人としての凄みに圧倒された。その日の博士さんの日記には「見学者の小野さん」として僕のTweetも。

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でそれから3年8ヶ月ぶりの再登場。長く博士さんの活動を追い、感化され、行動されている角田さん。博士さんもいつも以上に胸襟を開いてのお話。炎上騒動から上岡龍太郎さん、たけしさん、談志さんの「そんなもんじゃない」話、そして太田さんとの関係について。ここまで訊けるのは角田さんだけだろう。そして本題「藝人春秋Diary」について。日記を書く=人生に付箋を貼る。付箋は伏線となり、回収へと向かう。意識してみれば誰しもに「人生の予告編」はある。

僕もまたその考えに感化され途中抜けありつつも20年以上にわたって日記を書き続けているから、そのことはよくわかる。博士さんの日記で角田さんのことを知り、「出会いに照れるな」の言葉に動かされ、「メルマ旬報フェス」で角田さんに話しかけ、その後自分のやっていたラジオ番組に出演頂き、その縁で3年8ヶ月前スタジオ見学。それがまた予告編となり、昨年末エムカクさんの「明石家さんまヒストリー」書評によって水道橋博士さんに出会うことになるのだから。「明日は昨日の風が吹く」。

話戻って角田さん×博士さん。「藝人春秋2」における大阪と維新の関係について。また徒弟制度という疑似家族に身を置いた二人ならではの話は聴きごたえがある。「藝人春秋Diary」の読後感の良さはまさに。物語に身を投じた以上、自分のすべてを晒すのだという覚悟。その言葉の重みに震える。そして力強い「負けない組」宣言。

自分はしがないサラリーマンで、仕事もうまくいかないことが多いけれど、「負けない組」でありたい。いつでもまだ始まってもいねぇよと嘯き、倒れても砂を掴んで立ち上がりたい。と思うのであった。