日々の泡。

popholic diary

2021年12月18日~24日の話。

2021/12/18

8時起床。朝ドラ観て、ゆっくり朝食。トーストと昨日の残りのクリームシチュー。新聞を読んで、随分前に録画してみていなかった庵野秀明のドキュメンタリーを観て、久しぶりに京都みなみ会館へ。今日は随分と寒い。冬が来たという感じは嫌いじゃない。

濱口竜介監督「偶然と想像」を観る。3本の短編からなるオムニバス映画。脚本を味わい、俳優たちの演技を堪能し、映画的空間に身を委ねる。なんというかすごく贅沢で豊かな映画体験をしたという感じ。偶然と想像がもたらす人生の悲喜劇。笑い、泣き、心が揺れた。それにしても俳優人たちが皆素晴らしかった。1話のビバリー昼ズでお馴染み、高田先生の後輩こと中島歩(映画「いとみち」でも印象的だった)と古川琴音のスリリングな会話、2話の渋川清彦は大学教授で文学者という今までになかった役柄で森郁月との感情を排したような言葉の応酬に惹きこまれた。そして3話。脚本に書かれた偶然と想像が生み出す奇跡を占部房子と河合青葉という力のある俳優が実体化する。観た人の心に温かい何かを産み落とす、素晴らしい物語だった。小さな大傑作!

行き帰りには角田さんの「蛤御門のヘン」。ゲストは柳田光司さんで演芸浪漫回。ビートきよし側から見たツービート結成秘話。もう一つのツービート。裏演芸史に光を当てる必聴回。さらにメルマ旬報での柳田さん角田さんの「戯れ言WEST(仮題)」。「街録Ch」への違和感、子育てによる学びや、趣味との両立など共感するとこ多し。

2021/12/19

久々に娘も休み。ゆっくり9時起き。妻と買い物。「マルコポロリ」のリットン軍団観て、M-1敗者復活を家族で観て、そのまま皆でお出かけ。祇園花月で「M-1ライブビューイング」を。スーパーマラドーナ藤崎マーケットギャロップ林がCM中にトーク入れつつ、皆でM-1を観るというもの。例年は家でおでん食べながら観るのだが、妻と娘が行くというのでついていくことに。テレビで見るのとはまた違った不思議な感覚。会場はほぼ満席で拍手や笑い声が実際に起こるので、受け具合が増幅される感じ。会場の爆笑具合からも結果には納得。

2021/12/20

ムーンライダーズ「LIVE2020 NAKANO SUNPLAZA」聴く。いやはや、これがオーバー60にもなるバンドの音か。キャリア中、最もソリッドでやばい音じゃないか。偉大なる大先輩たちの大暴れっぷりにひれ伏すしかない。

2021/12/21

先週のナイツのザ・ラジオショー、高田文夫先生ゲスト回を聴く。高田先生のスピード感あふれるトークが凄すぎる。これが一度心肺停止した人のトークか。ペースメイカーが入ってるってもはやターボ機能がついてるんじゃないか。ムーンライダーズとか高田先生とか、どんだけ元気なんだ。老いてますます盛ん。

2021/12/22

昼休みにずっと読んでいた水道橋博士さんがnoteにあげている「命懸けの虚構〜聞書・百瀬博教一代」を読み終わる。百瀬博教さんについては2003年頃、博士さんが頻繁に日記でその人となりを書いていたので興味をもって、ちょうど文庫で出た「プライドの怪人」を読んだりもした。改めてその濃厚すぎる人生の聞き書きを読み磁場が狂うような感覚に襲われる。昼休みのひと時、まるで別世界に連れていかれるように感じながら読んでいた。百瀬博教という人は強力過ぎて自分なら10km圏内にも近づくことができないだろうなと思う。がそれでも百瀬博教という存在を知り、その生き様に博士さんの文を通じて触れることで、弱い僕の心にも「百瀬博教」な成分が少し入り込む。例えば「出会いに照れない」なんて言葉一つが僕にも影響している。いやしかし「百瀬博教一代」これこそNetflix案件だろう。誰が演じられるのとも思うが。

2021/12/23

外回りのお供は「中川家のザ・ラジオ・ショー」。ゲストは「ずん」の二人でほっこりと面白い。正直言って営業仕事は心がやさぐれがちなので、このほっこり感に救われる。あとは「問わず語りの神田伯山」の映画「浅草キッド」から円丈師「ご乱心」~師弟関係の話に聴き入ったり、「ポッド許可局」でのM-1話など。ラジオをお供に、ラジオの仕事をする、ラジオデイズ。

2021/12/24

しかし今年も残すところ1週間か。年々、年末感がなくなってくるな。ついこの前、正月だったはずなのに。しかし今週の朝ドラ、上白石萌音編がどえらい終わり方からの深津絵里編。深津絵里の変わらぬ透明感たるや!クリスマスイブといっても何があるわけでもない。娘もそりゃまぁ出かけてるし、夕食は焼き魚に味噌汁。

 

今週聴いてた音楽は

  • 「LIVE 2020 NAKANO SUNPLAZA」ムーンライダーズ
  • 「Before I Die」Park Hye Jin
  • 「I can't believe it's not butter!」Keumbee
  • 「うた、ピアノ、ベース、ドラムス。」矢舟テツロー
  • 「前夜 ピチカート・ワン・イン・パースン」ピチカート・ワン
  • 「City Drive」Nahee
  • 「あの歌-1-」上白石萌音