日々の泡。

popholic diary

2021年11月13日~19日の話。

2021/11/13

土曜は映画の日。ということでMOVIX京都まで出てリーズル・トミー監督「リスペクト」を観る。クイーン・オブ・ソウル=アレサ・フランクリンの伝記映画。一人の女性が音楽を通じて自らの尊厳を取り戻す波乱万丈ソウル・女の一代記である。父親からの束縛、愛する母との別れ、愛した男はDV野郎…傷つき、打ちのめされても、その都度音楽という神が彼女を救う。彼女が痛みの中で歌い上げた「リスペクト」は今もなお虐げられる多くの人々の声を代弁する。1972年教会で行われたライブレコーディングのドキュメンタリー「アメイジング・グレイス」を観ていたこともあり、そこに至る彼女の軌跡と奇跡に感じ入る。アレサを演じるジェニファー・ハドソンの魂の歌唱も素晴らしかった!しかしそれ以上に感動的だったのはエンドロールに流れるアレサ本人の歌唱だ。すべてを受け入れ、すべてを音楽へと昇華させるその歌声に自然と涙が出た。

アップリンク京都へ移動。細野晴臣、2019年のNY、LAでのライブを追った音楽ドキュメンタリー「HARUOMI HOSONO SAYONARA AMERICA」を観る。アメリカの地で、愛するアメリカの音楽を、多くのアメリカのファンを前に演奏する細野さんとバンド。なんだか僕まで誇らしい気持ちになる。会場に沸き立つ高揚感と多幸感。マスクのない世界で、多くの人が密になり音楽を楽しむ。あぁ、この感じ。初めてライブハウスに行った15歳の時から何度も味わってきた。もう戻れないかもしれない懐かしく愛おしいあの感覚が画面から溢れている。

行き帰りにradikoで「爆笑問題カーボーイ」。炎上騒動を心配したせんだみつおからのとにかくしつこいTEL話がめちゃめちゃ面白い。

2021/11/14

娘は仕事、妻は出かけたので一人の休日。レーズンバターロールとオムレツ、ヨーグルトの朝食。録画してた町山さんの「アメリカの今を知るTV」。ちょうど昨日見た「リスペクト」についての話。ジェニファー・ハドソンへのインタビューも。彼女もまた痛みを歌に昇華させているのだな。

電気屋まで車を走らせプリンタのインクを。母から印刷を頼まれているので年賀状の準備。もう言ってる間に正月だな。

昼はナポリタンを作る。ケチャップたっぷりの下品な味が美味い。

アマプラで映画を一本。ペク・スンファ監督「今日よりもっと!!」を観る。乗り物酔いが激しく、毎日片道2時間歩いて高校へ通うマンボク。担任の先生の勧めで「競歩」を始めることに。ってなオフビートなコメディ作。シム・ウンギョンのコメディ演技が炸裂で楽しい。日本で目下活動中の彼女だが、日本での作品はシリアスな役が多いが、やっぱり彼女はコメディが似合う。ぐうたら娘が競歩の世界で大活躍!となりそうなところを全然違う着地点にもっていく、ちょっとヘンな展開も楽しい。

録画していたNHKのドキュメンタリー「希林と裕也」を観る。内田裕也樹木希林。よくもまぁこの2人が「夫婦」になったもんだ。

2021/11/15

radiko岡村詩野さんの「IMAGINARY LINE」カーネーション直枝さんゲスト回をチェック。4年ぶりのニューアルバムについて。アルバム楽しみ。

2021/11/16

配信で水道橋博士さんの「アサヤンVol.25 その男凶暴につき~ガダルカナル・タカ一代」を。仕事の都合もあって途中からだったので改めて観よう。

2021/11/17

久々に大阪営業。大阪に出るといつもランチ難民になってしまう。店が多くてどこに入っていいやら悩みに悩み、歩き回って結局時間が無くなり…というパターン。気が付けば阪神百貨店のスナックパークでうどんとカレー丼のセットを食っていた。食べながらも、これじゃない感が凄い。俺はどうしてこんなテキトーなランチを食っているのだと自問自答。

大阪に出たついでに梅田のタワーレコードカーネーションの新作「TURNTABLE OVERTURE」購入。ずっしり重い初回限定盤。実店舗でCDを買うのも久々。大阪の会社に勤めていた頃は、週に1回は必ず寄ってたが、それももう20年も前の話。地元・大津にはもはやCD店は無く、ネットでしか買うことができなくなってしまったし、収納問題もあり、自分自身もサブスクで済ますことが多くなった。少し寂しいがそれもまた人生。アルバムについてはまたじっくり聞いてから感想を。

radiko中川家の「ラジオショー」。新幹線でせんだみつおにとにかくしつこく絡まれた話。面白すぎる!

2021/11/18

水道橋博士さんのイベント「アサヤンVol.25 その男凶暴につき~ガダルカナル・タカ一代」改めて配信視聴。たけし軍団の親方、NHKファミリーヒストリー」が取材の末、あまりの壮絶さに放送を断念したというガダルカナル・タカさんの一代記。「お笑いスター誕生」はよく見ていたのでつまみ枝豆社長との「カージナルス」はよく覚えてる。コミカルなインディアンコントでつっこみのタカさんは当時のイメージとしてはとってもスマートでかっこいい人。「たけし軍団」として出てきたときは「あっカージナルス!」と思ったもんだ。改めてカージナルス時代のコントが流されたが、その芸達者ぶりに驚く。歌舞音曲、芸の下地がきっちりあって身体能力が異常に高い。殿・ビートたけしが絶対的信用を置いているのも頷ける。

で語られる「湯ヶ島キッド」の物語。確かにこれはファミリーヒストリーでは放送できない!そりゃ肝の座り方が違う。そして「人生で最も濃密で楽しい時間だった」とフライデー事件後、殿と過ごした日々を語る。これが実にいい。大好きな殿と一緒に過ごした時間をうっとりと語るタカさん。タカさんのお兄さんの「指」を見て「バルタン星から来たんですか?」とぶっこむ殿。最高!二人が語る「たけし軍団」のファミリーヒストリーに浮かび上がるキラキラと輝く1等星、師匠・ビートたけし。その輝きを感じることができる話の数々。こっちまで嬉しくなる。

asayan.s-hakase.com

 

2021/11/19

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」。展開が早いけど、中身は濃い。めちゃくちゃ充足感があるな。

 

今週聴いた音楽は

・「An Evening With Silk Sonic」Silk Sonic

・「Aretha Now」アレサ・フランクリン

・「I Never Loved a Man the Way I Love You」アレサ・フランクリン

・「RESPECT OSTジェニファー・ハドソン

・「Formula of Love:O+T=<3」TWICE

・「TURNTABLE OVERTURE」カーネーション