日々の泡。

popholic diary

2013年11月上旬のTweet

2013/11/2

今日は朝から大阪へ。シネマート心斎橋で開催のK-CINEMA WEEKへ。まずは、「オールドボーイ」のユ・ジテが監督を務めた「マイラティマ」。タイから田舎町に嫁いできた女、マイラティマ。家族も仕事も何もない男・スヨン。二人が辿る絶望の淵の物語。まさに「帰れない二人」の軌跡、マイラティマが感じる不安、恐怖、絶望。観ている間は、何か重いなーと感じたが、観終わった後からどんどんと自分の中に映画が広がっていく。マイラティマの不安げな表情が頭から離れない。これは素晴らしい映画だ。

でもう1本。シン・ジョンウォン監督「漁村の幽霊 パクさん、出張す」。怪奇現象が続く田舎の漁村。様々な能力を持つ占い師が集められ、悪霊退治を!てなホラーコメディ。ベタな小ネタ満載なエンタメ作。単純に楽しめたなー。「嫌味なデブ役」独占状態で映画でまくりのクァク・ドウォンが今回は笑わしどころ、泣かせどころ、見せ場いっぱいの準主役で登場!なんか嬉しい。巧いなぁこの人。ヒロインの勝気な美人新聞記者を演じたのはカン・イェウォン。見事なコメディエンヌぶりでファンになったよ。ってこの人、名作「ハローゴースト」のヒロインだった人か。雰囲気が全然違って気付かなかったな。

で、次はライブへ。「アコギとハイな夜」@雲州堂。出演は冬支度、西村哲也、pocopen(SAKANA)、青山陽一。久々に聴けたpocopenさんの歌声。やはり素晴らしかったな。一瞬にして会場全体がその声に制圧される感じ。強度が凄い!青山さんの弾き語りも唯一無二。誰にも似てない。相変わらず凄い!「POP DIVER」でかけた「Life Is Very Short」聴けて大満足。CD聴くと、どう考えても弾き語りでやる曲じゃないんだけど、めちゃめちゃかっこいい弾き語りになってるんだから凄いよなー。

2013/11/3

ということで今日も映画を一本。S.S.ラージャマウリ監督「マッキー」観てきた。強欲で女たらしの悪徳社長・スティーブに殺された青年ジャニ。愛する彼女をスティーブから守るため、生まれ変わった姿でスティーブに戦いを挑む。でその生まれ変わった姿ってのが…ハエ!ハエてっ。ハリウッドを超える驚愕のVFX、壮大なアクションで描く「ハエ」。なにやってんだ、インド人。でも最高!主な攻撃は、耳周りを飛び回る!ハエ目線の新鮮な映像。ハエの大活躍っぷり。最終的にハエに感情移入している自分がいた。単純に楽しかったなー。歌にダンスはもちろん、笑いと涙、ラブロマンスにアクション、小ネタに伏線とまさにてんこ盛り。なんも考えずにただただ楽しむ映画だった。これはもう映画館の大きなスクリーンで多くのお客さんと一緒に観るべき映画。なんだけど、観客僕一人だった。過去5、6回映画館で一人きりってことがあるけど、滋賀県人は映画嫌いか?こんな楽しい映画、映画館で観ないなんてもったいないなー

映画「マッキー」観ながら、頭に浮かんだのはムーンライダーズ「僕はスーパーフライ」。ハエ目線のラブソング。高校時代、好きな女の子のことを想いながら何度も聴いたもんだ。

2013/11/4

徹子の部屋マチャアキ&順。軽妙洒脱な最強の二人。最高!

2013/11/8

今日は大阪で会議、行き帰りの車中でひたすらポッドキャスト。ここ数週間は「角田龍平のオールナイトニッポンポッドキャスト」をまとめ聴き。めちゃくちゃおもろい。最新作での柔らかい口調で執拗にテリー伊藤発言を繰り返すとことか最高。みのもんたの「シュッコシュッコシュッコ」を流行語にしたい

2013/11/9

今日は彦根でイベント仕事。さすがに疲れたなー。ということでキム・イェリムちゃんの2ndミニアルバム「HER VOICE」聴く。もういい曲しか入ってない。最高。

2013/11/10

雨の日曜日。とりあえず映画を一本。三谷幸喜監督「清須会議」観てきた。良くも悪くも品のいい映画。そこが気持ち良いとこでもあり、物足りないとこでもあり。でも前作「ステキな金縛り」が個人的に全然ダメだったので、それに比べたらはるかに良かったが。コメディではないので笑いどころはほぼないが、登場人物それぞれの持つ人間としての悲喜劇が感じられ、それが物語を引っ張っていく。人たらしの秀吉役、大泉洋が抜群で、まさに大泉洋劇場。今年の主演男優賞は彼でいいのではないか。

2013/11/12

現代漫才論(仮)「Who is エムカク?」聴き終わった。世界一の明石家さんま研究家・エムカクさんと世界一の島田紳助研究家・柳田さんの邂逅。序章にして永久保存。高校時代のさんまさんに想いを馳せる二人、完全にどうかしてるが、完全におもしろい!70年、京都生まれの自分にとっても記憶の隅にある話が多くて楽しい。ヤンプラのさんま・紳助のトークは強烈に面白かった記憶があるし、紳助のハイヤング京都は欠かさず聴いてたし、上岡さんが代打で出た時の強烈な印象などなど一気に蘇ってきたな。明石家さんま島田紳助、「ヤングオーオー」の時代から、漫才ブームひょうきん族、ハイヤンにヤンタンから現在までをリアルタイムに観ることが出来ているというのは本当に奇跡的で喜ばしいことである。それにしても紳助さんの「最後のラジオ」本気で実現して欲しいな

2013/11/14

そんな訳で今日も「POP DIVER」お聴き頂いた皆さん、RTして頂いた皆さんありがとうございました。奇妙礼太郎さんファンに、吾妻光良さんを聞いて欲しかったのです。点と点が繋がって線になり面になるように音楽が拡がっていく。その楽しさを感じて欲しいな。それと今日オンエアした平賀さち枝さんのギフト。このメロディのミラクルぶり。聴けば聴くほど鮮度が良くなっていくという稀有な名曲だと思うな

2013/11/15

昨日、今日と大阪で泊まりの会合。ホテルの朝食ってどうしてあんなに美味いんだろーなー。月に一回ぐらいホテルで朝食とれるような大人になりたいもんだ。シリアルに豆乳の朝食から卒業したいぜ

で二日に渡る会議の後、映画を一本。吉田恵輔監督「ばしゃ馬さんとビッグマウス」観た。いやー、期待以上の出来で相当良かったなー。夢にまつわる光と影とLife goes on問題。観終わった後に胸の奥に広がるほろ苦さ。でもそのほろ苦さがいいんだよ。主役の二人だけじゃなく、その周りの人たちもまた、それぞれに痛みや葛藤を持ってるということが感じられて、そこが凄く良かった。「その他大勢」もまたそれぞれの人生を生きてる。人生とはなんとほろ苦いものか。「残念な美人」を演じさせたら麻生久美子の右に出る者はいない。泣きの場面とかもう絶品だったなー。安田章大も見事に自然で役そのものにしか見えなかった。あと岡田義徳が本当に素晴らしかった。歳を重ねて日本映画に欠かせない名脇役になっていくだろうな。