日々の泡。

popholic diary

2013年8月下旬のTweet

2013/8/16

昨晩放送された松尾スズキさんのラジオめちゃめちゃおもろかったな。ラジオならではの表現でうっとりした。ラジオって過激でくだらなくって最高におもしろいもんだって思い出した。自分には何が出来るだろうか。

2013/8/18

今日は映画を一本。金子修介監督「百年の時計」観てきた。香川を舞台にしたご当地映画と侮るなかれ。老いた芸術家と若き学芸員が辿るこれまでの時間とこれからの時間。市井の人々の想いを丁寧に掬いあげつつ、まるで戦前のようなきな臭ささを感じる現代にちゃんと向き合う反骨もある。ラストの電車内でのシーン。何気ない人々の想いが交差するところで自分でも意外なほど泣けてきた。アートなんてものは何の役にも立たないかもしれないが、それこそが戦争や差別を凌駕し、政治や歴史の壁を壊していく唯一の光になり得るのではないか。なんというか「種」を蒔き続けることは大切なことだなと思った。音楽や映画といった芸術や文化はすぐに実になり収穫できるものではない。バカだと言われても無駄だと言われてもずっと「種」を蒔き続ければ、それはいつか花が咲く。ここで種を蒔くことをあきらめてはいけない。

2013/8/22

明日休みを取ったのでなんとなく夜更かし。「最新型のピチカートファイヴ」収録版の「大人になりましょう」聴いてる。この曲を初めて聞いた時の衝撃たるや!「月面軟着陸」から「ラヴァーズロック」挟んで、野宮さん加入しての毎月リリース5×5シリーズ。CD買うのが楽しくてしょうがなかったな

2013/8/23

今日は代休とって映画。井上淳一監督「戦争と一人の女」観てきた。「戦争」に翻弄される男と女。死が隣り合わせにある状況下で繰り広げられる生々しい「性」。あぶり出されるのは「戦争」の愚かさであり、不条理さだ。残された傷は治ったわけじゃなく巧妙に隠されているだけなのだ。生々しく描かれる非日常の中にあるセックス。死に怯える男と不条理な暴力に取りつかれた男。戦争を前に、セックスに逃げ込んで行く男たち。戦争とセックスが表裏一体となって人間の弱さと愚かさを浮かび上がらせる。映画「戦争と一人の女」観ながら、戦争とセックスについて考える。戦争中にセックスなんて不謹慎とかいう奴もいただろうが、それは反対だ。人がセックスしてる時に戦争してる奴の方が不謹慎なのだ。人が愛し合ってる時に、殺し合ってるやつの方がずっとずっと不謹慎だと思う。

でもう一本。ユン、ローラン・アランボー監督「はちみつ色のユン」観てきた。朝鮮戦争後、韓国では戦争孤児など20万人を越える子供たちが国際養子として祖国を後にした。ユンもその中の一人。ベルギーの家族に迎えられたユンの半生をアニメーションで描くドキュメンタリー。5歳で韓国を離れベルギーで育った、原作者であり監督も務める漫画作家のユン。過去の8mm映像や40年ぶりに帰郷したソウルでの映像を交え、彼の暮らした日々がアニメーションで描かれている。思春期を迎え、自分は誰なのか、自分の居場所はどこなのかを問うユンの葛藤。自分が誰なのか、自分の居場所はどこなのか。その問いかけは、決してユンだけのものではない。数奇な運命を描きながら、誰もが共感できるのは、誰しもがその問いかけを自分の中に持っているからだ。戦争によって引き起こされた、ある種の悲劇。だが、ここにあるのは悲劇ではなく、悲劇を乗り越える再生の物語。国境を越え、血のつながりを越える「家族」の物語。ここには人間のしなやかな強さと優しさがある。

そんな訳で「戦争と一人の女」「はちみつ色のユン」。夏休みの課題映画として、アベ君やハシモト君、イシハラ君にもしっかり観といて欲しいな。

2013/8/24

そんな訳で今日も映画を一本。レジス・ロワンサル監督「タイピスト!」観てきた。舞台は1950年代のフランス。ドジで不器用な娘ローズが、唯一の才能「タイプの早打ち」で世界一を目指す!。ドジな娘のラブロマンス&スポ根的サクセスストーリーでもちろん思った通りの展開だけど単純に楽しかった!レトロモダンでカラフルな映像に、軽くて洒落た音楽。ヒロインと鬼コーチがいがみ合いながらも惹かれあう感じ。なんつーか、松木ひろし脚本、石立鉄男坂口良子主演ってなノリでかわいらしい映画だった。

で映画の後はバス移動で久々のSole Cafe。ルルルルズとウワノソラのライブ観てきた。まずはウワノソラ。才能ある若きバンド。まだ粗削りながらも工夫のあるアレンジ、コーラスワークも楽しい。なにより曲がいい!伸びしろがまだまだある感じで要注目、期待大!そしてルルルルズ。新しいのになんだろうこのどこか懐かしい感じは。昔「ザ・ベストテン」とかでアイドルや歌謡曲に交じってふいにランクインしてくるニューミュージックのような名曲感。抗しがたい曲の良さに持ってかれた。ウワノソラにルルルルズ。新しい音楽との出合いはやっぱり楽しいしワクワクする。Sole Cafeという空間とも相まって、音楽の純度が高く、音楽が中心にあるライブだった。エンタティメントに徹したコンサートを否定するわけじゃないが、ただただ「音楽」に触れる時間や空間が嬉しい。

2013/8/26

김예림 Lim Kim - Rain (Official MV) なんたる洒落た曲!MVも素敵。そして何より歌声が魅力的。素晴らしい


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