日々の泡。

popholic diary

2013年3月下旬のTweet

2013/3/16

今日は朝から映画。ドリュー・ゴダード監督「キャビン」観てきた。いやはやなんちゅー話を考えるんや、面白かったぁ。B級ホラーな出発点から、あまりに壮大な着地点に到達。最初の印象と最後の印象の高低差ありすぎて耳キーンてなるわ!少し不思議なSF要素にダークでブラックな展開&暴れまわるモンスター。藤子F不二雄と藤子不二雄Aを足して2で割ったような映画ではないか。というか藤子不二雄先生が完全共作で映画作ったら「キャビン」になるんじゃないか。

で映画もう一本。クエンティン・タランティーノ監督「ジャンゴ 繋がれざる者」観てきた。そりゃ面白いわな。堪えて堪えて、最後はキッチリ溜飲が下がる。ストーリー展開、見せ方、どこをとっても、映画の「面白さ」ってこういうことですよね!って言いたくなるような娯楽作。昨日のサンキュータツオさんじゃないけど、タランティーノ監督は対象物としての「面白い映画」を分析し、その面白さの理屈を基に、実践として「面白い映画」を作って見せてるんだな。まさに映画の因数分解であり映画文体論だ。

2013/3/17

しゃべくり漫才の最終形って杉本彩夫妻に落ちつくんじゃないか

2013/3/20

今日は映画を一本。ウォシャウスキー姉弟トム・ティクヴァ監督「クラウド・アトラス」観てきた。結論から言うと、素晴らしかった!6つの時代の物語がパラレルに進行、最初は戸惑ったものの、物語の渦に飲み込まれ、最後には深い深い感動があった。今もまだ物語の中にいる。上映時間3時間は長いと覚悟して観に行ったが、いやいや500年に及ぶ時間と6本分の物語がたった3時間なんだから、短すぎるぐらい。6つの時代にまたがる魂の輪廻が描かれる。歴史といっしょに人は叡智を積み重ねていく。そしてその叡智を持って「より良き世界」を目指して進んで行く。但し、その一歩を踏み出していくには必要不可欠な原動力がある。それが「愛」なのだ。「より良き世界」への歩みは限りなく遅く、時として後退しているようにも見える。でも人は叡智を重ね、愛を知ることでその一歩を踏み出すのだ。HATEからでは絶対踏み出せない一歩。小さな一歩がやがて大きな歩みとなる。いくら無謀だと思っても、それが希望になる。トム・ハンクスハル・ベリーヒュー・グラントといった俳優たちが6つの時代の性別や人種の違う登場人物たちを演じ分ける。えっあの役、あの人だったの!っていう驚きがエンドクレジットで。そこもまた楽し。確かに複雑な構成だし敷居が高い映画かも知れない。しかし理解が出来なくとも、物語の渦に身を任せれば最後には大きな感動があるだろう。心が感じ、心が動く。しつこいくらいに映画「クラウドアトラス」。我らがペ・ドゥナ嬢が本当に最高っ!彼女の存在そのものが物語に説得力を与えている。素晴らしい。

で急に音楽の話。スカートの「ひみつ」めっちゃいいやん。そこにいいメロディがあって、心動く歌と演奏がある。ちょっと80年代後半~90年代初頭の「Turn to the POP」を感じる。大好きだった雑誌「POP IND'S」の匂いがある。今まさに「Turn to the POP」の時代が再び来てるんじゃないか。つまりは「Return to the POP」。例えばNONA REEVESの素晴らしい新作とか、去年のグランドファーザーズの復活とか、優れたアイドルポップの隆盛だとか。間違いなく来てるね!それから、さよポニのAL「青春ファンタジア」も素晴らしいPOPアルバムだった。ま、さすがにこのPVは狙い過ぎと言うか…嫌いじゃないけど。いや大好きだけど。

2013/3/24

土日はのんびり在来線で名古屋一人旅。大学時代からの親友に会いに。出会ってもう四半世紀か。そりゃお互い年もとる。会わないでいるとあっという間に時間は過ぎるから、これからは無理してでも会いたい人と会っていこう。