日々の泡。

popholic diary

2014年11月中旬のTweet

2014/11/14

本日は代休。ということで京都みなみ会館で映画を一本。ウォン・シニョン監督「サスペクト哀しき容疑者」観てきた。もう何回も言うようだが、韓国アクションエンタメのレベルの高さにまたまた驚愕。どれだけアップデートを繰り返すのか。参りました。殺人事件の容疑者は、妻子を殺され祖国から捨てられた北の元・工作員だった。ってな話なんだが、北に南、敵なのか味方なのか、三つ巴、四つ巴で複雑に絡み合う糸が男たちの挽歌を響かせながらスルッとほどけていく物語。そしてもうニュールックなアクションが凄い。細い路地で繰り広げられるカーチェイスの凄まじさと新しさ。もうそれだけでも観る価値あり。コン・ユが爽やかな笑顔封印して主人公を熱演。対するパク・ヒスンの男臭さい魅力。そして「悪いやつら」のキム・ソンギュンが今回は抑えた演技で印象をがっちり残す。それから強烈な悪役、チョ・ソンハが凄い。最低で最高な悪役ぶり。しかし韓国映画界には巧い役者しかいないのか?主役、脇役は当たり前、子役からちょっとした端役まで演技レベルが高すぎる。

で次はTジョイに移動して台湾映画を。チェン・ユーシュン監督「祝宴!シェフ」観てきた。神と呼ばれた今は亡き伝説の料理人。その妻と娘が全国宴席料理大会への出場を決意。イケメン料理ドクター、間抜けなチンピラ二人組にネットの達人3人組とおかしなやつらが集まって奮闘するポップなエンタメ作。ダメな人たちが集まって力合わせて事を成し遂げるという「がんばれベアーズ」展開はベタ中のベタだが、それがまた心地いい。悪ノリと言えるほどのやり過ぎ演出もまた楽しい。ツッコミどころも多数あれどポップでキュートな面白映画でエンドクレジットまで飽きさせない。主演のキミ・シアはコメディエンヌとしての陽性のかわいらしさに溢れていてころころかわる表情はずっと観ていられる。巻き込まれて料理作りを手伝わされるチンピラ二人組や主人公を応援するおかしな3人組とか愛すべきキャラも満載。笑ってちょっとホロっとさせるさじ加減もいい。そしてやっぱり出てくる料理がどれも美味そう。トマトの卵炒めはすぐにでも作りたくなる。

代休を映画で楽しんだところで、明日はまた休日出勤なのだ。代休とってもとっても追いつかないぜ。

2014/11/16

本日は映画を一本。吉田大八監督「紙の月」観てきた。平凡な主婦が起こした巨額横領事件。とにかく宮沢りえ劇場。全編に渡って宮沢りえをひたすらに堪能する映画。欲と金に向かって疾走していく様、堕ちれば堕ちるほど神々しさを増す宮沢りえの美しさにひれ伏す。主人公は言わばただの愚か者。それでもその愚かしい疾走ぶりにどこか爽快感を感じてしまう。倫理も理屈もぶっ飛ばして欲にまみれたいというのもまた人。いやはや人間って簡単じゃないなー。なにはともあれ宮沢りえがとにかく素晴らしい。ふっと現実から数センチ浮き上がってるような特異な存在感が、逆にこの理屈では理解しがたい主人公を存在させていた。また対する小林聡美も素晴らしかった。2人が対峙する場面の静かながら水面下でマグマが噴き出してるような緊張感が凄い。あと大島優子もしっかり爪痕残してた。この人は巧い。そしてヤング津川雅彦あるいは平成の色事俳優、池松壮亮が今作でもパンツを脱いでいた。サンタフェ直撃世代から言わせれば…うらやましいぜっ!

2014/11/17

我がK-POPの師匠(と勝手に思っている)K-POP番長ことまつもとたくおさん監修の「GIRLS K-POP」(シンコーミュージック刊)到着!APINKにAOA、クレポなどなどガールズPOPのセカンドウェーブを網羅!これは買いです!

2014/11/19

「現代漫才論(仮)」最新回やっと聴く。KBS京都伝説のディレクター、岩崎小泉さんをゲストに迎えた必聴の90分!こせんさんの美声を久々に聴いて一気にラジオ小僧だった小学生時代に戻った。「ハイヤング京都」が始まったのは小学5年の時だった。ポケットラジオが宝物だった頃。「ハイヤング京都」。月曜:おすぎとピーコ、火曜:桂文珍、水曜:つボイノリオ、木曜:ザ・ぼんち、金曜:若宮テイ子、土曜:鈴置雄三、日曜:立原啓裕だったはず。その1年後に日曜の立原さんが抜けて、土曜の鈴置さんが日曜に。土曜に新たに加わったのが島田紳助だった。一番好きだったのは水曜のつボイさんだったけど、火曜と土曜も欠かさず聞いてたなぁ。文珍さん、紳助さんと丁々発止にやり合ってたのがこせんさん。ラジオディレクターという仕事をこれで知った。しかしまぁ完全に喋り手としてブースに入っているディレクターって今考えたら相当珍しいけど。で「現代漫才論(仮)」ではその伝説のディレクター、こせんさんに柳田さん、TGさんがお話を聴きまくるという凄い内容。文珍、紳助、鶴瓶たかじん、そして上岡龍太郎錚々たる面々の若き時代、ラジオの時代の物語に興奮。小学校、中学校、そして番組が終わった高校時代と常にそばにあった「ハイヤング京都」。あれから数十年。こうしてこせんさんの裏話が聴けるとは感無量。そして今や僕自身がラジオに関わってるとは。