日々の泡。

popholic diary

2014年3月中旬のTweet

2014/3/14

今日は会議で和歌山まで。長い旅路はポッドキャストをお供に。「現代漫才論(仮)#56」元近畿放送の奥田ディレクターが語る、鶴瓶とラジオ。永久保存版。柳田さんが引き出す貴重な話、大切な話。ラジオの世界に生きるものとして身が引き締まる思い。

2014/3/15

休日。妻はバイト、娘は部活。相変わらず暇なのは俺だけ。平日はシリアルの朝食なのだが、土日だけはハムエッグにトーストを食べる。だからなんなんだ。いや、この土日にしか食べられないということが一番の調味料で単なるトーストが劇的に美味くなるのだ。

で午前中は去年劇場で見られなかったドキュメンタリー映画シュガーマン 奇跡に愛された男」いまさらだけど観る。70年代、2枚のアルバムを残し消えた幻のミュージシャン、ロドリゲス。アメリカでは全くの無名。普通なら歴史に埋もれたまま終わる。しかし彼の音楽は南アフリカで大ヒットしていた。そんなロドリゲスを探す旅、そして訪れる奇跡。どこかで誰かがちゃんと聴いてる。投げ込まれた小さな石から生まれる大きな波紋。いやーいい話。

で京都へ出てもう一本。スティーヴン・フリアーズ監督「あなたを抱きしめる日まで」観てきた。アイルランドに暮らす主婦フィロミナ。彼女には修道院で我が子と生き別れた過去があった。50年前に別れた息子を探すフィロミナとその記事に再起をかける失職したジャーナリスト、マーティンの旅が始まる。皮肉屋のエリート、マーティンと気のいい田舎のおばちゃんフィロミナの珍道中は思わぬ方向に転がりやがて厳しい現実にぶち当たる。とても重い話でもあるのだが、全編ずっと優しいユーモアに溢れている。しみじみ良い映画だったー。共同脚本も手がけるスティーヴ・クーガン、そしてフィロミナを演じるジュディ・デンチ。二人のコンビネーションがいい。正反対の二人が旅の中で心を通わせていく様。哀しみを乗り越えてきた強さとユーモアを感じさせるジュディ・デンチは本当に素晴らしかった。

で立誠シアターに移動してもう一本。大根仁監督「恋の渦」やっと観る。「愛の渦」同様、三浦大輔の舞台作品の映画化。いやぁ、これも大傑作だったわ。男女9人ゲス物語。本音と嘘で作られる歪な形の人間「関係」。時間経過とともにうねうねとその歪さがさらに歪む「関係」の話。いやー唸った。ゲスいとしか言いようのない恋愛模様が描かれるのだが、そこにある人間/関係はどこかで見覚えがある。どんなにきれいにみえる人間/関係でも実のところ、その形はゴツゴツと歪だ。例えば会社の中で繰り広げられる仕事を巡る人間/関係なんか見ようによっちゃ相当歪だもんな。出演者がフレッシュすぎてもう役そのものにしか見えない。しかし映画観終わって夜の木屋町界隈を歩くと「恋の渦」臭が凄かったな。

「愛の渦」「恋の渦」と、今更ながら三浦大輔という作家のとんでもない才能に驚く。この冷めた目線から生み出される熱。容赦ない人間の描き方。でもこのどうしようもなさこそが愛すべき人間だという業の肯定感。いやもう参った。「恋の渦」の人間/関係の描き方を観ててふと頭に浮かんだのは、高校時代読みまくっていた、つかこうへい作品だった。歪さを炙り出す感じがどこか似てる。

2014/3/16

結局今日も映画を一本。ジョニー・トー監督「ドラッグ・ウォー毒戦」観てきた。香港ノワールの巨匠が中国本土で撮ったクライムアクション。巨大麻薬組織に向かう麻薬捜査官と事故で捕らえられ減刑と引き換えに自らがおとりとなる組織の男。流れるように美しく、でも重く鬼気迫る銃撃戦が凄かった。スン・ホンレイたかじん似)演じる刑事とルイス・クー演じる男。二人のスリリングな駆け引きに最後まで引っ張られる。めちゃめちゃ男前のルイス・クーだが、実に信用できないんだこいつが。あと2丁拳銃で暴れまくる兄弟が設定含めなかなかにえげつなかったな。

2014/3/17

今日の「POP DIVER」、tweet途中でPC固まって泣きそうになったが、多くのRTやお気に入りしてもらえて嬉しい。いつ消えてもおかしくない弱小番組なのでフォロワー数やリツイート数が各所への説得材料にもなるんです。でもまだまだ、まだまだなんだなぁ。「POP DIVER」のライバルはi-podのシャッフル機能だと思ってる。