日々の泡。

popholic diary

SATELLITE SERENADE

昨日はクドカンドラマ観てそのままぐったり。で今日も早起きしてお仕事。ちゃちゃっとこなして昼過ぎ急いで帰宅。娘の昼ご飯作らなくっちゃ。「何食べたい?」「オムライス大盛りで!」ということなので作る。結構大盛りで作ったんだがペロリといっちゃった。恐るべし食べ盛り。
それから久々に映画を一本。滋賀会館シネマホールで阪本順治監督「闇の子供たち」観る。
(以下ネタばれありです)
幼児売買春、臓器密売をテーマにした作品。タイ在住の日本人新聞記者.南部(江口洋介)は子供が売買され生きたまま臓器を抜き取られるという情報を掴み、闇ルートで取引される臓器密売の取材を始める。一方、大学で社会福祉を学んだ恵子(宮崎あおい)はバンコクの福祉センターで働くためにタイにやってくる。そこで売春宿に監禁されエイズにかかればゴミ同然に捨てられる子供たちのことを知る。闇の中に放り込まれた子供たちを救おうとそれぞれのやり方でもがく二人の姿が描かれる。はっきり言って疲れた身体で観るにはあまりにもヘビーな内容。子を持つ親としては目を背けたくなる場面も多い。映画はあくまでフィクション、劇映画である。夢のような光の世界に連れてってくれるのが映画だけど、闇の世界を暴いて見せるのもまた映画。阪本監督はこのあまりに重いテーマを慎重に細心の注意を払って撮っていると思う。誰かが撮らなければという覚悟も感じられる。うーん、難しいな。こういう映画を語るのは。正直言うと物語として破綻しちゃってるとこもある。主人公である南部のキャラクターは「結末」ありきで考えると無理がある。どんな人間の中にも闇があるという意味でこういう結末になったんだろうが、これですべてが台無しになってしまう。宮崎あおいが熱演する恵子も無神経にしか見えない。むしろいいかげんなフリーカメラマン(妻夫木聡)や南部の同僚の新聞記者(豊原功輔、好演)そして自分もかって“闇の子供”だった売人(この不敵で複雑なキャラクターが最もこの映画の中で重要で、演じるプラパドン・スワンパーンも素晴らしい)のほうが説得力がある。そしてもう一つ、残念だったのが桑田佳祐による主題歌。曲そのものはとてもいい。でも映画のエンディングに流れる曲としてはあれではないはずだ。岩代太郎による劇中の音楽がいいだけに残念。