日々の泡。

popholic diary

2021年7月3日~9日の話。

土曜。朝から京阪電車龍平で京都まで。radikoで「角田龍平の蛤御門のヘン」エムカクさんゲスト回聴きながら。法曹界及び放送界一の「好“カク”家」である角田さんとエムカクさんとの掛け合い楽し。「明石家さんまヒストリー」発売後の河内家菊水丸さんとの邂逅。「やっと会えたね」といったかどうかは知らないが、まさにリアル「花束みたいな恋をした」。出会って数秒で「明石家さんま」話に興じる二人。さんまヒストリーがさらに強固に補完されていく様が素晴らしい。

で開店と同時に丸善書店に飛び込み、やっとエムカク著「明石家さんまヒストリー2 1982~1985 生きてるだけで丸もうけ」購入。地元で唯一の某T書店はなんというか雰囲気だけで本への愛情が感じられない店で、入荷の見込みもないので買い出し。丸善さんはしっかり1と並べてPOP付き平積みしてあった。こうでなくっちゃ。

なか卯で好物の「親子丼」を食べて、久々にMOVIX京都で映画を1本。

チェン・ユーシュン監督「1秒先の彼女」を観た。何をするにもワンテンポ早い郵便局勤めのシャオチー。恋も仕事もイマイチのシャオチーだが、ある日出会ったイケメンダンス講師とバレンタインデートすることに。しかし目を覚ますと大切な一日が無くなり翌日になっていた!?そして毎日郵便局にやってくる何をするにもワンテンポ遅いバス運転手グアタイの視点ではってな藤子F不二雄チックなちょっと不思議で極めてチャーミングな作品!パッと明るく、くるくる変わる表情がとっても魅力的な主人公シャオチーが最高。演じるリー・ペイユーは台湾の人気司会者だとか。ワンテンポ早い女とワンテンポ遅い男。二つの視点で描かれる仕掛けがかわいく楽しい。ちょっと内田けんじ監督の「運命じゃない人」を思い出した。

で即地下鉄に乗って久々にTOHOシネマズ二条へ。デイヴィット・バーン×スパイク・リーの映画「アメリカン・ユートピア」やっと観た!デイヴィット・バーンによるブロードウェイでの革新的なライブショーをスパイク・リー監督が映画化。しょっぱなからちょっと圧倒されちゃった。マーチングバンドのように体と楽器が一体化したメンバーたち、オールワイヤレスでコードから解放され繰り広げられる演奏、パフォーマンス。その革新的でありつつ、プリミティブな音楽の力にもってかれた。頭のてっぺんから足の先まで、その音楽に支配される瞬間が何度もあった。いやこれは噂以上に凄かったなー。

しかしこの素晴らしい音楽映画、絶対観ておくべきだなと思いつつ、実際多くの人には届いていないのも現実。大体地方在住者はほぼ見ることは難しい。僕の住む滋賀県では実際上映されていないし、京都まで映画を見に行くなんてことも比較的京都よりの地域に住んでるからできること。僕の職場はエンタメ業界だし音楽にものすごく近い位置にあるが、じゃ職場や関連する人たちで実際何人がこの映画を観てるだろうか?っつーかほぼ気付いてもいないのが現実だ。ちょっと寂しくなる。

日曜。妻と義母と3人でアレックスシネマで明石家さんまプロデュース、渡辺歩監督「漁港の肉子ちゃん」を観る。漁港に暮らすちょっと訳アリの肉子ちゃんとキクコ母娘。彼女たちと彼女たちを取り巻く隣人たちとの物語。躍動感溢れるパワフルな肉子ちゃんのアニメ的な表現とともに、様々な出来事の中でキクコの心によせる波、その繊細な少女の心を丁寧に描いている。散りばめられたギャグは「心はロンリー、気持ちは…」と地続きだし、大竹しのぶ演じる「肉子ちゃん」はまるで明石家さんまが憑依したようで、さんま=しのぶ=肉子が重なる。「生きてるだけで丸もうけ」という根源的な強さが優しさを生み世界はそれを愛と呼ぶ。明石家さんまが持つ圧倒的な人間愛を感じる。確かにこれは愛の物語だと思う。

月曜。営業外回りでランチは外食。前回「王将」で失敗したので今回は慎重に。定食屋に入ろうとしたが、ついふらふらと隣のお好み焼き屋で、お好み焼き、焼きそば&ライスという炭水化物のスリーカードで決めてしまった。

火曜、水曜でマ・ドンソク主演ドラマ「元カレは天才詐欺師」(邦題が詐欺!)3~5話を。強面ながら気弱で生真面目なマ・ドンソク!ってだけで面白い。情けなく笑うマ・ドンソクの顔がいいんだよね。

木曜。朝から病院で検査。30分安静の後、血液採取、さらに薬飲んで1時間安静の後血液採取でもう30分安静からの血液採取。半日かけるも結果はまた来月。検査するにも時間がかかる。で午後は休みを取ったのでユナイテッドシネマで「ゴジラVSコング」を。ゴジラとコングの肉弾戦!ゴジラにパッチギを食らわすコング、やたら鼻息荒いゴジラ、そして白目の小栗旬!出てくる人間たちがほぼバカという中、コングのイケメンぶりが際立つ。そしてまさかのゴジラ&コングによる少年ジャンプ的展開に!スクリーンで観ないと意味ない映画。

朝ドラ「おかえりモネ」今週もじっくり丁寧に傷ついた人々の心を描く。単純なポジティブさを排して、しっかり寄り添い、噛みしめるような展開で朝から見入ってしまう。

金曜。会社帰りにアレックスシネマでアレサ・フランクリンの72年教会でのライブを収めた「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」を観る。素晴らしいバックバンド、聖歌隊を従えてのゴスペルライブ。声を発した瞬間から一瞬にして場を制する神々しいまでの歌声。アレサの歌声に時に涙し、時に踊りだし、熱狂する観客たち。魂に直接突き刺さるような歌の力。ここにもまた、頭のてっぺんから足の先まで、その音楽に支配される瞬間が何度もあった。身体と心が乗っ取られるような感覚。

しかし非常事態宣言下でオリンピックって、気狂ってんなー。嘘つきや卑怯者に牛耳られた国。我慢の限界はとっくに越えている。いい加減にしろよ。

そうそう大好きな少女時代のテヨンがカムバ。ありそうでなかったキュートでポップなソロ曲。華やかなステージも楽しい。ほんの3分でも嫌なことが忘れられるってもんだ。


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で聞いていた音楽は

今週の一枚。すっかりだれきっている猫。

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