日々の泡。

popholic diary

2022年4月30日~5月6日の話。

2022/4/30

結局2時間ほどの仮眠で朝。長浜のコメダで朝食。コーヒーに小倉トーストコメダのあんこは美味しいなー。で10時過ぎには帰宅も寝不足のままぼんやりで1時間ばかり昼寝。それからNETFLIXで「椿の花咲く頃」。17話から最終20話まで一気見。いやー良かった。恋愛にミステリーに人間ドラマ。さすが韓国のドラマ賞総なめなだけあって、様々な要素を放り込みながら、人間の中に在る希望を映すいいドラマだった。不運に見舞われ、いつも自信なさげに生きてきた主人公が人々との出会い、様々な経験の中で自分自身の辿ってきた人生を肯定する。演じるコン・ヒョジンが素晴らしい。すっかりファンになったなー。

それから久しぶりにスパイスカレー作り。ある程度、作れるようにはなったが、まぁ60点どまり。難しいなー。

小坂忠さんの訃報。杉作J太郎さんの「ファニーナイト」ではたっぷり小坂忠さんの歌を流してくれている。さすがJさん、素晴らしい。うちの局で忠さんの曲をかけるやつはいないだろうな。こういう時、制作現場から離れていることが悔しい。

2022/5/1

昨日はさすがに疲れて休前日だというのに11時には就寝。今日も寝坊して9時起き。でもよく寝れた。すっきり。

朝からエアコンの取り付けをしてもらう。もう10年以上使っていて調子悪かったエアコンを夏が来る前にとジャパネットで購入。

「椿の花咲く頃」やっと観終わったので、今更ながら妻といっしょに「イカゲーム」を観始める。ポップな意匠に、息つく間もなく展開していく物語。こりゃ面白いや。一気に3話見進める。一気に見たいとこだけどBSで「鎌倉殿の十三人」を。こっちもしっかり面白い。

2022/5/2

カレンダー通りお仕事。ほぼ定時に退社してセブンイレブンでネット購入したムーンライダーズ特集の「サンレコ」誌とコルネッツの新作「濯う」引き取り。サンレコ誌は県内数件本屋探したがどこも売っていなくて結局ネット購入。もはや我が県で本やCDを実店舗で買うことは難しいという結論。

2022/5/3

GW初日。リポート中継の立ち合いでちょっと休日出勤。仕事終えて遅めの昼食。吉野家で親子丼。たまねぎ大き目、鶏肉たっぷり、卵はあえてムラのある感じで固&トロ、味付けは濃い目のストロングスタイル。がっつり系親子丼ですな。それはそれで美味しい。が、やはり「なか卯」のはんなり系親子丼の方が、好みだな。

帰宅して妻と買い物へ。ユニクロで感動パンツに感動ジャケット。もはやスーツすらユニクロにGU。豊かさってなんだ!

で夜は妻と「イカゲーム」。観終わるのがもったいなくて2話分。

2022/5/4

初日朝一でサム・ライミ監督「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」観る。おどろおどろしくもケレン味たっぷり、いい意味でB級感のあるサム・ライミ映画!ここんとこ壮大になり過ぎてたMCUだが、今作は比較的コンパクト。しかしながら中身は濃厚。あの時こうしてたら、あの時あっちを選択していたら…挫折や後悔に囚われ、闇に落ちてしまう。最強の敵は闇に落ちた自分。マルチバースに現れるのは置いてきた自分たちだ。闇に落ち、人を羨み、人を恨んで生きるのか。でもそんな人生なんてクソだろう。負けても、負けても、立ち上がる限りは負け組じゃない。負けない組なのだ。だから今、ここにいることは間違いでもなければ、負けでもないのだと自分を抱きしめ、言ってやればいい。最高の神もまた自分の中にいるのだ。今、世界中で噴出する問題に真正面から向き合うような力強い作品だった。

そしてそんなことを考えながら「最強の敵は/自分の中にいる/最高の神も/自分の中にいる/はず」と書いた鈴木慶一はなんて凄い作詞家なのだろうと改めて思った次第。

でそんな慶一さん率いるムーンライダーズ特集のスカート・澤部渡君のラジオ番組「NICE POP RADIO」をタイムフリーで。佐藤優介君とともにムーンライダーズ愛に満ち溢れた素晴らしい特集。ライダーズの面々からすると孫世代の二人が、レコーディングやライブに参加し、こうしてスピーカーとなってムーンライダーズの素晴らしさを新しいリスナーに語ってくれる、こんな嬉しいことはない。1985年、僕が中学生の時、初めて買ったライダーズのLPは「アニマル・インデックス」だった。何回も何回も聴いて今も大好きなアルバム。当時はまだ生まれてなかった二人が2022年にこのアルバムを大絶賛してくれている。ムーンライダーズファンとしてもありがとうと言いたい。

ちなみにこの番組のディレクターを務めているのは、以前「Saturaday Night Culture Club」という番組を一緒に作っていたY君。今度コーヒーでもおごらせてもらおう。

2022/5/5

朝から妻の実家へ。義姉夫婦と久しぶりに滋賀に帰ってきた姪、皆で寿司つまみつつ一杯。昔から5月5日はお祭りの日で妻の実家の向かいにある神社から神輿が出ていた。姪っ子や甥っ子、娘が小さい頃は半纏を着せていっしょに回ったものだ。義父さんに義母さん、義兄夫婦に義姉家族、みんなで集まって昼間から飲んで過ごすのが毎年の恒例だった。今は子供たちも巣立ち、義父さんも亡くなって、さらにはコロナで祭り自体も中止。時の流れを感じるな。

妻の実家の猫、チビ太は縁側で日向ぼっこ。もはやどこがチビ太なんだというぐらいにでかいがなんともかわいい。

で帰宅して「イカゲーム」を2話分。ますます面白いじゃないの。

2022/5/6

金曜。お仕事。しかし朝ドラ「ちむどんどん」、前作「カムカムエブリバディ」がスピーディな展開だったので随分のんびりしてるなぁと感じちゃうな。観てる方はなかなかちむどんどんしてこない。

ここんところ思うところあって少しTwitterから離れている。まだまだ不十分だけどTLを追いかける時間を意識的に少しづつ減らしている。いろんな出会いがあったし、楽しい空間だったけど、ここ数年なんというか闇の力が強くなりすぎていて、TLを追いかけていると足を滑らせ落ちそうになる。

 

今週聴いた音楽は

  • 「HORO2010」小坂忠
  • 「HORO」小坂忠
  • 「Tの肖像」岡田徹
  • 「Love&Evil」LOONA 1/3
  • 「beauty&thebeat」LOONA/yyxy
  • 「FEARLESS」LE SSERAFIM
  • 「PSY 9th」PSY
  • 「濯う」コルネッツ

2022年4月23日~29日の話。

2022/4/23

8時起床。朝食は卵トースト。食パンにマーガリンを塗ってハムを一枚。ゆで卵を作って、マヨネーズと少々の辛子で和えたのをたっぷり乗せてトーストに。昔大津駅前にあったイセムラベーカリーにあった卵トーストが大好きだった。その味には遠く及ばないが、ちょっと真似して時々作る。

久しぶりに映画館へ。radikoで「蛤御門のヘン」聴きながらJRで京都まで出て、烏丸通を歩いて京都シネマまで。

マイク・ミルズ監督「C'MON C'MON」を観る。子供たちへインタビューをして番組を作っているラジオジャーナリストのジョニー。妹が家を留守にする間、9歳の甥・ジェシーを預かることに。ジョニーとジェシー、ちょっと風変わりな二人が戸惑いながらも、少しづつ距離を縮めていく。わかりあえないということをわかっている状態から、二人はゆっくりと「話す」と「聞く」を繰り返し、お互いを知り、特別な関係を築いていく。柔らかなモノクロの映像、子供たちの生の声。ジェシーがマイクに向かって語り掛ける「C'MON C'MON」という声に、涙が溢れた。分断、対立、ののしり合い、やがては殺し合う大人たち。子供たちの声に耳を傾ければ、そんな自分たちの姿を恥ずかしく思うだろう。素晴らしい映画だった。主演は「ジョーカー」を演じたホアキン・フェニックス。まるで彼のセラピーのような作品。あと「ドライブ・マイ・カー」にも通じるように思った。その先を描いているというか。わかりあえないことをわかった後に、それでも寄り添うことはできるのだというような。

で昼食はなか卯で親子丼。いつもにパターンなんだが、とにかく好物なので。さらに大津駅前のスーパーでついついあんパンを一つ。歩いた分が全てパー。玉子とあんこがあれば幸せなんだからしょうがない。

NETFLIXでドラマ「椿の花咲く頃」2話分。ますますもって収集つかないかんじだが面白い。GW中には観終われるかな。

2022/4/24

8時起床。昨日の残りのチキンカツと千切りキャベツでカツサンド。トーストにマーガリンと辛子を塗る。千切りキャベツにマヨネーズ、そこにウスターソースをかけたチキンカツ。昔よく食べたモスバーガーのチキンカツバーガーのイメージ。あれは美味しかったな。今でもあるのかな。

妻と京都の実家へ。途中マールブランシェでケーキのお土産を買って。でたまには外食でもと家出たものの日曜のお昼でどこもいっぱい。結局スーパーでお寿司を買って家で食べる。でもこれで十分満足。お土産のケーキとコーヒー。母の話をひたすら聞く。これも小さな親孝行なのかな。

行き帰りの車中ではダイアンの「TOKYO STYLE」を。我が家は一家揃ってダイアンのファンなので妻に聴かせたくて。

2022/4/25

営業で後輩と信楽へ。いい天気で仕事なんかやってられるかという気分。昼に食べたあごダシラーメンがあっさりで美味しかった。今日の日記は以上。

2022/4/26

ムーンライダーズ「It's the Moooonriders」ネットで発注していたCDが届く。住んでる街にCDショップが無くなってしばらく経つし、もはや県内で入手するのは不可能に近い。ま、実際サブスクで瞬時に聴けてしまうわけで、そりゃそうなる。暇さえ合えば駅前のレコード屋や本屋をはしごしていた中学時代。電車通学になった高校時代にはその範囲は広がり、学校帰りに毎日のように四条辺りのレコード屋を覗いて回っていた頃が懐かしい。サラリーマンになって地方での営業回りの際には国道沿いの本屋で時間調整などしょっちゅうしていたが今はもう国道沿いの大型本屋自体がほぼ見当たらない。何とも寂しい気持ちになるが、そうしてしまったのはまた自分でもある。

で久々にミニコンポの電源をONして歌詞カードを観ながらCDを聴く。ムーンライダーズは文学でもある。高校生の頃、新潮文庫から出た「ムーンライダーズ詩集」は愛読書だった。何度も繰り返し読んだなぁ。

2022/4/27

去年から仕事で動画の編集をちょこちょこやっている。切って、貼って、ズームしたり、エフェクトかけたり、テロップ入れたり、ソフトの力で色んな事が出来て結構楽しい。こういう一人でこまごまと作業するのは嫌いじゃない。新たな趣味としていろいろ作ってみたくなる。

2022/4/28

古い日記を発掘してはブログに移行。1999年の日記を読み返すと、ハードな出張や子育ての様子、見たテレビや聴いた音楽について書かれている。まるでタイムマシーンだ。当時20代。頑張ってたなーと思う。2歳ごろの娘との日々。目を閉じると瞼に浮かぶ。今はもう大人になって、自分でしっかり働いている娘。感慨深い。

2022/4/29

休日。「アメトーーク」やら「相席食堂」やら録りだめた番組をチェック。午後から雨の中、電車に乗って長浜まで。そこからさらに車で30分ほど。のどかな田園風景の中に暮らす同僚の家へ。敷地内にある大きな倉庫兼駐車場でBBQ。

 

今週聴いてた音楽は

2022年4月16日~23日の話。

2022/4/16

8時起床。朝ドラ「ちむどんどん」まとめ観ながらバタートーストとヨーグルトの朝食。珍しく今週も映画館へ行く予定は無し。午前中は部屋で日記をまとめる。

昼は昨日の残りのカレーにオムレツをトッピング。TVで「伝説の一日」を語る今田さんをチェック。

radikoで「蛤御門のヘン」聴きながら散歩へ。角田さんとゲストの花房観音さんのダウンタウン話。花房さんとは同い年。ダウンタウンの始まりから大阪を席巻し、東京進出の末、天下を取る様をずっと追いかけて観てきた世代なので、思い入れはよくわかる。でぐるぐると2Kmばかり。途中寄ったスーパーでおやつにあんパン、クリームパン。ついつい買っちゃう。明日は妻の誕生日なので、去年近所に出来てて気になっていたケーキ屋へ。少々お高いけどたまには。

帰宅しておやつ食べつつ、NETFLIXで韓国ドラマ「椿の花咲く頃」。ちょっと間が空いちゃったので一気に4話分。しかしどんどん話が膨らんでいく。もはや思いつきで脚本書いてるのかという感じ。とはいえこれがめちゃくちゃ面白い。シングルマザーと純情男の恋愛ドラマかと思いきや、女性の生き辛さや親子の情、シスターフッドもありミステリーにサスペンスとてんこ盛り。そして主人公二人を取り巻く人物たちもそれぞれどんどんキャラクターが膨らんでいき魅力的になってくる。しかしヒロインを演じるコン・ヒョジン素晴らしいなー。強さと弱さ、かよわいようでいてしっかりと芯がある感じにぐっとくる。

2022/4/17

8時起床。朝食にフレンチトーストを作って食べる。甘いは美味しい。妻が用事で出かけたので、今日もradiko聴きながら散歩。

昼。妻も帰ってきたのでパスタの昼食の後、買い物。帰ってTVerで「ダイアンの絶対取材しない店」を観る。ダイアンの面白さ、全国的にももっと認知されて欲しいな。

BSで大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。いやー凄い回。佐藤浩市大泉洋小栗旬の見事な芝居に引き込まれたなー。

2022/4/18

水道橋博士×竹内義和×角田龍平×エル上田のトークライブを配信で。博士さん上田さんの大阪珍道中から、裁判話まで。Twitterの使い方や裁判についての角田さんからの提言。特に裁判の部分では裁判のプロ、弁護士としてしっかりと博士に対して言うべきを言っていて、聴いてて腑に落ちた。博士の想いや維新の卑怯さを許せない気持ちを訴えるには裁判という手がはたしていいのか。

僕もファンとしては複雑な思い。博士の義憤はよくわかるんだけど、博士自身のRTで回ってくる博士に向けられる悪意の言葉は正直しんどい。かなり気持ちが沈んでしまうし、実際それが理由で最近はちょっとTwitterから離れている。

2022/4/20

ムーンライダーズ、11年ぶりの新作「It's the Moooonriders」を聴く。まさにこれぞムーンライダーズという音で嬉しくなる。過去のアルバム、例えば「MODERN MUSIC」「DON'T TRUST OVER THIRTY」「最後の晩餐」「ムーンライダーズの夜」「P.W Babies Paperback」などがふとフラッシュバックするような瞬間がありつつ、さらにそこから捻り、進化し、凶暴な怪物と化している。アーバンでアバンギャルド、野蛮でヤバい、ムーンライダーズが帰ってきたのだ。しかしメンバーのほとんどが70オーバーにして、この音!ぬるい曲が一曲もない。ここにきてさらなるピークを迎えるのかという驚きがある。思えばムーンライダーズのアルバムには常に驚かされてきた。中学生の時、初めて聞いたムーンライダーズからずっと。スタイルを変え進化し続けるのがスタイルであり、常に革新的で過激で過剰。いつも想像を裏切りそれを超えてくる。だからずっと聴き続けている。ファンであることを誇りに思える、そんなバンドなんだなムーンライダーズは。

2022/4/21

ハードな仕事で久々にど残業。ま、昔は平気で4、5時間してたけどな。しかし50超えてからだともう身体が持ちましぇん。で今日もひたすらムーンライダーズYouTubeで発売記念視聴会などチェック。こうしてムーンライダーズに浸れるのが嬉しいな。

2022/4/22

昨日、他局でムーンライダーズ鈴木慶一、博文兄弟にインタビューしたDJのS君捕まえ話聞き出しつつ、自分がいかにムーンライダーズファンで鈴木兄弟から多大な影響を受けているかを熱弁。なにやってんだか。

で外回りの途中でランチ。滋賀県に1件しかない「バーミヤン」の近くを通ったので久しぶりに。昔々、関東で営業回りしてた時によく行ったなー。以前の会社に勤めてた時だからもう20年ほど前だけど。一仕事終えた後なので贅沢に「台湾大からあげチャーハン」。美味しかったー。

で帰宅。娘といっしょに韓国のガールズグループによる音楽対決番組「Queendom2」を観る。2次競演はカバー対決。元SISTARのヒョリン先輩によるLOONA「So What」カバーが圧巻!他者を圧倒するステージ。娘ともども、いやもうレベルが違うやろと驚愕。個人的にはイメージを覆すようなキュートなミュージカル風ステージを見せた「今月の少女」、涙涙の1stステージから見事にひっくり返して実力者ぶりを見せた「宇宙少女」も良かった。ま、この2組はもともと贔屓なんだけど。あとVIVIZのシンビがちょっと悪役キャラみたいになっててそれが妙なユーモアがあって面白い。


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今週聴いた音楽は

2022年4月10日~15日の話。

2022/4/9

8時起床。朝ドラ最後の振り返りを観つつ、バタートーストとハムエッグ、ヨーグルトの朝食。いい天気だが、今日は映画館に行く予定は無し。「アメトーーク」など録画を消化しナポリタンスパゲティをサクッと作って昼食。午後は「蛤御門のヘン」聴きながら1時間ほど湖岸を散歩。ウィル・スミス問題。ゲストの塩田武士さん、角田さんそれぞれの見解。いろいろと考えてしまうな。でも、やっぱり殴ってはいけない。揺れてしまう部分はあるのだけど、それでも戦争がすぐそこにある今、自分はそう表明したい。理由があれば殴っていいとしてしまうわけにはいかない。理由なんていくらでも作れてしまうから。

NETFLIXでチェ・ジョンヨル監督「スタートアップ!」を観る。母親に反発して、家を飛び出したテギル。住み込みで働くことになった中華食堂で、ゴリゴリの身体におかっぱ頭の謎の料理人などと出会って…ってなマ・ドンソク映画。若手実力派、次世代カメレオン俳優、パク・ジョンミンがいつも以上に癖強のマ・ドンソクに振り回されつつ、人生を知る。TWICEを踊るマ・ドンソク、目を開けたまま寝るマ・ドンソク、張り手を食らわすマ・ドンソク…そして、きっちり締めるマ・ドンソク。とにかくマ・ドンソクで押し切るマ・ドンソク映画。ジャンルはマ・ドンソク!

夜「キングオブコントの会」を観る。やっぱり最後の松本人志コントに爆笑。家族3人で笑い転げた。思えば、このレベルのコントを毎週数本やっていた「ごっつ」は凄い番組だったな。しかし「伝説の一日」の漫才や今回のコントを観るにつけ、今だ圧倒的に強い。発想の飛距離と角度がもうほかの追随を許さない。ほかのコントと比べて使っている方程式が違うという感じ。

2022/4/10

今日は珍しく家族3人とも休み。8時半起床。今日もバタートーストとハムエッグ、ヨーグルトの朝食。朝から妻と買い物。猫のロチャに点滴を打ってもらうべく病院へ。ロチャもなんだかんだで高齢。いろいろ大変だ。ちなみにロチャの本名はシロ。シロ→ロシ→ロチ→ロチャとなっている。さらに進化して「ロチャ坊」と呼んでいる。昔、ウッチャンナンチャンのコントで渡辺さん→なべさん→なべちゃん→べーやんとなって最終的に「堀内」に呼び名が変わっていくというのがあったな。

昼は焼きそば。3人前を作るのはちょっと大変。

で妻と娘は出かけたので今日もまたNETFLIXで映画。ショーン・レビ監督、ライアン・レイノルズ主演という昨年の僕のベスト映画「フリー・ガイ」コンビによる「アダム&アダム」を観る。2022年、12歳の少年アダムのところに不思議な戦闘服を着た男が現れる。彼は2050年の未来からあるやってきた未来のアダムだった。「タイムトラベルの発明を阻止し、未来の世界を救う」というミッションに挑む中年アダムと少年アダムの物語。二人のアダムがバディを組むという面白さ、少し不思議なタイムリープものでありつつ、大人になるということを描く。ハラハラしつつスカッとするアクションも楽しい。「フリー・ガイ」にも感じたがこのコンビは本気で今の時代の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を作ろうとしてるんだな。映画を好きになる映画。楽しくて、新しくて、でも普遍的でちょっとした正しさや優しさが心に残る。難を言えば映画館で観たかったってことだな。

2022/4/11

結局昨晩はNHK+でカムカムの最終回見直したんだけど、今日から朝ドラは「ちむどんどん」に。返還前の沖縄が舞台ってとこが興味深いし、子役たちの沖縄言葉がほっこりと心地よい。さてどんな物語なのか楽しみ。

2022/4/12

昼、営業ついでにココイチのスパイスカレーを。安定のココイチ、辛くて美味しい。

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NHK「うたこん」で野宮真貴さんと横山剣さん。ポータブルロックの頃からずっと聴いてきた野宮さんの歌声。ピチカートに加入した時の驚き、初めてライブを観たのは大学生の時。91年「最新型のピチカート・ファイヴ」の時のツアー。心斎橋のクラブクアトロ。野宮さんの神々しさに大感激したもんだ。2017年、コンサート後の野宮さんにご挨拶をさせてもらったことがある。ステージではとても華やかで大きく見えたのが実際にはとても小柄な方でそれにも驚いた。大きく感じるってことは、それだけスターってことなんだなと実感した。「ポータブルロックからずっと聴いてました」と言うと「珍しいですね」とニコっと微笑まれた。人生には予告編があるを感じた瞬間だったな。で横山剣さんとのデュエット「おないどし」。軽くて洒落てていい曲。イイネ!

2022/4/13

配信でコルネッツのライブを観る。1988年、ムーンライダーズ鈴木慶一、博文兄弟が主宰する「メトロトロンレコード」から出た1枚のEP。その後に1枚のアルバム。澄んだ歌声、穏やかで繊細な音楽は、今思えば早すぎたのかもしれない。それから30年後、2018年に京都・拾得で初めてライブを観た。それからまた4年。こうして配信とはいえライブを観ている。寡作にもほどがあるバンドだけど、古びることはなく、よりふくよかな音になっている。ささやかだけど、揺るがぬ強さがある。サポートを務める西村哲也さん、夏秋文尚さん、美尾洋乃さん、棚谷祐一さん…10代の頃から聴いてきたミュージシャンたちの音が心地よい。過ごしてきた時間が音に重なる。いいライブだった。

2022/4/15

「博士の異常な対談」緊急配信された水道橋博士さんと町山智浩さんによる「園子温」を巡る対談。園子温による性加害は決して許されるものじゃないし、それによって深く傷ついている人がいるのだから、まずは本人がきっちり謝罪し罪を償うべきだと思う。それはもう大前提。僕自身、彼の映画はかなり観ているし、評価もしてきた。でも今後、同じ気持ちで観ることはできない。それはとても残念なことだ。彼は自らの手で自身の作品を汚し潰したのだ。傷ついた被害者たちの苦しみを思えば、二度と映画を撮れないとしてもまだ軽いぐらいの罰だ。魂の殺人を犯したのだから。性加害とはそれだけ重い罪だと思う。

でネットではそれに乗じて博士さんや町山さんを非難する声があがる。彼の映画を評価し、彼の友達だったお前たちも同罪だと。ほんとにもう心が潰されるような酷い言葉が投げかけられる。問題の本質から離れてただただ攻撃したいだけの言葉が連なる。

で二人の対談。本来二人がこうしてリスクを背負って動画を公開する理由はないのだが、それをやるのがやっぱり博士だろう。弁明でも謝罪でもない(もちろんその必要はそもそもない)、誠実に事実を語り、思いを語る。博士は常にすべてをオープンにしている。嘘や卑怯であることを最も嫌う人だということは20年以上公開されている日記や今までの活動を観ていればわかることだ。町山さんが危惧するように、人を好きになり過ぎるあまり、近づきすぎ時に火傷を負ってしまうこともあるが、それでもそこから逃げることはしない。批判を寄せる人はその一端すら観ることもないのだろう。町山さんは映画評論家として極めて冷静に、作品から園子温という人物を浮かび上がらせる。「ヒミズ」のラストシーンを引用し、彼に呼びかける。今のあなたは自分が作ってきた映画に向き合うことができるのかと問いかける。


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あえて名前を出すけど吉田豪氏のようにそれなりに距離を取って傍観者であり続けることが大人としては賢いやり方かもしれない。でも悪意の矢を焚き付けるだけ焚き付けて、後出しじゃんけんで勝ち続けるやり方に大人として恥ずかしさはないのだろうか。そんな風にも思ってしまう。

ただ言えることはこの騒動、すべての原因は園子温監督にある。その罪はあまりに大きい。罪を償ってまた作品を作ってなどとはとても言えない。一人でもそのことで傷つく人がいる限りは、罪は消えることはない。十字架を背負って生きていくしかないのだ。どうか罪に向き合うことから逃げないで欲しい。それはあなたが作った映画が語っていたことだろう。

 

今週聴いた音楽は

  • 「NEO PARK」ザ・なつやすみバンド
  • 「ONE」冗談伯爵
  • 「Bloom」Red Velvet
  • 「QUILT」Rei
  • 「EXITENTIALIST A GO GO」THE BEATNIKS

 

2022年4月2日~8日の話。

2022/4/2

朝ドラ起床。土曜は総集編だけど次週の予告を観る為だけにいつも観てる。いよいよ来週は最終週。薄焼き卵とハムをはさんだホットサンドとヨーグルトの朝食。で京都まで出て映画。いつものごとくradikoで「蛤御門のヘン」聴きながら。ゲストは小説家の塩田武士さん。キーワードから物語を作っていく話、おもしろい。京都駅から烏丸通を北上して四条烏丸までは歩く。少し肌寒いがいい天気で気持ちいいい。

京都シネマケネス・ブラナー監督「ベルファスト」観る。1969年ベルファスト。9歳の少年バディは家族とともに暮らしていた。しかし街ではプロテスタント武装集団によるカトリック住民への攻撃が始まり、分断と破壊が進む。ケネス・ブラナーが自身の幼少期を描く「ケネスくん、ハイ」といいましょうか「ちびケネスちゃん」といいましょうかってな作品。9歳の子供の日常。そこには笑顔もユーモアも、家族や隣人たちとの温かい関係もある。しかし大人たちの不条理な暴力が日常を脅かし始める。ノスタルジックなモノクロの映像。優しくユーモアの溢れる祖父母の存在が胸を締め付ける。街を出ていく者、街に残る者、そして命を失った者。国も時代も違うけどなぜだか涙が溢れる。モノクロの世界に鮮やかな色彩を与えてくれるものは映画。それは少年の心に、しっかりと刻み付けられる。ケネス・ブラナー監督の魂の核を観たような気持ち。素晴らしい映画だった。

続いてもう一本観るべく出町柳の出町座まで。地下鉄で今出川まで出て今出川通りを東に向かう。ちょうど同志社大学の入学式で、初々しい新入生とその親たち、サークルの勧誘ビラを配る学生でいっぱい。上映時間まで少し時間があるので、お昼はお気に入りのパン屋でパンを買って鴨川べりで食べようと計画してたのだが人の多いこと。豆大福で有名なふたばは長蛇の列。パン屋もほぼ売り切れ。最後の一個のクリームパンとカレーパンを買って鴨川に出るも花見の人でいっぱい。いつもならゆったりとベンチに座れるのだが。とりあえず階段横でそそくさとパンを頬張る。カレーパンだと思ってたらピロシキだった。ま、いいけど。

で出町座にて城定秀夫脚本×今泉力哉監督「猫は逃げた」を観る。「愛なのに」と監督、脚本が入れ替わっての作品。漫画家の亜子と週刊誌記者の広重は、お互い浮気相手がいる状態で離婚直前。だが飼い猫の「カンタ」をどっちが引き取るかで揉めているさなか、カンタが家出してしまう…。夫婦とそれぞれの恋人、4人の関係がねじれ拗れていく様がドロドロではなく、ふわっとユーモアに包まれて描かれる。不器用で不真面目で、愛にだらしなくて、でも憎めない。この愚かしさこそが人間なんだと思う。4人が顔を合わせての白熱?する会話シーンが最高。にしても猫かわいい映画だったなー。猫がそこにいるだけで、緊迫した場面でもふっと猫にもっていかれちゃう感じ。我が家にも猫がいる。例えばちょっと妻と険悪な雰囲気になったとしても、そこに猫がいて呑気にふぁと欠伸をすればそれで世界は平和になる。

異動中はradikoで今田、東野のFUNKY LIPS。めちゃくちゃ面白い!Wコージの相乗効果は健在、今や日本を代表するMC二人の変わらぬやんちゃさと年を経ての陽気な緩さがたまらない。

しかし久々の京都、まん防がひとまず明け、桜のシーズンということもあって市バスも満員。コロナ以降、ここまでの満員状態には遭遇してなかったので若干ひるむ。やはり木足と同じようには思えない自分がいるな。

夜は「らじるらじる」で鈴木慶一さん出演のNHKラジオを聴き逃し配信で。いやはや便利な時代。11年ぶりの新作が間近のムーンライダーズ。休止の理由、復活の理由、短い時間ながら濃い話だった。ムーンライダーズはずっとファンに優しいバンドなんだよ。思えば僕がムーンライダーズにはまったのは高校生の頃でちょうど10周年のタイミングだったが、それからさらに35年。もう一生聴き続けるんだろうな。どっちにしろ偉大なバンドだ。

2022/4/3

7時起床で「ボクらの時代」シティボーイズをチェック。これまた偉大な3人組。小学生の頃「お笑いスター誕生」で観たのが最初。そして1996年の「丈夫な足場」以降は年に一回のシティボーイズライブに妻と一緒に観に行くのが慣例になっていた。ただそれも2013年の「西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を」が今のところの最後になってしまった。3人が揃って、ただ喋ってるだけでもうコントのようでもあるのだが、できるならもう一度ライブが観たい。番組では戦争の話も。斉木さんの話がいい。人間なんてどう頑張ってもせいぜい生きられるのは100年程度。核爆弾競って作ってお互いの頭の上にぶら下げて。なんてくだらないゲームを繰り返してるんだろう。そんなんだよ。たかだか100年に満たない人生。殺し合うなんてナンセンスだろう。

午後、NETFLIXでドキュメンタリー「私の帰る場所」を観る。アメリカのホームレス事情をカメラは捉える。そこにいるのはもしかしたら明日の自分かもしれない。彼らは決して特別な存在ではない。ほんのちょっと足を踏み外しただけで社会はあっさりと人を切り捨ててしまう。今日一日を生きるのに精一杯な人がいる。一生かかっても使いきれない金をたんまり持って、どぶに捨てるように金を使う人がいる。どこかがおかしい。

用事から帰ってきた妻が、観なあかんやろと「よしもと伝説の一日」配信チケットを購入。ネットにつなげたタイミングで、EPO「DOWN TOWN」が流れ出し、ダウンタウン登場!ぴったり間に合った。そして至福の30分。2022年のクイズネタ。松本人志の頭の中に広がるイリュージョンはさらなる高みと広がりを見せ、浜田雅功が戸惑い、怒り、呆れ、その言葉と表情で巧みに観客を掴む。劇場はもちろん、配信で観ている者も含め全員がダウンタウン二人の世界に引き込まれる。二人がしゃべる30分間、ダウンタウンが場を、世界を制圧するのだ。完全なる漫才。完璧なる漫才。笑いながら言葉にならない感動があった。中学生の頃からずっと観てきた。「なげやり倶楽部」なんて番組から、高校時代は「4時ですよーだ」で、大学時代は「夢で逢えたら」。そして「ごっつ」はまさに日曜日よりの使者だった。日曜日のあの1時間にどれだけ笑わされ、どれだけ救われたことか。嫌いになんかなれないよ。

2022/4/4

それにしても大好きなエンタメの世界ではもやもやとする嫌なニュースが流れる。聖人君子たれだなんて思っちゃないし、求めてもないけど、それでもやっぱり気分は悪い。

2022/4/6

テレワーク。中川家、ダイアン、東野幸治とラジオ聴きながらお仕事。テレワーク飯はちゃちゃっとチャーハン。午後は結局会社へ。随分春らしい気候になった。桜は満開。

2022/4/7

藤子不二雄A先生死去。子供の頃、お互い漫画が好きで気の合った3歳年上の親戚のこうちゃんの家に行くと「魔太郎がくる」のコミックスがあった。ドラえもんオバQパーマンなどを読んでいた僕は同じ藤子不二雄先生の作品ということで手に取って衝撃を受けた。明るくPOPなドラえもんと違って、暗くて夢に観ちゃいそうな後味の悪さ、でもついつい読んじゃう魔太郎。こうちゃんの家に遊びに行くたびに怖いもの見たさもあっていつも「魔太郎がくる」を手に取った。小学生の高学年ぐらいの頃の話。まだ藤子不二雄先生はコンビを解消する前だったので藤子先生、振り幅凄い!って単純に思ってたな。そして「まんが道」。これもこうちゃんの家にあって、よく読んだ。数年後、大学生の頃には愛蔵版「まんが道」全4巻を購入し熟読。トキワ荘語り部、抒情と毒気と遊び心のA先生。秘めた狂気と乾いたユーモアのF先生。二人の藤子不二雄が僕に与えた影響は大きい。

2022/4/8

朝ドラ「カムカムエブリバディ」最終回。昨日の放送での大団円、そしてラストはボーナストラックのような楽しく嬉しいご褒美回。親子3代100年の物語を描くことで、古舘伊知郎言うところの「人生には予告編がある」、そして水道橋博士言うところの「星座」が浮かび上がる。もちろんこれはドラマだから鮮明に描くことができるわけだけど、誰もが目を凝らせば少なからず人生には予告編があるのだと思う瞬間、星座のように繋がっていく奇縁があるのだ。いい朝ドラだった。

で朝から外回り。お昼、大津に住んで26年。以前からずっと気になっていた商店街の外れにある食堂に入ってみる。カウンター席が10席ほど。ちょうど僕が入って満席に。年配の店主がたった一人でさばく。カウンターから見える厨房で流れるような熟練の手さばきでどんどん料理が仕上がっていく。僕が頼んだのはハンバーグ定食。観よ、この完璧な姿を!

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めちゃくちゃ美味しかった!これには大満足。この一食で今週の俺は報われた。

 

で今週聴いた音楽は

2022年3月26日~4月1日の話。

2022/3/26

朝ドラ起床。トーストとハムエッグ、ヨーグルトの朝食。代り映えしないな。午前中は「いたって真剣です」、「アメトーーク」の特番など録画を消化。

昼ごはんはサッポロ一番みそラーメンとおにぎり。幼稚園の頃から食べてるメニューだな。

午後から映画館へ。明日で閉館の大津アレックスシネマへ。歩いて行ける映画館。シネコンには珍しく、滋賀ではあまり上映されないミニシアター系の作品をよくかけてくれる映画館だった。個人的にもよく通ったし、仕事でも絡ませてもらうことがあった。番組に出演頂いていたM支配人は秘宝読者というだけあって話が合ったのでよく映画話をさせてもらった。思い出深いのは担当していた番組で企画した「この世界の片隅に」高校生鑑賞会。高校生に「この世界の片隅で」を観てもらって、そのまますぐにロビーで番組収録をするというもの。自画自賛だが良い企画だったと思う。

eradiosncc.shiga-saku.net 

で観たのはナヴォット・パブシャド監督「ガンパウダー・ミルクシェイク」を観る。殺し屋のサムはターゲットの娘エミリーを救ったことで組織から狙われる。図書館を拠点にする同じ殺し屋だった母の古い仲間たちととも組織に立ち向かうに男社会に反旗を翻す女たちの挽歌。アイデアに溢れたアクションの数々が楽しい。女殺し屋軍団のリーダー的存在、ミシェル・ヨーが最高!スカッと爽快な皆殺しアクション。癖の強い映画を上映し続けた大津アレックスシネマともこれでさよなら。らしい映画で締めくくりだ。ありがとう!

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そのまま商店街で散髪。随分な白髪頭になってしまったが、すっきり。平和堂で2割引きかつ20円引きのシュークリームを家族分3つ買って帰宅。ほどなくして帰ってきた妻。別のスーパーで半額のシュークリームを6つ買ってきていた。賞味期限本日のシュークリームが9つに。こういう時に使える諺ってあったっけ?

2022/3/27

8時起床。朝食はマーガリンをたっぷり塗ったトーストにハムエッグとヨーグルト。朝の内に妻と買い物。

今日は久しぶりに妻と大阪まで出て観劇。まずは劇場近くでランチ。インドカレー、美味しい。でABCホールへ。MONO「悪いのは私じゃない」を観る。とある田舎の小さな会社、その会議室が舞台。社内に発生したハラスメント騒動を調査するため社員への聞き取り調査が行われるのだが…。食い違うそれぞれの言い分。表の顔と裏の顔、主観と主観がぶつかり拗れていく様をMONOらしい思わず笑ってしまう会話劇で展開する。土田英生さんの脚本は、劇団員それぞれの味を活かしつつ、一癖二癖ある登場人物たちの関係性を見事に立体的に描く。人間らしい弱さや駄目さが愛おしくなる。現実のハラスメント問題はもちろん深刻なものであるが、それでも精いっぱいの理想を込めたこの優しさがMONOの持ち味だと思う。MONOの芝居を最初に観たのはもう30年も前。当時から独特の「ふら」があってファンだった水沼さん。歳を重ねますます味わい深くなり今作でも大いに笑わせてくれる。若手組4人もすっかりMONOの世界に溶け込んでいて楽しい。

2022/3/28

昼休み、ネットでアカデミー賞をチェック。作品賞「Coda あいのうた」は誰が観てもいいと思える素直な作品。納得。観た時の感想は↓の日記で

popholic.hatenablog.com

しかしウィル・スミスの騒動はやっぱりもやもや。まさに「ドリームプラン」で演じたリチャードのような有害な男性性。ネットに溢れる様々な声にももやもや。芸人によるジョークに対して暴力で応える。その場所やそれぞれの立場、背景や関係性。その行為に対してもまた分断が生まれる。ひたすらもやもやが募る。

2022/3/30

テレワーク日。一日部屋で誰とも喋らず会社とつないだPCで作業していると普段よりも疲労度が高い。

radikoで「たまむすび/アメリカ流れ者」、「アフター6ジャンクション」アカデミー賞特集、「中川家のザ・ラジオショー」「東京ポッド許可局」「東野幸治のホンモノラジオ」、そして「伊集院光とらじおと」最終回を聴く。自分も作り手側としていくつかの番組終了を経験している。やっぱり最終回は寂しいもの。人気や評価とは別のところで、スポンサー事情や社内体制の事情での終わりはよくあること。そしてそれはわかってはいても作り手としては本当に悲しいものだ。その何とも言えない悔しさは今もまだ生々しく自分の中に在る。で伊集院さん。「いつでもずっとラジオのことを考えている」。ラジオで喋るためにすべての行動がある。水道橋博士さんが「藝人春秋Diary」において古川ロッパの「俺を日記をつけるために生きているのだ」という言葉をひき、日記芸人を宣言したが、伊集院さんは「俺はラジオでしゃべるために生きているのだ」ろう。誰もそれを止めることはできないのだ。

2022/3/31

3月も今日で終わり。あっという間に時間ばかりが過ぎていく。営業車を走らせながらどっか行っちゃいたいなーなんて。こんなことの繰り返しだ。もう51年も生きてるのに、生きることにいまだに慣れない。俺は何のために生きてんのかねー。

2022/4/1

4月新年度。異動もなく、また数字に追われる日々が始まると思うとさすがに滅入る。

とか何とか言いつつ、会社帰りにユナイテッドシネマで映画を一本。ダニエル・エスピノーサ監督「モービウス」を観る。ソニーの方のマーベル。幼いころから血液の難病に苦しむ天才医師モービウス。治療のために吸血コウモリの血清を投与するという実験を自らに施したことで、彼は超人的な力を手に入れる。だがその代償として生き血を求める怪物になってしまう…。名優、ジャレッド・レトが演じるダークヒーローは魅力的ではあるんだけど、ま、さすがにあの「スパイダーマン」観た後だと物足りないやね。金曜の夜、会社帰りに観るにはちょうどいい感じですがね。で、「ヴェノム」ともどもあっちのマーベルとも折り合いつけつつ、こっちはこっちのユニバースで展開していく気満々なんすね。

 

今週聴いた音楽は

  • 「SUMMER CITY」Kim Areum
  • 「Real Love」OH MY GIRL
  • 「言葉のない夜に」優河
  • 「Last Chance At Love」Choi Jungyoon
  • 「SMiLEY」YENA
  • 「アダプト」サカナクション

2022年3月19日~25日の話。

2022/3/19

朝ドラ起床。玉子とハムのホットサンド、ヨーグルトの朝食。昨日ワクチン接種したので今日は家で療養。若干普段より熱あるかなというぐらいと、注射を打った左腕の痛み。ソファーに座って一日中テレビ。HDD消化でホロコースト博物館特集の「アメリカの今を知るテレビ」、ラジオ芸人特集の「やすとものいたって真剣です」。TVerで地下芸人特集の「ダウンタウンDX」を。

鯖缶でパスタを作って昼食。味がちょっとぼやけ気味。テキトーに作っただけあってテキトーな味になってしまった。

午後もソファーに座ったまま。NETFLIXで韓国ドラマ「椿の花咲く頃」を。そしてチャン・ユジョン監督「ブラザー」鑑賞。マ・ドンソクとイ・ドンフィが仲の悪い兄弟を演じるコメディ。父の死により本家に呼び出された兄弟。いがみ合いながらも亡き父、そして母の秘密を知り…という笑って泣かせるやつ。笑わせるところは笑わせる、泣かせるところはこれでもかと泣かせる。小粒ながらも気持ちのいい映画。

アマプラに懐かしい「飛べ!孫悟空」が入っていたので思わず観てしまう。小学生の頃、この番組の絵本を持っていてよく読んでたな。何度も何度も模写したから今でも志村の悟空やいかりやの三蔵は描ける。で今見ると勢いで作っちゃってる感が凄い。多忙を極めていた頃のピンクレディ。オープニングの振付が覚えきれておらず、後半グダグダになるとことか楽しい。どんだけ忙しい中、強引に撮影してたんだろう。

でTVを消して、小泉今日子のエッセイ「黄色いマンション 黒い猫」を読む。一時期、沢村貞子さんの文章を好きになって、古本屋で探してはよく読んでいたのだが、その抒情に過ぎないさっぱりとした文章がどこか似ている。若き日の自分、過ぎ去りし日々に対する距離感、客観的でありながらどこか優しい眼差し、切なさの匙加減。どれをとっても素晴らしい文章で読んでいて落ち着く。

2022/3/20

朝から妻と実家へ。3連休の真ん中。いつもより道が混んでる。車中は「蛤御門のヘン」竹内義和先生ゲスト回。開始早々ガーシーCh.について語る二人の下世話さが最高。

で実家。母も一緒に墓参りして、近くのケーキ屋でケーキを買って帰宅。昼は母の手料理。ハンバーグにポテトサラダ、いんげん胡麻和え。抜群に美味しい。食後にはコーヒーにケーキ。ありがたいことだ。料理上手でお喋り好き、とにかく世話焼きの母が、昔はちょっと煩わしくも感じていたが、実際家を出てからの方が長くなった今は感謝の念しかない。毎日、美味しいご飯を作ってくれて、いってらっしゃいと送り出し、おかえりと迎えてくれる存在がどれだけありがたいことか。

で帰宅。晩御飯は実家からもらってきた昼の残りのハンバーグを再び。で今夜もNETFLIXでドラマ「椿の花咲く頃」を。すっかりコン・ヒョジンのファンになってしまった。

2022/3/21

7時半起床。ヨーグルトとレーズンバターロール1個の軽い朝食。朝ドラ観て、朝一の回で映画を一本。マット・リーヴス監督「ザ・バットマン」観る。自分はなぜバットマンであるのか?なぜそこに導かれたのか?運命の謎解き。自分自身の「正義」がぐらぐらと揺れる中、その謎解きの果てに「バットマン」である意味を掴む。ダークで重厚、3時間近い長尺ながらもグッと惹きつける物語。暗闇から登場するバットマンはスクリーンで観てこそ。見応えたっぷりで映画を観たなーっていう充実した気持ちになる作品だった。

本屋で「映画秘宝」最終号と「週刊文春CINEMA」を購入。いろいろあった「映画秘宝」もついに最終号。毎月立ち読みして気になる号は購入という付き合いではあったが、それでも2、30冊は今でも部屋にある。雑誌が無くなるのは寂しいな。以前、町山さんが水道橋博士さんとの対談で「雑誌文化こそがサブカルだった」という話をされていたが、さよならサブカルという気持ちだ。そしてサブカルの最終地としての文春。中学生だった僕をサブカルの道に引き込んだのは「宝島」誌でのみうらじゅんさんと町山智浩さんだった。それから37年が経って「週刊文春CINEMA」には二人の対談。対談では「笠智衆が年下に…」という話題が。サブカル少年だった僕もすっかりサブカルおじさんに。老いるショックは続く。

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帰って、今日もパスタ。ベーコンとほうれん草のペペロンチーノ。今日はしっかり味がまとまった。塩気大事。

で午後はアマプラでもう一本。アーロン・ソーキン監督「愛すべき夫妻の秘密」を観る。1950年代の人気TVコメディ「アイ・ラブ・ルーシー」で主人公夫妻を演じた、実際に夫婦であるルシル・ボールとデジ・アーナズを描いたドラマ。かわいい妻とかっこいい夫を演じ続けた夫婦、だがその仮面の裏には…。まさにドーランの下に涙の喜劇人。表の顔と裏の顔、TVの中だけが幸せだった切ない夫婦の物語。夫婦ってむずかしーなー。

2022/3/22

3連休明け仕事。諸々忙しく、ぐったりして帰宅。気圧のせいか、疲労のせいか、瞼がぴくぴくと痙攣。夜はPCに向かって過ごすことが多いんだけど、それもやめて早めに就寝。

2022/3/23

昼休みにはいつも博士さんのメルマガ「メルマ旬報」読む。シンデレラエキスプレス渡辺裕薫の連載で綴られる「正司敏江・玲児」師匠の物語に引き込まれる。日本版「愛すべき夫妻の秘密」というべきか。玲児師匠死去後の敏江師匠の姿。渡辺さんだけに見せたその芸人としての凄み。敏江・玲児は僕が子供の頃にはすでに大御所で、関西の漫才番組なんかには必ず出ていた。元気の塊みたいなパワー溢れる敏江師匠はいかにも芸人さんという感じだったが、中学生の時に小林信彦著「日本の喜劇人」を読んで、敏江師匠を観る目が変わった。小林信彦はこう書いている「このころの正司敏江が、私に少なからず衝撃をあたえたのは、まぎれもない事実である。いまどき、字が読めない人間がいるなどとは、私は、信じられなかった。」「~自分の生い立ちを話し始めたが、それは凄惨の一語に尽きた」そして「~私は久しぶりに、ぞくぞくさせられる芸人に出会った。」「~芸人じゃなくて、芸獣というのかな」とまで書いている。その一代記こそ、NETFLIX案件じゃないか。

2022/3/24

外回りでランチ難民。諸々予定が狂った上に、何を食べようか迷いに迷った挙句、15時過ぎにやっと昼食。ハンバーグにするか、ラーメンにするか、それともかつ丼、いやカレー…結局、丸亀製麺ぶっかけうどんにちくわ天。そんなはずじゃなかった…。

2022/3/25

金曜。会社帰りにユナイテッドシネマへ。ギレルモ・デル・トロ監督「ナイトメア・アリー」を観る。怪しい見世物小屋の一座に紛れ込んだ男スタン。読心術を身に着けメンタリストとして成功を収めるが、謎めいた精神科医と出会い、やがて破滅へと転がり落ちていく…。のっけから妖しい雰囲気が満載、映画の世界に引き込まれた。人の心の隙間につけ入り、惑わせていく。あくまでインチキな芸であると自覚しながらやってるうちはいいが、やがて金を持ち、力を持ち、それがインチキな芸であることを自分自身が忘れてしまう。ま、今もテレビやなんかでこの類の人は多いけど。でその果てに辿り着く地獄巡り、因果応報なラストの鮮やかさ。これぞ、映画だ!

しかし金曜の夜は映画に限る。ひと時スクリーンの中の世界に浸れば、仕事を忘れリセットされる。

 

今週聴いた音楽は

  • 「Ducky」みらん
  • 「Sentiment」Hana Hope
  • 「厚木I.C.」小泉今日子
  • 「The Reve Festival 2022」Red Velvet
  • 「fruitful days」原田知世
  • 「NIA」中村佳穂