日々の泡。

popholic diary

2024年5月11日~17日の話。

2024/5/11

8時起床。玉子のホットサンドの朝食。「旅サラダ」リポーター大場美和さんのベルギー旅がいい。もう自分は海外旅行することはないだろうとなんとなく思う。実際に行くことはないだろう街、実際に食べることはないだろう料理。手が届かないものばかりだなー。

朝のうちに少し日記を書いて、京阪で東山まで出る。「みやこめっせ」でやっている台湾のイベント「TAIWAN PLUS」。台湾のSSW、PiAのライブステージがあるというので聴きに行く。PiAのライブを初めて観たのはもう10年以上前になる。ルルルルズとの対バンで観客は決して多くはなかったけど良きライブだった。

popholic.hatenablog.com

それ以来すっかりファン。イベントでのステージなので40分ほどの短いものだが会場は大きくステージも広い。PiAのギターと歌にプラスしてDJが入るスタイル。かっこいいカッティングと伸びやかな歌声。最近ライブにほとんど行ってないので久々に生の音楽に触れて気持ちも上がる。


www.youtube.com

昼ごはんでも食べていきたかったが飲食ブースは長蛇の列で早々に退散。天気もいいのでそのまま歩く。みやこめっせは昔で言うところの京都会館の向かい。昔、高校生の頃は京都会館でコンサートを観に行く時は阪急河原町駅から歩いたな。初めて行ったコンサートは高1の時でBOØWYの「JUST A HERO」ツアー京都会館第二ホールだった。兄貴と兄貴の友達たちが行くのに一緒に連れてってもらったんだっけ。今思えば弟を誘ってくれたなんていい兄貴だな。ZELDAやストリートスライダーズとか当時は兄貴と一緒に観に行くこともあった。と京都を歩くと昔のことばかり思い出す。大学生の頃アルバイトしてた二条麩屋町あたりも歩く。昼休みに覗いた三月書房もキアヌ・リーヴスが食べに来たと噂になった白味噌ラーメンの店、足げく通った定食屋や食後にコーヒー飲みに行った喫茶店、全部無くなっていた。まぁ30年も前の話だからしょうがない。って30年!?過ぎ去った時間に自分でも驚く。昼ご飯を食べそこなったままなのでHolly’sCafeでサンドイッチとアイスコーヒー。

京都シネマで「ジョンレノン 失われた週末」を観る。1973年秋から75年初頭。ジョン・レノンオノ・ヨーコが別居していた「失われた週末」と呼ばれた期間。ヨーコによってジョンにあてがわれたのは中国系アメリカ人で彼らの個人秘書を務めていたメイ・パン。まだ22歳と若いメイ・パンはヨーコからジョンと付き合う様に命じられる。最初は拒むものの、ジョンと恋に落ちてしまう。そして二人は深い仲に…っていう話をメイ・パン視点で語るドキュメンタリー。ビートルズ映画ではなく、あくまでメイ・パン物語。移民の二世として育ち、ビートルズに感化され業界に飛び込んだ一人のロック少女が過ごした目まぐるしくも輝いていた日々の記憶である。脇役にだって人生はある。ジョンとヨーコにとっては「失われた週末」であっても、彼女にとっては「美しき週末」であり「忘れえぬ週末」だったのだろう。22~23歳だった彼女にとってはまだ人生の入り口、そこでの強烈な日々がどれだけ大きなものだったろうと思う。ジョンの息子、ジョリアンも交えて過ごした日々の美しさ。父との間を繋いでくれた若く快活なメイ・パンの存在はジュリアンにとっても大きかったんじゃないかな。今もなお続く二人の絆がそれを物語っている。僕はそれほどビートルズジョン・レノンについて詳しくはないし、思い入れも少ないからというのがあるのかもしれないけれど、一人の女性の青春記として興味深く観ることができた。にしてもヨーコ、怖ぇーよ。

2024/5/12

8時起床。今日は玉子とチーズのホットサンド。土日のトーストレパートリーを増やしたい。午前中はマンションの総会。1時間ほどで終わったので少し湖岸を散歩。曇り空だが湖岸は気持ちがいい。観光地気分になる。

インスタントラーメンの昼食。ゆで卵とほうれん草をトッピング。娘が母の日のプレゼントを持ってやってくる。しばし皆でお茶しながらまったりと過ごす。

で午後の映画劇場は公開時に観られなかった立川譲監督、上原ひろみ音楽の「BLUE GIANT」観る。それぞれの想い、葛藤の中で3人の音が交差する。何よりも雄弁に音が語る映画だった。やっぱりこれは大きなスクリーン、大きな音で観たかった。

2024/5/13

NHK+でドラマ「むこう岸」を観る。有名私立中学から落ちこぼれて公立中学に転校してきた和真。そのことを秘密にしているがクラスメイトの樹希に知られてしまう。秘密を守る代わりに通しつけられたのは彼女を慕う口のきけない少年・アベルに勉強を教えることだった。そんな中、和真は樹希が病気の母、幼い妹を抱えるヤングケアラーであり生活保護を受けていることを知る。ドラマでは将来を諦めようとする樹希に和真をはじめ大人たちが手を差し伸べる。希望を感じさせるドラマだが残念なことにこれはドラマなのだ。ドラマの中で樹希のクラスメイトが彼女が生活保護を受けていることを「ずるい」と責め立て、酷い言葉を浴びせるシーンがある。現実では本来、彼女に救いの手を差し伸べるべき大人たち、例えば政治家や役人たちが率先してこのクラスメイトのような酷い言動を繰り返している。「生活保護」制度は僕たち国民にとってのセーフティネットであり自分たちの為にも守っていくべきものだ。明日自分がそれを必要とするかもしれない。だからこそ僕らは納税している。国民に寄生する思い上がった政治家に私腹を肥やさせるためではない。政治家や役人の雇い主は僕ら国民なのだ。「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」その当たり前の権利を奪おうと考える奴らがいる。そのことにもっと敏感にならなければならない。

2024/5/14

NHK+でドラマ「パーセント」を観る。テレビ局でバラエティ番組を担当する未来。提出した企画書が採用され念願のドラマ班に。だが局を上げた「多様性月間」キャンペーンに合わせ主人公を障碍者に設定するよう命じられる。そして企画の為に取材をする中で車いすの高校生ハルと出会う。ってな話でこのドラマ自体に実際に障碍を持つ俳優たちが出演している。無意識のうちに偏見を持ち障碍者と接している未来とその偏見を引っぺがすようなハルとの会話がいい。ドラマもまた僕が無意識に持つ偏見をひっぺがしてくれるだろう。

2024/5/15

ベランダにやってくる猫のニャー坊とチャー坊。距離を保ちつつ共存していたが、喧嘩勃発で最終的にチャー坊が勝利。ニャー坊は来ることなくなってしまった。元々うちと近所のお寺を拠点にしてたのだけど、今は完全にお寺に入り浸っているらしい。でチャー坊の方は朝、昼、晩とやってくるのだけど以前どこかで喧嘩して尻尾が傷ついていて、ついに半分のところでちぎれてしまっている。

帰宅すると家の中がぐちゃぐちゃに。机の上においてあったリモコン類は散乱、リビング、キッチンが荒らされたようになっている。泥棒でも入ったかと思ってたら妻が帰ってくる。尻尾がちぎれたチャー坊を見かね病院に連れていくべく部屋に入れたはいいが、キャリーケースに入れるのに一苦労。1時間ばかりリビング、キッチンを逃げ回るチャー坊を悪戦苦闘の末なんとか捕獲し病院に連れて行ったのだとのこと。ご苦労さんです。

2024/5/16

大阪営業。片道2時間弱の旅。電車内ではradikoビバリー昼ズ伊東四朗さんゲスト回聴く。86歳、丑年の伊東さんは父と同い年だ。父は70歳の時に亡くなったから、伊東さんを観るともし父が生きてたらこんな感じなのかなと思ってしまう。で伊東四朗さん、記憶力抜群、言葉もはっきりとして実に矍鑠としてお元気。高田先生とのトーク、70代と80代のトークとは思えないラリーが続く。「さすがタフマンが効くんですね」「タフマン飲んで白子のりを食べるんです」と当意即妙。1ヶ月の舞台公演もこなすってんだから凄い。最後の喜劇人、かっこいいな。

2024/5/17

今日も仕事で大阪へ。大阪着いてから何か食べようと思ってたのだが2時過ぎでランチタイムはほとんど終了。結局、マクドチキンタツタのセット。チキンタツタ、こんなに小さかったっけ。最近はすっかりバーガーキング派なので何となく物足りない。

行き帰りは昨日に続いてradikoであれこれ。今、毎週欠かさず聴いてるのは「蛤御門のヘン」「爆笑問題カーボーイ」「ホンモノラジオ」あたり。「東京ポッド許可局」「こねくと」の町山さんコーナー「アメリカ流れ者」「アフター6ジャンクション2」「ダイアンのTOKYO STYLE」「ビバリー昼ズ」はspotifyに入ってるのでそっちで時間見つけては聴いている。余裕があれば「SAYONARA シティボーイズ」「ロバート秋山の俺のメモ」「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」、Jさんの「ファニーナイト」は最近ちょっと追いつけてないな。もう聞くべきものが多すぎて大変。ドラマも何本か見てるし、水ダウ、アメトーク、あちこちオードリーとかいまだに毎週チェックしてるバラエティもある。昼休みは本を読むようにしてる。朝は4月から連載が始まった湊かなえさんの新聞小説も読む。相変わらずK-POPのチェックもあるしもちろん映画も観たい。そう考えると週休2日では足りるわけない。基本日曜は家の用事を優先するので実質1日。日記書くのに結局週で3~4時間はかかってるし週休4日ぐらいないと時間が足りないのだ。

しかし大阪往復すると疲れる。最近すっかりライブご無沙汰なのは大阪往復がつらくなってきたからというのが大きい。交通費も昼得切符などがなくなり以前のほぼ倍の値段になってしまったし。生活のミニマム化、どんどんPerfect Daysおじさんになっているな。

尻尾の処置と去勢を終えて、さくら猫になってチャー坊が帰ってくる。捕獲大作戦もあったので、怖がってすぐ逃げていくかと思ったら平気でベランダで一休みしている。

夜、博士と町山さんのYouTube生配信。のはずが先週に続いて配信が失敗に終わる。配信担当の原田専門家さんと博士のやり取りは見ていて胃が痛くなるようなしんどさがあった。結局、町山さんのチャンネルで博士は音声のみのラジオ風対談に。3回にわたる不手際で最初はさすがにきれる町山さん。誰かに任すんじゃなくて自分でやりなよと博士に。60を過ぎたら生活を小さくして自分一人でできることをやるべきという町山さん。人を巻き込み、仕事を作っていきたい博士。アメリカに拠点を移し生活が安定する町山さんとまだ学生のお子さんが居て日本で活動をする博士、それぞれに考え方や条件があるので何とも言えないが、自分も言ってる間に60だ。自分はもうこの先、生活を小さくしていくことになる。というかならざるを得ないだろう。会社勤めも会社自体が無くなるか、辞めさせられない限りは辞めることもないだろう。が、いずれ給料も減っていく。この国で生活し続けるということは低値不安定な未来が待っているということだ。30年そこそこ真面目に働いてきたし、選挙にも必ず行っているのにな。

ってなことを考え出すと夜も眠れなくなる。明日は昼寝をするしかない。

で博士×町山さん対談は今回もさすがに興味深い話が多い。


www.youtube.com