日々の泡。

popholic diary

2023年12月2日~8日の話。

2023/12/2

朝から掃除に洗濯、猫のお世話。義母宅に寄ってから諸々買い物などと大忙し。帰宅し日記を書くがなかなか進まない。配信でダイアンの単独「まんざいさん2023」を観る。漫才をたっぷりと。クールフェイスで淡々としつつ完全に狂気の世界の住人であるユースケに巻き込まれ、戸惑い驚き最後には恐怖する津田というパターン。TVでは津田のリアクションがフィーチャーされがちだが、やはりユースケのボケの完成度の高さが素晴らしく、発想や角度がとんでもなく面白い。TVマンの発想を遥かに超えるものだからTVでは扱いにくいんだろうな。

夕方大阪に出て久々にライブ。梅田TRADにてカーネーション。先日リリースされたばかりの新作「Carousel Circle」レコ発ライブ。40年目を迎えるカーネーション、19枚目のオリジナルアルバム「Carousel Circle」をここ数日繰り返し聴いていた。ぱっと聴いた音の印象はどこか泥臭さも感じる太々しくブルージーな印象だったが、何度か聴くうちに日常の延長線上にありながらその先に無限に広がる物語、壮大でカラフルで繊細な世界があると感じられるようになった。古き良きロックの名盤の香りが漂う、スタジオのマジックに満ちた美しきスタジオロマンティックなアルバム。スタジオロマンティックの提唱者である鈴木さえ子さんの参加も大きなポイントだろう。またベースの大田さんによる楽曲が初めて収録。これがまた不思議な味わいを持った曲でアルバムの重要なピースを担っている。

(以下ネタバレあり)

でライブはアルバムからの全曲に加え、40年の歴史の中で生み出されてきた楽曲の数々が演奏される。ライブの定番曲というより埋もれていた名曲陣を今作の世界観で再構築という感じでこれがまた素晴らしかった。特に「グレイトノスタルジア」「No Goodbye」の2曲にはやられた。どちらも90年代にシングルとしてもリリースされた名曲。四半世紀の時を越えた今の演奏が今の心に共鳴した。カーネーションは人生のサウンドトラックなのでどの曲を聴いても何かを思い出す。バンドが歩んだ偉大な40年。自分もまた偉大じゃないけどそれなりに長く人生を歩んできたのだなと想う。人生を並走してくれる音楽があることが嬉しい。

2023/12/3

今日も朝から洗濯して、掃除したりご飯炊いたりと諸々用事済ます。で自分で作ったおにぎり弁当を持って新幹線に乗り込み東京まで。明日からの東京出張にちょい前乗り。で東京駅から中央線、京王の乗り継いで世田谷文学館まで。

江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」を鑑賞。イラストレーターとして数々の展覧会を成功させている江口先生の「漫画家」としての側面にスポットを当てる展覧会。1980年、10歳の時に「すすめ!パイレーツ」ジャンプコミックス6巻を読んで以来の大ファン。以降の漫画作品はほぼすべて発売日に買った。「ひのまる劇場」の2巻がなかなか見つからなくて自転車で町中の本屋を探し回った日が懐かしい。初めて読んだ瞬間からスピード感があるギャグ、そして「絵」に魅せられた。当時から扉絵のかっこよさは群を抜いていて、絵を描くことが大好きだった小学生時代の僕は何度も何度も模写したもんだ。展覧会にはデビューから描かれた漫画の原画がたっぷり。既に初期作から垣間見られる線の繊細さ、美しさに感激。扉絵は早い段階のものからもうイラストとして完成していて観惚れたなぁ。ポップでキュートでお洒落でかっこいい!初めて江口漫画に触れた時と同じように今もなお新鮮に感じられた。最高としか言いようがない。幸せな時間だったなー。

今夜の宿は阿佐ヶ谷。チェックインして少し商店街をぶらぶらと歩きステーキ&ハンバーグの店で夕飯。おやつにたい焼きを買ってホテルで食べる。20代の頃は出張が多く月の半分はビジネスホテルで味気なく感じてたが、今はたまのビジネスホテル泊が嬉しい。テキトーなおやつ食べながら一人のんびり過ごす時間は贅沢だなー。

2023/12/4

今日は東京で会議。昼は支局長とランチ。普段絶対食べないようなお高めランチ。くーっ。でひとしきり会議の後、東京駅へ。妻へのお土産と矢場とん味噌カツ弁当を買って新幹線に乗り込み、帰宅。

2023/12/5

疲れを引きずりながら一日外回りデイ。もはや体力の限界。横綱なら引退している。ま、なかなか成果は出ず肉体的にも精神的にも削られるが、昼食にココイチのカレーを食べて頑張る。やるっきゃない。

2023/12/6

朝ドラ「ブギウギ」。趣里の名演に釘付け。で疲れを引きずりながら一日会議デイ。3時過ぎ、やっと昼食にありつける。キッツイなぁ。

夜、本家(ホンモノラジオのリスナー)である妻と先日の博士×東野イベントを再度見る。やっぱ東野さんのデリカシーを蹴破ってポップに笑い飛ばす話芸が素晴らしいな。博士の病気からの議員辞職や過去の免許事件や600万事件などにも土足で踏み込み笑いに変えていく名人芸。

2023/12/7

本日もなかなかのハードディ。気を使い、体力を使い、もうくたくた。夜、演芸好きの妻と娘がTVerM-1決勝進出者の発表を今か今かと待ち構えている。娘「ユウキロックの予想にマユリカが入ってない。それはないやろー」だって。

2023/12/8

やっと金曜。今日も朝からロングドライブ外回り。昼は男の中の男飯、かつ丼だ。しかし12月だというのに昼間車に乗っているとかなり暑い。何とか一日乗り切り、帰りにネットカフェに寄ってコーラ飲みながら文春チェック。鈴木おさむさんの連載が楽しみになっている。

大澤誉志幸さんの名クリスマスソング「Merry Christmas Go Round」がリメイクされリリース。オリジナルは88年に大澤プロデュースでリリースされたクリスマス企画アルバム「Dance to Christmas」に収録された一曲で、大澤とデュエットするのはGWINKO!一番好きなクリスマスソングと言っても過言じゃないぐらい大好きでよく聞いた。でそんな曲を35年ぶりにリメイクでデュエットするのは山下久美子!当時まだ10代で勢いに乗ったGWINKOのボーカルも素晴らしかったが、40年来の盟友である山下久美子さんとの息の合ったデュエットもさすがに素晴らしい。山下久美子さんは今も変わらぬキャンディボイスで最高!桑田&ユーミンも良いが、私は断然こちらを支持する!

 ジャケットに写る若い頃の二人がまたいいんだ。