日々の泡。

popholic diary

2016年1月下旬のTweet

2016/1/16

本日はライブ。カーネーション@梅田シャングリラ。王道。ど真ん中の直球勝負。小細工一切無しのこれぞ「カーネーション」というべきステージ。圧倒的に強く、圧倒的に優しい。いい曲といい演奏、焼けつくような熱量。他に何が必要というのか。現役最強のロックバンド。観ればわかる。カーネーションはもはや自分にとっては教典。迷ったり、悩んだりした時に立ち返る場所。例えば今夜の「New Morning」や「やるせなく果てしなく」「REAL MAN」が意味することは。あの小細工や計算の無い真っ当で真っ直ぐな演奏が持つ圧倒的な強さの意味は。それを思えば答えが見える。

ギター、松江さんの歌を2016年に聴けるとは。直枝さんプロデュースのALは確か梅田LOFTにあったWAVEで買ったはず。直枝さんからの渋谷系への回答みたいなサウンドで当時愛聴してたなー

2016/1/17

映画館との相性悪く、家でDVD。99年イ・ヨンジェ監督作「我が心のオルガン」観賞。舞台は60年代の田舎町。小学校に赴任してきたイ・ビョンホン扮する新任教師と彼に恋する17歳の女学生の物語。当時20代半ばのチョン・ドヨンが恋する少女を演じる。チョン・ドヨンがまたまた最高。貧しい山村の暮らし。幼い弟を背負い17歳で小学校に通う少女。恋の意味すら知らない少女が都会からやってきたイケメン教師に胸を焦がすその可愛さや滑稽さ、何といえない切なさ。子供と大人の表情を持つチョン・ドヨンが見事に体現。ってまぁチョン・ドヨンしか観てない。

もはや話題にもなってないのが寂しいがKARA解散かぁ。まぁ5人体制が終了した時点で別グループの印象だったからなぁ。5人での最初の曲「ROCK U」どんなにしんどい時でもこれ聴くと元気でる

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KARAで一曲と言えばこれ。っつーかこの動画。K-POP聴き始めた時に観て大好きになった。この時のスンヨン、最高!

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2016/1/22

昨日は東京で会議。夜はK-POP番長ことまつもとたくおさんと美味しい韓国料理食べながらひたすらK-POP話を。いやー元気出た!今年もさらにディープに韓国音楽聴いていきたいなー

で今日は代休取ってそのまま東京居残り。朝から川崎で開催中の江口寿史展KING OF POPへ。35年来のファン、自分のPOPの原点。最高だった!

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原画の数々に多数のイラスト、その洗練された線を前に感激。初めて江口さんの漫画に触れたのは10歳の時。兄貴が買ってきたパイレーツの6巻だった。あまりに鮮烈で今まで観たことの無い強烈なギャグセンスとポップで躍動感のある絵で一発でファンになった。45歳になった今でも、初めて「パイレーツ」読んだその風景をはっきりくっきり覚えてるんだから、よっぽど強烈だったんだな。小学生の頃とか「ひのまる劇場」の扉絵とか模写してたもんな。ムーンライダーズをはじめとしたポップミュージックに惹かれていったのも江口寿史さんの影響と言っていい。そういえば昔、江口さんがFMで番組やってて録音してまで聴いてたなぁ。大好きだったShi-Shonenの曲がかかって凄く嬉しかったことを覚えてる。

でバスと電車乗り継いで明治大学で開催の江口寿史展KING OF POP Side Bへ。こちらにも貴重な原画がたっぷり。佐野元春岡村ちゃんなどの館内BGMも聴きもの。今見ても最高にPOPだなー。

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江口寿史さんにしろ鈴木慶一さんやカーネーションなど思えばもう30年以上好きでいるわけだけど、それは彼らが今もなお最新作が最高作を更新し続けているからこそ。決して懐かしいものではなく、新しいものとしてこっちも観続けている。好きなもの、好きであることを更新していく喜び。POPの愉しみ。

2016/1/23

朝から忙しかったので夜になって映画館へ。パク・フンシク監督「メモリーズ 追憶の剣」観てきた。イ・ビョンホンチョン・ドヨン主演。高麗末期を舞台にしたソードアクション満載の大河ロマン。まるで漫画やアニメのような荒唐無稽な世界だが、それを壮大に徹底的にやりきる心意気。しっかり面白い。ワイヤーアクションを多用したケレン味溢れるバトルシーン。甘く哀しくどこまでもドラマチックな展開。アニメ的な表現を生身の人間でガンガンにやってみせる。大嘘の世界だけどここまで嘘ついてくれると気持ちいい。アクションと物語が両輪になって壮大なラストへと。イ・ビョンホンチョン・ドヨンはこの前観た「我が心のオルガン」の主演コンビ。当時の初々しさは当然皆無。いまやハリウッドでも活躍する男優とカンヌ主演賞女優だもんね。そして若き女剣士、キム・ゴウンが素晴らしい!韓国の安藤サクラと言いたい。っつーか顔そっくり。映画「メモリーズ 追憶の剣」は漫画やアニメが好きな10代の女の子たちに観て欲しい。そして熱狂して欲しい。その感覚を持った映画だと思う。

2016/1/24

時間見つけて映画を一本。ペク監督「ビューティーインサイド」観てきた。寝て起きたら別人になってしまうという、ウジン。そんな彼が恋をしてという物語。男性、女性、子供から老人、人種に至るまで毎日姿が変わる主人公。いやはや荒唐無稽、驚異の123人1役。これが実に傑作だった!寝て起きたら姿が変わるという設定。シーンごとに全て姿が違うのだが、ちゃんと一人の人間に見えてくるから不思議。下手なコメディやベタないい話に逃げずに、ロマンティックで深みのあるラブストーリーになっていてグッときたなぁ。ルックもお洒落で素敵だった。主人公を演じるのは実に123人。パク・ソジュン、イ・ジヌク、ユ・ヨンソクといったイケメンからペ・ソンウ、キム・サンホといった個性派。大好きなチョン・ウヒや日本から上野樹里がいいところで登場。これがちゃんと同一人物を演じていて一人の男が浮かび上がる。主人公と恋に落ちるヒロインはハン・ヒョジュ。全シーン違う役者と演じなければならないというとんでもない難役をその戸惑いも含めて可憐に見事に演じてて最高。彼女の様々な表情見てるだけでおかわりいくらでもいける。しかしよくもまぁこんな設定考えついて映画にしたなぁ。韓国映画のアイデアや表現の更新ぶりにはホント感心する。ペク監督はパク・チユン「Mr.Lee」などのMVを撮った人。なるほどそりゃタイトルバック含めて画面が洒落てる。これは大好きな一本になったな。

2016/1/27

遅ればせながら「角田龍平のオールナイトニッポンポッドキャスト」第184回聴く。下世話な話題をひたすらナンセンスに切り込みつつ、まさかの熱き独立騒動に展開。骨太かつ真摯な独立宣言の後、くだらないの中に着地する話芸に感激!おもしろ真面目な傑作回であった。

2016/1/31

本日は映画ディ。まずはロバート・ゼメキス監督「ザ・ウォーク」観てきた。舞台は1974年。当時世界一の高さを誇ったワールドトレードセンターにワイヤーをかけて命綱なしで渡った男、フィリップ・プティの物語。高さ411mでの綱渡りをまさに綱渡り状態で決行。3Dでその高さを体感。面白かった。この嘘のような本当の話。数年前に公開されたドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」を観ていたのでことの顛末はわかってはいたが、なにしろ3Dでの表現が凄い!後半に訪れる綱渡りシーンはずっと手に力入ったまま。主観で捉えられる強烈な映像に動悸が激しくなった。

で映画館移動してイーライ・ロス監督「グリーン・インフェルノ」観てきた!ショック映像満載、話題の食人族映画。まさかの滋賀県初上映。シネコンでこれを上映しちゃった、この映画の大ファンである大津アレックスシネマ支配人の英断に拍手!強烈過ぎて笑うしかない血みどろ映画にクラクラしたよ。現代社会に皮肉を込めつつ…なんてことはまぁいいとして、もう作り手がどう驚かしてやろうか、どう怖がらせてやろうかを溢れんばかりのアイデアと工夫でやりきってるとこが凄い。これが映画だ!という徹底した見世物小屋スピリッツをビシビシに感じたなぁ。

ザ・ウォーク」といい「グリーン・インフェルノ」といい、驚きの映像表現ってのはもうそれだけで映画として楽しいし高揚するな。映画館だからこそ味わえる快感。

でさすがに強烈映像2連発でヘトヘトになったので、夜はゆっくりDVDでコメディを。アダム・マッケイ監督の2004年作「俺たちニュースキャスター」観る。ウィル・フェレル主演のひたすらチャイルディッシュでアメリカンなコメディ。めちゃめちゃ面白かった!くだらねーっ!っていう笑いしかない