1.「丁酉目録」桶田知道
2.「Suburban Baroque」カーネーション
3.「愛の休日」柴田聡子
4.「20/20」スカート
5.「SHISHAMO4」SHISHAMO
6.「陽だまり」ウワノソラ
7.「たよりないもののために」寺尾紗穂
8.「ABS+STUTS」Alfred Beach Scandal+STUTS
9.「Popcorn Ballads」サニーデイ・サービス
10.「ザット・サマー・フィーリング」浦朋恵
2017年のベストアルバムに挙げたのは桶田知道「丁酉目録」。一音聴いた時点でベストワン確定。それぐらい大好きな音。自分が音楽を大好きになった頃、80年代半ばのYMOには遅すぎてフリッパーズには早過ぎた時代のテクノなポップ。音の佇まいもさることながら何気に鈴木博文チックな詞も良いんだよね。
続いてはカーネーションの「Suburban Baroque」。30年以上に渡って最新作が最高作を更新し続けているバンド。純粋に音楽だけで勝負していて、その音でねじ伏せてきた凄み。でもここにきてまだ軽やかさがあって未来に向っている感覚がある。次のアルバムが待ち遠しいとさらに思わせてくれる。それが凄い。
で柴田聡子「愛の休日」、スカート「20/20」。ともに迷いがない。なんというか取り巻く環境も含めて、ど真ん中で勝負してきた感じ。そしてそれがちゃんと届いている。自分もラジオの現場でスカートの楽曲をヘビーローテーションでONAIRしたけど、その状況が誇らしかった。
続いて挙げたSHISHAMOの「SHISHAMO4」は意外なセレクトかもしれない。でも聴いて純粋に感動したんだよなぁ。眩しくて、切なくて、青春映画を見てるような。特に「音楽室は秘密基地」って曲は2017年のベストソングに挙げてもいいぐらい。僕がもし今女子高生だったらSHISHAMOのコピーバンドやりたい。
あと2017年で印象に残った曲というと堀込高樹作のV6「会って話を」。メロメロにメロウな恋人同士のラブソングの体をとっているんだけど、深読みしてしまえばTwitterの炎上騒ぎなんかを隠喩しているようにも思えて、その巧み過ぎるソングライティング力に唸った。