日々の泡。

popholic diary

2022年12月31日~2023年1月6日の話。

2022/12/31

晦日。午前中少し掃除。妻の実家に顔を出して、早々にお蕎麦の昼食。猫のチビ太と遊んで、お餅をもらって、そのまま妻とスーパーに寄って買い物。あとは家でゆっくり。

年越し用に買っておいた蕎麦を結局また晩御飯として食べて、こたつで紅白。久々にちゃんと見た。K-POP勢がお目当てだが、普段韓国のゴリゴリのカメラワークを見慣れてるので、どうもゆるく感じちゃうな。しかし演歌勢が完全に企画もの扱いで、かっての大御所演歌枠にはオールドロック勢が鎮座しているという。雑感としてはジャニーズ勢が歌もダンスも良くってちょっと驚いた。それに対し女性アイドルグループが今もまだそこにいるのか…という感じ。作り手の問題。おっさんが作ってる感がキツイ。良かったのはVaundy。新世代の女性ボーカリストたちとやった「おもかげ」も素晴らしかった。Vaundyといえば映画「線は僕を描く」の主題歌、yama×Vaundyの「くびったけ」がすごく良くって、今もよく聴いている。メロディが強くて、ちょっと懐かしさも感じるビートポップ。80年代中期~後期のあの感じ。
あとはやっぱちょっと楽曲のレベルがずば抜けてる星野源とか安全地帯・玉置浩二の有無を言わせぬ歌怪獣ぶり、そして加山雄三の堂々たる歌いっぷり。もう人間として上がりの境地だな。AIユーミンって…と思いつつ「Call me back」は実に良きメロディ。で桑田佳祐らの「時代遅れのRock’n’Roll Band」も良いね。完全なる反戦歌。しかし佐野さんを紅白で観る日が来るとは。

今の時代、最大公約数を求めればこうなる。誰もが知るヒット曲のない時代、全世代に対してそれなりに気を使いつつ、満足を与えないといけない。どうやったって文句を言われる、誰もやりたくない仕事だよ。スタッフ偉いよ、これは。

2022/1/1

7時起床。爆笑ヒットパレード観つつ、お雑煮。昼前に実家へ。叔父のところに顔出し、墓参りして、母手製のお節をつまむ。子供の頃のお正月は家族でお墓参りに行って、そのまま祖母のところへ。いとこや親せきみんなが集まってにぎやかで楽しかったもんだ。その祖母はお正月が誕生日で、今日でなんと103歳!今は施設に入っていて面会も難しいのだけれど。でいろいろお土産持たされ夕方には帰宅。

今日も仕事だった病院勤めの娘と娘の彼氏といっしょに家で晩御飯。実家からもらってきた上等のお肉でしゃぶしゃぶ。

2022/1/2

朝のうちに「マールブランシェ ロマンの森」へ行って年賀の買い物。娘の運転でスーパーに寄って寿司買って妻の実家へ。昨日もらってきたお節も広げて皆で食事。相変わらず義母は明るくて話が面白い。次の大河ドラマを「どうなる秀吉」と言っていたのは笑った。

夜、NHK+で見損ねていた「ファミリーヒストリー川島明編観る。こんなん泣いてまうわ。

2022/1/3

2日間食べてばっかりだったので妻と散歩がてら初詣ツアー。まずは30分ほど歩いて蝉丸神社へ。大津に住んでもう27年になるが初めて行った。守りをしてるおじさんが昆布茶とみかんを出してくれた。一服してほっこり。そこからまた30分ほど歩いて兎の神文で人気の三尾神社へ。うさぎ年だけあって大人気でお参りの列も大行列。無事にお参りして静かな商店街を抜けて帰宅。

録画していた年末の「不夜城はなぜ回る」を観る。ミニチュア古民家を作り続ける男。これがもうすこぶる面白かった。文字通り寝食を忘れ、憑りつかれたようにひたすら作り続ける。何がそこまでさせるのか。美しい狂気とでも言おうか畏怖の念を抱かせるほどの凄味があったな。凄い人がいるもんだ。

夜、テレビで「博士ちゃん」の特番。古代エジプト好きの女の子がエジプトへ。これもまた素晴らしかった。好きを突き詰め、それが知識となり、教養となる。歴史を学ぶことで未来をより良きものにしたいという想いに頭が下がる。歴史の捏造に精を出すクソな大人たちばかりが目に付く昨今、希望の光に見えた。

2022/1/4

妻も娘も仕事。私はもう一日休み。アマプラでライアン・ホワイト監督「おやすみオポチュニティ」を観る。2004年NASAから打ち上げられた2台の火星探査機を追うドキュメンタリー。長い準備期間を経てスピリットとオポチュニティと名付けられた双子の探査機はそれぞれ火星に飛び立つ。無事に火星に着陸し地上からのコマンドを受けて自走し撮影、物質を解析しデータを地上に送る。動力は太陽光で太陽光を受けるパネルが砂ぼこりで覆われることを想定し当初の予定は90日間の任務。が半年、1年、2年と想定の期間を超え2台は任務を果たしていく。数年後、スピリットは連絡が途絶えその任務を終える。残ったオポチュニティは様々な困難に見舞われながらも実に15年もの間たった一人で火星を探査し続けるのだ。計画に携わる地上のクルーたちとオポチュニティの間には機械と人間という関係を越えた不思議な絆が生まれてくる。あたかも意志を持ったように任務を遂行するオポチュニティ。人々は愛おしい仲間としてともに15年を過ごす。地上ではオポチュニティを起動させる際に目覚ましソングとして音楽をかけるのだが、その選曲がイチイチ素晴らしい。動きを止め、眠りに入ったオポチュニティに送られた最後の一曲に泣いた。なんとも美しいラブストーリーを観たような感動があった。素晴らしい大傑作ドキュメンタリーであったなー。

昼はYouTubeで無料公開されたNegicco2020年のオンラインライブを観ながら、鍋焼きうどんの昼食。人間味あふれる稀有なアイドルNegiccoのちょっとゆるい歌とダンス。楽曲の良さと人の好さにほっこりする。

午後からはNETFLIXで残る数話残したままだったヨン・サンホ監督のドラマ「地獄が呼んでいる」を最終話まで。ある日突然現れる地獄の使者から宣告を受けた者は、その宣告通り“怪物”に襲われ焼き殺される。恐怖が人々を支配する中、その恐怖を利用する新興宗教団体や恐怖に便乗し暴力を煽る集団が台頭する。気まぐれで理不尽な神、恐怖を煽り人々を支配しようとたくらむ宗教。極端な設定のようで、今まさにここにある危機と同じ構造ではないか。

結局一日家を出ることなく過ごす。

2022/1/5

仕事始め。電話、メール、外回りであいさつ回りなどしつつ事務処理諸々。

今年の目標なんてものは立てない。日々数字に追われてるのでもういいだろ。好きにさせてくれという心境。

spotifyで角田龍平さんの新番組「メモリーガル」スーパーササダンゴマシンさんゲスト回3回分聴く。「蛤御門のヘン」との差別化はどうしていくのかなどまだまだ未知数なれど、雑談こそが最上のエンタティメントということで間違いない。

角田龍平のメモリーガル | Podcast on Spotify

2022/1/6

寒い。朝起きるのがつらい。起きたくない。会社行きたくない。仕事なんか全部ほっぽらかして遠くへ行きたい。と50過ぎてもまだそんなことを思っている。でも、まぁいつものように7時に起きて会社に行くわけだ。サラリーマン生活も今年で30年になる。いいこともあったし悪いこともあった。楽しいこともあったし、つらいこともあった。食ってくためとはいえまぁそれなりに頑張った。最近は、もういいよという気持ちもないではない。できれば何にもしたくない。金さえあればの50代…ってなところか。