日々の泡。

popholic diary

2022年11月5日~11日の話。

2022/11/5

7時起床。本日も休日出勤。車を飛ばして1時間半、現地到着でイベント仕事。ま、大したことはしてないが屋外なので寒い。16時半終了。土曜の夕方、大渋滞で2時間かけて帰宅。車中では角田龍平の「蛤御門のヘン」。北野誠さんとメッセンジャーあいはらさんという稀代の「ラジ談師」がゲスト。60代の誠さん、50代のあいはらさん、40代の角田さんによるラジオ論、そして某MBS「ありがとう~」来るべきX-DAYのその後についてなどなどめちゃくちゃに濃厚で面白かった!ラジオファン必聴!

www.kbs-kyoto.co.jp

2022/11/6

今日も7時起床で8時過ぎには家を出て映画館へ。もう見たい映画が渋滞中なれど秋口は休日出勤が多くて見切れないのが悩みの種。まずはTジョイにてイ・ギュマン監督「警官の血」を観る。ある警官の死。その不審な死の裏に浮かぶのは広域捜査隊のエース刑事パク・ガンユン。新人刑事チェ・ミンジェは彼を内偵調査するため広域捜査隊に送り込まれる。裏社会と繋がり危ない橋を渡りながらも犯人を挙げていくガンユン。ミンジェは怪しみつつもガンユンの強引なやり方に飲み込まれていく…。警察の闇、父から子へ受け継がれていく因縁の物語。原作は日本の警察小説。舞台を韓国に変え、ガッチガチのハードボイルドで描く。無駄をそぎ落としたソリッドな編集、チョ・ジヌンにチェ・ウシク、役者たちの重厚な演技、ド派手な映画ではないが、職人技が光りまくる骨太で完璧な映画だった。見応えあり!

急いで地下鉄で移動し京都シネマへ。ソ・ユミン監督「君だけが知らない」を観る。事故で記憶を失ってしまったスジン。夫・ジフンの献身的なサポートで日常生活を取り戻し始めるが、不思議な幻覚を見るように。やがて失ってしまった記憶の謎が明らかになるにつれ…ってな極上のサスペンスドラマ。散りばめられた伏線も回収のためだけのものではなくしっかりと物語と絡み合い、人間ドラマとしても極上。二転三転どころか四転五転していく展開にひたすら引き込まれた。すべての謎が解けた時、すっきりする以上に切なさが怒涛の如く押し寄せる。こちらも見応えあり!

全くテイストは違うけど2012年の映画「ハロー!?ゴースト」をふと思い出す。「ハロー!?ゴースト」はずっと60点のコメディなんだけどラスト10分で一気に5億点を稼ぎ出す忘れがたき号泣映画。あれは忘れがたき映画体験だったな。

遅い昼ご飯はなか卯の親子丼でキメ。映画2本と親子丼。これがあれば生きていけるぜ。

夜は「霜降り明星のゴールデン☆80'S」。ゲストは中村あゆみ。記憶の片隅に追いやっていたが2ndアルバム「Be True」は当時購入してよく聴いてた。高橋研プロデュースのポップロックアルバムで一時期お気に入りだった。しかし結局そのアルバム以降は聴くことはなかった。ま、当時は新しい音楽と出会っては別れ、自分にピタッと来る音楽を探す段階だった。でも久々に聴きたくなったなぁ。で、この番組面白い!70年生まれだから、多感な10代が80'sと丸々被る。そりゃ80'sの話はただただ楽しい。だがこの番組ではそれ以上に平成生まれの「せいや」が良いのだ。熱量と愛情、音楽だけじゃなく周辺カルチャーも実によく知っていて、本当に好きなんだなぁというのがわかる。80'sをリアルタイムで生きた者からしても、彼の本気の好きが微笑ましく嬉しくなる。以前、ゲストに斉藤由貴が登場した時のあの表情なんて本物だもの。その本気の好きに触れて、ゲストもノッて喋ってるのがわかる。

2022/11/7

仕事でロングドライブ。楽しい仕事だったけどさすがにちと疲れた。

2022/11/8

昨日の疲れか、はたまた月食のせいか、やたら眠い。9時過ぎには布団に入って熟睡。

2022/11/9

たっぷり寝たらすっきり。午前中一仕事して、午後は代休に。予約していた病院に行き、商店街の床屋で散髪。自転車飛ばしてユナイテッドシネマへ。

今泉力哉監督「窓辺にて」を観る。フリーライターの市川は、編集者である妻の紗衣が担当する人気作家・荒川と浮気していることに気付く。だが、妻の浮気よりも妻の浮気に対して何も感じない自分にショックを受ける。「好き」を探求する今泉監督の最新の研究論文。いやはやいつもながら面白い。市川は、女子高生作家の留亜やその彼氏や叔父、友人の有坂やその妻との会話を通して、共感されない自分の感情について思いを巡らす。「好き」じゃないから傷つかないのか、「好き」なのに傷つかないのか。その動かない感情の意味は何なのか。そして形がなくふわふわとした「好き」がふっと浮かんでくる。市川を演じる稲垣吾郎が素晴らしい。彼のちょっと浮世離れした存在感とどこかすっとぼけたユーモアが物語に深みとともに軽みを与えている。深くて軽い。その絶妙な塩梅がこの映画の愛らしさに繋がっている。

あと妻役の中村ゆりさん。いいなぁ。

2022/11/10

話題のドラマ「silent」。妻が見てるのを横目でって感じで観てたんだが夏帆の名演に思わず釘付けに。

2022/11/11

夜、テレビでやってたとある邦画を観る。正直、えっというレベルの映画だった。悪い意味で。うーん、冗長で結局全部セリフで説明しちゃうとことか、画一的で面白みのない演技とか。前半こそまだ良かったものの後半の失速ぶりが尋常じゃなく、ただただ薄っぺらく感じられた。同監督の映画には好きな作品もあったのだが…。あまり好きじゃない映画のことは書きたくないのだが、ちょっとどうかと思うぐらいのものだったので。もちろん好みもあるだろうけど、ヒットした映画だけにひどく残念な気持ちになってしまった。できればこんなバトンは渡さないでほしい。