日々の泡。

popholic diary

2023年1月7日~13日の話。

2022/1/7

8時半起床。トーストとハムエッグ、ヨーグルトの朝食。

録画していた宮藤官九郎脚本NHKドラマ「いちげき」を観る。時は幕末、権力に使い捨てられる百姓たちの物語。いつの時代も権力構造は同じだ。上は決して手を汚さず、下の者が罪までも背負わされる。そしてその変わらぬ構造に抗う者がいる。ドラマはスピーディーに展開し、笑わせ、泣かせ、抗うことの大切さを説く。活きのいいドラマで楽しめた。

radikoで「爆笑問題カーボーイ」「蛤御門のヘン」など聴きながら日記を仕上げる。

NHK+で「坂本龍一 playing the Piano in NHK」観る。生と死の深淵に立つ全身音楽家が静寂の中に奏でる音楽。ピアノを弾く指先に見入り、聴き入った。

で散歩がてら映画館。まずはフードコートで腹ごしらえ。スパイス王国のチキンカレー。200円近く値上がりしてる…。世知辛いねぇ。でハン・ジェリム監督「非常宣言」を観る。ハワイへ向かう飛行機に仕掛けられたバイオテロ。逃げ場のない空飛ぶ密室の中にばらまかれた殺人ウィルス。乗客たちはどうなってしまうのか!?ってな大パニック映画。これでもかという危機に次ぐ危機、ピンチピンチのつるべ打ち。さすがにこれは面白過ぎるやろ!事件に巻き込まれる娘とともにハワイに向かう訳アリの元パイロットをイ・ビョンホン、妻が友人たちとのハワイ旅行で飛行機に乗り合わせていることを知り地上で事件を追う刑事がソン・ガンホ、事態を収拾すべく指揮を執る大臣がチョン・ドヨン…韓国を代表する国際スターの豪華共演。早々に犯人は捕まるのだが、そこからがまぁ大変。飛行機内では感染が広がり、感染した乗客と未感染の乗客たちの中で分断が起きる。そう言ってる間にもパイロットまで感染。着陸しようにも感染者が大量に乗った飛行機をどの国も拒否。韓国内ですら着陸を許すなと国民たちが反対運動を起こす…荒唐無稽とも思えるストーリーなれど、まさに現代社会が持つ危うさを巧妙かつ絶妙にブレンドすることでリアリティが増し、鬼気迫る映像とその重厚感で有無を言わせず押し切る。映画観たなー感が凄い!しかしここまでのパニック。もし機内に松山千春が乗り合わせ、一曲歌ったとしても乗客たちが落ち着きを取り戻すことはないだろう。

映画の前に流れたいくつかの日本映画の予告編。その画面の安っぽさと薄っぺらさに泣けてきた。もちろん優れた邦画もたくさんある。昨年などは邦画大豊作であった。しかしその反面、シネコン仕様のテレビドラマ映画のなんとも貧相なことよ。

2022/1/8

8時起床。朝から妻と買い物。ほぼ毎週妻と買い物に行くので、値上げラッシュだということがよくわかる。いやはや世知辛いねぇ。

野菜たっぷりちゃんぽんの昼食。「マルコポロリ」はウエストランドがゲスト。東野さんの大好物としてウエストランドをいじり倒してきたマルコポロリらしい迎え方で笑った。

NETFLIXでドラマ「ナルコの神」最終話まで。南米の小国スリナムで、国家情報院による極秘作戦に協力する羽目になった民間人実業家。大統領をも動かす麻薬王の組織に潜入し…てな実話を基にしたドラマ。麻薬王をファン・ジョンミンが、そして潜入する実業家をハ・ジョンウがってもう面白いに決まってる。狡猾でとにかく悪いファン・ジョンミン兄貴が最高なんだが、敵対する中国人組織から寝返った麻薬王の側近役を演じるチョ・ウジンが後半一気にかっさらう!超儲け役。しかし金かかってんなーというしょぼさが全くない壮大なロケーション、映像がリッチで物語はハラハラドキドキの連続。こりゃ強い!

大河「どうなる秀吉」じゃなくて「どうする家康」観る。安っぽすぎるCG使いにがっくり。なんとも勿体ない。有村架純ちゃんに免じて許すけども…

バカリズム脚本、安藤サクラ主演のドラマ「ブラッシュアップライフ」観る。前半、友達同士のだらだらとした何にも起こらない会話がしっかりネタふりになっていて楽しい。こんな風に今の記憶を持って生き直したらどうなるだろうとしばし妄想。うむ、もう一回生きるのはいやかもしれない。やり直したとしてもうまくやり切れるとはとても思えない。

2022/1/9

祝日。8時起床。朝からNETFLIXで「ギレルモ・デル・トロピノッキオ」観る。ギレルモ・デル・トロ監督によるストップモーションアニメ。細部に至るまで緻密に丁寧に作り上げられた職人仕事。ゼペットじいさんがピノッキオに愛情を込めたように、ギレルモ・デル・トロ監督が映画に愛情を込め、命を吹き込む。

妻は出かけたので一人パスとの昼食。YouTube関根勤×ナイツ塙、千原ジュニア×今田耕司千原ジュニア×東野幸治…と濃い目の対談を次から次に。

録画していた「霜降り80's」。せいや念願のアグネス・チャンゲスト回。せいやの熱すぎるアグネス愛がさく裂して面白い。しかしアグネス・チャン、ホントに変わらんね。驚いた。

夜、東映公式YouTubeチャンネルで期間限定公開されたの鈴木則文監督「トラック野郎 爆走一番星」を観る。菅原文太が大真面目にこれでもかと繰り出さす下品かつバカバカしいギャグの数々をマドンナ・あべ静江の驚くべき美しさが彩る昭和の娯楽作。文学を愛するマドンナの太宰が好きという言葉を聞いた桃次郎の「太宰ですか!あれはとってもおいしいですね」「今度、おいしい太宰の詰め合わせを買ってきます」という名台詞!笑福亭鶴光演じるエロ本屋で太宰全集を買い求め、ビニ本を進められ大暴れする桃次郎。太宰全集を手に食堂にやってきて、机に並んだエロ本を「下品だ!」といって払いのける桃次郎…ってな風に積み重ねていくことで笑いが増幅。ジョナサンの勘違いから巻き起こるお見合い騒動や気障なトラッカー・田中邦衛とのトラック対決、出稼ぎに出た父の帰りを待つ幼い姉弟の為に爆走など笑いと涙、友情に人情とてんこ盛り。糞尿まみれになる若き日のラビット関根など、まーヒドイ下ネタギャグも目いっぱいでお腹いっぱい。

2022/1/10

ちょいと緊急事態発生で仕事諸々大変に。持ち前の器用貧乏さで仕事がどんどん増えていくという…

2022/1/11

プチ鹿島著「ヤラセと情熱 水曜スペシャル川口浩探検隊』の真実」読了。川口浩探検隊とは一体何だったのか、著者は川口浩探検隊がジャングルの奥地に足を踏み入れたように、テレビの裏側、その危険なジャングルに挑む。探検隊OBたち(当時の作家やAD)への丁寧な聞き取り、そこには画面に映る物以上の危険があった!真実か虚構か、ヤラセか演出か、その境界線を覆う魅惑的なグレーゾーンに迫っていく。不思議なことに川口浩探検隊を探る旅は様々な事件に吸い寄せられていく。世間をにぎわし「ヤラセ」という言葉を広く知らしめた「アフタヌーンショー、ヤラセ事件」、マスコミを中心に広がっていった「三浦和義ロス疑惑」、汚れた神の手「旧石器発掘捏造事件」…点が線になり面となり、そこにテレビの真実「のようなもの」が浮かび上がってくる。懐かしむ者、口を閉ざす者、様々な証言が出てくるがそこにあるのはテレビの青春ともいうべき熱狂の渦だ。いかに視聴者を驚かせ、楽しませるか。テレビマンたちが命の危険を顧みず、そこのみにすべてを捧げた情熱の日々。-ヤラセと情熱-それは、今はもうテレビから失われてしまった幻なのだろうか。いやーなんて面白い一冊。プチ鹿島さんと同じ1970年生まれ。水曜スペシャル川口浩探検隊」、そりゃもうテレビの前にかじりついて見てた。ページを読み進めながら双頭の巨大怪蛇ゴーグや謎の原始猿人バーゴンの記憶がよみがえってきた。とにかくおすすめの一冊!

 

2022/1/12

朝ドラ「舞い上がれ!」。工場のリストラ話という朝ドラらしからぬシビアな展開ながらも、このシビアさを逃げずに書いてるのが良い。

2022/1/13

radiko東野幸治の「ホンモノラジオ」。ゲスト松村邦洋。「まっちゃん、聞いて~や~まさか、まさかやで~」と小枝師匠のモノマネで語られるナイトスクープ漫談に爆笑。


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夜、ドラマ「100万回言えばよかった」観る。恋愛ドラマはよくわかんねーしなーとスルーしてたんだけど「透明なゆりかご」「おかえりモネ」の安達奈緒子脚本と知り観てみる。予備知識なしで観たので驚きがあって楽しめた。しばしチェックだな。