日々の泡。

popholic diary

2021年9月18日~24日の話。

2021/9/18

朝から保険屋さんと契約諸々。倹約家の妻に言われるままにいろいろ見直し。そのまま商店街の散髪屋ですっきりと。

午後は映画館へ。MOVIX京都で堀江貴大監督「先生、私の隣に座っていただけませんか?」を観る。ノーマークだったのだが、Twitterなどで信頼できる方々が絶賛していたので。漫画家の佐和子は夫の不倫を知り、それを題材に漫画を描き始め…。黒木華柄本佑による、まるで舞台劇のような濃密な映画。漫画と現実が交差し、観客を想わぬところに連れていく。面白かった!黒木&柄本のスリリングかつ絶妙で繊細な演技は言わずもがなだが、夫の不倫相手であり担当編集者を演じる奈緒が良かった。不倫の当事者でありながら、客観的に状況を楽しんでいるという一番ヘンな奴なんだけど、その真ん丸な眼に惹きこまれる。

そして16時10分映画終了で、すぐエスカレーターで階を上がって、16時10分開始のアミール・“クエストラブ”・トンプソン監督「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放送されなかったとき)」を観る。音楽好きの方々の評判もすこぶるよく、「町山智浩アメリカを知るTV」で紹介してて、これは観とかないとと思ってたのだがなかなか時間が合わなくてやっと。1969年に行われた「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」。50年の時を経て発掘されたフィルムに映るのは"若手"のスティーヴィー・ワンダーに、才気走ったスライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、ピースフルなフィフス・ディメンションに圧巻のニーナ・シモンなどなど素晴らしい演奏、映像。それに加え演出・編集にリズムがあって映画自体が音楽そのもののよう。素晴らしかった!

映画の行き帰りにradikoタイムフリーで聴いてたのは杉作さんの「ファニーナイト」。「男と女のラブゲーム」フルで7バージョン聴かせるというとてつもない企画で、頭の中でフィフス・ディメンションが「男の女のラブゲーム」を歌っている。しかし杉作さん、相変わらず最高。ちょっと気持ちが落ち込んだり、ふさぎ込んだりしてる時には杉作さんのラジオを聴けばいい。

帰宅して「博士ちゃん」観る。東京大学総合研究博物館遠藤秀紀教授の話に深く感銘を受ける。「知」の蓄積の大切さ。

2021/9/19

日曜。いつものように妻と買い物。部屋の照明がつかなくなってしまったので、LEDのに買い替え。もう26年も経ってるからな。Joshinのポイントが貯まってたのでちょうどよかった。

昼は冷凍のパスタ。最近、時々買うのだが、安くて美味しくて便利なもんだなー。

今日は珍しく娘も休みなので、家族でホットプレートを囲んで焼き肉の晩御飯。安いお肉ながら、こうして家族で食べられるのは嬉しい。久々にほろよいチューハイを。

2021/9/20

朝から妻とホームセンターへ。庭に穴が開いているのを発見。マンションの構造上どうなってんのかよくわからないのだが、盛られている土が雨で徐々に流れていったんだろう。とりあえず置いていた物置をどかし、応急処置的に買ってきた砂利を入れてみるが全く埋まらず。25年も住んでるといろいろ問題出てくるな。管理会社へも電話して、さてどうするか。

昼はやきそば。コウケンテツさんのレシピを参考に、最近はまず「そば」だけをしっかり焼く。でいったん皿に出して、改めて豚肉やらキャベツやらを炒めて炒まったところで先ほどの「焼きそば」を投入しソースで味付け。以前の作り方より美味しくなっている。ような気がする。

午後は家族そろってダラダラ。録画した「やすとものいたって真剣です」「ロンハー」などを消化。夕方、妻の実家へ。近くのスーパーで値引きされた寿司を買って義母もいっしょに夕飯。最近つくづく「家族で一緒にご飯を食べる」って幸せなことだなと思う。

2021/9/21

最近には珍しく、朝から会議や商談でバタバタ。営業として関わっていた番組が終了。番組の最終回って何回味わっても寂しいもんだ。いつか、また復活を。なんて言葉がいかに空しいかもよくわかっている。

2021/9/22

テレワーク。話題になっていたGEOの格安骨伝導イヤホンをどんなものかと購入したので、テレワークのお供に。耳がふさがれないので電話や宅配便が来ても安心。耳が痛くならないので楽。思ったより音も悪くないんだな。ま、radiko聞く分には何の問題もない。町山さんの「アメリカ流れ者」(たまむすび)、爆笑問題の日曜サンデー鈴木おさむゲスト回、「東京ポッド許可局」、杉作さんの「ファニーナイト」などを。

実家から引き揚げてきた大量のカセットテープ。ふと思い出して久々に聴いてみる。古くは70年代後半、小学3年生ぐらいの頃ラジオのリクエスト番組なんかから当時の歌謡曲やアイドルポップを一生懸命録音したものからある。革命的だったのは我が家に初めて本格的なステレオが来た84年。2歳上の兄貴が高校入学祝いに買ってもらったステレオコンポ。僕は中二でそこからはレコードを買い集めることになる。買ってきたレコードはまず兄貴のステレオを借りてカセットテープに落として、自分のラジカセで聴くというパターン。小6のお正月にお年玉で買ったパイオニアイコライザー付きのラジカセはお気に入りだった。駅前にあったレンタルレコードの黎紅堂にもたびたび通った。中学生のお小遣いでは月1枚レコードを買うのも難しかったから。使うカセットテープにもその時々で自分内の流行があってね。マクセルのクロームテープXLⅡ-Sは特にお気に入り用とか、白いボディがかっこよくって一時期猛烈にはまったSONYのHF-PRO、TDKならAR-Xとかね。カセットテープそのものも好きだったなぁ。駅前にあった電気屋タニヤマムセンで意味なくカセットテープ眺めたりしてね。メタルテープは憧れだったな。駅前のレコードショップ・タキでレコードを買い、自転車をぶっ飛ばして帰宅。カッターを使って丁寧にセルファンを切ってレコードを取り出す。盤面に触らぬようにターンテーブルにセット。レコードと一緒に買ってきたカセットテープをデッキに。録音待機状態にして軽くレコードを聴き録音レベルを調整。調整が完了したら、録音開始。レコード針が盤に落ちる「ボツッ」という音を聴いてすかさず録音ボタンを押す。あとはゆっくり歌詞カードを眺めながらかみしめるように音楽を聴いた。今思い出しても本当に最高に幸せな時間だった。新しいレコード、新しい音楽、扉が開き、新しい世界が目の前に広がる。そんな瞬間。今ではもうそんな風に音楽を聴くことはなかなかできないけれど、それでも今もまだ音楽を聴いてるのは、あの瞬間を覚えているからだ。f:id:popholic:20210924213542j:plain

おっと、いかんいかん。すぐノスタルジーに浸ってしまう。

2021/9/23

祝日。仕事の娘を送り出し、妻とのんびり。午前中は猫好きの妻のリクエストでびわ湖大津館へ。びわ湖大津館は昭和9年に建てられ、皇族やヘレン・ケラージョン・ウェインなど多数の著名人が宿泊した旧琵琶湖ホテルを改修・保存したところで、今はレストランや市民ギャラリーなどがある。でここで琵琶湖岸に住む猫たちを撮った写真展をやってるということで。猫と暮らし始めて15、6年になろうか。今では猫がいない生活など考えられない。それにしてもいい天気。f:id:popholic:20210923112328j:plain

午後は家で映画でも。なんとなく軽くてすっきりする映画が観たくて、以前映画館で観ているが、韓国のパニックエンタメ「EXIT」を。主演はチョ・ジョンソクと少女時代のユナ。泣き、叫び、走りながらも軽やかでさわやかなユナがいい。

2021/9/24

金曜。今週は結局ほとんど会社に行ってない。どうも最近は仕事が二の次、三の次に。それでいいのかという気持ちとそれでいいのだという気持ち。この気持ちすらも流れるままに。

今週聴いた音楽は