日々の泡。

popholic diary

2021年10月10日~15日の話。

2021/10/9

6時起床。6時半からバイキングの朝食とって、7時ロビー集合にてイベント仕事へ。そこから12時間ひたすら働き、終了。久々のイベント仕事、目の回る忙しさで50男には堪える。でも、まぁ嫌な仕事ではない。後片付けしてヘトヘトのところで長浜から大津まで高速を激走。後輩たちに気を使いついつい運転をかって出てしまった。9時前に帰宅。ご飯食べて、風呂入って、杉作さんの「ファニーナイト」聴いて、やっとほっと一息。

ブログ書いて、就寝。

2021/10/10

夜中に目が覚めることが増えた。毎晩、1、2回は必ず目が覚める。平日はまたすぐ寝るのだが、休日の朝方5時ごろにふと目が覚めると、なんとなく枕物のスマホに手を伸ばし音楽を聴く。そしてそのままウトウト。ってのが結構好きなんだよな。

で午前中は妻と買い物。昼はパスタ。アマプラで映画を一本。ソン・ジェゴン監督「シークレット・ジョブ」を観る。朴訥として誠実、ちょっと頼りない役がはまるアン・ジェホン主演。うーん、もっともっと面白くなりそうな話なのに、イマイチはじけず。

NHK仮面ライダーからのキャンディーズ。初めて好きになったアイドルはキャンディーズのミキちゃんだった。幼稚園の頃。クリっとした大きな瞳はまるで漫画から抜け出てきたようだった。今観たら完全にランちゃんだけどなー。なんて。日曜の夕方に昭和にワープだ。

2021/10/11

ミュージシャンの種ともこさんが癌だったことを知る。手術は無事に終わり療養中だとのこと。彼女がデビューしたのは僕が中三の頃だったか。同じ町の出身ということを知り、興味を持って聴き始めた。作詞作曲はもちろん、打ち込みなんかもこなしていて、当時の女性シンガーソングライターの中でも特異な存在だった。そのストーリーテラー的な視点とポップな楽曲にすっかりはまってファンになった。高校、大学とずっと聴き続けていて、サラリーマンになってからも出張時には彼女のアルバムを録音したカセットテープを持って行った。「うれしいひとこと」「音楽」「KISS OF LIFE」「Mighty Love」「HARVEST」etc。好きなアルバムがいっぱいある。出張先での慣れない営業仕事、レンタカーのカーステレオで何度も何度も繰り返し聴いた彼女の音楽にどれだけ救われたことか。そしてその楽曲陣の素晴らしさ。彼女の天才ぶりはもっともっと評価されていい。ユーミン宇多田ヒカルの間には種ともこがいるだろう!と思ってたもんだ。

www.tomokotane.com

5年前、30周年の時のインタビューをすべて読んで、聴けていなかった最近のアルバムも聞き、改めて素晴らしいソングライターでありアーティストだと再認識。

2021/10/13

家の近所にある唯一の本屋。以前は紀伊国屋だったので安心感があったのだが、現在は某T書店。決して小さいわけではないのだが、なんというか品ぞろえに愛がない。っつーかもう目当ての本は一冊も見つからない。基準が「売れる」なんだろうけど、自己啓発本ネトウヨ本がどーんと並んでるのを観ると、なんだか自分の好きな場所が汚された気分になる。子供のころから本屋が好きだった。小学生の頃から最低でも週に一回は寄っていた。ずらっと並んだ文庫本の棚を端から端まで見て回ったり、気になる雑誌をパラパラ眺めたり。本屋は知の匂いがしたし、そのどれもが未知の世界への扉だった。時間があれば本屋に行っていた。幸せな時間だった。数年前に街のCDショップは全滅した。本屋もバタバタとなくなって唯一の本屋からは知の匂いが消え、金の臭いにおいが立ち込める。頼むから嫌いにさせないでという感じ。

2021/10/14

久々に営業途中に外食ランチ。たまには奮発!ブロンコ・ビリーで炭焼き超粗挽きビーフハンバーグランチ。ライス、スープにサラダバーついて1210円!くーっ、ランチで1000円の壁を越えるのにどれだけ勇気がいるか。俺はついに越えたっ!大人になった気分だぜ。ってもう50なのに…。

2021/10/15

代休とったので今日は休み。ということで当然のごとく映画。まずはアップリンク京都へ。

イ・ジョンホ監督「ビースト」を観る。かっては相棒同士だった刑事のハンスとミンテ。反目し合う二人は猟奇殺人事件を追う中で互いに出し抜き合い、事件は思わぬ展開に。もはや正義などそっちのけで野心と保身の果て心の闇に住む怪物に飲み込まれていく二人。最後までどこに行きつくのか展開が全く読めない。久々に濃厚かつ血なまぐさい韓国ノワールを観た!という感じ。イ・ソンミンとユ・ジェミョン、韓国映画界きっての激渋親父俳優二人が、おぼん・こぼん状態で火花を散らす!あと「白頭山大噴火」ではクールな大臣を演じていたチョン・ヘジンがジャンキーの情報屋を怪演!見応えあり!

出町柳まで移動。お気に入りのパン屋、ボナ・ぺティでパンを買って鴨川の河川敷で昼食。久々の出町柳。天気も良くて気持ちいい。映画の合間に、青空の下、焼き立てパンを食べる。自分にとっては何事にも代えがたい贅沢な時間。

で出町座で見損ねていた横浜聡子監督「いとみち」を観る。舞台は青森、内気で話下手な女子高生いと。そんな彼女がメイド喫茶でバイトをはじめ、そこに集う人たちとの交流の中で成長していくという物語。もはや聞き取り不能な本格的な津軽弁が不思議と心地よい。彼女はうまく自分を言葉で表現するのが苦手だけど、津軽三味線で気持ちを表現する。懸命に生きる決して強くない市井の人々。自分以外の、他者の気持ち、他者の人生に触れ、いとは少し大人になる。メイド姿で披露する津軽三味線に彼女のちょっとしたでも確かな成長が感じられる。実に爽やかで気持ちの良い映画だった。

でさらにもう一本。チョ・ギョンフン監督「整形水」を観る。小さい頃から容姿にコンプレックスを持つイェジの元に、自由に容姿を変えることができるという奇跡の水「整形水」が届けられる…ってな藤子不二雄Aあるいは楳図かずおかという韓国産のサイコホラーアニメ。行き過ぎたルッキズムという社会問題を根底に、予想の斜め上を行くエクストリームな展開。強烈だった。

で行き帰り、移動中にradikoで聴いてたのは角田さんの「蛤御門のヘン」。ゲストは久々の柳田光司さんで演芸ロマン回。おぼん・こぼんの喧嘩の原因となった「横山やすし」との関係について、そして「島田紳助漫才の教科書」序章として初代B&Bだった男の話。これは以前メルマ旬報に書かれてたのを読んで、僕も衝撃を受けた。ちょっとしたタイミングで大きく変わっていく、まるで映画のような人生。面白い!そして柳田さんの選曲はカーネーション「夜の煙突」。嬉しい。

http://角田龍平の蛤御門のヘン | KBS京都ラジオ | 2021/10/13/水 19:30-21:00 https://radiko.jp/share/?sid=KBS&t=20211013193000

てこの番組の直後に収録されたメルマ旬報、柳田光司×角田龍平「戯れ言WEST(仮題)」を。インプットとアウトプット、ラジオの話。興味深く聞く。面白いラジオ、作りたいなー。

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今週聴いてた音楽は