日々の泡。

popholic diary

2019年11月のTweet

2019/11/1

珍しく家族3人でお出かけ。ダイアンのソロライブ観てきた。たっぷりとおもろい漫才を堪能。

2019/11/2

本日は大阪に出て、映画2本はしごして、ローマ軒でミートスパ決めて、夜はライブで移動中はずっとradiko。というインプット日。

カーネーション@梅田TRAD。しっとりと始まったオープンニングからカーネーションの"幅"を感じさせる素晴らしいライブ。伊藤隆博さんのジェントルかつ凶暴なキーボードプレイを堪能。そして今回は張替智広さんのドラムがちょっと凄かった。ピカピカのエンジンがバンドを、曲を、遠くに連れていく感じ。カーネーション「いつかここで会いましょう」をここんとこずっと聴いていて、今日のライブでもずしんと心に響いた。日々酷いニュースが溢れ、空がだんだんと暗くなっていくように社会が闇に落ちていく。そんな中でこの曲は祈りであり、願いである。世界中のジョーカーに捧げたい。

ホン・スンワン監督「8番目の男」を観た。2008年、韓国に初めて導入された国民参与裁判。8人の陪審員が担当するのは母親を殺した男の裁判。被告人が殺人を否認したことから裁判は大きく動き出す。実際の事件を基に見事なリーガルサスペンスに。これは思わぬ拾い物。素晴らしかった!性別も年齢も職業も異なる8人の陪審員たち。それぞれの思惑がありながらも裁判の過程で自分以外の誰かの人生に思いを馳せ、向き合っていく。思わず涙が頬を伝った。不器用ながらその不器用さゆえ事件に疑問を呈する8番陪審員を演じるパク・ヒョンシク、陪審員達の真摯な姿に「疑わしきは罰せず」の姿勢で応える裁判長役の名女優ムン・ソリと本当に韓国映画界にはいい役者が揃っているなぁ。本当、いい映画でした。

2019/11/3

今日の「いだてん」も最高でしたな。真摯にオリンピックに取り組む先人たちの物語を描けば、自ずと現在のオリンピックのどこがダメでクソなのかが浮かび上がってくるという…。前野健太増子直純のキャスティングも楽しい。徳井も凄くいい。でも今回はやっぱり信頼と実績の松坂桃李だなー

細野さんのドキュメンタリー映画「NO SMOKING」を観た。細野さんが辿った音楽の軌跡。台湾でアメリカでイギリスで、「細野さんの音楽」が楽しまれている。細野さんのリズム感覚が生みだす多幸感に包まれた。

2019/11/9

映画「プライベート・ウォー」。肉体的にも精神的にも傷つきながら、戦場に戻ってしまう。伝えなければという使命だけじゃない、突き上げられてくる何か。キャスリン・ビグロー監督の「ハートロッカー」をふと思いだした

チェ・グクヒ監督「国家が破産する日」を観た。1997年韓国を襲った通貨危機。破産が目前に迫った国の中枢で何が起こっていたかを描く。経済にはとんと弱いので難しいかなと思ったが、これがとんでもなくおもしろかった!近現代史、それも黒歴史をここまで突っ込んで描き面白エンタメにしてしまうとは!いち早く通貨危機を予測し回避しようと試みる韓国銀行のハンと国家破産に乗じて構造改革を目論む財政局次官。両者の対立を軸に、危機に投資する金融コンサルタント、危機に翻弄される町工場の経営者と3つの物語が描かれることで国家最大の危機がより鮮烈に浮かび上がる。ただの過去ではなく今、現在まで続く問題であり、今なお癒えない傷であることがしっかりと語られる。分断は加速し、富める者はさらに富み、持たざる者は貧困から脱することができない。庶民を裏切り見棄てる政府。隣の国だけのことじゃない。唸った。「バーニング」では見捨てられる側を演じたユ・アインが危機に投資することで富を掴むコンサルを演じる。まさに「バーニング」と表裏一体の物語。それにしても韓国の俳優陣はホントみんな巧すぎる。憎々しい財務局次官を演じる今最もノッている名脇役チョ・ウジンや主人公キム・ヘスを支えるチョ・ハンチョルなどみな素晴らしい

2019/11/10

忘れないように書いておこう。ドラマ「少年寅次郎」。生みの母を演じた山田真歩さんが実に素晴らしかった!

2019/11/16

白石和彌監督「ひとよ」を観た。暴力に曝される子供たちを守るために夫を殺した母が15年ぶりに子供たちの前に。壊れてしまった家族は果たして再び繋がれるのか。ってな話。確かに重いし、殺伐とした空気が漂うけれど、どこかユーモアもあって不思議な温もりがある。沁み渡ってくるいい映画だった。3人の子供たちは父の暴力から逃れられたはずが、事件によってさらなる地獄を見る。救ってくれたはずの母に対する複雑な思いが、母の帰還によって露わになりやがて解きほぐされていく。3人3様の葛藤とそこを乗り越えていく様が端的に描かれていて、いい映画を見たという充足感があった。俳優陣がとにかく皆素晴らしかった。田中裕子はもちろん、怒りや悲しみや苛立ち、複雑な想いをそれぞれの形で体現する佐藤健鈴木亮平松岡茉優。そして佐々木蔵之介が実に良かった。監督、俳優陣の素晴らしい仕事ぶりが相乗効果を生み、作品の中で見事に結実している。

森達也監督「i 新聞記者ドキュメント」を観た。官邸記者会見で鋭い質問を投げかける東京新聞社会部の記者・望月衣塑子を追ったドキュメンタリー。単純に政権を批判する作品ではない。もちろん映しだされる政権の有様は異常だが、それを取り巻くこの国のジャーナリズムもまた異常だ。一人目立ってしまう望月記者だが、聞くべきことを聞く。という極めて基本的なジャーナリストの仕事をやっているだけ。それが浮いてしまうのはいかにその基本を誰もやっていないかだ。右も左も無い。政権がどう変わろうとジャーナリストの仕事は変わらないのだ。映画は望月記者の姿を通して「新聞記者」の仕事とは何かを問う。そしてそれと同時に、イデオロギーとは関係なく、個人として何をおかしいと思うのか。「i」私は何をおかしいと考え、どう行動するのかを問われる。

1995年は結婚した年だな。子供も来年には大学を出る。なんとかそれなりに頑張ってきたもんだ。

2019/11/21

KIRINJIの新作「cherish」聴いた!アーバンにして野蛮、バンバンと飛び出すキラーフレーズ、最新作が最高作を更新する名盤。万歳と叫びたくなる傑作ではないか。

2019/11/23

「大阪韓国映画祭」でイ・チャングン監督「ロマン」を観る。仕事一筋の頑固親父・ナンボン。妻が認知症になり、その症状が重くなる中、自身もまた認知症の症状が現れ…という話。家族の為に懸命に生きてきた時代遅れの男が辿りついた先には老い、そして家族の問題が。ビターな人生譚。主人公を演じるのは名優イ・スンジェ。家族への愛情を深く持ちながらあまりに不器用でそれを伝えられず、頑固で自分勝手な振る舞いしかできない男を見事に演じる。でそんなイ・スンジェさん、今回の大阪韓国映画祭ゲストとして明日来阪!トークイベント回抽選外れて残念

大阪韓国映画祭、2本目はイ・サンフン監督「怪しい隣人」。謎の事件が発生する中、現れた正体不明のホームレス。仲間外れの少女、実直な警備員、リストラされた会社員など一癖二癖ある街の人々と彼の触れ合いを描くハートフルコメディ。これ、めちゃくちゃ面白かった!モデル出身のイケメン俳優オ・ジホが、天丼からシモネタまでベタベタなギャグを連発。予定調和にも程がある展開も微笑ましく、気持ちの良いハートウォーミングさに溢れる。場内は爆笑、最後には観客から拍手が起こるまでに。石立鉄男主演の月曜ドラマランドみたいな快作。

2019/11/24

KARAのハラ死去。…悲しすぎるなぁ。これ以上の連鎖が起こらないことを祈る。

日本でのK-POP(特にガールズグループ)人気を牽引し、お茶の間レベルにまで浸透させたのは間違いなくKARAだった。その中でもハラは最大の功労者と言っていい。溌剌としたその立ち振る舞いは本当に輝いていたし魅力的だった。どれだけ多くの人が彼女の存在に救われただろう。悲しすぎるじゃないか

2019/11/27

イ・サングン監督「EXIT」を観た。突如街を襲う有毒ガス。ビルに取り残された無職の青年ヨンナムと山岳部の後輩ウィジュ。果たして二人はEXITできるのか!ってな面白パニックエンタメムービー。一難去ってまた一難、DIY精神で高層ビルからの脱出劇を試みる二人。ずーっとクライマックスな痛快作!主演は今や韓国映画界に欠かせないスター俳優、チョ・ジョンソク。そして我らが少女時代のユナ!ミュージカル出身のチョ・ジョンソクはさすがの動き。もちろんユナも負けて無い。どう考えても無理目なアクションも二人の身体性でカバー。そしてなんといってもユナの困り顔が最高!