日々の泡。

popholic diary

2016年12月のTweet

2016/12/4

M-1に合わせてと言う訳でもないが井筒和幸監督「ガキ帝国」をDVDで。若き日の紳助・竜介に想いを馳せつつ。活き活きと愛すべき不良を演じる松本竜介がとてもいい。しかし竜助さんと主役の一人・趙方豪さんはすでにこの世にいない。紳助さん、そしてヤクザ役の上岡さんは引退。なんか切ない。

2016/12/10

上原ひろみフェスティバルホールから帰宅。とんでもなく素晴らしい、いや凄まじいものを観た。とにかくその圧倒的な演奏に度肝抜かれた!終わった瞬間思わずスタンディングオベーション。まさに心技体完璧に揃った演奏、こんなにまで研ぎ澄まされて、ここまで純粋な音楽に到達できるのかと驚愕。

2016/12/12

週末に観た映画はノ・ドク監督「造られた殺人」。TV局の事件記者ムヒョクは連続殺人に関するスクープをモノにする。しかしそれが勘違いからの大誤報だと知り、嘘に嘘を重ねていくことに…ってな話。過剰な報道合戦の果て、自分の嘘に翻弄される主人公。喜劇的な悲劇であり悲劇的な喜劇である。ホントとウソのチキンレースが辿りつく皮肉な結末。報道が造るウソとホント。映画のウソだが、まるで今の世界のホントを観てるよう。もう日本リメイクしたらどうか。成宮くん主演で。

映画「造られた殺人」。主演は「建築学概論」で名を挙げたチョ・ジョンソク。今やすっかり主演俳優の顔。ミュージカル出身だけあって身のこなし、動きが実に良い。

2016/12/14

先週末に観た映画。フランキー・チェン監督「私の少女時代」。冴えない女子と不良男子。いつしか惹かれあいつつも言いだせないままに…ってなもう、こっぱずかしいぐらいの青春胸キュンど真ん中映画。ほんとにもー台湾青春映画最高っすね。ここまでやりますかというぐらいやりすぎではあるんだけど、ヒロインを演じるビビアン・ソンががっつり映画を引っ張っていく。ボサボサ髪にメガネの冴えない女子から、恋をしての超絶美少女への変身ぶりに悶絶。友達以上恋人未満の甘酸っぱさが五臓六腑に沁み渡った。

2016/12/17

今日は会社帰りに大阪まで出てReiのライブ観てきた。自分の年の半分以下の彼女にあえて言うけど、めっちゃかっこ良かった!才気走ったギタープレイ末恐ろしい。世界を股にかけて活躍すべき逸材!もっともっと注目されるべき。

本日は朝から映画館へ。クォン・オグァン監督「フィッシュマンの涙」観る。臨床実験の副作用で上半身魚、下半身人間という「魚人間」になってしまった青年パク・グを取り巻く物語。なにしろこのビジュアル。コメディとしか思えないが、これが実に社会派な風刺劇。魚人間が切ないんだ。韓国社会に渦巻く様々な問題が魚人間と彼を取り巻く人々の上に浮かぶ。無表情の魚人間が、映画が進むにつれ様々な表情をしているように見えてくる不思議。一切素顔を見せずに魚人間を演じきったイ・グァンスに拍手。

そしてもう一本はニティワット・タラトーン監督「すれ違いのダイアリーズ」。湖に浮かぶ水上学校の教師になった青年ソーン。ある時、前任の女教師エーンが残した日記を見つけ、いつしか出会ったことのないエーンに恋をして…ってな話。これが実に爽やかでささやかな物語で良かった!水上学校での子供たちとの暮らし。日記に記された「文」を通じてお互いがお互いを知り惹かれあう。「文」を通じてってのがロマンティックで温かみがあっていいんだなぁ。監督はあだち充漫画に影響を受けているとか。なるほど、さりげない表現が心地いいんだな。

チューボーですよ」ゲストは井上順。マチャアキ&順で大人の洒落たコメディ映画作ってくれないかな

2016/12/30

昼の生放送を終え、今年も仕事納め。よく考えたらただの土日休みだったりするのだが。それにしても良く働いた。が我が家は妻も娘も僕より働いている。妻も朝から普通に仕事に行ってるし、娘に至っては今日はバイトのハシゴ。明日も明後日も明々後日もバイトなんだと。苦労かけてるなぁ

2016/12/31

多分今年最後の劇場観賞映画はギャレス・エドワーズ監督「ローグ・ワン STAR WARS STORY」。説明パートの前半を終えたら、後はもうがっつり戦争映画でただただ上がっていく。ドニー・イェンチアン・ウェンが最高。まるでモンゴルマンバッファローマンの2000万パワーズやん!

DVDでプ・ジヨン監督「明日へ」観賞。ある日突然解雇を告げられた大型スーパーのパートタイマーたち。巨大企業に立ち向かう彼女たちの姿を描く。実際の事件が基になっているのだが、権力の暴走を決して見過ごさないぞという韓国映画人たちの気概を強く感じる。そこが日本映画に無いところだ。