日々の泡。

popholic diary

2019年8月のTweet

2019/8/4

差別主義者の独裁政権、恥知らずで間抜けな憲兵達が、表現を、言葉を、踏みにじり奪っていく。本当に嫌な国になってしまった。

イム・ジンスン監督「守護教師」を観た。もしも、マ・ドンソクが女子校の教師だったら?という3年C組ドンソク先生な物語。キム・セロンちゃんとともに消えた女子高生の謎を、その腕っぷしだけで解決していく。もはや今の日韓問題を解決できるのはマ・ドンソク兄貴しかいないんじゃないかとさえ思う。

2019/8/11

昨日は出町座で映画3本観た後、京都駅近くに新しくできたTHEATRE E9 KYOTOへ。MONO特別企画「涙目コント」を観る。ブラックなネタさえどこかほっこり優しい気持ちになるMONO流コント。会話のリズムがとても心地よく気持ちよく笑えた。新メンバーの個性も上手く出ていて、次の作品が既に待ち遠しい。

パヴェウ・パヴリコフスキ監督「COLD WAR あの歌、2つの心」を観た。ピアニストのヴィクトルと歌手のズーラ。ポーランドやパリを舞台に様々な事情で引き裂かれ、すれ違いながら求めあう二人。モノクロの映像に無駄のないストーリー展開。静かだがこれ以上ない程に情熱的。民族音楽とジャズが雄弁に語る

イム・スルレ監督「リトルフォレスト 春夏秋冬」を観た。都会から故郷へ帰ってきたヘウォン。自分で育てた作物を料理し食べる。季節を感じながら人としての根源的な行為を通して自分自身と向き合っていく。ただそれだけなのに完全に心を持って行かれた。丁寧に力強く描かれる「生きる」ということ。原作は五十嵐大介のコミック。日本では橋本愛主演で映画化されたものの韓国版。主演は「お嬢さん」などのキム・テリ。自然と対峙し「生きる」という行為は、国や政治が生まれるよりも前にあったこと。「生きる」ことを描く作品に国境を越えて共鳴し合えるのは当然。

2019/8/15

塩田明彦監督「さよならくちびる」を観た。ハルとレオは解散を目前にしたデュオ。ローディーのシマとともに最後のツアーへ。お互いを思いつつギスギスとした空気の中で終わりへと向かっていく3人。それぞれのやりきれない一方通行が切ない。それにしてもスクリーンで観る小松菜奈は最高。

新海誠監督「天気の子」観た。やはり俺は少々歳をとり過ぎたようだ…。

「さよなら…」も「天気…」も音楽が重要な要素になってんのだが、なんつーか、一番引っかかったのはどちらもそこ。前者はいい映画なんだけど歌になると急に品行方正になっちゃって…。後者はなんつーかただただ苦手なんだよ。それ承知で行った俺が悪いんだけど

2019/8/16

浅沼直也、上田慎一郎、中泉裕矢監督「イソップの思うツボ」を観た。3組の家族が絡み合う物語…ぐらいしか言えない。情報ないまま観るのが正解。なんなら「カメ止め」のことも一切忘れて観るべし。仕掛けと物語のバランスが難しいところだけど、ちょっと仕掛け優先になっちゃってたかな。何かあるんだろうと思いながら、行き着く先が全く予想できない。その意味では面白かったんだが、物語としてはどうか。仕掛けの面白さと物語の面白さがアンバランスに感じた。後味の悪さは狙いなのかもしれないけれど、家族の物語の描き方が薄い。だからどうしても仕掛けが先行しちゃう。ま、期待値が高い故の苦言だけど、フレッシュな作品であるのは間違いない。

矢口史靖監督「ダンスウィズミー」を観た。インチキくさい催眠術にかかって、音楽を聴くと歌い踊りだす身体になってしまったミュージカル嫌いの静香が巻き起こす騒動の数々。ってなコメディにして物語はロードムービーへ。ミュージカルシーンがどれも最高で、それだけで結構満足。宝田明が歌い踊るオープニング曲はジャズアレンジが施された山下久美子の「TONIGHT」。誰もが知ってる大ヒット曲ってわけでもないけど、まさに物語とぴったりくるテーマ曲で選曲した人凄いなー。主演の三吉彩花がいい!目鼻立ちのはっきりとした正統派美人、長身で長い手足。ミュージカルシーンでの映え方が実に素晴らしい。日常からはみ出してしまう悲喜劇だが、そのはみ出したところでの輝きがとにかく痛快。やしろ優との凸凹コンビぶりも楽しかった。

2019/8/24

東京ポッド許可局JAPANツアー大阪公演観てきた!ポッドキャスト時代からの許可局員としては感慨もひとしお。☓☓の嫁JAPAN、PKさんの絶妙なセレクトに爆笑。楽しかった!

デクスター・フレッチャー監督「ロケットマン」を観た。素晴らしいミュージカル映画エルトン・ジョンの悲しみや孤独、栄光の先の闇、そこからの帰還。そしてソングライティングでコンビを組むバーニーとの友情。いや、マジ泣けたっす。とにかく主演のタロン・エガートンが素晴らし過ぎた。エルトン・ジョンの繊細さと大胆さ、虚構と真実を見事な歌声で演じきっている。スゲー!

2019/8/26

新聞の広告欄に載る嫌韓煽り雑誌の醜い言葉の数々。どれだけ人の心にダメージを与えるのか。耐えられないよ。政権が、テレビが、新聞が、ヘイトを撒き散らす世界。お墨付きをもらった狂った憲兵たちがタンポポを踏みにじるように、自由を、人権を奪っていく。地獄だろ。