日々の泡。

popholic diary

2018年8月のTweet

2018/8/3

NHK「透明なゆりかご」。丁寧で誠実ないいドラマ。毎日あまりに酷いニュースばかりでホントに嫌になる。ドラマの中とはいえ、誠実に生きる人の姿を見ると少しほっとする。

2018/8/6

ホン・サンス監督「正しい日|間違えた日」を観た。映画上映会の為に地方にやってきた映画監督。そこで出会った魅力的な女性ヒジョン。でいつものごとく呑んで喋って口説くのだが、「うまくいった」パターンと「失敗した」パターンが描かれる。でとにかくキム・ミニが最高にかわいく魅力的なのだ。しかしホン・サンス監督作品は、ダイナミックなアクションもどんでん返しなストーリーも一切無いし、これ面白いのかな?と思うんだけど、観れてしまう。でやっぱり新作と聞くと観たくなってしまう。グダグダと呑んで喋ってるだけの映画なのに、嫌いになれない。

ムン・ヒョンソン監督「王様の事件手帖」を観た。時は1468年、漢陽。解剖学を愛し事件現場を好む一風変わった王様と、天才的な記憶力を持つ新人史官。そんな二人がコンビを組んで怪奇事件に挑む。という奇想天外な時代劇ミステリー。のんびりと楽しめる娯楽作。二枚目半な魅力のあるイ・ソンギュンと童貞感溢れるアン・ジェホンのコンビがいい。続編作る気満々なラストも心地よい。大傑作!という作品ではないが、肩ひじ張らずに観られる楽しい作品。

2018/8/18

今日から滋賀でも公開が始まった「カメラを止めるな!」を妻と観てきた。僕は2回目の観賞。2回目だと頭からニヤニヤしながら観ることができて、さらに細かいあれやこれやの発見有り。もしかしたら1回目以上に笑えるかも。リピーターが多いのもうなずける。

ライターの吉原聖洋さんがお亡くなりになった事を知る。高校生の頃から吉原さんの名前は知っていた。当時は音楽誌がCDを買う為の重要な参考文献で、数多い評論家やライターの中で佐野さんやライダーズを的確な文章で表現する吉原さんは最も信頼できる人だったし、特別な存在だった。それから数年後、1999年のこと。Twitterもブログもまだない頃、僕は問屋の営業マンで悶々とした日々を過ごしながら欲求不満を解消する為にHPを作って大好きな音楽や生活のことを綴った日記を細々とUPしていた。そこに舞い込んだ一通の感想メール。差出人は吉原聖洋さんだった!滋賀の片隅のなんてことのない平凡なサラリーマンの日記を、吉原さんは更新を楽しみに読んでいると言ってくれた。特別な存在だった吉原さんから文章を褒められてそれはそれは嬉しかったし、ちょっとした自信にもなった。大阪に来られた時にお会いもした。小林信彦筒井康隆に影響を受けて文章を書き始めたとか、真贋を見極める目がいかに重要かとかそんな話をしたことを覚えている。そして当時はめちゃめちゃ仕事にも悩んでいて、何がしたいかをクリアにして一つ一つ解決すればいいという話をしてくださった。その数年後、僕は転職してポップカルチャーの仕事に関わることになる。それは吉原さんとの出会いも確実に影響している。そしてそれから数年が経ち、2011年頃吉原さんからのメールが届いた。身体を壊し奈良に住んでいるということ、僕のブログやTwitterを読んでくれているということが書かれていた。それからお互いの近況やなんかをメールで何度となくやり取りをした。でも結局忙しさにかまけていつのまにかやり取りは終わった。TwitterやFBでは繋がっていたのでなんとなく状況は見知っていたのだけど。古い日記を読み返していたら吉原さんの言葉を書きとめていた。「人生は夢のように短いのだから」

2018/8/29

仕事で地下鉄谷町線四天王寺夕陽丘」駅へ。大学出てから10年間勤めた会社があったとこ。あの頃は夢と希望に満ちていた。なんてことは無く、むしろ夢と希望は捨ててただ諦めの気持ちで働いてたな。でそんな風に働いてた会社は、もう潰れて無かった。