日々の泡。

popholic diary

2017年5月のTweet

2017/5/1

ダニー・ボイル監督「T2 トレインスポッティング」を観た。前作のラストシーンから20年後。結局、町に戻るしかなくなったレントン。そしてあの4人が再び邂逅する-。前作の疾走感とは違うビターな味わい。青春に落とし前をつける4人。46歳、同い年の自分にはあまりにも沁みすぎた。良かった。40代後半。もはや人生の折り返しどころか、完全に後半戦真っただ中。なんなら終盤すら見えかけている。青春に呪われたまま結局何もできないでそんな年代を迎えた4人。それぞれがそれぞれの形で決着をつける、その姿に胸が熱くなった。

大友啓史監督「3月のライオン 後編」を観た。今回は主人公・零と彼を取り巻く人々の群像劇であり、人と人のつながりの物語。若干エピソード盛り込み過ぎではあったがそれでも端正で真摯な作品で好感が持てる。登場人物たちがちゃんと生きている、そこが清々しく観終わった後とてもいい気持になれた。それにしても素晴らしい神木君萌え映画でもあった。歩く神木君、走る神木君、笑う神木君、悩む神木君、着物姿の神木君…俺が29歳OLだったら神木君の一挙手一投足に身悶えていただろう。

ビル・コンドン監督「美女と野獣」を観た。ただ美しきエマ・ワトソンを大画面で観たいという気持ちだけで。呪いによって野獣に姿を変えられた王子。呪いを解く為にやってきたファン・ジョンミン扮する祈祷師との壮絶な戦いが始まる。褌姿で生肉を食らう國村準扮する野獣が…おっとこれは「哭声」だ。いやもう誰が観てもいい気分になる映画。エマ・ワトソンは本当に美しい。ただ自分は同じ「野獣」ものなら「哭声 コクソン」の方が100倍好きだ。もし韓国リメイクするなら野獣役はチェ・ミンシクにノーメイクで演じて欲しい。但し間違いなくベルは生きて帰れないだろう…

最近は時間を見つけては韓国映画の旧作を観ている。「悪魔を見た」「復讐者に憐みを」「クライングフィスト」「TSUNAMI」「春の日は過ぎゆく」「悪い男」「JSA」などなど監督で観るもよし、俳優で観るもよし、韓国映画面白過ぎる。

2017/5/3

本日は野宮真貴さんのライブへ。かって「特徴が無いのが特徴」と評されたその歌声。だが誰にも似ていないどこにもない唯一無二な歌声でもある。楽曲をろ過して不純物を取り除き、その良さだけを浮かび上がらせる。野宮さんにしか出来ない芸当なのだ。中学生の時、ポータブルロックのボーカルとして出会った野宮さんの歌声。当時、野宮さんが今のような存在になるとは思いもしなかった。今、自分がラジオの制作者になって彼女の歌声をオンエアするようになるとも。長く好きでいるとこういう事が起こる。野宮真貴さん加入直後のピチカートのライブは、今も忘れられないライブの一つ。ピチカートのバンドスタイルでの最後のライブでもあった。野宮さんの神々しいまでの美しさに身悶えたなー

2017/5/5

NHK「おげんさんといっしょ」。とにかく高畑充希ちゃんが可愛かった。あの、バンドで一曲歌って欲しかったな。

2017/5/6

昨日今日と仕事でやっとGW。いつもの土日だけど。なかなか映画館に行けないのでもっぱらDVDで韓国映画鑑賞。ソル・ギョングが肉体改造の上、ほぼ全編日本語で演じる「力道山」、キム・ギドクの「殺されたミンジュ」、キム・ソンギュンが悲し過ぎる「鬼はさまよう」を

2017/5/7

本日はコラアゲンはいごうまんさんのライブを観に十三へ。2時間ぎっしりと中身が詰まったドキュメンタリー演芸。コラアゲンはいごうまん版「FAKE」といった趣のイタコ話、プロジェクトXに人間ドラマが重なるゆるキャラ話。笑って笑って、ちょっとホロリでまた笑う。素晴らしい話芸に感動!

2017/5/9

ウディ・アレン監督「カフェ・ソサエティ」観た。なに、これ、80過ぎの監督が撮る映画かよ!1930年代を舞台にした男と女の物語は「ラ・ラ・ランド」よりビターでロマンティック。軽やかな語り口の中に、人生の滋味が。そしてユーモアと哲学がさりげなく添えられている。素晴らしいというか大好き。軽妙洒脱な映画のルック。軽くて深い、楽しくて切ない、ハッピーでサッドで、ビターでロマンティック。恋愛のプロにして、いまだフレッシュな現役感でこんな映画を撮るウディ・アレン。なんかもうホントにたまらない映画だったなー

2017/5/13

朝から映画館へ。午前十時の映画祭でブライアン・デ・パルマ監督「アンタッチャブル」観賞。最近はDVDを観ることも多いが、やはり映画は映画館で観たいもの。旧作をもう一度スクリーンで観られる午前十時の映画祭。会社帰りに寄れる午後8時の映画祭もやってほしい。

ジェームズ・ガン監督「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」観てきた。オープニングタイトルからして最高。めちゃめちゃ楽しくも、グッとくる展開で大満足。音楽ももちろん最高。最後の最後、エンドロールに至るまで飽きさせない。映画館で観ないでどうするという作品。

韓国映画を夜な夜な観ている今日この頃。「純粋の時代」「あなたの初恋探します」「春が来れば」「時間離脱者」「ダイナマイトファミリー」「隣人」。恋愛モノに歴史モノ、サスペンスに人間ドラマ。映画を観ればどこの国の人だって泣いたり笑ったり恋したりしてるってことがわかる。

一向に売れる気配がないLOVELYZ。しかし楽曲にパフォーマンス、自分にとっては限りなく満点のグループなんだけどな。この曲も単純に好き。サビのメロディとかツボ

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2017/5/14

今日は少女時代、テヨンのソロコンサート“PERSONA”ライブビューイングへ。歩いていける近所の映画館でということもあって行くしかないでしょ。K-POP界随一のシンガー、テヨン。いやはや素晴らしい歌声と表現力。彼女の歌は憂いがあって、そこが凄く好き。堪能したなー。そもそもK-POPにどっぷりハマったのはテヨンがいたから。彼女の歌は陽ではなくて陰。もちろんトップアイドルの華やかさはあるんだけどどこか暗さを感じる。人間の業すら感じさせる凄みがふと顔を出す瞬間があって、グッと掴まれる。

2017/5/16

Cheezeのアイドルポップメドレー。こ洒落てるなー

[치즈 X IDOL Medley] TT, 피땀눈물, Rookie - YouTube

2017/5/19

金曜。会社帰りに映画を一本。ドゥニ・ヴィルネーヴ監督「メッセージ」。ある日突然現れた謎の飛行物体。言語学者のルイーズは謎の知的生命体が伝えるメッセージの解読を試みる-ってな話。息を飲むほどに美しい物語。叙情的で理知的な文学とロマンティックで崇高な数学の美しさ。素晴らしい。単純な映画ではない。難解ではあるのだけれど、その難解さに向けて想いを巡らし、想像力を使い、様々な感情や思考を動員する。それがとても心地よい。それこそが映画の力であり、この映画の美しさに繋がっていく。

美しい映画とは裏腹に、この国の、この政権の醜さよ。はっきり言わせてもらうが、最低最悪の政権だよ。これでもまだこの政権を支持する人がいることが信じられない。勝ち馬に乗れるとでも思ってんのか。分断を煽り、対立を煽り、ヘイトを撒き散らした先に何があるってんだ。耐えがたき醜さだ。

2017/5/20

Cheezeの新曲は大橋トリオ曲の良カバー。聞き覚えあるなと思ったらちょっと前に自分の番組で選曲したとこだった。

[Special Clip] CHEEZE(치즈)_Be There - YouTube

2017/5/23

SISTAR解散ですか…。ズタボロになってズルズルと解散していくグループが多い中、人気あるままでの潔い解散は良しとするか。でも残念

2017/5/28

先週観た映画はクォン・スギョン監督「あの日、兄貴が灯した光」。不慮の事故で失明した柔道家の弟。それを利用して刑務所から仮出所してきた兄。憎しみ合いながらやがて心を通わせていく兄弟…ってな王道のベタドラマ。しかしながらツボを得た脚本と役者の力量で押しつけがましくない良質の作品に。最低の兄貴を演じるのはチョ・ジョンソク。「建築学概論」で注目を集めて以降順調にキャリアを積み、今や韓国映画界のニュースター。ミュージカル出身だけあってどこか軽やかで華がある上に演技の精度が高い。ただの感動ドラマでは終わらなかったのは彼の力が大きい

キム・ソンフン監督「トンネル 闇に鎖ざされた男」観た。トンネル崩落事故で車ごと生き埋めになったジョンス。命綱はペットボトル2本とバッテリー残量78%の携帯。果たして彼は助かるのか!?ってなお話。パニックムービーの中に社会風刺&ユーモアまで詰め込んできっちり魅せるエンタメに。スゲー。ホント、もうこういう映画作らせたら韓国は凄い。ほぼ全編暗闇の中の一人芝居で、極限状態の男を演じきるハ・ジョンウ。人間味溢れる救助隊長を演じるのは我らがオ・ダルス。そして主人公の妻はペ・ドゥナ!完璧なキャスティング、おもしろくないわけないやん。一見パニックムービーながらユーモアを忘れず、さらに国家や政権を痛烈に皮肉りつつそれでも生きる人間の強さや真っ当な人の営みを描く。でドキドキ感のあるエンタメとしてキッチリ楽しませる。変に感動とかに話を持っていかないとこもいい。唸ったなー。

2017/5/29

ペク・アヨンちゃんの新曲。軽やかで爽やかでちょいメランコリック。コーラスはBARBERETTES!最高!

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