日々の泡。

popholic diary

2025年11月22日~28日の話。

2025/11/22

5時30分起床。久々に早起き。6時半には家を出て電車に乗って彦根まで。本日は休日出勤、イベント仕事。とはいえ本日は現場にいるというのが主な仕事。何をするでもないが、かといってずっと座ってる訳にもいかずというなかなかきつい時間が凡そ12時間。ちかれた。

8時過ぎ帰宅してご飯食べて風呂入ってやっとほっこり。

部屋で今期お気に入りのドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」と「ひらやすみ」をまとめ観。今年の俺的ドラマアワード、主演賞は竹内涼真と森七菜で決まりか。どちらも最適解出た!という感じで楽しい。

2025/11/23

7時頃目が覚めるも布団の中で音楽聴きながらぼんやり。寒くて布団から出たくない。

8時過ぎ起きだし、ホット卵サンドの朝食。ゆっくり新聞を読んでから妻と買い物。物価はますます高くなる。SNSの作為的な賞賛とは裏腹に暮らしはますます悪くなる。あまり使いたくない言葉だけど、首相がただのネトウヨだなんて。それも相当程度の低い。まともな心ある政治家は排除され、嘘つきと詐欺師だけが残った感じだ。

昼から年に一度のコロッケ作り。北海道じゃがいもを茹でて、その間に豚ミンチと玉ねぎのみじん切りを炒めておく。茹で上がったじゃがいもと混ぜてまずはタネづくり。20個ばかり出来たので粗熱を取って冷蔵庫でしばし寝かしておく。

部屋で日記を書く。誰に強制されているわけでもないが若干追われている感じがする。いつ止めてもいいのだから、楽しみながら書くようにしないと。

夕方になっていよいよコロッケの揚げに。まずは卵と小麦粉でバッター液を作って、コロッケのタネにまとわせパン粉をつける。この作業が意外と面倒くさい。バッター液が足りなかったり余ったりしないように微妙な調整しつつ。でやっと油で揚げる。割れてしまわないように注意しつつ。近くに住む娘を呼んで揚げたてを持たせる。

NHK ONEで「漫勉neo」羽海野チカ先生編観る。「ハチミツとクローバー」「三月のライオン」は娘が全巻揃えてたのでよく読んだ。かわいらしい画と心のえぐみにまで触れていくストーリー。「いじめ」を描くことの当事者としての信念。浦沢直樹もまた自分の経験を踏まえそこに踏み込む。弱き者が持つ本当の強さを感じた。

2025/11/24

8時起床。祝日。今日は映画を観に行くとしよう。朝から歩いてユナイテッドシネマまで。まずは土井裕泰監督「平場の月」を観る。離婚して一人実家に暮らす青砥。印刷会社で働くありふれた50男。中学時代に想いを寄せた須藤と病院の売店でバッタリ再会する。彼女もまたいろいろあって地元に戻り小さなアパートで一人細々と暮らしている。今更燃え上がるような恋ではないが、なんとなく近況を報告したり愚痴をこぼし合ったりと二人は距離を縮めていく。そして二人は惹かれあい結ばれるのだが…。ユニクロの服を着て自転車で須藤に会いに行く青砥。日常の中に恋がとけ込んでいく。とっくに忘れていたはずの初恋の面影を感じながらも、二人はそこに酔いしれない。家で呑むのは節約のため、そんなお洒落でスマートとは言い難い大人の恋がゆっくりと醸成されていく。生活という「うすのろ」の中で二人は寄り添い合うのだ。50代、もう若くはない。やがて終わりが見え始める。須藤は「終わり」を知り自分なりの決着をする。その決着は「太い」と言われる須藤らしいものだ。美しく切ない初恋の想い出がストンと生活の中に落ち、大人の恋となって人生の最後に花を添える。須藤が選んだ「幸せな結末」は青砥にとっての「幸せな結末」ではなかっただろう。だがこれもまたいつか忘れがたき美しき想い出になる。懐かしい薬師丸ひろ子のヒット曲「メインテーマ」、そしてラストに流れる星野源による主題歌「いきどまり」がとどめを刺す。須藤を演じる井川遥のすっと伸ばした背筋の感じが素晴らしかったなー。

でフードコートでいつものルーロー飯をかっ込み、本日2本目。山田洋次監督「TOKYOタクシー」を観る。タクシー運転手の宇佐美。娘の入学資金に家の更新費、車検代と重なる要りように頭を悩ませている。そんなある日、すみれという85歳のマダムを東京から葉山の高齢者施設まで送り届ける仕事が舞い込む。スタートは柴又帝釈天、すみれの人生を辿るように二人は東京をタクシーで巡る。東京大空襲から始まり、戦後の混乱期から復興。北朝鮮への帰国事業など語られることの少ない日本の負の一面までをも炙り出していく。団地での暮らし、そして女性の権利。過酷な人生を語るすみれ。宇佐美とすみれはタクシーで東京を巡り、昭和を辿りながら心を通わせあう。フランス映画「パリタクシー」のリメイクであり、その形式にのっとりながらも「日本映画」の歴史である山田洋次倍賞千恵子が自分たちが映画を通じて描いてきた戦後の日本、昭和という時代の忘れてはいけない歴史を語っている。スタート地点が寅さんでお馴染みの帝釈天、電話の声で出演するのはあの人とあの人、倍賞千恵子の清らかな歌声、遊び心やちょっとしたユーモアを交え、高層ビルが立ち並ぶ味気ない風景の中に失われた景色が重なる。90歳を越える監督が現代社会への批評眼を持ちながら、軽やかに次の世代にバトンを渡そうとしている。忘れてはいけない歴史がある、決してその歴史を修正してはいけないのだと。

地に足着いた佳き邦画を2本観て満足。帰宅しコーヒー飲みながら日記。

夕飯の支度しながら期間限定配信の高畑勲監督の劇場版「じゃりン子チエ」を観る。もう何度も観てるけど、改めて構成が素晴らしいな。テツの声は西川のりお以外考えられない。これほどの適役はないな。おじいはん、おばあはんは鳳啓助・京唄子、花井先生は仁鶴師匠、お好み焼き屋の芦屋雁之助、さらにはアントン役の横山やすしマサルの腰ぎんちゃくタカシ役の松本竜介と今は亡き芸人たちの声が懐かしい。ちょうど届け物持ってやってきた娘。小鉄とアントンジュニアの決闘シーン観ながら「どんな話?これ?猫が主役なん?」だって。小鉄の声が西川きよし師匠だというと「どういうこと(笑)」と。

2025/11/25

TVerで「情熱大陸」脚本家・吉田恵里香さんの回を観る。「虎に翼」に集まった批判(ま、批判とも言いたくないような、そもそもお前見てねーだろと言いたくなる馬鹿げた難癖だと個人的には思うが)に対しても真正面から答えていて気骨を感じる。弱者に寄り添い、同調圧力に抗いながら、なによりもエンタメとして面白いものを書くという姿勢が素晴らしい。

2025/11/26

ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」はまさに三谷幸喜の真骨頂「ショー・マスト・ゴー・オン」回。ドタバタありの笑って泣ける一本の舞台を観たような感覚に。実に見応えありだったなー。

2025/11/27

昼休みの読書、村井理子著「更年期障害だと思ってたら重病だった話」読了。ここんとこずっと読んでる村井さんのエッセイ、ついに5冊目。生まれながらに心臓病を持ちわずか7歳で手術。それから40年。47歳にして発症した弁膜症。相変わらずの鋭い観察眼を自分に向け、体調不良から診察、緊急手術、3週間に及ぶ入院生活の一部始終がこと細かく描かれる。状況を客観的に捉えながら、その中で様々な想いが交差する。その思いの丈が冷静に、時にエモーショナルに文章化されている。村井さんのエッセイはまず言葉、文章が小気味よく、リズムよく入ってくるのでどんどんと読み進められる。それでいて文章の中にしっかりと彼女の人生観が沸き立ってきて深く刺さる。言葉にし文章にすることで村井さん自身が「家族」「病気」「人生」といった様々な物事を捉え腹に落とし込んでいっているようにも思う。そこがなんかいいんだよな。

村井さんのような文才はないが、僕もなんだかんだと30年近くこうして日記を書いている。なかなか想いを言葉にし文章にすることは難しいがそのことで自分という人間を知ることもある。あぁ自分はこういう風に感じているのだなと確認するようなこともある。この程度の日記だけどうんうん唸りながら心の動きをなんとか掴もうとし、言葉をひねり出している。でもその作業がやっぱどこか好きなんだな。うまく言葉にできた時、文章にできた時にはスッキリ感が確かにあって、こうして毎週3000~5000字の文章を書いている。

2025/11/28

金曜。夜は某ホテルのイルミネーション点灯式へ。寒い。で帰宅しやっと休みだー。お気に入りのドラマ「ひらやすみ」まとめ観。相変わらず森七菜がいちいち可笑しいが、今週は笑いながらダッシュする吉岡里帆が最高に素晴らしかったなー。これは何回でもおかわりしたくなる名シーンだな。