日々の泡。

popholic diary

2014年6月中旬のTweet

2021/6/13

大阪での仕事後、大阪駅の映画館で一本。ジョエル&イーサン・コーエン監督「インサイド・ルーウィンデイヴィス名もなき男の歌」観てきた。舞台は1961年のNY。フォークシンガー、ルーウィン・ディヴィスのどん詰まりの日々。結局、歌うことしかできない男の物語。才能がないわけじゃない。でもこの程度の才能だということもわかっている。時代や運を引き寄せられなかったやるせなく果てしない音楽家の人生。怠惰でしなやかな猫との対比が不思議な可笑しみとやさぐれた切なさを生んでいた。

2014/6/14

今日も映画。榊英雄監督「捨てがたき人々」観てきた。俗と欲にまみれたどうしようもない男と、愛と聖を信じようとする女。原作はジョージ秋山っ!ってもう、業っ!人間の業、深っ!ってな話。かっこつけては観られない、どうしようもなく捨てがたい性からの生。生、YES or Noを突きつけられた。粗にして野にして卑な主人公の剥き出しぶり。濁った眼をした汚れた男。しかしそれはまさに人そのもの。欲に翻弄される人々の群れが文字通り丸裸にされる。テレビで決して放送できない濃いぃ映画だった。大森南朋のだらしない身体と卑しい目つき、三輪ひとみの抑えきれない肉感の説得力も良かったが、美保純の清濁飲み込む熟れきった身体性がとにかく凄いし素晴らしかった。

でもう一本。ジャ・ジャンクー監督「罪の手ざわり」観てきた。現代中国で実際に起こった4つの事件を元に描く、これまた業っ!人間の業、深っ!ってな映画。急激な成長の裏で「金」に翻弄され罪に触れてしまう人々。淡々とクールな語り故に、衝動的な暴力が重く響く。

それにしても今日は2本とも濃い映画だったな。人見知りで、人との付き合いが苦手かつ淡白なので、ちょっとこういう濃厚かつ剥き出しの関係に憧れるところがある。決して自分ではできないから、映画を観てるんだな。

で歩きながら角田龍平のANNポッドキャスト。柳田さんゲストでこれまた濃厚な「家族」話。地域・時代ともに近いので、あの頃の土曜夕方の記憶が蘇ってくるな。新喜劇からの全日本プロレス。で月初、大阪ということで間に合う気がしないが「現代漫才論(祭)」チケット購入。楽しみ。

2014/6/15

A PINK、日本デビューには複雑な思い。中途半端な日本楽曲や、売らんかなのリリース形態など今までのK-POPアイドルの日本活動は残念なものが多いから。韓国での活動をメインに、韓国盤を歌詞対訳&詳細なライナー付きでリリース。そして程良い会場での適正価格でのライブ。望むのはそれだけ。

2014/6/19

番組「POP DIVER」でカーネーション特集。カーネーションをずっとラジオで紹介したかった。不特定多数の人が聴くラジオで。耳に入れば、確実に突き刺さる音楽だと思うから。聴き始めて30年。問屋の営業マンから30超えてラジオ局に入って、営業から始めて10年かかってやっと手にした15分。趣味でやってるわけじゃない。本気で選曲してる。カーネーション、1位取るべきバンドだと思ってるし、武道館の背中も見えてると思う。そこがゴールでもそれが全てでもないが、バンドの通過点としてそれもあるはず。だってその器も意味も価値もあるでしょ。