日々の泡。

popholic diary

2014年5月下旬のTweet

2014/5/24

今日は早朝からイベント仕事。ライブも映画も行けなかった。というか、同じエンタメの土俵で闘うライバルなんだな。負けないものを作らなきゃ。

2014/5/25

天気のいい休日。で映画を一本。京都みなみ会館でマルク・ヴィーゼ監督「北朝鮮強制収容所に生まれて」観てきた。北朝鮮政治犯強制収容所で、政治犯の両親から生まれたシン・ドンヒョク。2005年収容所から脱出、脱北者として現在は韓国で暮らす彼へのインタビューを中心にしたドキュメント作。日々「動物以下」の扱いで6歳から労働に従事させられ、「家族」も「愛」も知ることなく育てられた彼が淡々と語る話は信じがたいほど悲惨で凄惨である。常に死を突きつけられている彼らは生きるしかない。衝撃的すぎて言葉を失った。北朝鮮は特殊な国かもしれない。しかしそこに暮らす人々はまぎれもなく僕らと同じ人間である。指導者も、捕らえられた人々も同じ人間なのだ。生まれおちた場所にちょっとした違いがあるだけなのだ。

で大津に戻ってもう一本。石井裕也監督「ぼくたちの家族」観てきた。突然、余命一週間を告げられた母。父、長男、次男の男三人それぞれが「家族」と向き合わざるをえなくなる。「家族」とはなんとなく温かな、なんて生易しいものじゃない。場合によってこれほどに厄介なものもないのだ。借金まみれの頼りない父、元ひきこもりの長男、調子のいい次男。家族を繋ぎとめる存在だった母が倒れた時、どん詰まりからの悪あがきがはじまる。決して素敵じゃない、断ち切りたくてもどうしようもなく断ち切れない「家族の絆」。その無様で不器用な様が響いた。責任の重圧を背負わざるを得ない長男の「泣き笑い顔」をしかと見せてくれる妻夫木聡、調子がいいだけじゃない次男を演じる池松壮亮、一見頼れる父親、その実、一番頼りない父・長塚京三。男3人の微妙な距離感、そのアンサンブルが良かった。自分も男二人兄弟なのでどこか共感。しかしなんといっても母親を演じた原田美枝子さんが素晴らしかった。彼女の持つかわいさが物語に光を与えてくれる。「家族」という繋がりのどうしようもなさと愛しさを感じさせてくれる映画だったな。

2014/5/31

仕事してるとそりゃ諸々ストレスたまる。ということで今日はレイトショーで映画。キム・ヨンファ監督「ミスターGO!」観てきた。「九回二死満塁。代打、ゴリラ。」のキャッチフレーズ。ゴリラが野球する話ってまじか!まさに荒唐無稽なバカ話。韓国映画特有のやり過ぎぶりが炸裂!敏腕スカウトマンが中国の貧乏サーカス団からスカウトしてきたのは…ゴリラ!韓国野球界に旋風を巻き起こし、日本から中日と巨人が獲得に乗り出す。さらにライバルとして登場した剛速球投手が…ゴリラ!まさにゴリラ映画の決定版!CGゴリラの完璧な動き。やたらリアルな野球描写、韓国映画お馴染みの名脇役たちがこぞって出演。さらになぜかオダギリジョーまで登場。ゴリラ!ゴリラ!ゴリラ!な130分。なんだかんだで楽しかった!しかしそんな映画「ミスターGO!」。客は俺一人だけ。滋賀県民はゴリラ映画嫌いなのか!?