2022/7/2
娘の彼氏が引っ越しなので朝から荷物を運び届ける。我が家からは目と鼻の先。しかし暑い。ちょっと動いただけで汗だく。
で京都まで出て映画。映画の前に腹ごしらえ。またまた「なか卯」で昼食。だが今日はついに新作「塩だれ親子丼」にした。クーポンがあったのでかざすが6月末までのだった。まぁいい。ついに俺は一歩を踏み出したのだ。いいお味だった。満足。これでまた普通の親子丼に戻れる。
でMOVIX京都でリュ・スンワン監督「モガディシュ 脱出までの14日間」観る。1990年ソマリアのモガディシュでは韓国と北朝鮮がロビー活動による外交戦を繰り広げていた。そんな中、内戦が勃発。両国の外交官達の決死の脱出劇が始まる!なんたるド迫力、手に汗握る驚きの実話。エンタメ活劇でありながらイデオロギーで分断された民族の悲しみが切ない。内戦勃発で敵対していた韓国-北朝鮮が切羽詰まった状態でいがみ合いつつも必要に迫られ互いに協力。その中でイデオロギーを超えた関係が生まれる。韓国外交官の家族と北朝鮮外交官の家族が食卓を囲むシーン。全く表現は違うが「スープとイデオロギー」ではないか。そういえば主演のキム・ユンソクさんは「スープとイデオロギー」に感銘を受けコメントを寄せている。
で錦市場を通り抜け京都シネマへ移動。イ・スンウォン監督「三姉妹」を観る。ヒスク、ミヨン、ミオクの三姉妹はそれぞれに問題を抱えながら日々の暮らしに追われ疎遠になっていた。年老いた父の誕生日に久々に顔を揃える三姉妹だったが…。苦労を受け止め一人背負いながら卑屈に謝り続ける長女、強く気高くあろうとするあまり時に他者を激しく攻めてしまう次女、どうしようもない焦燥感に襲われ酒に逃げる三女。そしてその原因の根源である「父」と向き合う。3人3様の苦悩、痛み。長く抑圧されてきた三姉妹の心の叫びがドンと胸に響いた。
2022/7/3
妻と二人で大阪へ。JRのダイヤが乱れてたので少し早めに出て観劇。松尾スズキ作・演出、日本総合悲劇協会「ドライブインカリフォルニア」を観る。田舎町のドライブインを舞台に、アキオとマリエの兄妹を中心に話を進む。喜劇のような悲劇であり、喜劇にしか見えない悲劇で、人間のおかしみが溢れている。しかしやっぱり生の舞台はいい。同じ空間、同じ空気、生身の役者たちから発せられる波動が感じられる。阿部サダヲ、麻生久美子、最注目の河合優実といいものを観た。
夜は娘、娘の彼氏の家族と近所のレストランで食事会。若干の緊張もありつつ和気あいあいと。いい食事会だった。
2022/7/5
雨が本降りになる前にと会社出た途端、本降り。わずか数メートルでズボンも靴もべちょべちょ。重く激しい雨の中、家まで20分歩き続ける。帰り着いたらもうぐったり。
2022/7/7
外回り。昼は久しぶりにブロンコビリー。いつものように一番安いハンバーグランチのつもりだったが、たまには自分の機嫌を取ってやろうと思ってステーキランチを食ってやった。サラダバーもついてるぜ。大満足だ。もう今日の仕事はこれで終わりといっても過言ではないだろう。
radikoで「東京ポッド許可局」好きなウルトラマン論。マキタさん、鹿島さんと同じ1970年生まれなのでイチイチ話が分かる。タロウは父と母の実子、レオはM78星雲じゃない別の星で弟はアストラとか思い出したなー。タロウの主題歌とレオの主題歌が入った両A面のシングルレコードを買ってもらってよく聞いてたな。
2022/7/8
政治家が殺された日。その政治家のことははっきり言って評価も支持も全くしていないが殺しちゃダメだ。あらゆる疑惑がうやむやなまま、政治家は罪に問われることなく、悲劇の政治家として崇められる。選挙を前にテレビではここまでやるのかというほどの礼賛ぶり。ネットでは分断が進み、その死を利用する者たちで地獄の様相だ。政治家に振るわれた暴力は、その政治家のやり方や振る舞いに抗ってきた人々をも傷つける。言葉は奪われ、民主主義が、自由が、また離れていく。
とてもテレビやネットを観る気にもならず、ユナイテッドシネマでレイトショー。バズ・ラーマン監督「エルヴィス」を観る。スーパースター、エルヴィス・プレスリーと悪名高いマネージャー、トム・パーカーの物語。ケレンミたっぷりのド派手な演出でスーパースターの光と影が描かれる。ライブシーンにおける熱狂ぶり、エルヴィスを演じるオースティン・バトラーが素晴らしい。ステージで起こる魔法、沸き立つ色気、世界中の人々がエルヴィスに熱狂した理由がそこにはあった。それゆえ、ステージに囚われ、がんじがらめにされた晩年が切ない。見ごたえたっぷりで熱のある音楽映画であり神話であった。
今週聴いた音楽は
- 「IM NAYEON」NAYEON
- 「DOUBLAST」Kep1er
- 「SKYE」SKYE
- 「from our Memento Box」fromis_9
- 「今、何処」佐野元春
- 「Skyline」Bronze