日々の泡。

popholic diary

2013年7月下旬のTweet

2013/7/18

直枝政広さんと鈴木惣一郎さんのユニット、SOGGY CHEERIOUSの「1959」聴く。59年生まれの二人が、心の目で見ている風景が綴られているよう。冷静と情熱の間、絶望と希望の間の心象風景。自分が彼らと同じ年になった時、どんな風に聞こえるかに興味が湧くな。ルーツ回帰というには、あまりにも生々しい。音の隙間から、ドクドクと血が流れてるのがわかる。二人が辿ってきたであろう多様な音楽と、多層に重なる歴史の上にある「今」。そしてこれは二つの星が結んだ星座だ。最後に入る、二人の師匠筋にあたる細野さんと慶一さん歌唱による森繁カバー「とんかつの唄」もまた凄い。飄々としながらも御大二人の「生き抜いてきた」感が凄いのだ。自分たちの先にいる二人を見据える二人の図。こういうのに弱い。そんな訳でSOGGY CHEERIOUS「1959」。昨日からもう4回リピートしてる。最近のアルバムでこういう聴きかたしたくなるのは珍しい。音楽から、音の隙間から、自分が何を感じとれるのかを、楽しみながら聴いてる。

2013/7/19

今日の「あまちゃん」。有村架純ちゃんが素晴らしすぎた!キョンキョンの「今」の演技を完コピしつつ、あの頃のキョンキョン感も漂わせてる。

TV Brosの特集「どうした!?水道橋博士」は必読!思えば「博士の悪童日記」を読み始めたのは97年。第一回から欠かさず読んでることになる。当時まだ20代だったが、今じゃ僕も40代。50になって非道に生きる博士に今もまだ影響を受け続けているのだ。

SOGGY CHEERIOS「1959」聴きながら、Brosの水道橋博士特集読んでると、俺だってまだまだいけるはずだと思える。奮い立たされる何かがある。

2013/7/20

土曜日は相変わらず映画。アモール・グプテ監督「スタンリーのお弁当箱」観てきた。歌もダンスも無いインド映画。とても不思議な感触だったな。家庭の事情で学校にお弁当を持ってこれないスタンリーを取り巻く物語。子供たちの演技を越えた演技が素晴らしい。お弁当を分け合う子供たちの自然な優しさと温かさ。辛い現実の中でも優しい繋がりがあるという希望。じんわりと沁みる映画だったなぁ。そして無性にインドカレーが食べたくなった。

そしてもう一本。リチャード・リンクレイター監督「バーニーみんなが愛した殺人者」観てきた。舞台はテキサスの田舎町。町一番の人気者、誰からも愛される男バーニー。そして町一番の嫌われ者、傲慢な大金持ちの老女マージョリー。二人の間に起こった事件とは?てなウソのような本当の話。文字通り「事実は小説より奇なり」な実話で、まさにコメディとしか思えない悲劇であり、うすら怖い喜劇でもある。ジャック・ブラック演じるバーニーは圧倒的な善人ながら、一瞬狂人にも見える。物語が進むにつれて、胸がザワザワしてくる。そして最後の最後ザワザワが頂点に達したな。二人を知る町の人々の証言が何度も出てくるんだけど、ま、実話なれどさすがにかなり大げさにしてるんじゃないの?と思ってたら、証言者、全員本物!でビビった。人間の不可思議さと一体なにが正解?というザワザワ感が凄すぎた。エンドロールの仕掛けにダメ押しのザワザワが。

明日は選挙。子供たちの子供たちの子供たちの為に一票を投じるつもり。

2013/7/22

昨日と地続きの今日。そりゃ暗澹たる気持ちにもなる。だから、まぁ音楽を聴いて立ち上がる。

2013/7/25

ドラマ「DOCTORS2」、高嶋政伸がとにかく最高!爆笑に次ぐ爆笑の怪演!

2013/7/28

本日は朝から映画を一本。宮崎駿監督「風立ちぬ」観てきた。なんというか、徹底的な私的ファンタジー。とても美しく心に残るシーンもあるが、ノれたか、ノれなかったかでいうと後者。自分はこの後の世界に生きてる。いいよな、あんたらは、尻拭いばかりさせやがってという気持ちがどっかにある。自分がもう少し歳を重ねたらもっと素直に受け入れられるのかもしれない。あと映画にリアリティを求めてるわけじゃないが、登場するヒロインが、男から見てあまりにも「都合の良すぎる女」で逆にモヤモヤした。しかし結核で寝込んでる嫁の横で煙草一本我慢せえへん男て…

で夜は久々にライブ。梅田AKASOにてマキタスポーツ!たっぷり3時間。芸人としてだけじゃなく、ロックバンドとしても一級品。今、間違いなく脂乗りきってる。大笑いしながらも、ロックバンド然としたかっこよさと色気に痺れた!新曲「1995J-POP」での小沢健二からの引用「LIFE IS COMING BACK!」に胸が熱くなる。マキタさんと同じ70年生まれの俺には、はっきりいって「風立ちぬ」の「生きねば」より数百倍胸に響いたし、リアルだった。なにより今だからこその意味がある