日々の泡。

popholic diary

2013年1月下旬のTweet

2013/1/20

今日も映画を一本。赤堀雅秋監督「その夜の侍」観てきた。妻を殺された男とその犯人の物語。不安定でそれでも途切れることのない緊張感、ふいに差し込まれる間抜けな瞬間、不協和音と変拍子で刻まれた映画のリズム。顔をそむけたくなるような臭さが画面から漂う。痛快娯楽作とは程遠いが、傑作!好き嫌いは分かれるだろうし、アラはあるんだろうけど、間違いなく物語に引き寄せられた。不穏な空気が漂う絶妙に嫌~な「間」の取り方が完璧。舞台劇が原作だけに芝居の呼吸が演出に活きてるんだろうな。堺雅人のどこか不気味な情けなさも良かったが、対峙する最低にクズでゲスで、得体のしれない怖さをまとった山田孝之が凄かったな。

それと昨日の深夜に関西テレビでやった「ザ・ノンフィクション 境界を越える道 ―コリア国際学園の挑戦―」が良かった。過去を学び、未来の為に考えるのが「現在」の役割である。すぐに答えがでなくても、心をつくして考えることが重要だと改めて思ったな。

2013/1/25

水道橋博士「メルマ旬報」をずっと読んでる。やっとVol.2まで読み終えた。異常な愛情の過剰な熱量。増刊号でのインタビューや、非道に生きる宣言に赤線を引いておきたい言葉が溢れている。40過ぎて「もう終わっちゃったのかな」と思ってたけど「まだ始まっちゃいねぇよ」と言われてるようだ

2013/1/26

きょうはまず映画を一本。セス・マクファーレン監督「ted」観てきた。もうオープニングタイトルのとこで「この映画、好き!」ってなった。下品なギャグ&80’s小ネタをまぶしながらも、「大人になる」とは?を考えさせる、ボンクラなコドモオトナにはストレートに響く快作だった。あー俺がアメリカで育ってたらもっともっと小ネタやギャグが楽しめたんだろうなぁ。町山さん監修による字幕には相当苦心されただろうと思う。観ながら、大人になるとは子供の心を捨てることではなくて、むしろ自分の中の子供の心を引き受ける覚悟をすることなんだなと思ったり。映画「ted」観ながら、藤子F先生の「劇画オバQ」を膨らませて映画化したらどうだろうなんて思う。大人になった正ちゃんに会いに来たオバQの物語。

でその後はライブ。グランドファーザーズ@拾得。感想は一言。かっこいい!以上。本当にいいライブって言葉なんかじゃ追いつかないんだよ。グランドファーザーズ、二人ギタリストがいると、ここまで表現の幅や層が広がるんだなと再認識。バンドってかっこいい!という初期衝動がある。でグラファンの曲って、20年前から聴いてるけど、まだ新鮮さがあるんだよ。これが凄い。何度も聴いてるのに初めて聴くような感覚になる。グランドファーザーズ、それこそBaseBallBearとかサカナクションとかSEKAI NO OWARIとか聴いてるような若い子にも新鮮に響くんじゃないだろうか。

2013/1/27

今日も映画を一本。ローリーン・スカファリア監督「エンド・オブ・ザ・ワールド」観てきた。温かで甘い小品。地球滅亡!という大ネタながら、地に足付いた静かなラブストーリー。日曜の昼下がりに観るにはちょうど温度。物語の強度はちょっと弱いかなと最初は思ったが、狂騒に向かわず、ありふれた当たり前の「大切」を掴もうとする主人公たちを想えば、この湯加減になる。

映画「エンド・オブ・ザ・ワールド」観ながら、地球滅亡の日がもし来るのなら、やっぱり家族と過ごしたい。「家族」として浮かんだのは妻と娘。いつまでもボンクラな自分だけど、「自分の家族」を持ったんだなぁといまさらながらに。

2013/1/28

通勤中に聴いた先週分の「たまむすび」ポッドキャスト。木曜に出た春香クリスティーンの国会・政治家マニアぶりがすこぶるおもしろい!部屋が汚い外人タレントぐらいにしか見てなかったけど、完全に見る目変わったなぁ。これもっと前面にだしたらいいのに。