日々の泡。

popholic diary

2012年ベストアルバムの話。

という訳で、本日で42歳。だからなに?という感じだが、いつものごとく家族からのプレゼントもなければケーキもなし。おめでとうの言葉すらないので自分で祝おう。おめでとう、俺。
さて、それでは行きますか。毎年恒例の極私的ベストアルバムを発表しちゃいましょう。2012年はこんな感じでございます!
2012年 年間ベストアルバム Selected by popholic
-第一位 「蟻と梨」加藤千晶
加藤千晶さん渾身の2枚組が今年の第一位。ガッタントンなリズムに乗って届けられた、ここじゃないどこかへ連れてってくれる愉快で痛快な旅のアルバム。もはやそこには音楽の喜びしかない。今、世界が必要としているものってきっとこれだと思う。いや、まじで。

蟻と梨

蟻と梨

  • アーティスト:加藤千晶
  • ガッタントンレコード
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-第二位 「女は何度も勝負する♥」ザ・スクーターズ
30年ぶりに届けられた2ndアルバム。アートディレクター・信藤三雄率いるパーティーバンドの趣味の一枚。なんて甘いもんじゃない。なんだこのハッピーサッドな感触は。ロニーバリー嬢のどうしようもなく胸に迫るヴォーカルがたまらない。これぞ真のソウルアルバム-第三位 「青い夜のさよなら」寺尾紗穂
ポップミュージックのネクストステージ。まさに前人未到の領域に踏み込んでいくかのようなアルバム。でもそれは難しいものではない。社会の中で暮らす市井の人たちが当たり前に感じるような、喜びや悲しみや怒り。静かだが、力強いその当たり前の感情が音楽の背骨となっている。だから胸を打つのだ。
青い夜のさよなら

青い夜のさよなら

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-第四位 「これからのこと」ユメオチ
今年一番聴いたのはこのアルバムだろう。これは21世紀の「SONGS」。ここにあるのはただのグッドミュージック。10年先、20年先も音楽好きの若者たちが何度も発見し、伝えていくだろう。
これからのこと

これからのこと

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-第五位 「GRANDFATHERSグランドファーザーズ
伝説のバンド?いやいや現役のバンドだよ!21年を感じさせる深みと、21年という歳月を飛び越える軽やかさ。ポップに捻くれ、いぶし銀の音がフレッシュに響く。この矛盾した魅力を体感すべし。今を生きるバンドの今の音を聴け!-第六位 「憐情のメロディ」伊集院幸希
歌謡ソウルの新女王。笑いながら泣き、泣きながら笑う。この切なさは本物のソウルミュージック。心に響く歌とはこういうもんだ。本気で感動した一枚。-第七位 「歪」一色進
日本ポップミュージックシーンの至宝にして秘宝、一色進さんの初ソロ作。福岡史朗さんをパートナーに作られた酔いどれロックミュージック。粗にして野だが卑ではない、そのかっこいい音像に痺れた。-第八位 「あっぷるぱい」あっぷるぱい
若きバンドのファースト。「音楽が好き」っていう想いがちゃんと音から伝わってくる。今はもう懐かしいものになりつつあるこの感触。それを感じさせてくれる音楽。音楽の未来は明るいぜ。
あっぷるぱい

あっぷるぱい

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-第九位「Welcome to SECRET TIME」Secret
これは俺が入れなきゃダメでしょ。数あるK-POPアイドルの日本盤の中で、これほど丁寧に日本語のポップミュージックに取り組んだアルバムは無い。韓国でのヒット曲のお気軽な日本語化だけではない、日本だからこそできる方法でSecretの魅力を引き出そうという姿勢に感服。何があっても応援するぜ!-第十位 「Rudolf」sugarbeans
ポップマエストロ・佐藤友亮=sugarbeansのまるでミュージカル映画のような一枚。スピーカーから、愛と叡智とユーモアが詰まった極上のストーリーが溢れだす。
Rudolf

Rudolf

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以上です。他にもまだまだ入れたいアルバムはあったけど、今の僕が選んだ2012年の10枚がこれです。最近はなかなかゆっくり音楽を聴く時間がないけど、やっぱりこうして音楽と向き合ってる時間は楽しい。
いつも言うことだけど、どこかで誰かが、このベストテンを観て、新しい音楽と出会ってくれたら嬉しい。それだけでうれしい。いや、ホント。