日々の泡。

popholic diary

2013年1月中旬のTweet

2013/1/12

HMVから届いたSNSD「I Got a Boy」はティファニーバージョンだった!嬉しい!が、こうなるとテヨンバージョンもどうしても欲しくなる。なんたる罪作りな販売方法。ま、基本的にはこういう売り方嫌いなんだが…許すっ

にしても許せんのは例の体罰。いや、体罰なんて言葉も使ってほしくない。罪のない子供を顔腫れ上がるくらい30発も40発もどつきまわすなんて、単なる暴力。そのまま殴り殺されててもおかしくない。体罰是か非かなんか全く別の話。これはただの暴力。憎むべき暴力でしかない。

今日は映画。不世出の天才ジャズピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニのドキュメンタリー「情熱のピアニズム」観てきた。36年の短いながらもド級に濃厚な人生を駆け抜けた全身音楽家。生命力に満ちあふれたプレイもさることながら、恋人たちが語る夜のプレイ話も濃厚!

で今日はさらにもう一本。アン・ホイ監督「桃さんのしあわせ」観てきた。60年間同じ家族に仕えてきたメイドの桃さんと雇い主一家の長男ロジャーが過ごした日々を穏やかに描く。お互いがお互いを思いやる気持ちの大切さ。なんて書くと臭いが、確かにそれが感じられたし、その優しさにグッときた。出てくる香港の街並み、そして美味しそうな料理に不思議と郷愁を感じる。初めて行った海外旅行は香港だった。ガイドさんには「あなたの顔、香港人にしか見えない!」と言われたもんだ。実際、数日の旅行中、3回も道を尋ねられたっけ。ディニー・イップ、アンディ・ラウという二人の名優が本当に素晴らしい。これはもはや極上のラブストーリーと言っていいんじゃないか。

で家では録画していたNHK市川猿之助香川照之ドキュメント観る。これまた濃厚な人生劇場。男の星座の数奇な星巡り。ミシェル・ペトルチアーニといいこの親子といい天一のこってりラーメン以上にこってりな人生。それに比べ俺の人生の薄さ&軽さよ。うすうす0.02mmだぜ。

2013/1/13

今日も映画を一本。ライアン・ジョンソン監督「LOOPER」観てきた。めちゃめちゃ面白かった!もう一回言う。めちゃめちゃ面白かった!殺し屋である「現代の自分」が追うのは「未来の自分」。タイムパラドックスものとしての面白さ、秀逸なアイデアはもちろん、その着地点が素晴らしかった。自分VS自分の構造の面白さ、そこに至る語り口のスマートさ、一体これどうやって落とし前つけるの!?というところで一気にかたをつける。その瞬間、ドーンと深い感動に襲われた。あらゆる憎しみのループ、悲しみのループを断ち切る深いメッセージが胸を打つ。観終わって考えたのは「父性」について。例えば「体罰」事件絡みで様々な意見を耳にするが、「履き違えた『父性』」みたいなものを感じてしまう。「LOOPER」の落とし前のつけ方には真の「父性」を感じた。「憎しみのループ」を断ち切り「愛のループ」を生み出し、守るためには命をかけた覚悟が必要だ。それは大人がしなけりゃならない。決して子供に命をかけさせてはならないのだ。

で映画の後はライブ。西村哲也PORK PIE HATS@拾得。初ワンマンからほとんどのライブ観てるが、円熟期に突入の様相。前島さんの後半に行くにつれてどんどん凶暴化していくドラムもすっかりなじんでPPHの音になってる。しばしの休暇の後、次のライブでは円熟の先を観られることだろう。

2013/1/18

今日は会議で神戸まで。神戸に来るといつも思うのだが、この街には美人が多すぎる!

きゃりーぱみゅぱみゅ」を面白がってあげられるほど俺は大人じゃない。…と公言してる僕だけど「キミに100%」は最高にかわいいメロディで大好きだな。ちわきまゆみさんが在籍してたMENUを思い出す。

最近聴いてるのは西寺郷太さんと堂島公平さんのアイドルユニット・Small Boysのアルバム。愛と叡智とユーモアが詰まってんなぁ。愛すべき壮大なホラ話を聞いてるような気分。つまりはザッツ・エンタティメント。地球って、いいよね!Small Boysにはクレヨンポップのプロデュースをして欲しいな。絶対相性いいと思うんだけど。

2013/1/19

今日は映画を一本。松江哲明監督「フラッシュバックメモリーズ」観てきた。交通事故によって高次脳機能障害の症状に見舞われたディジュリドゥ奏者のGOMAを追ったドキュメンタリー。なによりもその肉体的で圧倒的な力を持った演奏シーンが素晴らしい。3D映像とも相まって完全に飲み込まれた。記憶を失った男の過去と現在が幾層にも重なり、強烈な「生」のうえに未来を照らす。形ではなく、個の内的宇宙を表現する3D。驚きと同時にこれは正しい表現だと思ったな。

映画の後、「水道橋博士のWanted」ポッドキャストで「本棚」話聴きながら本屋をぶらぶら。思えば小学生の頃から週に一度は本屋に行ってる。「本」以上に「本屋」が好き。ずらっと並んだ本を眺めていると、まだ開けていない扉がこんなにもあるんだと自分の小ささを知り、逆にワクワクできる。