日々の泡。

popholic diary

2020年6月のTweet。

2020/6/6

ついに再開したご近所の映画館、大津アレックスシネマへ。リュック・ベッソン監督「ANNA アナ」観てきた。KGBに拾われたアナ。時は流れ殺人兵器となったアナ。とにかくロシアのスーパーモデル、サッシャ・ルスの美しき“殺りマン”ぶりが最高な映画館で観たい一本。若く美しい女殺し屋を手玉にとってるようで逆に金玉を押さえられてすっかりその気になってるKGB&CIAのおっさん二人。踏みにじられるおっさんの純情。スカッとドライなラストも悪くないね

美女とおっさんといえば杉山泰一監督「星屑の町」を観た。売れないムードコーラスグループ「山田修とハローナイツ」が地方回りで出会ったのは歌手志望の愛。彼らが巻き起こすペーソス溢れる物語。女優のんはやっぱりいいね。そして息の合ったハローナイツのおじさんたちの軽妙な円熟がたまらない。

でもう一本の美女とおっさん映画はキャシー・ヤン監督「ハーレイ・クイーンの華麗なる覚醒」。いまやハリウッドを代表する女優マーゴット・ロビーが古びたおっさんたちの世界をぶっ潰す!ユカイ!ツーカイ!でパワフルな映画。そうおっさんによるおっさんの為のおっさんの社会なんか糞くらえだ!

2020/6/13

グレタ・ガーウィグ監督「ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語」を観た。4姉妹が織りなす小さな喜びや悲しみ、夢と希望、挫折や後悔…積み重ねっていく出来事と過ぎ去りし日々。古典を原作としながら、今を描く新鮮さと瑞々しさ、躍動感があってとっても素敵な映画だったなー。監督/脚本、グレタ・ガーウィグが描いた鮮やかなラストが素晴らしい!活き活きとした今を生きる映画になった。彼女のもとに集まったシアーシャ・ローナン、フローレンス・ピュー、エマ・ワトソン、そしてエリザ・スカンレンという最強の座組もいい

2020/6/15

NHK-BSで映画「フリーソロ」放送中!超絶おもしろドキュメンタリーなので、ぜひ!高所恐怖症の人以外は。

2020/6/18

ラストがあまりに鮮やかで素敵だったので、こちらでそこに至る軌跡と奇跡を。
町山智浩の映画ムダ話176 グレタ・ガーウィグ監督『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』(2019年)。 これまでの『若草物語』に比べ、何が画期的なのか? 

tomomachi.stores.jp

2020/6/20

キム・テギュン監督「暗数殺人」を観た。殺人犯テオは刑事ヒョンミンに「全部で7人殺した」と告白。ヒョンミンは執念深く捜査を続けるのだが…という実録犯罪もの。まるで楽しむかのようなテオをじりじりと追いつめるヒョンミン。チュ・ジフンとキム・ユンソクがミリ単位の演技で心理戦を演じる。善悪や良心など通用しない完璧に狂っていてある意味空洞な男をチュ・ジフンが見事に演じる。もはや「球が止まって見える」状態の演技力。でそれをねじ伏せる我らがキム・ユンソク兄貴。こいつもまた狂ってるのだという凄み。

でそんなキム・ユンソク兄貴の初監督作「未成年」を観た。父の不倫を知った女子高生ジュリ。しかも相手は同級生ユナの母親。ジュリとユナ、二人の心は大きく揺れていく…。まさに未成年の二人が、揺れながら成長していく様が素晴らしい。演劇界で長く活動していたキム・ユンソクの繊細な演出が光る。そしてキム・ユンソクはどうしようもない不倫男を絶妙な情けなさで演じる。牛骨を振り回す兄貴も最高だが、この情けなさもまたいいのだ。

2020/6/25

TBSラジオ小泉今日子の特番「あなたとラジオと音楽と」聴く。俺たちのキョンキョン!やっぱ最高。中森明菜を「同志」と言い切るキョンキョンにグッときた。