日々の泡。

popholic diary

休日日記。20180708

1週間ひたすら雨。金曜は交通も分断されて仕事も開店休業状態。5時半で帰宅。妻は義母と漫才観に、娘は友達と遊びに行ってるので、冷蔵庫の残り物の晩ご飯。録画したままだった映画「合葬」観る。新しさのある時代劇。ASA-CHANGによる音楽が良かった。

土曜。今日も雨。なので近くの映画館へ、アレックスシネマでまずはポール・トーマス・アンダーソン監督「ファントム・スレッド」。クラシカルな雰囲気を持った上品かつ完璧な映画。そしてジワジワと迫りくる狂気。いやはや神経に沁みる映画。

続いてはグレタ・ガーウィグ監督「レディ・バード」。うわーこれは好きだな。若さとバカさが空回り。ユーモアもありながら甘酸っぱく、愛おしい。娘を持ち親としては、主人公のレディ・バードもそうだが、その両親側に気持ちが寄り添う。シアーシャ・ローナンはお気に入りの女優さんでもあるので観ていて楽しい。若い時は常に自分が主人公。自分の物語に精一杯である。でもぶつかり合いや葛藤の中で、自分の外の人々。友達や兄弟、両親にもそれぞれの葛藤や苦悩、物語があることを知る。そうして大人になっていくのだ。

自分以外。他者にある物語を知り、敬意を払うことができるのなら、世界はもっと豊かになる。

雨も上がったので商店街を少し歩く。すっかり寂れた商店街。肉のげんさんでコロッケを揚げてもらって帰宅し、昼ごはん。

でもう一本。録画していた黒沢清監督「岸辺の旅」観る。死者との旅。不思議な映画だが、静かで優しい。それにしても深津絵里が美しい。

夜は珍しく家族全員揃ってご飯。妻と娘と、猫二匹。梅酒のソーダ割りを飲んでいい気分。夜更かしせずに就寝。

ゆっくりと起きて、トーストの朝食。録画していた町山智浩さんのアメリカの今を知るテレビを観る。SNS時代のレイシズム。ほんとうにSNSに溢れるレイシズムには心が傷つく。最近はもはやSNSから溢れだした剥き出しのレイシズムが世界を覆っていくような恐怖を感じる。いい歳した大人がネトウヨ動画に共感し、デマに踊らされ、差別心を隠そうともしない。なんと恥知らずが多いことか。政治家や作家、影響力を持つ大人が意識的に嘘をつき、弱者を叩く。クソだよ、全く。酷い国になってしまったと心底思う。