日々の泡。

popholic diary

カロン

そんなこんなですっかり文章の書き方を忘れてしまった。週に一度の更新もままならぬ。忙しいわけでもなく、ただ怠けているのだ。
それにしても人間ってのは基本、愚劣で卑怯なものなのだな。なんてことを実感する日々に少々お疲れ気味。自分もそうなのだが、だからこそ誠実にありたいと思う。なんてな。あーしんど。
ま、相変わらずポップカルチャーにまみれて毎日を過ごしてる。
BSでやった筒美京平さんの特番観て、歌謡曲-テクノポップ-渋谷系-K-POPが俺の中では1本に繋がってるんだなと再認識。メロディフェチってことだ。
音楽はいろいろ聴いてる。珍しく洋楽を紹介。MEDIの「YOU GOT ME(MOVING)」がかっこよかったなー。音が通り抜けていくと砂埃が舞う。そんな音楽。

映画はダーレン・アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」観る。なんだかめんどくせぇなぁと思いつつ、ナタリー・ポートマンのザ・女優っぷりに引っ張られ、最終的にはグッときた。表現者の苦悩と再生。飲みこまれ、飲みこんで、背負いこんで立ち上がっていく時の痛みと覚悟。なにかしらを表現しようとするには、大きさはともかく必ず付いてくるものなんだな。と所詮、観察者の僕はその姿をホエーと観てる。
それから山下敦弘監督の新作「マイ・バック・ページ」。これまたじわじわと効いてくる映画。山下監督はえも言われぬ「イヤ〜な」空気感を描かせたら抜群。松ケンが漂わせる「イヤ〜な」雰囲気に翻弄される妻夫木くん。この二人がとても良い。妻夫木くんは「悪人」の時より遥かにいいよ。ラストの泣きシーンでこっちも一気に込み上げてきた。世の中の大半の人は敗者である。自分が敗者であることを認めるのは辛いことだよ。また、敗者になってからの人生が長いんだ。でも、それでも生きるしかないのである。そして生きてりゃいいのである。やるせなく果てしない、敗者の人生行路。その入口の物語に泣いた。