日々の泡。

popholic diary

確かな光

最近は休前日もあまり夜更かしできなくなった。で昨日は漫画読み疲れで早めに就寝。朝6時に目覚めてしまう。窓を開けて、猫に餌をやってぼんやりしながらニ度寝に突入。次は8時半に起きてトーストの朝食。
それから「20世紀少年」の続きが気になってしょうがないので開店と同時にBOOK OFFに駆け込むが売り切れてたので「PLUTO」を大人買いして帰宅。
HDDチェックは「アメトーーク」油揚げ芸人。バッファロー吾郎にはもっともっと悪ふざけして欲しいな。でも油揚げ、僕も相当好き。きつねうどんといなり寿司、気がついたらWお揚げさんの昼食をとってたりする。味噌汁の具ももちろん揚げが一番好き。油揚げを甘辛く煮ていきたいね。
午後から滋賀会館シネマホールで映画を一本。橋口亮輔監督「ぐるりのこと。」観る。
法廷画家・カナオ(リリー・フランキー)と妻・翔子(木村多江)の物語。90年代初頭からの10年、二人のこと、それを取り巻く社会のことが静かに描かれる。なんというのかな。うん、とてもいい映画だった。幸せってのはいつもムラがあって、人生の9割は上手くいかないことだ。バブルなんてのが崩壊して、社会ってやつはどんどんどんどん立ち行かなくなる。そんな社会の空気は確実に個人にも影響すると思う。みんなどこか疲れている。僕自身は00年代に入って、もうどうしようもないぐらいにそんな行き詰まり感を感じてる。でもそうだとしても簡単には社会から降りられない。一筋の希望の光はどこにあるのか。その一つの形がこの映画にはある。二人の関係の中に生まれる確かな光。うん、いい映画だった。
主演のリリー・フランキー氏は自身の存在感そのままを演じていて自然すぎるぐらい自然。その在り方が映画全体のトーンを決めたと言っても過言ではないのだ。柄本明を相手に飄々と渡り合ってんだもん。木村多江さんはどっちかっていうと地味な薄幸顔の女優さんだが、そこが良かった。リリー氏の天然の演技を彼女は技術でしっかり受けてそれ以上のものを返していたと思う。これで今年の映画賞取っちゃってください。あとは寺島進安藤玉恵の嫌な感じ溢れる兄夫婦が良かった。寺島進、いつもの感じなんだけどいいんだなぁ。あと光石研が出ていたことを報告しておきます。