日々の泡。

popholic diary

ようこそ

昨日もタイムスリップして夜更かし。でも今朝は7時過ぎに目が覚める。眠いんだけど、眠れない。ゆっくり朝食をとってぼんやり。結局、午後になって「漫才アワード」見ながらウトウト。
で今日は夕方から京都。西村哲也/藤井貴子@京都はちはちinfinity cafeへ。京都駅から市バスに乗って千本丸太町。少し早めに着いたので、近くの商店街なんかをプラプラ散策。おっ、懐かしいな「京都こども文化会館」。大学の頃、僕はクラシックギタークラブに所属してたんだけど、年に何回か演奏会があって、中でもメインの定期演奏会の会場がここだった。演奏会の裏方仕事してる時、会館の担当舞台監督のことを「こどものおっさん」と仲間内で呼んでたものだ。今思えば時間がたっぷりあった学生の頃、もっともっと町歩きしとけばよかったと思う。京都はやっぱり魅力的だ。この辺りもフラフラ歩きたくなる町。父はずっと西陣の繊維会社に勤めてたので、きっとこの辺りよく歩いたんだろうな、なんて思ったり。
ではちはちinfinity cafeへ。本格的なドイツパンが食べられるパン屋さん。めちゃ美味しいと評判聞いてたので楽しみ。町の真ん中、細い舗装されてない路地に入り込むと森が広がる。そこにある古い民家。玄関で靴を脱いで上がり、畳敷きの大広間へ。西村さんリハ中、テーブルには既にけいすけさん、ほぼ同時に入店はつかさんといつもの西村追っかけ組。いやいや、どうもと挨拶してまずは皆で食事タイム。スープとサンドイッチにオーガニックビール。重みがあるけど口に入れるとしっとり柔らか。なるほど、ドイツパン。うん、美味しい!しかしまた店の雰囲気がいい。おばあちゃんの家に来たみたい。今から法事みたいな。
でまさにアットホームなライブスタート。まずは藤井貴子さん+DANさん。アコースティックギターアコーディオン。伸びやかな歌声が心地よい。現在は東京で活動する藤井さんは「西村さんの音楽は自分にとってのビートルズでありストーンズ」と言う西村さん直系のシンガーソングライター。素直なメロディも悪くないし、とにかく声が美しいので、すっと耳に馴染む。明るいMCも楽しい。サポートのDANさんもソロとして活動されてるとかで一曲ご披露。これが実に良かった。アコーディオンの音色って独特の哀愁があって好きだなぁ。そして西村さん登場。久々のアコースティック弾き語り。ヴォーカルがグンと耳に入ってきて、改めてヴォーカリスト西村哲也の良さを認識。名曲「ひまわり」の弾き語りヴァージョンが最高に素晴らしかった。めちゃめちゃグルーヴィーなバンドヴァージョンもかっこいいが、それがギター一本でこんな風になるんだという新鮮な驚きがあった。そして先日急逝したHONZIさんに捧げられた「キッチンミュージック」は胸に迫るものがあってちょっと泣きそうになった。ギターとヴォーカルだけという剥き出しの状態、それでここまで聴かせられるということは、曲そのものに力があるということ。そして表現者としてのテクニックとプラスアルファのなんていうのか音楽に対する熱情があって、音楽は聴くものの耳に、胸に届くのだ。改めてそんなことを思う、実にしみじみいいライブだった。で、もひとつ言っときたいのが、今回MCが最高におもしろかったってこと。なんやろう、あの独特の可笑しみは。演奏時の緊張とMCでの緩和が絶妙なバランスで、妙な気持ち良さがあった。客席もみんななんかニコニコしちゃうようなライブでいい雰囲気だったなぁ。
ライブ後、ドイツパンをお土産に買って、西村さん、藤井さんとも少しお話。うーん、今日はつくづく良いライブだった。