日々の泡。

popholic diary

何でもいい

そんな訳で、早速昨日の話。西村哲也/福岡史朗@拾得。あぢーなー(殿山泰司風に)と地下鉄二条城前駅から拾得へ。この距離が結構ツライ。でいつものごとく拾得の味のある扉を開ける。ふと見るといっぱいの人!よく見ると畳席にいるのは西村バンド、福岡バンドの皆様方ではないか。大前さんに「popholicさ〜ん!」と声かけられ嬉しいやら照れくさいやら。こっちは単なる追っかけファンですから。で皆さんにどうもどうもと軽く挨拶していつもの中央丸テーブルに。すでにつかさんが居られたので梅酒ソーダ飲みながらどうもどうもとお話。ライブ前にも関わらず大前さんや大久保さんも話し掛けて下さり大恐縮。そうこうする内にめんちかつさん(id:nota10)も登場。みなでカレー(美味しい!)を食べつつ開演を待つ。西村哲也バンド=CLOCKWORK PORK PIE HATSの拾得ライブも3回目。初回7人だった観客も回を重ねる毎に倍倍で増員。知り合い率が高いとはいえ、こうして少しずつでも人の耳に触れていけばいい。一回聴いたら絶対好きになるから。でライブが始まる。
まずは福岡史朗さん。サポートには小宮山範久さんと大久保由希さん。指弾きの奏でられるギター、そしてあの声。一音出たらもうそこは福岡さんの世界。グッと引き込まれる。めちゃめちゃカッコイイ。時に鋭く、時にユーモラスに彩りを添える小宮山さんのギター。極小ドラムセットながら、雄弁なリズムを刻む大久保さんのドラム。これがまたいい。大久保さん、今最も好きなドラマーかもしれん。MC少な目でどんどん曲が演奏されていく。うーん、つくづくカッコイイな。ここ拾得みたいにアナログでどこか懐かしい、でも間違いなくロックの息遣いが感じられる。ドキッとするような鋭さが潜んでいるんだ。そして誰にも似てないってのは強い。3人のバランスもいい。「吟遊詩人のガレージロック」なんてコピーを思いついた。ラスト2曲はCLOCKWORK PORK PIE HATSとジョイント。福岡バンドは「ハム」という名がついてるらしいが、これはまさにポークハム状態ではないか。大久保さんがギター、ヴォーカルに回り「アーティスティックな女」。音圧が凄い。西村さんのスライドギターが決まる。くーっこれだからライブはたまらない。続いて福岡さん「サンタイガー」。深みを増す演奏。これ聴いたら確実に福岡史朗ファンになるな。
で次はCLOCKWORK PORK PIE HATS!いきなり飛ばすなー。ストレートなロックサウンド。五十川さんと中島さんのリズムはひたすら重くてグルーヴィー、大前さんのキーボードは自在に音を紡ぎ世界を広げる。西村さんのギターは繊細で凶暴。そしてグッドメロディがある。これはもう王道でしょ。小細工はいらない。考えるな感じろ!ってことだ。CLOCKWORK PORK PIE HATSは完成しない。回を重ねるごとに進化してんだから。「ブルー・サーフィン」からの中盤のメロウな展開などはまた新しいバンドの一面を見たよう。小技も大技も使いこなせる凄腕ミュージシャンが真っ向勝負で音出してる。これまで京都最強、関西最強とこのバンドを評してきたが、訂正しよう。西日本最強!と。次回のライブでは日本を征することになっちゃうだろう。それにしてもこの最強な演奏と、最弱な(失礼)MCのギャップも最高。メンバーから突っ込まれる西村さんという展開もまたこのバンドの面白さ。福岡史朗さんがメンバー紹介時に「そして私が三波春夫でございます(by レッツゴー正児)」という関西人なら1万回ぐらい聞いてる小ギャグをかまされていたのだが、そんなことも忘れかけた最後の最後、大盛り上がりでのメンバー紹介時に西村さんが「そしてギターは、三波春夫!」と見事に天丼(注:同じギャグを繰り返すことで笑いを生む手法)を決めたのはある種ハイライト。これには思わず「うまい!」と拍手を送った(ライブ後、大前さんも「あそこの“三波春夫”は良かった」と絶賛)。そんなこんなでまたまた堪能した。ライブはやっぱいーなー。
でライブ後はつかさん、めんちかつさん、今日はちょい遅刻して登場したケイスケさんと話。青春18切符を使って鈍行で東京からきたという大久保さん、ライブ後でお疲れだろうに帰りには店の外までお見送り頂いてまたまた大恐縮。新作が出る暁には我々が主催して京都でレコ発ライブを!と息巻きつつ帰宅。
で今日はライブの余韻に浸りつつのそっと仕事。あぢーなー。