日々の泡。

popholic diary

lost sunday

そんな訳で早速続きです。
今日はドラムレスのトリオ編成。その名もGREEN PORK PIE HATS。西村さんのストラトは伸びやかで深みのある音を響かせる。中島さんのベースは相変わらず重くてファンキー。そして大前さんの生ピアノ。これが凄くいい。煌びやかに転がる音が、いつになくアダルトな雰囲気を醸し出す。まずは西村さん、中島さんの二人で「キャンディー」。二人だけとは思えない音の深み。そして大前さん加わり「Little Horces On The Moon」。緊張感を極限まで高め、一気に空間を押し広げていく。これで完全にもっていかれた。ため息が洩れたね。そしてかの名曲「ひまわり」。バンドバージョン、弾き語りバージョン、そしてこのジャズファンクバージョンとどれをとっても素晴らしい。これぞ鉄板。まさに「すべらない」名曲。ストラトのコクのある音が堪らない。続いては大好きな「lost sunday」。バカラックティスト炸裂なこの曲に、生ピアノが合わない訳ない。生ピアノのイントロでゾクっときた。めちゃめちゃいい。一度この曲フルオーケストラでやって欲しい。生ピアノに導かれ、ストリングスが入ってきて最終的には壮大なオーケストラで。なんなら布施明にカバーしてもらえば…なんて妄想してしまうぐらい名曲。この一曲から映画作れると思うもんね。ショーケン主演でアル中男の物語なんてどう?とどこまでも妄想は続く。それから印象に残ったのが「snowbird」。西村流AOR。トリオ編成で大人の色気2割増。西村さんが舘ひろしに見えたもん。いや、うそ。しかし渋かっこよかったんだ、ホントに。大人の鑑賞に耐えうる大人のロックミュージック。是非、婦女子を口説くときに使いたい。…違うかっ。バカな脱線はさておき、本編ラストは「キッチンミュージック」。アダルトで“ジャージー”(ジャジーの最上級)なまた新しい西村さんの魅力が出たライブだった。アンコールは弾き語りで「牛の群れになって走る」。福岡史朗&ハム、そしてGREEN PORK PIE HATS。それぞれにそれぞれの味わい。濃厚な2時間。ライブ後はいつものごとくダラダラ。拾得から出る時にはメンバーの皆さんに手を振ってお見送り頂き感激。楽しかったひと時が、今はもう過ぎていく-。でも、まぁこういう夜があるから生きてけるんだ。偉大なる音楽家達に心からの感謝を。音楽っていいな。