日々の泡。

popholic diary

転がる石

そんな訳で昨日のライブ話。
いつもの如く拾得中央丸テーブルでひよこ豆カレーを食べつつ開演を待つ。出演者とお客さんが入り混じる拾得ならではのゆるーい時間。そして定刻ちょい遅れでライブスタート。まずは福岡史朗さん。今日は福岡史朗&ハム(ギター:小宮山範久、ベース:吉田祐介、ドラム:大久保由希)。バンドでがっつり。新作から曲順通りに進むのは先日と同様ながら、さすがバンド。さらにかっこいい。「ULALALA」はホント名曲だな。何かが始まる-そんな気持ちになる軽快な曲。今日も一気に福岡ワールドに空気が変わる。それにしても粒ぞろいの楽曲陣。個性的だけど人懐っこい。一筋縄ではいかないけど、難しくない。そしてあの声だ。詞、曲、そして歌声が切り離せない。何度も言うようだけどもっともっと聴かれるべきでしょ。今、福岡史朗聴かないでどうするよ、おいっ!と大声で叫びたくなる。はっきり言って、ド真ん中にいっていい音楽だよ。いや、なんの?と訊かれたら、もちろんこの国のミュージックシーンのド真ん中っすよ!と答える。そしてバンド。乾いたユーモアが滲み出る演奏。いやな装飾がない素朴な音が結びつき福岡ワールドを増幅させる。拾得に合うなぁこの音。そしてドラマーに徹した大久保さん、これがまたかっこいい。大久保さんは笑うと目と鼻の間にクシュっと皺ができる(これ何スマイルってんだっけ。昔から弱いんだよねー)とてもかわいい女性だが、ドラムを叩く姿はクールで男前(失礼)なのだ。バシッとタイトなリズムが決まる。そのワンショットの切れ味最高。叩きながらのコーラスもまた良し。福岡さんの声と相性がいいんだ、これが。あのシネマのサポートも決まっている大久保さん。女性ドラマーの王道でしょ。余談だが、今、日本ドラム界(あるのかどうか知らないが)は大久保由希さんと中原由貴さんの「Wユキ」の時代だ!とかってに思う。ヴァイオリンベースでブンブンと屋台骨を支える吉田さん、ここ一番で粋な味付けをほどこす小宮山さんのギターも素晴らしい。今度はたっぷり2時間とかやって欲しいなぁ。でラストはGREEN PORK PIE HATS(西村哲也、大前チズル、中島かつき)加わってのポークハム(昨年勝手に命名)でド名曲「サンタイガー」。西村さんのスライドが渋く決まる。でもおもしろいな。こうして西村さんのギターが入るだけで、ハムというバンドのカラーにきれいに一色加わるようにカラフルさが増すんだな。それぞれの芸風が確立されてて、潰しあうんじゃなくてそれぞれの美味みがさらに引き出される。
でGREEN PORK PIE HATS登場。この続きはまた明日!