日々の泡。

popholic diary

路面電車

今日もまたあぢーなー。
で朝から映画観にいく。久々の一本は佐々部清監督「夕凪の街 桜の国」。
(以下若干のネタばれ有り。これから観ようという方はとばしちゃって下さい)
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)こうの史代さんの原作は以前に読んでる。市井の人々、日常の視線からの静かなメッセージがふわっとした画の中に浮かんできて、とても感動した。脚本は原作を活かしながら、エピソードを補完して、そのメッセージの輪郭をよりはっきりさせるように作られてる。蛇足だという意見もあるかもしれないが、原作を大切にしようっていう姿勢は好感が持てる。その反面、画がちょっとジトっとしたように感じられて、原作の透明でふわっとした画の良さがあまり出し切れてなかったとこが残念にも思った。でもとても考えさせてくれる映画で、観てよかったと思う。「どうして広島に原爆は“落ちた”んだ…」という弟に、麻生久美子演じる皆実が静かに「違うよ。“落とされた”のよ」という原作には無い台詞にはハッとさせられた。これが「戦争」というものなんだ。戦争によって多くの人が死んだ。でも単に死んだんじゃない。みんな殺されたのだ。戦争ってのは殺し殺されること。もっともらしいこと言ってみても、これが真実なのだ。そしてもう一つ、映画では「原爆」による悲劇は、決して過去のものではなく、今もなお続いているのだということをはっきりと伝えている。2007年の今も、放射能による後遺症に苦しむ人が居る。原爆に殺された人は増え続けているのだ。
この映画を是非観て欲しい人が一人。ここ「桜の国」の総理大臣に。
で午後から娘迎えに実家へ。お盆の間、父は孫娘とゆっくり過ごせたかな。で夕飯にみなで焼肉食べて、「めちゃイケ」観てゲラゲラ笑って帰宅。