日々の泡。

popholic diary

electric rubber

popholic2006-12-08

さて、金曜日。雨もとりあえずあがって良かったな。今日は2時までガッツリ仕事して後半休とる。会社出てそのまま、まずは意味なく四条まで出る。ふと錦を歩きたくなっておばちゃん達で賑わう錦市場をブラブラ。なんとなく落ち着く。寺町まで出て通りをまたブラブラ。途中、新しく出来てた洋書屋とか覗いたりしながら。三条まで出たのでそうだと思いつき、イノダへ珈琲を飲みに行く。カウンターに座り、沢村貞子さんの小気味いいエッセイを読みながら、熱くて甘たるい珈琲をすする。いい感じ。ここんとこ、なんだか嫌気がさすことが多かったからな。しばし心の洗濯ってやつだ。すっかり長居してしまった。店を出てまたブラブラ。10年ぶりぐらいにタンタンショップに寄る。ロケットのフィギュアを自分へのプレゼントに。赤いロケットで飛び出すんだ。で三月書房。ここは寄っとかないと。わずか数時間ながらいい気分転換ができた。京都は効く。
で今日のメインイベント。西村哲也CLOCKWORK PORK PIE HATS@拾得。6時過ぎ拾得に到着。やはりという感じで既にけすいけさん、めんちかつさん(id:nota10)が。いやいやどうもと席について、しばし音楽談義。で開演30分前。あれ?現時点で客は我々3人と他2名。平日だしねぇとか言いつつ、時間はそのまま20分前、10分前、5分前…。ステージに4人のメンバーが揃う。対する観客5人!おい、関西の音楽ファン、何してんのよ。インフルエンザ?バンドでの初ワンマン、それも地元よ。よしこっちも気合入れて観ますよ。
先日のアバンギルドでのライブで衝撃を受けた素晴らしいバンドサウンド。今回はたっぷりのワンマンだけに期待大。もう一曲目から凄い音。西村さんのエッジの効いた洗練されたエレキギターが素晴らしい。もともと西村さんには、アメリカンロック、ブリティッシュポップ、パンク、ニューウェーブといった幅広い音楽性があって、それらがそのギターの独特の音によって西村さんの音楽になる。そこが面白くてやみつきになるんだな。でこのバンド、中島かつき(ベース)、五十川清(ドラム)、大前チズル(キーボード)もう激ウマ!音のデカさが違う。関西最強のグルーヴ。これ、ほんと。ソウル、ジャズ、黒い感覚を持ったこのバンドと交わることで西村さんのギターがより自由に暴れ出す。しかし勿体無いぜ。こんな凄い音を7人(途中で二人増えた)だけで聴くなんて。でアコースティックコーナー、ゲストのワンダー氏とのセッション(ここでも西村さんの軽快なギターが映える)を挟んで怒涛の後半戦。これが強力。新曲「ひまわり」はいい曲だなぁ。ワンダー氏が西村さんを「ポール・ウィリアムスに似てる」って言ってたが、複雑なのに人懐っこいメロディーと黒いフィーリングを持ったこの新曲聞いてると、まさに!ってな気持ちになる。このバンドでどんどん曲作って欲しいな。みんなが思わず口ずさむような凄い名曲が生まれる予感。でライブは最高潮に達する。ギターを歯で弾くパフォーマンスも飛び出す狂いっぷり。そんなハードでマッドなプレイながら、どこか微笑ましいというのは西村さんのキャラのなせる業か。ステージの4人がお互いの音を楽しみながら演奏してるのが伝わってくる。これぞライブの醍醐味。大袈裟ではなく、このバンド関西最強である。
ライブ後、けすいけさん、めんちかつさんとともに、どうしたらこの素晴らしいバンドを世に知らしめられるかを検討。もう関西音楽ブログの意地にかけてCLOCKWORK PORK PIE HATSを応援していくぞ。とりあえず次回のライブには最低一人は知り合いを連れてくることをノルマにかす。そんなこと言いながら3人で飲んでると片付け終了したメンバーが。西村さんに挨拶しつつそのまま打ち上げに混ぜてもらう。いろいろ談笑。不思議な気分。だって学生の時からこの人のギター聞き続けてきたんだぜ。音楽を続けるってことは、たやすいことじゃないが、このバンドにはずっとずっとライブ続けて欲しい。次回のライブからは不肖・popholic、強力なバックアップ体制で宣伝させてもらます!これ読んでる人、絶対来てね!