日々の泡。

popholic diary

WINDY

29日、金曜。朝起きてカーテンを開けると、外は雪。寒いわけだ。
でやっと仕事納め。残ってる仕事して、大掃除して、納会して終了。今年も目一杯働いたな。なんつーかイロイロ心折れることもあったけど「でも、やるんだよ」ってことで。
帰りに映画観にいく。時間までフードコートでチキンバーガーにポテトとコーラ。テーブルに座り、人もまばらなフードコート。ハリセンボン・近藤似の店員がだるそうにバーガーを作ってる。携帯片手にカレー食ってる髪の長い女性。足の太い女の子たちが楽しげに喋ってる。そしてこの年の瀬に、一人チキンバーガー食ってるスーツの男が俺。どんな風に見える?リストラにあったダメサラリーマン?家族に逃げられた甲斐性なし?待ち人来たらずな寂しいおっさん?当らずも遠からずってとこか。それにしても久しぶりに食べるモスのチキンバーガーは美味しい。
クリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」観る。ちょっと重いかなぁなんて思いながら観始めたが、確かに重い。ずっしりくる。でも目をそらすことは出来ない。カメラは決して情に溺れることなく淡々と映し出していく。どんな人間ドラマも一発の砲弾に打ち砕かれる。人間と人間がただ殺しあう。それが戦争の現実。なにもかもが狂ってる。狂気が支配する世界。ほんの数年前の出来事。大切な人たちの事を思い浮かべる。いつか死はやってくる。でも、急にね、死ぬのが怖いと思った。死にたくないって思った。
渡辺謙、貫禄。狂気の世界にあって、冷静に「生きる」ことを考える理知的な栗林中将役にはぴったり。そして主役を演じきった二宮和也が素晴らしくって驚いた。
誰の為に戦うのか。誰の為に殺しあうのか。生きるために殺しあうなんてナンセンスだろう。