日々の泡。

popholic diary

LET’S DANCE BABY

金曜だ。仕事なんかテキトーに流して、パッと楽しもう!ってことあるわけないか。誰もいなくなったフロアで壁に向かってキーボードを叩く。コーヒーを飲んでじっと手を見る。働けど、働けど…なんて。電気を消して鍵をかけて会社出る。もうタワーも紀伊国屋も閉まってるなぁ。大津の夜は早いのだ。まぁいい。明日は休みだ。
さて今日もムーンライダーズって思ったでしょ。でも今日聴いてたのは和田アキ子「今日までそして明日から」。和田アキ子って歌が上手いとは思わない。全然。個性的ではある。とにかく歌を自分の方に持ってくるパワーがある。もう「アッコにおまかせ!」であり「文句あっか?」ということなのだ。そして彼女はやっぱり「歌謡」の人なのだ。「リズム&ブルース歌謡」であり、「ソウル歌謡」なのだ。そこがいいんだ。そこを間違ってプロデュースすると酷い作品になる。m-flowみたいな。あっ、言っちゃった。そんな訳で今作はすっかりお馴染み感がある小西康陽プロデュース(ちゃんとわかってるから安心)で「風をあつめて」「タイムマシンにお願い」「雨上がりの夜空に」とロッククラシックスをカヴァー、白井良明プロデュースで「スカンピン」(!)とか窪田晴男プロデュースで「情熱の薔薇」とか絶妙な「いい」選曲のカバーナンバーが並ぶ。小西の「風をあつめて」の一筆書きみたいな「スライ」なアレンジが最高だな。ピコピコ言ってる「タイムマシン〜」はカエラよりかっこいい。窪田晴男があの間奏のギターリフ弾いてるのが嬉しい。「雨上がり〜」で「こんな夜にっオマエに乗れないなんて〜ハッ!」っとかますとこがもう「悩み無用!」だなぁ。でも今回凄く良かったのがCHOKKAKU氏プロデュースの「バラとワイン」。レッドウォリアーズのゴージャスなロックナンバー。この選曲した奴は偉い!めちゃ懐かしいな。兄貴が好きで僕もレコードよく聴いたもんだ。ダイヤモンド・ユカイっても今じゃ「三浦理恵子に手玉に取られて捨てられた元ロッカー」としか認識ないだろうけど、当時はなかなかかっこ良かったのだよ。当の本人がコーラスで参加、ワンフレーズ歌ってるのがちょっと嬉しい。例えばこれドライブ中にカーラジオからバンと流れてきたら、相当気持ちいいと思う。そしてもう一曲、はちみつぱいムーンライダーズの「スカンピン」が素晴らしい。はっきり言って曲目リストに「スカンピン」があったからこのCD買った。壮大なるブルーカラーの貧乏ロック。白井良明による「正調・スカンピン」アレンジで、むさくるしいコーラスは「Eye Don't Nose(ポカスカジャン&白井)」。格差社会が叫ばれる現在、和田アキ子はこの曲で紅白のトリをとるべき。「俺たち/いつまでも/ほしくず拾う/ルンペン」。このロマンティシズムに全国民は痺れろ!